落とし込み釣り Q&Aコーナー


Q:上げ潮がいいの?下げ潮がいいの?

Q:大潮がいいの?

Q:潮が澄んでいる方がいいの?

Q:凪の日は釣り日より?

Q:時合いはどのように判断するの?

Q:どうしたらバラさないの?

Q:タナによる釣り方は?

Q:糸フケとはなんですか?

Q:ハリスは細い方がいいの?

Q:夜釣りの釣り方は?

Q:オモリはどんな重さがいいのですか?

Q:どんな落とし込み竿がいいですか?

Q:餌の採取方法は?

Q:深場での底の釣り方は?

Q:スライド釣法とはどんな釣り方ですか?

Q:大物を釣るコツは?

Q:落とし込み石鯛の釣り方は?

Q:落とし込み石鯛の釣りかたは?

A:

ライトタックルでの落とし込み石鯛(サンバソウ)釣りの「一つの方法」を紹介します。

       石鯛アイコン

ロッドですが、僕も、落とし込み竿やヘチ竿から石鯛(サンバソウ)釣りを始めています。釣友も落とし込みタックルにライン3〜4号、ハリス2.5号とかで50〜60UPまで釣り上げています。 なので、初めは普通の落とし込みタックルから始めていいと思います。

最近、どうしようもないヤツにやられるメンバーがいるもので、道糸8号(PE5号)ハリス10号とかで段々と太くしていって竿・リールも少しごっついのになってきてます。磯竿4号とか自作とか。リールも大きめの落とし込み用リールか両軸受けリール。最近、黒鯛工房から落とし込み石鯛専用のタックルが開発されています。 

落とし込み石鯛専用竿

上:4mの4号竿改造と穂先(先径1.2mm,主にカニ・ウニ餌用)
中はISOスペシャル5.3m4号と穂先
(先径1.0mm,主にイガイコマセ前打ち用)
 下は穂先のベースになるグラスソリッド先径0.8mm,
元径6mm,長さ1200mm

穂先から穂持ちの調子で喰いにかなり影響します。大体、オモリ1号〜3号で釣るのでそれで穂先が垂れない程度の穂先で穂持ちはあまり硬くなく食い込みがいいように、それでいて全体では磯竿4号〜5号の程度の強さのある竿に大体私は落ち着きつつあります。で、そんな竿なかなか無いので、穂先だけでも自作するのが手っ取り早いでしょう。

落とし込み石鯛専用穂先

上は先径1mm(主にイガイコマセ前打ち用)
下は先径1.2mm(主にカニ・ウニ餌用)
穂持ちの太さと竿の長さに合わせて
穂先の長さ・調子は切ったり水ヤスリで削り
調整します。
 車用スプレーで適当に塗装し、PEが絡みにくい
Uガイドを取り付けています。

 穂先などの調子は丁寧に調整しますが、
ガイド等は丁寧にコーティングなどしすぎると
あとの修理が面倒になるので適当ぐらいが気楽
に取り替えたり修理したりできます。

               

リールは、落とし込み石鯛(サンバソウ)と銘打っている限り、あくまでも防波堤のチヌの落とし込みの延長であると自分ではこだわっているところがあります。
だから、なるべく片軸受け式の落とし込みに使う形状のものを使いたいと思っています。
普通の1対1の落とし込み用リールでも十分です。
落とし込み用倍速リールは手返しの速さにはもってこいです。
 ただ、ドラグや倍速などの負荷があると餌がフリーで落ちていきません。ドラグ機能のないリールは軽いオモリの重さだけで餌を自然に落とすことができるので餌が落ちていく途中のアタリを取りやすいし喰いもいいようです。
 深い場所やパイルなどのストラクチャー防波堤では、魚が掛かったら両軸受けリール(アブ5500程度、カルカッタ200〜400程度)で一気に巻き上げる方が断然楽だし安全です。

落とし込み石鯛リール

左上:倍速リール,ナイロン10号糸でもかなり
巻けます。
右上:アブ5500c3+キャストアウェイPE50LB(3号)
下:フライ用オラクルVLA-Vドラグはずしてます+
  ウルトラダイニーマPE3号


は、カニ・バフンウニなどを主に使います。

カラス貝でのコマセ釣法で劇的な釣果を上げておられる方もいますが、これはまたの機会に紹介します。


ハリスは、サンバソウはラインが太くても結構喰うので、クチバシで切られないよう、フロロの8号〜10号ぐらいの太いハリスがいいと思います。

鈎チモトにケプラーを付ける人もいますがその効果や違いは今のところ実感できていません。


は餌がカニだったら伊勢尼の10号〜13号。他に同じようなサイズのヒラマサ鈎やマダイ鈎も太くていいと思います。

伊勢尼15号 ヒラメ鈎
舞鯛(イガミ)鈎 ヒラマサ鈎

伊勢尼15号は主にウニ用、あとはカニ用(ヒラマサは号数を大きくすれば
ウニ用にもなります

バフンウニの小さいの(B玉)だったら鈎伊勢尼15号ぐらいの大きさをウニの頭の穴から尻の穴まで通して、外周に鈎が沿うように付けます。 鈎が小さめだったり、ウニが大きめだったりのときは適当にチョンがけでもいいです。 石鯛用の大きなバフンにちょん掛けして、小さなサンバがたくさん釣れたこともあるので。ウニ通しで付けることもあります。


オモリは、鈎上、5cmから20cmぐらいに付けます。潮の流れや深さによって6Bから割ビシオモリ3号〜5号まで替えてます。

スイベル 落とし込みサンバ仕掛け11-9-18

中通しオモリにツマヨウジを通してゴム管に
差し込めばワンタッチ付け替えができます。

スイベルは、なるべく余計な負荷を竿から鈎までの間にかけたくないのでただの思いこみですが軽くて太いのがいいと思ってパワーステンを愛用してます。

落とし込み石鯛仕掛け

石鯛61cmを釣ったときの仕掛けです。
鈎は強靱ヒラメ親鈎専用LL(小さいカニ3匹付け)
オモリまで約13cm、
オモリ割ビシ2号、ハリス8号をスイベルから
鈎まで約2m。


  イシガキダイアイコン

釣り方

ポイントは、潮の変化のある、波止の角。ケーソンの継ぎ目の潮の変化のあるところ。 つまり潮が回り込んでいるところです。回り込んでいるところは餌が流されずに落とすことができます。 または、潮が壁面にぶつかってきているところです。 こういうところにサンバは多いです。 これは石鯛釣りのポイント選択法を参考にしたらいいと思います。

   

タナは5mから底までといろいろです。ま、底1〜2m上ぐらいが平均でしょうか。道糸にマジックなどでマーキングをすると狙うタナの目安となります。

上層5mぐらいから、餌をぶら下げて、何かが餌をつつくと、何回か同じタナを打ち返します。


本命が当たらなければ、1〜2mタナを深くして同じことを繰り返します。 最後は底になることもよくありますが、サンバは上から餌を食べて、咥えて持っていくので、その持っていきシロを確保してやるため、 少しだけ底から上げて待ちます。喰いが真底のときは10cm程度、平均大体1m程度上げてます。 魚がうわずってるときは、海面5m以内でも喰うので、アタリがあるタナを見つけることが一番です。これが一番難しいですけど。


サンバがいれば、ゴツン、待ってるとグーッと穂先が入るので、相手が向こう向きに走り、竿にしっかりとノルまで我慢してからアワセる感じです。 早合わせは禁物です。カニの場合は若干早めのアワセをすると掛かることもありますが。

アタリがあって穂先から序々に曲がって行くときに竿を送ることも多いのですが、ここでどんなテンションを掛けながら送るか、また、どこで送りを止めるかなどが、そのときの魚の喰いの状態で駆け引きが違うので難しいところです。

         ベラアイコン      カワハギアイコン

餌盗りのバフンの喰い方は、バフンの尻穴が開くだけです。それは割って撒き餌のつもりで撒くといいです。 サンバだったら、割って喰ってます。僕らはV字カットって言います。 サンバのクチバシでV字に餌が切れてたら、オッ、いるな!です。


サンバのアタリは、コンと餌盗りより強くあたります。そして、グッと穂先を曲げます。餌盗りはチョンとかぴゅッとか穂先を揺らせます。 あっという間に餌がなくなったり、ゆっくり押さえるのはサンバと思ったらいいです。


撒き餌は、基本的にはしません。付け餌だけで釣ります。 ただ、石鯛は撒き餌がなければフケでも撒けっていう言葉があるように 撒き餌は効きます。 でも、この落とし込み釣りで無造作に撒き餌したら、よけいに喰わなくなるので殆どしません。


餌盗りが付け餌を喰った匂いで寄せることを基本としてます。 撒き餌しなくても、最初の1投目からアタリがあることもよくありますし。 つまり、チヌの落とし込みの延長ですね。 冷凍バフンウニや餌盗りにやられた残骸を、ハサミで切れ目を入れてときどき1〜2個ポンと放り込むぐらいが撒き餌です。


石鯛は匂いにも寄ってきますが、餌が落ちてくるのを見て寄ってきます。 だから、2〜3分ぐらいしてアタリがなければ、再度打ち返します。何度も餌が落ちてくるのを見て沖にいる石鯛が寄ってくるらしいです。 真下に落とすより、少し沖に投げて、弧を描いて餌を手前に落ち着かせるイメージで、ホーラ餌があるヨーって。 じっと待ってるより手返しを多くする方がいいです。


石鯛小アイコン

他には、普通の落とし込みのようにヘチを移動しながら探っていくサンバソウの釣り方もあります。少し重めのオモリで6B程度のオモリから始めて餌盗りや流れの状況でオモリを追加します。リールをコロコロオモリの重さで回し、ときどき止めながら落としていきます。 または一度落として糸を手でたぐって、狙ったタナまで一気に落とすかです。