落とし込み釣り用品の自作



 落とし込みに使ういろんなものを自分で工作してみました。

Sicガイドへの付替

ロッドドライヤー

リールつまみ

水温計

フジツボ・パイプ
穴空けドリル

竿受け

うるし研ぎ出し

肘当てのうるし研ぎ出し模様付け

前、こんなのだったのを

肘当て装着
                              











   

うるし研ぎ出し模様を入れて、こんなのにしました。

うるし研ぎ出し模様完成一歩前

思いつきの初めての試作だったので、あまりパッとしませんが(^^;)。慣れた人は笑ってるでしょ?

前の状態で、一回使っただけで、渡船で竿が倒れて穂先を3cm程折って、やる気なくしてたのを、新しくソリッドを削りだして穂先を作ったので、ついでに肘当ても化粧直しと思って、どうせやるなら研ぎ出ししてみようかと。

ま、一応、今後のために記録を残しておこうというわけで。

 

※標題は「うるし」と書いてますが、本漆でなく手軽なカシューです。本漆とカシューでは全く違った性質で乾き方も本漆は空気中の水分で凝固、釣具屋に売っている「うるし」・「カシュー」は酸素で凝固。「うるし」「カシュー」は、ここではまとめて「うるし」って言うことにします。



1 下地塗り

まず、以前の肘当てと長さ調節の部分をアルコールできれいに拭いて汚れを取る。

これに、黒を塗る。カシュー薄め液で15〜30%薄め、筆で2〜3回重ね塗り。カシュークリアー薄め:気温13〜4度で約12時間で大体乾いた。(次作業化)


2 凹凸つけ

今回は、虫食い模様にするため、まず、薄めない黒を紙のヘラで凹凸になるように塗る。これは、あとで色を塗って紙ヤスリで研ぎ出すときにデコボコの部分が模様になります。凹凸と色付けと研ぎ出しの仕方でいろんな模様が出るようです。凹凸があまり厚いと乾かないので塗面を光に当ててみて凹凸が多少付いていればOKのようです。


3 模様つけ

次に模様付け。買い置きうるしが緑と朱しかなかったのでそれでやってみることに。ココがO型のいい加減なところ。

ところが厚く色を置きすぎたのか一向に中が乾かないので、一旦、あきらめてうるしをコスリ落とす。乾いた部分も少しあったので後で凹凸作るのでちょうどいいかと思い、部分的に残しておく。

全部取っておけばよかった。いい加減なんです。

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再度、黒を薄めずに今度は筆で塗り、筆先をトントンとたたくようにして凹凸を付ける。

(ヘラやヘチマを水につけ柔らかくして小さく角切りにしたもので、ヘチマの一面にうるしを付けたら塗面を叩くように乗せて行くときれいな模様が出るようだ。)

色塗り

黒の凹凸のあとに朱、緑を塗る。緑は今回は配色を考えて部分的に塗った。

色塗り裏

裏側

重ね塗りは下地が見えない程度に薄く。一度に厚く塗らないのがコツのよう。

これが終わったら最低1日、塗る度に1日おく。

もう一度、朱と緑を繰り返し塗って完全に乾くまで1週間程待つ。 乾いてないと研ぎ出しで100%失敗。ここは辛抱。

長さ調節部分色塗り

ついでに長さ調節部分も。太い糸のまま
上に塗ったので ^^;

完全に乾いてから薄めた黒を全体に筆で塗り、また2日程乾かす。

色塗りあとの黒上塗り 色塗りあとの黒上塗り2

4 研ぎ出し

ここからが本番!

水研ぎ

コンパウンド磨き用のウレタンを適当な大きさに切り、サンドペーパーを巻き、800番のペーパーを使い水を掛けながら研ぎ出す。

ペーパーを一方向にばかり動かすとスジが出るので、多方向にまんべんなく動かす。 模様が出てくるので自分が気に入った所のもう少し前というところでやめる。欲を出して削りすぎると木地が出て失敗する。

失敗したらうるしをへらなどではがしてまた最初からやり直しとなる。






5  クリア塗り

カシュークリアを15〜30%ぐらい薄め、全体に塗る。

完全に乾いてから800番→1500番→仕上げ2000番ペーパーで水研ぎ。表面のデコボコがなめらかになるまでクリア塗りとペーパー掛けを繰り返す。

このとき、光に当ててデコボコの状態を確かめながら研ぐ。

最後にクリアを塗って乾かす。

アワが気になるときは針で刺してアワをつぶすと、次第に平らになっていく。多少アワ等があっても最後のコンパウンドで仕上げをするから気にしない。O型です。

仕上げに、目の細かいコンパウンドを使って、全体にデコボコを磨くと表面が滑らかになり、より深い艶が出る。 あまり強くやると下地が出てしまうのでほどほどに。

研ぎ出しクリア塗り後

凹凸の付け方が適当だったので、緑がうまく出ず模様も今一。

研ぎ出しクリア塗り裏

このあと仕上げのペーパーがけとクリア塗り

※竿の場合は、最後のクリア乾燥後に、50%ぐらいに薄めたクリアーを塗りすぐにパンティーストッキングの切れ端での拭きとりを二回する。二回目の拭き漆の前にコンパウンドで全体を研ぐ。


今回は結構試行錯誤で適当にやったところもあり、できばえは、げさくネェー!だったけど。ま、序々に上手になります。

完成して思ったことは、黒ともう一色という風に、2色が品がよくていいようだ。3色する場合は、主に出したい色を先に塗る方がいいようだ。

今回は朱を先に塗ったからか、磨きすぎだったのか朱が多く出ていやらしい模様になってしまった。

カシューを塗るときどうしても厚くなるが、我慢して薄く塗らないと中のカシューが酸素反応をせず、乾かずに失敗する。

薄ければ何回も研ぎ・塗りを繰り返した方が結果的には早くきれいにできる。


参考に)竿の傷のメンテをしたいときは、薄めにしたカシュークリアや「うるし本透明」などを指で塗り、その後、乾かないうちにパンストで拭き取ると薄い膜ができる。

 


ここはこうしたら上手にできるって助言があれば、メールででも教えて欲しいところです。