落とし込み釣り用具の自作



 落とし込みに使ういろんなものを自分で工作してみました。

Sicガイドへの付替

ロッドドライヤー

リールつまみ

水温計

フジツボ・パイプ
穴空けドリル

竿受け

うるし研ぎ出し

Sicガイドへの付け替え

 愛用している、R社の夢幻海3.1m。
 最近、道糸もだんだん太くなって、また、道糸がぬれたり雨が降ったりしたら、べたつきで糸の出が悪いので 思い切って、ガイドをSICに取り替えることにした。

 とは言っても、SICガイドは高い。

 しかも、夢幻海3.1は穂先、穂持ち、3番だけでミニクロガイドが19個もついている。
 一番心配したのが、これを全部付け替えると、SICの重みで穂先がたるまないかと言うことだった。
 プラザにその心配を告げると、
「そうでもないと思いますよ。」

 じゃ、やってみるか、やり直しはきくんだから。

 ガイドは19個で6000円ちょっとかかる。
 新しい竿は買いたくないし、夢幻海は使いたいし。決断。

 何しろ、ガイド1個2個はこれまでも自分なりに取り替えたことはあるが、全部は初めて。
 いろいろ他のホームページを参考にしたが、結局、よくまとめて説明してあるのは、本家、
FUJI(富士工業)だった。ここのガイドの取り付け方を参考にした。

ガイドの取り外し
 ところが、やってみると、一番苦労したのが、ガイドの取り外し。
 ガイドの足の金具部分のふくらみにカッターをあてて少し削る。糸が出てきたところで爪かカッターの刃で剥くとウレタン樹脂で固まった糸がプリッと剥ける。それをつまんで糸をほどいていく。穂先が細いので折れないように細心の注意で糸をほどいてガイドをはずしていく。

 糸を全部はずすのが厄介。19個はずすのに8時間以上かかった。
 それでも、始めたからにはやめられない。やっと全部はずして一日目の作業を終える。

ガイドをはずした穂先

ガイドの取り付け
 次の日、仕事から帰り、ガイドの取り付け。
 ガイドをはずすときにテープでマーキングしていた場所に、サイズ2.5〜3.5のガイドを付けていく。
 小さいので、老眼鏡と近眼鏡を交互に掛けて、ポロポロ指から落ちるのを拾っては、瞬間接着剤で、ガイド足をまず、固定。
 それから、糸で巻いていく。これを1個1個繰り返す。ガイド取り外しに比べたら、簡単にできるのだが、ここで、失敗した。

 家においてあると思っていた極細黒糸が無く、ワンランク上の糸しかなかった。夜になっていたので買いに行けない。せっかちなので、明日を待てない。
 よかたい。これでも十分細いよね。
 本当はこれが、まず、失敗だった。あとで、エポキシコーティング剤でコーティングするときに、糸が太いと、エポキシが糸にたっぷり吸収されるのだ。これで、穂先が重くなる。
 
 でも、勢いで巻いてしまった。 

ガイドの取付

 コーティング
 次の日、今度は、コーティング。
 都合よく、毎朝飲んでる黒酢のビンに小さな検量カップが付いていて、それをいっぱいストックしていたので、それで計量する。
 2液コーティング剤で一番大事なのは、主液を硬化剤より、1〜2割若干多めにすること。
 老眼鏡を掛けながら、小さな目盛りとにらめっこしながら計量。年をとるってつらいね。

 2度塗りをするので、最初は薄く塗るつもりが、つい、多めに塗ってしまった。自分では上手い具合にぬれたと思って、満足していたのだが、例の、糸が太すぎたのと筆に液を付けすぎたのが失敗。
 アルコールランプで、あぶって液をなじませて一応、乾かしにかかる。

乾かす
 ロッドドライヤーで3日間乾かしていて、初めて塗りすぎたのに気がついた。すこーし穂先がたれ気味になっているようなのが気にかかった。

 それで、今度はペーパーで厚みを削って、再度、コーティングをかけた。
 
 (これもあとで、純正の替え穂先を見て気がついたのだが、純正はうすーくしかコーティングしてない。始める前によーく見ておけばよかった。)
  結局、2度目のコーティングをしてもパーパーで削ったあとに糸のホケホケが出てきて、1度塗りのときより、見た目が悪くなってしまった。

ロッドドライヤーで乾かす

 こうやって、また、ロッドドライヤーで3日間乾かして、とりあえず完成。

 糸の出は、ミニクロガイドと比べると、相当よくなった。
 しかし、ガイドの数が多いということは、摩擦も多いということで、さらに、この竿自体の作りとして、道糸が水気をもつと竿にへばりつくので、劇的な変化とはならなかったが、いい経験になったし、新しい気持ちでこの竿とつきあえるのでよかった。また、気に入らなければ作り直せばいいんだから。