落とし込み釣行記2015/5月

 釣行日場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
5月23日(土) 鹿児島
川内沖堤
満 05:22
干10:22
20 南東弱〜強 ひどい カニ

川内の洗礼

AMA第1回大会を鹿児島川内沖堤で実施した。

例年,博多沖防主体の大会を基本としていたのだが,よどんだ川の流れにたまに発生する増水が被害ももたらすがアクを押し流して新しい苔や草木も育つごとく。

ときどきはこういう大会もいいだろう。 

 

 

川内からは数年遠ざかっていた。魅力のある波止であるが他の釣り場の魅力のほうが大きかっただけだった。

 

今回は大会と言っても8名の少ない参加者に元会員の大久保さんが加わってくれた9名のみ,釣行会の気分から抜け出せない自分がいた。

 

 

風は3mほどの予報で,上がったときは風もあまりなく近づいている雨さえ降らなければ楽な釣りになるなと思いながら,暗いうちから釣り始めたメンバーをみながらまだ荷物のところにいる。

状況はこれまで釣行したメンバーの釣果からよくないと予想していたが,久しぶりに全く寝ないで来て体力もあまりない。とりあえず荷物の付近を釣っていれば1枚ぐらいは終わるまでには釣れるだろう。

最悪のコンディションになるとは思わずに気楽に構えていた。

 

 

メンバー6人は灯台の方へ向かい。僕とあと二人は反対側に留まる。

これがまず決定的に明暗を分けた。

 

灯台側で上田会長が53cmを上げ,そちらの他のメンバーも薄暗いうちにほぼ安打。

 

 

以前,たびたび行っていた時期に灯台周りでの朝一の釣果は確実性が高いのは経験済みだった。

しかし,そうでなくても以前は反対側でもそこそこ釣れていたから。

 

 

最初はフジツボで上層を,釣れないと分かって底を意識して釣っていた。

しかし,明るくなって低気圧が近づき南東の風が強めに吹きだした頃から波止全体は全くチヌの活性がなくなった。

 

最近のこの波止の状況を知っていたものは灯台側を選んでいた。朝一釣れた釣果が殆どすべてで,反対側にいた3人はその後いくら頑張ってもゲットできなかったのだった。

15−5−23上田,岩崎

上田会長チヌ53cm,岩崎君マダイ54.8cm

 

 

早くに2尾を仕留めて優勝した上田会長はさすが。今年数回この波止に通った状況判断は的確だった。

体力と集中力が持続する者に混じって釣るためには,準備をしっかりとして僅かなチャンスに全集中力を注ぐための状況の見切りと技を身につけておくしかないとあらためて思う。

3位の陽平も頼もしい。4枚を釣り,一番若いだけに最後まで集中を切らさない。

 

準優勝のルフィ。

釣りのステージから数年降りているような彼。

いろいろと言えないこともあったようだし,海から遠くに引っ越して自由に餌が手に入らないことも原因らしく,ゲームオタクとなっていたようだが,やはり鍛えた鋼はすぐにはさび付かない。

竿を持つとロボコップは正常に落とし込み釣りへと動き出すようだ。

まず,底でチヌを釣り,ここでみる初めてのマダイ55cm弱を釣る(これは会長の特別賞となる)。

 

誰も竿を曲げないこうちゃく状態が続く中,底前で掛けてゲット。そこは僕が直前に探った所だったが,彼はアタリを出し,僕は何も無し。

竿も糸もガン玉の重さもほぼ同じ。チヌが回るタイミングが合っただけとは言い難い。

竿の操作・固定,ヘチへの意識,糸出し,体の追随…落とし込みの丁寧さは場所選定抜きに状況を打開する。

 

その直後にも再び同じ場所で。これは確実に50超えと思われる重量の引きに竿が殆ど伸びきった状態で落とし込んでいたためハリス2.5号を切られたという。

もし,それを獲っていたとしたら…いや,とれなくてよかったと言っておこう。

 

 

20代の若者のようにきびきびと波止を移動してヘチ竿で真剣に落とし込んで回る大久保さんには舌を巻いた。

 

時折,

「フジツボでもオモリ5B〜6Bです。」

「底なら6B3個とかですよ。」

すれ違う際に親切にアドバイスをくれる。

僕もそうやっていたんだけど,なんにしろアタリがなく,時間が経つごとに風は強さを増し吹き飛ばされそうになるほどになっていく中で,1枚は欲しいと落とし込んではいたものの丁寧さとはかけ離れていた。(そうしようにも膝や手もズキズキと痛み出し体を支えきれなくなっていたけど)釣れるものも釣れない。

 

1〜2回上層でチヌらしからぬフグのようなアタリで押さえも掛かりもしないのがあった。上げてガン玉の小さな噛み跡をみて

「チェッ!」

と自分でしらける。

 

チヌがいれば喰うさみたいな雑な落とし方を最後までしていた悪循環だった。

 

 内側の上げ潮は走らず,外側も珍しく右流れ。期待の外側下げ潮は左には最後まで動かずじまい。

 

久しぶりに行った魅惑の波止は過去形になり,気の抜けた落とし込み人にはそうそう優しくはなかった。

 

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 釣行日場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
5月16日(土) 博多沖防 28 満 08:15
干14:25
18 小雨

北西
やや強
普通 カニ 39

10時間でメイタ1

前日はとても暑く,土曜日は夜半から9時頃まで雨が降って曇・晴の予報。

大体チヌの条件としてはいい方じゃないかなと沖防に8時頃行く。

 

 

沖の風は強くて小雨はちらつきとても寒い。

どうせ暖かくなるのだろうから昼寝もしながら夕方までゆっくり過ごそうと思っていた。

しかし,寒い寒い。霧雨は9時過ぎてもやまないし風は強いし,軽装じゃなくてよかった。

 

早めに渡っていたYさん達2人はまだ釣れてないようだ。

「全然ダメ。」

だと。

水温を測ると18℃と2週間前より下がっている。

 

カニを付けて落とし込むと大きめのカニでガン玉Bなのに思ったよりも早く落ちていく。

海面には木の葉が結構浮いているし,これは真水が入りすぎたようだな。

こういうときは雨後だからとの期待に反してあまり喰いがよくない。

 

 

まぁ,それでも時間を掛ければなんとかチヌの顔を見られるだろうとたかをくくっていたけれど,1回もアタリがない。

昼過ぎても全く何もない。

 

フグ

紛らわしい喰い方のフグ

チヌのように餌を盗ったりカニの甲羅をスライスしたようにはがす喰い方をする場所があったので,しつこく同じところに落としてやっと掛かったのはフグだった。

 

こりゃチヌはいないな。雨もやんだ2時頃から横になる。

しかし風が寒くて寒くて。

 

それでも1時間ほどうつらうつらで目が醒めると,Dさん

「降参します!」

と言って船に乗って帰る。

 

残った落とし込みは3人。

晴れてから来るかなと思っていた釣り人も,この寒々とした曇り空のせいか殆どいない。

 

 

やるかな。起き出して餌を落とすと下げ潮は緩んで上げに変わりつつある。

海の様子はあまり変わっていないようだけどどうかなぁ。

 

ガン玉をさらに落として1号にした。

それでも餌が落ちていく速さは遅すぎず糸の変化を捉えるのには十分。

 

 

15-5-16-39cm

唯一 釣れたメイタ

4〜5投していると底まで落としていた糸がふ〜っと伸びた。

無意識に竿を少し上げて魚を捉えてアワせていた。

 

オッ,掛かったヤンね。ちょっとまともに引いて楽しませてくれた。

タモに入ったのを大まかに測ると40ギリ。

これは縮むやろなぁと思ったけど一応,ストリンガーに。

 

 

潮は結構早く上がって来て一文字内側は気持ちいいほど潮が押して餌を穴付近に運ぶんだけど,全く喰わない。

潮が上がり風も当たっている切れ波止をカニ・フジツボで落としていくけれど反応なし。

 

 

半夜のお客がゾロゾロと上がって来た19時近くまで粘ったけれど,どうしようもなかった。

 

昼寝を除いておよそ10時間。頑張ったけれどなぁ。メイタ1枚でも釣れただけでもマシか。

 

もう少し。あと1〜2週間。きっとそれから爆発モードや。



 釣行日場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
5月5日(火) 博多沖防 17 満 10:06
干16:29
19
北北西
やや強
まあまあ濁 カニ 48

キスとチヌ

 

5月初旬,連休もあり思い切って釣りができるいい季節。

しかし,そういう釣り人の期待にそぐわずお魚さん達はどこかに行ってしまう時期でもある。

 

特にチヌさん達は殆ど姿をくらまし,そちらでパーティをしているのか,それとも放射しすぎてお疲れモードに入っているのか。僕は生態研究家ではないのでよくわからないけれど,毎年そんな状態で釣れない時期でもあるのだ。

 

大分でも鹿児島でも連休に釣りに行ったら芳しい釣果には恵まれないのが殆ど。

 

博多沖防でも4月開幕初旬にはまあまあ銀鱗のノッコミチヌがボチボチ釣れていたけれど,しばらくすると殆どアタリがないようになった。

沖防自体ノッコミの荒食いってのは殆どなくて5月下旬からボチボチと本格的な落とし込みシーズンとなるのが例年のこと。

 

 

そこで,沖防に行った仲間からモエビにキスが釣れた情報を聞いて,思いだした。

そういえばこの時期はキスのノッコミだった。去年は芳しくなかったけど今年はモエビに喰うぐらいだからいいんじゃないか?

それで小型のスピニングリールを落とし込み竿にセットして岩デコを50g600円で買って一文字波止に行く。

 

 

すでに元会員の木村さんがキス釣りしている。

「どうですか?」

「1匹釣れました。」

入れ食いではないらしいが,ま,最低でもカァちゃんと夕飯のおかず5匹ずつ塩焼きで10匹は釣りたいな。

 

ポイントは波止から5m以内だから落とし込みリールで6B程度のガン玉の方が喰いはいいんだけど前打ちは案外疲れるので,2号ナマリを付けてスピニングでポイ。

 

いいときは同じ場所で数匹釣れるけどこの日はまだ時期が早いのか移動しながら1匹ずつの拾い釣り。

 

キス

キス釣りも楽しい

投げ釣りで砂浜をゆっくりさびきながらコ・コンというアタリのイメージがあるが,ここでのキスはそうねぇ,10匹に1回ぐらいかな引きアタリってのは。大体居食い。

チヌ釣りと同じくキイて,喰ってるみたいな感じ。

それも喰ってる,でアワせると早すぎでハズレるので,まだ穂先を戻してしっかり喰わせて再度キイてまだ喰ってたらアワせる。そんな微妙な釣りです。

 

 

外側内側を歩き回ってフグに餌を盗られるのに悩まされながら餌が尽きるまで14匹。

中には22〜3cmの丸まるしたやつもいてその引きはなかなか強くて落とし込み竿で結構楽しめる。

 

 

11時頃,餌がなくなりしょうがなくチヌ釣りを始める。

しょうがなくってのはやりたくないンじゃなくて,それまでキス釣りながら落とし込みしている人を観察していたけれど,誰一人釣っていない状態だったから,どうせ前回みたいにアタリもないだろうなって。

 

一応,15時まで沖防を楽しむ予定だったからとりあえず落とし込みしたら釣りした〜って気分だけでもなるかなと。

 

 

この,落とし込み竿を持ってまねごとでもしたら気が済むってこと経験ないかな。

 

真冬にどうせ釣れない博多の岸壁でそうやって2時間ほど竿を持って歩いて釣りしたいムズムズを解消させる。ン〜?若いときの何かに似ている?

 

 

 

 

北北西の風はほどよく海を荒らしていい波が岸壁に打ち寄せている。波止際のざわめきもいい。外・内とも濁りの状態も透明度50cmってところでよろしい。

 

満潮後だけど潮の流れというか動きがあってさすがに大潮の海は活性がいい。活性が悪いのはチヌさんだけ。いやセイゴ・スズキくんも今日は機嫌がよくないらしい。

 

 

一応,一文字波止をちょっと探って切れ波止に行く。上層をガン玉3Bで探り(風波で3Bでもゆっくり落ちる)+4Bで底も一応探る。やっぱり全く何も無し。

 

一文字で木村さんが岩デコでキス釣っていて,竿下で40UPのキビレを棚ぼたで2枚釣っていたから,そこら辺をやってみるが柳の下にドジョウはいなかった。

 

 

内側は先端付近は横にかなり潮が流れている。B-2B-3B-4Bとガン玉を替えてみるがアタらず。

 

波立った外側は外に払い出す潮なんだけどガン玉Bでもヘチに丁寧に入れ込むとそのままキープして落ちていく。

餌を上げていくときは,何か柔らかい藻が付いて来るような抵抗を感じる不思議な潮になっている。

 

 

14時前,着底後,ジワーッとキキ上げると,若干その抵抗が大きめに感じる。

?…。魚?

チョンとアワせてみると魚だった。

15−5−5チヌ

元気できれいなチヌでした。

キュンと走りメイタか。と思ったらギュンと強く前に走る。

前に前に逃げようとする元気なヤツ。これは40UPあるかな。

鈎ハズレを気にしながら無事タモイン。

きれいなチヌ。いい型だった。48.6cm。

 

まさか釣れると思ってなかったので嬉しい。

アタリはそれっきり。1回だけアタリのラッキーチヌにそれでも満足。

 

 

夕飯のキスの塩焼き。

カァちゃんと7匹ずつ分け合ってこれまた最高に旨かった。

GW釣りは近場で遊ぶのが正解かな。