落とし込み釣行記2015/2月

 釣行日場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
2月21日(土) 大分 満08:50
干14:50
12 晴〜雨
南弱 微濁 カニ 50×2

無意思の釣り

このところカニが採れない。

せっかく採りに行っても甲羅1cm前後のSSサイズしかいない。

(先週の長崎の釣り場ではそんなSSサイズがよかったのだと帰りに知ったのだが…)

 

最近よく使うのは、甲羅3cm〜4cmの4L超が多くて、そんなのはもちろん、2cm弱の標準サイズとしているやつも殆どいない。

 

 

平日、時休をとって高速道路を使って遠くまで採りに行った。

最初、石をはぐってもはぐってもカニはおらず、ここまで来て採れないのか…と、焦ったのだが最後には大きめのサイズをある程度採ることができた。

 

しかし、それで疲れてしまったのもあるのか、肝心の休日前にもなんだか体の調子がすぐれず気力が湧かず、しかも南風微少の天気予報でなおさらやる気が失せていた。

 

近場の佐賀の波止もこの天候じゃダメだし、大分まで走るにはちょっとつらい。

今週末の土日は実家の両親の所に行って過ごすかと考えていた。

歳をとるってこんな感じになるのかな?いや、ただの気持ちの問題かな?

 

 

 

次の日。

大分の護岸。

落とし込み竿を握っていた。

 

なぜか来てしまった、という感じ。

 

ま、釣りができるだけでも幸せというもんで、かの権藤さん曰く、

「私は、釣果は二の次、釣り場でコーヒーを沸かしてスイーツを食べて、釣りをしていればそれでいいとですよ。」

その境地に近づきつつあるが、まだ全然至っていない。

 

さらに曰く、

「人生、そのときの選択、生き方がよかったかどうかは人間死ぬときしかわからないですよ。」

これは僕も同じことを考えていたから納得。苦難あってこそ順調なのだとも言えることもあるのだから。

 

 

んで、今日、大分の護岸に立ってまた落とし込み竿を持っているのが、よかったことなのかは分からない。

ただ、そういうふうに心が動いて、今、そうしている。

 

どんな日でも毎日走る人がいる。登山家は、夏山・雪山にただ挑む。それ自体が目的であるように。

自分も、ただ、落とし込み釣りをするという行為そのものが目的のように釣り場に来ただけ。

 

前置きが長くなったが、こうでも考えておかないと、今回の釣行がどうも自分の意思で動いたように感じられなかったからです。

 

 

 

 

さて、

大きなカニをつけてと。少し流れがあるので最初はガン玉5Bからかな。道糸、ハリスとも3号、鈎;管付伊勢尼8号。骨董品レベルのNFT新堤MF-530。

 

波は殆どなく潮は僅かに濁りが入っているのが救いのような状態。

 

予想通りと言っていいか、落とし込んでも振り込んでも何の反応もないこと1時間あまり。

 

思い切り遠くに投げて直底後、少し上げて手前に落とし再びキいたら根掛かりがジワッと僅かに動く。

やっと喰った。

 

グーンとキキアワセを入れながら竿を上げて魚を引っ張り上げ、すかさずリールをグリグリッと巻けるだけ巻く。再び追い合わせをゴン・ゴン。

 

あまり知らない場所ではどこに根があるのか分からない。

でかいか小さいか関係なく、斜めに底を走らせることは禁物。とにかく先手を打って主導権をとる。

 

 

魚がぼんやり見え、抵抗を始める。

沈みや藻の中にグンと逃げようとするのを竿を傾け右に左にグイ、グイ。力が弱まったらまたリールを巻く。

 

ガバッと水面を割り、尾びれをバシュッと振り再び潜るのは承知。

 

このあとの相手の力は最大となる。逃げられると相手に思わせたら死力で泳ぎ、沈み根でブツッ。

それを阻止できる強さと粘りのある竿でないといけない。

 

リールを細かく巻きつつ竿を傾け、こちらも全力で沈みへの突進を止める。止まると逆に走る。斜め手前に動こうとする。少し移動し動きをそらす。

15-2-21 50cm

 

曲が流れると即興で体が動くダンサーのように、相手の予測不可能な動きに無意識に反応して仕留める格闘家のように対応するべし。

 

相手の体力はそう残っていない。ゆっくりと水面を割る。しかし油断せずに。

頭を水中に再び入れないようにしてタモイン。きれいな分厚い50cmギリ。

 

ここまで来たら、まぁ、いいかのサイズだけど、釣果を期待していなかったから、当面よかったぁかな。

 

 

それから、長い沈黙が続く。

 

途中、陽が差し暖かくなり思わず眠ったり、ブラブラしたりして場所を休ませる。

 

 

餌を入れ込んでも入れ込んでも全く反応無しの、もうあきらめて最後のひと探りの気持ち。

 

 

潮止まり後、僅かに上げ潮が動き出したかなと思ったとき、遠投してジワリと手前に寄せた餌に喰った。

15-2-21 50cm2枚目

これもやりとりは最初同様。

 

この程度のサイズなら何とか制御できる。

やはり50cmギリ。これも分厚いいいチヌ。

今日の状態ではこれで十分。

 

腰に下げていたバケツの中のカニがいつの間にか逃走して、雨も降り出したのでしばらくして早めの納竿。

落とし込み釣りはやれた。

 

家に帰り、やはり体調は低レベルだったか、次の日まで眠ること13時間。



 釣行日場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
2月15日(日) 長崎 26 満05:56
干12:07
11 晴曇
南〜北 カニ 38

今年もチンチン倶楽部と

チンチン倶楽部が誘ってくれて今年も長崎へ釣行。

約3時間で目的地まで乗せてくれてボートで波止渡り。

 

 

すでにいつもの北側の波止は浮子釣りさんが釣っている。「いいポイント全部潰されてます」とマッちゃんががっかりしながら言う場所で。

僕は大体内側で釣るので支障ないなとその時点では思っていた。

 

深谷兄ヤンと弟のひとみしゃんは南側の波止に行く。

 

 

準備をしているとマッちゃんがいない。

あれれ?と見回すと、浮子釣りさんがいない外側真ん中ですでに竿を出しているではないか。

早い!その完璧な事前準備大事よねぇ。 

 

最初はチヌ浮いてないかなぁと思って、試しに餌はフジツボにしてみる。(後から聞いたけど、最近、タナでもヘチ底でも全く釣れなかったんだって。事前情報ゲット不足でした。)

下げ潮は適当に流れている。激流対策にとハリス・道糸とも2号なので、ここでは軽めのガン玉Bで竿1本まで一通り内側を探る。

当然無反応だけどやってみて納得。

 

オモリを5Bにしてカニに替え、底まで落とすいつもの釣り方に変更。

 

真ん中付近で山田さんが掛けてタモ入れしている。やはり竿前底で釣れるンやな。

マッちゃんもいつの間にか釣っていたようで、僕がポイントにいないようなので、わざわざきて、

「あっちがいいみたいですよ。」

と言ってくれる。

 

偏屈の僕は

「そうみたいねぇ。」

と言いながらもそのまま釣っていたら、底でチョチョン・クィと引いたのでキキアワセで掛ける。

15-2-15−38cm

メイタでもさい先いいと思っていたが…

「来た〜」

大きくなくて38cmのメイタ。

一応釣れたのでマッちゃんも安心したのかまた離れていく。

 

 

底にしたら案外簡単に釣れたのでこれからさらにサイズアップやなぁ。

と、思っていたらアタリは続かず、潮もどんどん緩んで10時頃には止まってしまった。

さらに激流を期待していたのに大潮ではないとダメみたいで残念。

 

それからゆっくりと流れが逆になったけど全くアタらない。

今までになくアタらない。

 

高い方の外側はもう潮が下がって海面までかなりあるからやりたくないし、しかも空いている場所はマッちゃんが時々行くけど潮のコースから外れた釣れない場所らしいし。

 

 

昼前まで頑張ったけど、あきらめて食事をして寝る。

あまり釣り場で寝ることのない僕だけど、すでにあきらめがよぎっていたからぐっすりと。13時半頃に目を覚まし(寝ていると起きたくないんだよね〜)寒〜い。いつの間にか曇り空になって北風にかわってる。

今にも雨が降りそうないや〜な空模様。

 

 

降り出す前に追加しとかなくちゃ。

釣っている二人はさえない顔。全くダメだという。

いつもなら外側の浮子釣りより内側の落とし込みの方が釣果は断然いいのだけど、今回は真逆。

 

浮子釣りの一番いいポイントに入っているらしい3人は入れ替わり立ち替わり、たまには同時に2人が竿を曲げたりで、ま、殆どメイタだけど中にはいい型も混じって釣れっぱなし。

 

山田さん曰く、今年はここんところ浮子釣りが外側にいつも入っているので、波止のチヌは外側に着いてしまったのじゃないか。

 

 

 

で、15時頃にようやく波止の反対端の2グループが帰ったのでそちらで釣り出すけどアタらない。二人は外側で竿を出し始めた。

僕もこのままじゃ淋しいので潮も少し上がってきたことだし、はしごを登って外向きで釣って見る。

 

15-2-15山田氏

好調山田さん 朝一の良型と
今や幻の魚アイナメ

15-2-15松尾氏

松尾チャン良型2枚 彼、超デカイから
魚は相対的に小さく見える

離れたところでマッちゃんが遠投で掛けて取り込む。彼も山田さんも最後まで粘り強く釣る。

深谷さん達といつも一緒に釣行したら最後まで生き残った者はそうなるヤロな(笑

 

僕も近づいて、横転リールで思い切り超遠投。(彼らのように長竿で朝から夕方まで前打ちする体力はないので3.9mの振り出し竿に横転リールで遠投ってなるんです。)

 

ゆっくりと餌が落ちて着底してからしばらく流していると穂先を少し引っ張る。

やっと喰った。やはり釣りはあきらめずに何かしらやることやなぁ。

しかしながらソイツは30cmチョイのメイタ。

低くなった水面までタモを伸ばして苦労するサイズじゃないので糸を持って上げていたら自動放流。

 

あと一投と思って投げたらリールから糸がもつれて出て複雑にオマツリ。糸を切って時間となり、終了。

 

 

15-2-15深谷氏

深谷兄ヤン さすがの腕前

15-2-15深谷ひろみ氏

深谷ひろみしゃん 51cm年無しも

南の波止の深谷兄弟も内側は全くダメで、外波止半分は浮子釣りさん達が観音釣りで流していたらしい。

20mぐらいしか釣りができるところがなかったそうだが、15時頃から超前でかなりアタって、メイタも入れて兄ヤン47頭に7枚、ひろみしゃん年無し頭に5枚と、さすがの釣果で締めくくったという。

 

 

チンチン倶楽部の4人とワイワイと行ける釣行はいつも楽しい。

毎週のように精力的に釣りに行く彼らに連れて行ってもらって今年も元気をもらった感じで帰りました。

感謝感謝。

あ、チンチン倶楽部の釣行記。同じ釣行で違う角度からの記事ってのも面白いかもです。