釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月25日(日) | 大分 | 大 | 1 | 満07:59 干13:31 |
- | 晴 | 西強 | 澄 | カニ | 1 | 47 |
ルフィと大分のチヌ12月、博多湾での落とし込みの季節は完全と言っていいほどに終わり、3月の鹿児島川内への遠征開始を皮切りにした本格的落とし込みシーズン入りまで博多の落とし込み師達は眠りに入るか県外への落とし込み行脚を嫌々ながらも始める。
二桁なんて釣果はまずない。40UPが複数釣れたらまずよしとしなければなるまい。スーパー級のチャンスはあるが釣果なしで帰ることもしばしばの数ヶ月。まさに落とし込みの冬。 しかしながら車で数時間のプチ遠征は行き帰りの車中での会話でいろいろな情報を得、親交を深めるいい機会でもある。
ところで、そんな落とし込みの話には必ず登場していたルフィちゃんが、ここ数ヶ月パッタリと連絡を絶っている。沖防はもちろん休みの日はチヌを追い求めて一人でも東へ西へ、あれだけ熱を上げていたのにどうしたのか。 このまま消えてなくなる訳ではなかろうがそれに近いことになったらまことに惜しいではないか。
そう思うと自分のことはさておいて人のことは「余計な」がつくほど世話焼きになるときがあるワタクシは電話をかけて、 「なんしようと?釣り行かんと腐るバイ。」
フッと何かが憑いたのか、それとも何かが落ちたのか、家でビールばかり飲んでいたと言う彼を無理やり引っ張り出して大分に向かう。
「釣り方忘れてしまったかもしれません。」 と言うが、とにかく墓場からは引っ張り出した。 聖地の海に連れて行き、潮風に当たらせて聖剣よろしく愛竿を握らせれば、サビは微塵になって吹き飛びアルコール漬けのミイラ?はたちまちオーラ輝く元の超合金戦士に蘇るだろう。
指も震え耳も遠くなった初老のインディジョーンズはこう考えたのである。
まずは先日、博多の超落とし込みフリークが大型を連発したと言う波止に行く。 僕は全くアタらないが、彼の久しぶりの落とし込みスタイルはもう本気モードに戻っているようだ。 掛けた。が、鈎ハズレ。まだサビが残っているか。 「イラでした。」 とは言うが。
狭い釣り場なのでひと探りしてすぐ移動。 今度は広い護岸をお互い離れて釣る。
しばらくして彼が遠くで魚をぶら下げている。電話では 「39ぐらいのキビレ。」 ウン、これで正常に動き出したかな。
やれやれ。これで安心。 あとはほうっていても自動的にチヌ釣りマシーンに戻るだろう。
僕はといえばなかなかアタリを拾えない。 今回は3.1mのヘチ竿に3号の糸。60cmオーバーも可能性ありの場所、海の澄み具合を勘案してハリスは2号。管付き伊勢尼8号のあまり糸に1号ガン玉。 風があるので少し糸を海に浮かべて餌の不自然な動きをおさえる。
一気に数百メートルワープしたところでアタリらしいのが3〜4度あるがキイても穂先にノらない。 糸を緩めても食い込まない。フグかキビレメイタなのか?
しかし、やっと底前1mほどで糸を止め、張ると穂先を押さえるアタリ。ちゃんと咥えたようだ。 糸に若干のテンションをかけたまま穂先がグーッと入りかかるタイミングを待ってアワせる。掛かった。
オーバーハングに突っこむのをかがんで耐えながら強引にリールを巻けるだけ巻く。
3〜4度のもう糸が切れるかもと思える激しい突っ込みを何とかクリアして浮かしたのはまあまあのチヌ。47cm。
ここのチヌは環境がいいのか大きくても若くてきれいだ。60cmでもピチピチの体型だと聞く。しばらくうっとりと見とれる。 こいつまだすくすくとデカくなるだろうな。
その後、風が半端じゃなく息をつきながら吹き始めアタリを数度見逃してしまう。
ルフィちゃん移動先や別な護岸面でメイタながら着々と釣果を重ねて結局メイタ7枚。 チヌ釣りマシーンはどうやらしっかりと元に戻ったようだ。(そう信じたい)
さて、務めをほぼ果たしたインディジョーンズはもう引退をして気ままに趣味を楽しみ、たまに後輩に宝探しや冒険に連れていってもらうことを夢見ているのだが、世の中そう甘くないようで、まだまだ現役の学生同様に勉強・修行をし続けることになりそうである。 いつか知らぬうちにミイラになるまで。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月11日(日) | 長崎 | 大 | 17 | 満09:43 干15:40 |
16.5 | 曇 | 北 | やや濁 | カニ | 5 | 30〜39 |
チンチン倶楽部と博多沖防で五目釣りでもしようかなと思っていたところにFCC(チンチン倶楽部)の深谷兄ヤンから電話で長崎へチヌ釣りのお誘い。 12月の沖波止って案外九州北部では釣れるところが少ないのだが、 「まあ、釣れると思いますよ。」 で、FCC号に乗せてもらうことに。
いつもながら彼らの手際のいいボート組み立てから兄ヤンのプロ並みの操縦で波止に上がる。
満潮まで2時間程あるのに、もう下げの流れがかなり強い。 マッちゃん、早々にタックルをセットしてマイベストポイントでまず1投を始めている。
僕は潮がぶつかっている内側コバ周りをまず上層からそして底と順序よく探るがアタリはない。
犬走りに上がってヘチに落とすと底ですぐに喰ってきた。いい引きをしているが、上がってきたのは手のひらメイタ。 どうもここのクロダイは流れが速いせいか元気がよすぎてだまされてしまう。でも、まずありがとうとナデナデして放流。
外側もパッとしないし高くて怖いし風が寒いのでまた内側に降りて釣る。 もう最初から底狙いにする。荒い底にカニが入り込むのをなるべく避けるためにガン玉6Bを鈎のあまり糸5cm程下に付ける(潮がさらに速くなったら2B追加)。 それでもうっかりしていると着底を見逃して糸が潮にとられて出ていくのにどんどん糸を出してしまい気がついたら根掛かりってことになる。
兄ヤンはさすがにもう内側ヘチ底で40UPを釣っている。
僕はガン玉が底をころがる感じをイメージして少し上げたり平行にトレースしたりしながらたまに喰ってくる魚を釣り上げるが、どれも30弱から30チョイ。それでもかなりの引きが楽しめるから嬉しい。 今日はこのサイズばかりかもと一応、キープしておく。あまりポンポン放流するのもこの状態では喰いが悪くなりそうでもあるし。
昼頃になって潮が全く止まり、湖のようになってアタリも全くなくなった。 曇空だが風も弱く時々晴れ間も出て寒くはない。 気持ちもダランとなり腹が減ったと思っていると兄ヤンがお湯を沸かしている。
そうそう、今日はカップラーメン買ってきたんだと思ってハッ!店で割り箸もらうのを忘れてた。 こりゃ困った。しかし大体、波止には、釣り人が使い捨てた割り箸が1本ぐらいなら落ちてるかもと釣りながらキョロキョロ。
しばらくして、ン?割り箸の袋、まさかネ。 と半信半疑でさわると中味がある。拾ってじっと眺めると破れた形跡もない。コ・これは奇蹟か!多少袋は汚れてはいるが未使用の割り箸発見!なんとラッキー。
兄ヤンから沸かしてもらったお湯をカップに注ぎ、神様が与えてくれたか割り箸の袋を破り紛れもない未使用のくっついたそれをパチンと二つにして温かい麺をすする。
空を見上げながら、ウーン!なんか幸せ。 そう、人間って別にウン千万円のスーパーカーでかっ飛ばさなくても、そんなことで幸せになれるんですナ。
しばらく話しをしながらゆったりとした時間をすごして釣り再開。 幸せになっているウチにわずかに上げ潮が流れ出している。今日は潮の変わるの、早めだなぁ。
まず30cmぐらいを釣る。
しばらくして、かなりいい引き。 上がってきたのは、アイナメ36cm。いわゆる「ビール瓶」サイズではないか! 行きがけの車の中で 「アイナメ釣れんかな。アレ売ってないモンな」 「最近あまり釣れんですが、たまーに釣れます。」 「アイナメ刺身旨いモンな。釣りたいなー。」 と話していたそいつが、しかも最近ではもうビッグサイズにはいる良型。
さっきの未使用割り箸といい良型アイナメといい、願ったことが現実になるのでもう幸せが上り詰めてチーンと合格音が鳴ったような気持ち。もう満足。来た甲斐あったなぁ。
その後、39cmを釣り、結構な引きにさらに満足してかなり速くなった潮の流れについて歩き、16時まで波止を何度も往復したのでした。(少々足が痙りかかったけど)
25cmから39cmまでのメイタ7枚と小型ばかりだが引きは充分楽しめたし、帰りの車の中では疲れているにもかかわらず楽しい会話で福岡までの3時間あまり、FCCの皆様、充実した一日ありがとうでした。
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釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月03日(日) | 長崎 | 小 | 7 | 満09:08 干15:50 |
19 | 雨晴 | 西北西 強 |
やや濁 | カニ ウニ |
0 | − |
初落とし込みサンバ吉田クンはサンバ釣りには興味がないようだと誰かが言っていたので本気にして誘わなかった。
先日、行ってみたいと言うメールがきたので、そのこと伝えると 「エーッ!誰がそんなぁ。」 みたいな感じだったので、急きょ落とし込みサンバ体験釣行を設定。
もうすでにサンバの時期は過ぎ、もうちょっと早く言ってくれればと思ったが今年は水温がまだ高くイケルかもしれない。 YOUHEIもカニやウニの手配をしてくれ同行。 ところが前々日ぐらいから雨が降り出し、釣行当日は雨風とも強いようだ。しかし、だんだんと予報も早めに低気圧が過ぎて落ち着くようだし、晴れの次の日も前線通過でかなり寒く風が強いらしいので決行。
雨交じりの風は予想よりかなり吹いている。はたして釣りになるか心配しながら波止上がり。
吉田クンの釣座を決めてやり、仕掛けや釣り方を教える。事前準備をしていたらしく飲み込みが早い。
斜め横から吹く風雨はかなりの勢いで風上の吉田クンの方を横目で見てもよく見えないし顔を向けるともろに雨がかかるのでどうしようもない。
僕は4号4m改造竿にPEライン50LB、ハリス10号2mに直接ヒラマサブリ王13号を結ぶ、ワンタッチ付け替え仕様にした中通しオモリ3号を鈎10cm程上に打つ(のちに風で仕掛けが落ちにくくなり6B2個追加)ウニを付けて手返しを繰り返す。 しかし、 息をつきながら吹くの風で竿がぶれて、アタリはあるようだが本命かの見極めも難しいくらい。 しっかりググッと押さえ込むアタリなどはスレたこの波止では最近殆どないからこの竿のブレは直接、餌の踊りへとつながりサンバも警戒するのは間違いないだろう。喰い気のあるヤツがガブッと咥えてすんなり引っぱってくれるのを期待するしかない。
3人黙々と餌を打ち返す。
YOUHEIは時々、穂先が少し押さえられるたびに「アーッ。」とか「いけー!」とか声を上げているが、穂先はすぐにもとに戻るのでそのたびにため息に変わる。
風上の吉田クンは4m程しか離れていないのに雨で彼の竿先もよく見えないので様子が分からない。ただウニは少しかじられていると言っているようだから何か歯のある魚はいるのだろう。 ウニがかじられているといつかは本命がやってくるかもしれない。寒さに耐え釣り続ける。
9時頃には雨が止んだが風は予報がはずれてさらに強さを増し、たまに本命らしきアタリが出てやっと少し穂先を曲げている途中で風がビュン。
これじゃ、吉田クン、せっかくの楽しい初サンバ釣りのはずが苦痛の記憶で終わるかもなぁ。 キロクラスとはいかなくてもせめて1枚でも30cmUPぐらいが釣れたらいいのだが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ときが経ち11時頃、何か声がするので吉田クンの方を向くと竿を曲げている。 オーッ! 掛かってる!
彼の今日のタックルはD社の振り出しテレガイドの落とし込み竿と1対1の落とし込みリールに僕が伝えたとおりPE 3号を巻いている。 しかし、満潮前の水深は18m程あるから巻くのが大変。 かなり時間をかけて巻き上げるからその間楽しめはするが、横に走られパイル触れたらアウト。
しかし、それも杞憂に終わり浮いてくる。 彼、 「小っちゃ。小っちゃ。」 と言っているが、浮いてきたのは間違いなくシマシマ。
タモで掬ってやったのは、シマシマにゴマが入りかかっている中学生のトッチャン坊やのような分厚いいい顔いい体型。 この状況でよくやった! 「グーッと入った?」 と聞くと、 「グッと来たから、この竿、穂先も硬いので糸を出しました。そしてノったと思ったからアワせて。」 ウン!さすが。<早アワセはいかんバイ。>ッて言ってたのをこのタックルの特徴をよく理解してこんな形で具現化するとは。おぬしデキルな。
とにかく初落とし込みサンバの初釣果! こちらが嬉しい。よく釣った。いや、釣ってくれた。
型が小さいとか大きいとかこの際、関係ないのだ。 そりゃ大きいにはこしたことはないのだけれど、
「一匹も釣れないのと一匹釣るのには大変な差がある。小さくても一匹は一匹。」
このすれっからしの釣り場で、しかもこの状況でのこの一匹には大変な価値がある。
いきなり大場所に行って大物を釣るのもいい。 でも、この状況で、しかも後で聞くと、ずっと何かしらアタリあってた中でなかなか食い込まないヤツをとうとう掛けたことはその何倍の経験になったんじゃないかな。
吉田クンやったね!初落とし込みサンバ。 |