チヌ落とし込み釣行記2001年 10月 さすらいの季節
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月28日 (日) |
唐津 東港 |
中 | 12 | 満 7:02 干 13:31 |
22.5 | 雨・曇 | 南〜西強 |
薄濁 | カニ |
2 | 48 36 |
むっしょーうに牡蠣が食べたくなった! 「殻付きのまま焼いてこじ開け、おしるがたっぷりのムチムチの熱いやつにレモンをちょっとたらしてほくほくしながら食べたいねェー。」 昨日、カアちゃんに言ったら 「買ってきて!小遣いから出してね。」・・・。 まあ・・・、そういうことで福吉に走る。勿論、買ってからそのまま帰るつもりはない。 福吉港のテトラがいいんじゃないかな!雨で濁って、波高も2.5mということだし。 都市高速が西九州道路とつながり、二丈町福吉漁港まで約45分。以前は早朝に走っても1時間ちょっとかかった。家から都市高まで3分、西九州道路から福吉港まで3分。あっという間に着く感じである。便利になったね。 雨が時折降るが、合羽がいるほどじゃない。南風が強い。 到着してまず、テトラを見ると、澄んでいる!波も無い。ダメだこりゃ。 車を回し、「カキ」と赤い字で書いてある看板の掛かった家の前で停まり。看板に書いてある携帯番号に掛ける。 「牡蠣買いたいんですけど。」 「あー、来週からね。」「キロ600円で売るから、よろしく。」 ガーン!” そうだ、唐津の「おさかな村」に売ってるかも。 また走ること20分。・・・「おさかな村」にも売ってない。ヤッパリ11月にならないと売らないようだ。 さーて、せめてチヌでも何とか・・・。東港でも行ってみるか。 東港に着くと、濁っている。しめしめ。 甲羅1.5pのカニを伊勢尼8号に付け、ガン玉ハリオモリB。 4投目、潮がわずかに突っかけているところに落とし、約6mの底に着いて、すぐキクと・・・く・わ・え・て・いる。ムフフ。合わせると結構いい引き。テトラ用の48/53のズーム竿が気持ちよく曲がる。しかし、短竿に比べるとやはり柔らかいんだな。なかなか浮いてこない。 この重さは46〜7pはありそうだ。沖に走るのを竿で十分ためて慎重にタモに入れた。48p。もう、唐津では釣れるとは思ってなかったので、ヤッターだ。9時20分。 その後、少し移動して4投後、今度は底で明らかにクッと穂先を押さえた。合わせる。掛かった。が、すぐにはずれた。 「あー!なんでー?」
ところが、底に着く前に、ギュンと穂先を絞り込んだ。えー!アタルぅー?ヤッパリ小さい。しかし、このくらいの型が結構、暴れるんだ。36p。9時40分。 雨が降ってきて、車の中で、しばらく寝てから、再度やったが、もう、打ち止めのようだった。 まだまだ、いける唐津。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月20日 (土) |
壱岐 | 中 | 4 | 満 11:25 干 4:58 |
− | 晴 | 北東強 |
薄濁 | カニ |
2 | 37 41 |
情報に餓えている福岡のサンバフリーカーたちは、壱州でのRISUさん、ギャランドゥーさんの釣果をホームページ等でかぎつけ、突撃をはじめた。 私が出陣する20日もすでに、夜のフェリーで博多のクラブ4名が出発したあとだった。 もういないかも・・・・、半ばあきらめの気持ちがふくらむこの朝、そんな不安をさらに増幅することが.・・・・・。 再出陣のRISUさんと待ち合わせて、荷物を車に詰め込んでたとき、 「あーっ」とRISUさんの声。 振り向くとRISUさんの手に私のタモ枠が折り目からはずれて。 「エーッ!」 ・・・・・アルミの枠だったので手入れが悪く腐食してたんだ。 RISUさん、「これで、今日の結果が決まったね。こんなときって絶対いいことないっちゃん。」 早くも暗雲立ちこめる。 急いで、家に取りに返り、なんとか8時出航の高速船ビーナスに乗る。 博多ベイサイドプレイスから1時間あまりで郷ノ浦へ。運転もしなくていいし、ゆっくりとシートに座っておしゃべりしたり、テレビを見たりで、ほんに楽勝コースだ。 ビーナスから降りてすぐの岸壁に待っていた明恵丸に飛び乗り、出発! 先々週よかった波止はすでに4人乗っているので、中波止へ。 RISUさんは東の波止角を。私は離れて釣ろうと歩く。吹き落ちそうな強風だ。内側は風でバシャバシャしている。ちょっと覗くとチヌがいる。 「おっ」 でも今日はサンバ狙い。おさえて抑えて。 ずーっと歩いて反対の端から竿一本までを落としながら釣りもどるが、サンバは見えない。らしいアタリは一度もない・・・。 RISUさん、先々週は、サンバが結構見えていて、そこに落とすとあたったと言うのに。波止が違うといっても・・・。 「こりゃダメだ!」 しょうがない。こうなったらチヌを。(チヌ君ごめんね。別に軽視してるわけじゃないよ) そう思ってるときにRISUさんから電話。 「サンバきたよー。それが底。37〜8p。」 いいなあと思いながら、こちらはもうチヌモードに入ってるので。 さっき見えていた壁面づたいに、体を隠し糸だけを見ながら落としていくと、エサ取りではない止まりかた。 (なんか違うんだよね。チヌの場合。きっぱりと止まるというか・・。) キキながら重さを確かめて合わせる。 ギューン。 でかくないが間違いなくチヌ。ほっとするね。41p。 ところが、間もなく渡船がきて、「かわるねー」と言っている。RISUさん首を縦に振っている。 と言うことで、新波止へ。 しかし、ここは、新しい。潮が流れない。なんかいい雰囲気じゃない。 底でやっと、でかいあたりが来たら、ハトポッポ50オーバー。連続。 二人とも1時間もせずに戦意喪失。とうとう、私は座り込み釣りなってしまった。 また電話して船長に来てもらって元の波止へ。 今度はサンバモードでRISUさんと並んで底を探るが、アタリ無し。 「潮が、変わったね。」とRISUさんがつぶやく。 風の中、12mの底まで仕掛けを落としては、わずかに流れる潮に乗せ、エサ取りにカニをかじられているのを繰り返してると、肩が凝ってきた。 来た!と思ったら、またハトポッポがクリクリッとした目ではずかしそーにピンクや黄色のほお紅つけて上がってくる。 「もう限界!」 また、ガン玉を2Bにおとし、チヌモードに。 しばらくして、オーバーハングのところで、3m落として止まった。 キキアワセで掛ける。元気よく引くが、何しろヘチ竿3.1m、道糸4号、ハリス3号、ハリはダゴチン専用4号だ。 難なくゲット。ちょっと小さめの37p。
3時半になり、仲良く記念写真を撮っていると迎えの船が来た。 赤灯の4人は40弱から25ぐらいまでのサンバを6枚ということで、なかなかいい状況のときはないっていうことか。 でも、なぐさめに釣れてくれたチヌに感謝。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月13日 (土) |
佐賀 高串 |
中 | 27 | 満 6:35 干 13:06 |
22 | 晴 | 北東 やや強 |
薄濁 | カニ |
2 | 38 42 |
貧果がしばらく続いて、最近めぼしい場所もなくなってきた。 こんなとき頼みの、福吉羽島切れ波止もいい話を聞かないが、しばらく風が吹いているので、濁っていいかもと思って船長に電話する。 「こんばんはー。最近どうですか?」 質問の言葉も最後まで聞かないうちに 「つれん!! なーんも釣れん」 あの親切な人のいい船長が素っ気ない返事。 でも、ひよっとしたら・・・と思ったけど、船長のあきらめたような言葉にやっぱりやめた。 (よっし、高串にいってみよ) ということで、今回は全くデーターがないところなので一人で行くことにする。 前回の釣行でカニをほとんど使ったので、真夜中に取りに行くが、どこも潮が高く取れない。干潮時潮位99pぐらいのときはとれないんだなぁ。しょうがないので釣具屋で買った。1匹15円、150匹。岩ガニ買ったの初めてじゃないかしら。 そのまま高串に走り、仮眠。6時の予約で船を出してもらう。久しぶりの高串である。10年ぶりぐらいだろうか。短い切れ波止が1本増えている。 一番沖の赤灯台に上がる。約70mぐらいの長さか。潮は最満潮。今日は北東の風があるはずだが、風裏の地形でほとんど吹いていない。 仕掛けは夢幻海ヘチ3.1m、4号を巻いた倍速リール、ハリス2号、ハリダゴチン専用2号、ガン玉3B。サンバを意識してマス。 確か、パイルが波止の内外両面に斜めに張り出していたはずなので、まず、ヘチに落としてパイルの上層をねらって歩くが、波止一周してもあたり無し。エサ取りも少ない。 サンバかチヌか上層であたってくるハズだったんだがねー。 「こりゃ、だめかなー」 7時前に、唐津一文字に上がってるsakaiさんが電話してくる。 「こちらは波かぶってますー。」東向きはやっぱり結構風があるようだ。 「こちらもダメの予感。潮が流れ出したらサンバがアタルかもしれんけど、チヌはいそうにないね。まあ、がんばりまっしょう。」と電話を切って再開。 わずかに湾内から潮が突っかけて来ていて波止両端の内側は若干潮が流れている。そこに仕掛けを落とし、今度は底をねらおうと、糸を出していると底近くでいきなりギュンと引いた。 「きた、きた。 サンバちゃん」 頭の中はサンバしかないのだが・・・・。 しかし、なんか引きが直線的でない。 「何かな、なにかな」期待と不安。まっさか根魚じゃなかろうねぇ。 姿が見えた、 「あれーっ。チヌやん。おるとねぇー!」38p。 全く予想してなかった。でも、なんとなくうれしい。そう!ボウズ脱出だ。 ストリンガーに掛けて一服っと。 1時間後、8時。今度は反対側の内端の底に落としてキクと、なんかくわえている。合わせて、結構抵抗するのを無理矢理巻く。何しろパイルの間なので横に走られるとプッツンになる。こういうときは倍速リールが役に立つんだ。 運よく上がってきた。またチヌ。少し大きくなった。42p。 風が強くなった9時半。外側もザワザワしだした。外側の真ん中に落とすと、5mほどで止まった。 (パイルに着いたかな?) 糸を張ると、押さえた。これもチヌだ。ぐりぐり巻いて浮いた。さっきとおなじぐらいの型だ。タモを出す。 と、ピシッ。ありゃー。ハリはずれ。
アタリはそれっきりで、潮も下がり、11時になったので、サビキ釣りに来られたご夫婦に写真を撮ってもらい納竿した。 期待のサンバは、全くあたらなかったが、この季節、チヌを見ることができたので、よかったとしよう。 ここは、チヌのシーズンはいいかもしれない。ただ、大型は取り込みが難しいだろう。 帰りの船で船頭さんが、ぼそっと言った。 「昔は、ここいらはどこにでも太ーいチヌがうようよしよったバッテンなぁー。」 世の中が便利になるにつれ、何かがつぎつぎときえていく。 行きがけの道で会った野ウサギも、いつかは見ることができなくなるのだろうか。 13年度中に九州横断道路が津久見までのびるそうで、鶴見や蒲江が福岡から3時間あまりで行けることになる。、釣り人にとってもうれしい話だが、東側の名礁が昔話になるのも遠いことではないような気がする。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月7日 (日) |
長崎 神ノ島 |
中 | 21 | 満 9:53 干 4:37 |
25 | 曇晴 | 東強 |
薄濁 | カニ |
サンバ | 小 |
〈番外編〉 今回は、チヌは置いといて、期間限定秋のサンバソウを楽しむべく、神ノ島へ。 昨年は10月15日にAMAの大会を神ノ島で開催し、中波止でイシガキや型のいいカワハギが上がっていたはず。 同行は、大久保さん、本石さん、大久保さんの友だちウエタケさん。 現地で、CACの「嵐のタッチャン」こと原田さんと合流。でも、立派な晴天になった。 う〜ん。結婚してこれほど体質が変わるものか! 到着予定を高速道路の事故のため少し遅れて2便で渡った。 (この日、別の車で少し先に飛島釣り公園を目指していた上田さん・江口さんコンビはこの事故に巻き込まれパンク。危ないところでした。) 原田さんは沖波止、わたしはトーフ、あとの3人は中波止。 トーフを選んだのは、両足の筋肉を痛め、あまり歩けないので座り込んで釣るため歩く必用のない場所にした。 朝は、曇で東風が強く、さぶー。 ハリス4号、ハリダゴチン2号で大物を期待するが、ハリがかりしないほどの餌取りの小カワハギが一瞬でカニを消していく。開始20分ほどで水深10mで25pほどの子イシガキが穂先をぐっと押さえて来た。 「一応キープしーとこう」と、これからの爆釣展開をイメージしながら、ストリンガーに掛ける。 しかし、カワハギはいつまで経っても大サンバには変わらず、12mの底を釣ると、ハトポッポが、憎らしいほど釣れる。その後、20pシマシマ追加(涙) ついに納竿まで250匹のカニは、餌取りに献上してしまった。
大久保さんたちに電話すると、 「だめでーす。餌取りばっかりでーす。」だって。 フライフックで餌取りをおみやげに釣っている状態だそうで・・・。 原田さんに電話すると、45オーバーのマダイを釣っていた。さすが坂ノ市で70オーバーのマダイをよく釣って、マダイクラブと異名を持っているだけのことはある。しかし、サンバは釣れてなかったあぁ。 この、サンバ釣りは、座り込んで餌取りにチョンチョンとカニをつつかせて撒き餌にしながら、ぐっと押さえる本アタリを期待する釣りんなんだが、とにかくじっと竿を持って穂先を目を凝らして見てないといけないので、目が疲れる。上半身が凝り固まってしまう。次の日の眼精疲労性頭痛と肩こりはひどいものだ。
普通の落とし込みでバンバンとあたってくれるいい場所がないものか。 場所選定に苦労する季節についに突入してしまった。 |