チヌ落とし込み釣行記 2001年 3月 BIG ONEゲットだ。遠征開始?


 釣行日   場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   餌 釣果 サイズ
3月28日
(水)
鹿児島川内 4 9:23
干 15:48
16.5 北東やや カニ 47
上田さんから都合よくお誘いがあり、二人で川内港へ5時半前到着。すでに、鳥羽ちゃんが来ていた。熊本で降っていた雨もやんで波止に上がったときは風はやや強いが吹き飛ばされるほども強風でなくてホッ。
  ここで、竿の選択に少し迷いが出る。これまでの情報ではアタリが非常に小さく噛んでもすぐ離すという。
  この風では3.9mの竿は微妙なアタリがとりにくい。感度が抜群によく糸の出もスムーズなヘチ竿を使いたいが、糸が風にとられる。
  う〜ん。折衷案で3.6mのチヌ関西にしよう。これはバランス・感度・強度とも信頼がおける。名竿と言っていいのじゃないかと思う。決まった。ハリス2.5号3m、ハリダゴチン専用4号、4Bハリおもり、素早く支度を整え東の浅い方へ早足で行く。マズメの第一投をのがさないようにっと。
 
  甲羅2.5pのカニを横がけにして角内側5mから落とす。上げ潮が速い。しかも風が潮と逆で仕掛けが最後まで入らぬうちに角まで流される。これじゃダメだ。3Bを追加。今度は斜めに入っていく。糸が5mほど入ったところで仕掛けが張る。と、コン。クッ!もう来た!ガツンと合わせると乗った。ぐーっと絞り込む。これは、でかい。えらく引く。しかし、糸は出さずに体の上下で何とか耐えることが出来る。姿を見るとナーンだそれほどでもない。そうか、潮流の抵抗がプラスしてたのかと納得。でも、2投目で来るとはるんるんである。
 
  しかし、その後、アタリ無し。上田さんも来て、探ってるが会長はカラス一本である。「越智さんあたりあるー?カラスぜんぜんあたらん」「ありまっしぇーん」
  ところが、しばらく角から離れて釣っていてふと上田さんを見てみると、角の外側でルアーでもしているような竿の持ち方。(さっき湧いてたシーバスでもカラスでねらってるのかな。全く・・)しかし、よく見てみると魚をかけてるような・・。えらく沖に糸が向いている
  「掛けたー?」と叫ぶと
  「でかい。糸が全部出た。とれんかもしれん。」とマジになってる。「おおーっ。がんばって!」
  と駆け寄り見ると、竿がグーッと曲がったまま動いていない。「上田さん、60オーバーかも」とタモを構えていると、何とか寄ってきた。
  水面下ででかい白いものがゆっくりゆっくりはっきりとしてきて、浮いた。
 「でかいですー!!」すくって見ると60はないが55はありそうな体躯。
  「おおっやった!55はあるですよーっ」興奮しながら上田さん計るとなーんと50ちょっと
  「えーなんでー」確かに身が厚く腹は立派にのっこんでるが51.5である。

壮年ツーショット
 しかし、こんなに興奮させてくれたチヌに感謝である。  聞くと
  「カラスの4pをつけ20m沖に遠投したらスーッと糸が行ってね」
  会長この手で結構ここで釣ってるんです。私がしてもダメなのに。
  それからは、アタリ無し。
トバちゃんも灯台回りで40pを釣ってると言うことなので見限って灯台の方に向かっていっていると、波止真ん中のところ内側は、潮が斜め沖から押してきて風とぶつかり波止際はパチパチ、ミチミチといっている。ここバイここバイ。
  おもり4Bにし、仕掛けを入れてしばらく探ってるとやっぱり糸が張った瞬間にクッと引いた。合わせるときゅーんと引いてハリはずれ。きゃー。くそっ。やっぱりいた。
  また何投かして同じアタリ。またハリはずれ。
  なんでー?・・・・・。
  その後もコンアタリ一回で潮が変わった。おしまい。どうしてかからんのでしょう。もっと餌を小さくすればよかったのかどうか。川内も厳しくなった。

 帰って食べはチヌは身が締まっておいしく梅酢蒸しでいただきました。
  ちなみに胃の中は小さなケガイのようなかけら一つとどろどろがところどころだけ。
  上田さんのは餌のカラスの大きいかけらだけだったということ。そろそろ硬い餌に食性が変わってきている途中のような気がする。

 釣行日   場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   餌 釣果 サイズ
3月26日
(月)
唐津 2 10:26 干 16:28 14 北西強 薄濁 カニ 35
 昨日のはやと丸20周年記念パーティの余韻を残しつつ春眠をむさぼっていると、「おきんね」と言う家内の声で目が覚める。今日は休みを取っていると言ってなかった。花粉症の影響か頭痛がする。最近ひどくて体がやけにきつい。しかし、せっかくの休み。だらだらとしながらも潮が悪くなる前にと出発する。行く先は決めていない。風が強いけど、とにかく西に。福吉の羽島切れ波止はどうかと漁港に着いて沖の羽島を眺めると、案の定、テトラを白い波がざんぶざんぶと越えているのが見える。「こりゃ無理だ。こうなったら唐津か」
  車を唐津に向け30分。11時半、唐津東港到着。水温を計ってみると14℃。
 「おっ。上がってきてる」
  かすかな希望をカニに託し、オーバーハングの岸壁を探る。
  潮はゆっくりと動いているがなんか気配を感じない。
  30分ほどして「やーめた」落とし込みは移動が楽でいいねぇ。
  短竿を車に押し込み。西港へ。ちょっとのぞいてみると、風は強いが、白い泡も立ち、少しだけ濁りもある。「やってみるか」と丁寧に竿をゆっくりと下げながらヘチを落としていくが反応はない。
  「いないかなやっぱり」
  イケスの前まで来て、前に変える。糸を出し、ハリスを持ってアンダースローでイケスの前に落とし、ハリスが入ったぐらいで糸をさらに出して送り込む。それでも風で糸がとられて大きくふくらむ。竿を下げて道糸を水面に出来るだけはわせるがやっと糸の入りが分かる程度である。
  前に変えて3投目、ぽーんと投げて糸を繰り出した糸がカニが底に着いたようにふける。
  「底かな。」糸を張ると、なんとキュッと引いた。
  「いたか!」あわててあわせるとキュンキュンと引く。
 「メイタか。でもよかよか。」
 右左に案外元気に引くやつだ。タモを出して掬うと、青緑に光るきれいな魚体。
 イケスの社長か主任かそんな人が「メイタおったね」と声を掛けてきた。
 この人は「じゃま」とは言わずいつもよく話しかけてくれる。
 「うんおった。まだ早いみたいですね。」
 「そうやね。6月がいいバイ。この辺、うチヌがうろうろしようモンな。」 「浮いてくるとでしょ。」
 「おお、こげなとが浮いてくる。そこのカラス貝をばりばり食いよるバイ。」と手を広げた。手と手の間は70pぐらいある。
 「・・・・・そうですか」眉に手をかけたくなったが、いつも養殖魚を見ている人が言うのだから、60pはあるのかな。今度あいたいものですなー。そいつと。
(メイタの写真は昨日のパーティで撮った写真でメディアが満タンで録画できてなかったクシュン。


 釣行日   場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   餌 釣果 サイズ
3月18日
(日)
佐世保 24 14:35 干   9:27 12 西 モエビ メイタ
 巷は連休の人が多いようだが、日曜しか休みがなく、遠征もぱっとしないようなので、中1の息子、勇気と佐世保に行ってメイタでも釣らせようと思い、ゆっくりと起きて出発し、9時からterminalで釣りはじめる。
 これまでになくいい天気で子供との釣りには抜群の日を選んだと、ふだんの借りをここで返すつもりでメイタポイントに行って竿を出させる。すぐに餌のモエビを取られる。
 「底に着いたら、すぐに糸を張る。」
 と教え、再び落とさせると、今度はグッグーッと穂先を押さえはじめた。じっくり喰わせて
 「ハイ。合わせて!」息子がピンと合わせる。

     キビレと息子
 イカダ竿がグーッと曲がり、かかった。23pぐらいのキビレだ。
 それからときどきつり上げるので安心して、自分も釣るがカニではなかなかあたらない。モエビにするとくわえる。
 まだ、活性が悪いようだ。しかもここのメイタ、しっかり穂先を絞り込んでもかからないときが多く、つい熱くなってしまうのである。全部餌を飲み込まずに引っ張っている。
 家族分ちょっとの塩焼きが釣れたぐらいで場所を変えるが、いつもの台船も全くアタリ無し。息子も疲れたようなので昼過ぎにやめて帰路に就く。帰りの車の中で息子、「お父さんいいねぇ。いつもドライブやん。」
 天気もいいし、佐世保から伊万里、唐津と景色もいい。たまにはこんな日もあっていいかと納得した。


 釣行日     場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   餌 釣果 サイズ
3月10日
(土)
鹿児島小湊 16 7:47  
14:00
13 無のち
西強
カニ 47
  川内はぼちぼちチヌがつきはじめてようだが、連日の寒波で異常に水温が下がり、さらに南下計画を立てる。宮崎はどうかと思ったが、熊懐氏から、「船長が水温15℃で来ない方がいいと言ってるので、やっぱりK波止にして2〜3カ所波止巡りをしようと」という連絡を受け決定、。
 1時に密会場で権藤氏とも合流。5時半に目的地に到着した。
 風もほとんどなく好条件だったが、波止に上がって探っても全くチヌの反応がない。たまーにアタルのは小アラカブかフグ。
 「チヌの気配が無いですねー」と熊さんとぼやく。

 「チヌの気配」とはよく使う言葉だが、一体、チヌの気配って何だろう。
チヌが見える。餌が取られる・割られる・つぶされる、ばらす。
 このような直接的なものがその「気配」の主なものだろうが、なんか「感」のようなもの。これが釣果を左右する一番の決め手ではないだろうかと思う。潮が動いてよれる、着生物(イガイ・フジツボ・カキなど)が元気に付いている。それに波が当たり泡を出してミチミチと音がする、底根が荒い。そんな状態の場所や時合いのとき気配を感じて気合いが入るのだが。K波止では全くそんな気配がない。10時半にはやめて、連日の睡眠不足も手伝ってついにゴロンと波止にころがり熟睡。
 1時に船長が迎えに来て、次の場所へ、まず、市来河口へ。イガイの稚貝がびっしり付き思いっきり濁ってよさそうだったが時合いが悪かった。干潮で水深1m。次、江口港、テトラの沖にもう一本テトラ波止が出来かかっており歩いて遠いし眺めるだけ。次、フィッシングガイド熊さん一押しの小湊。ガイド「ココは年中釣れるそうです」もう16時である。選択の余地がない。
 
 テトラなのでNFT新提5.3を出して遠い波止へ向かって歩くと波止根元に小さな祠があった。修行者としては素通りするわけにいかない。手を合わせ「どうか釣れますように、かしこみかしこみ・・・」と勝手なお願いをして二人に続く。テトラは真っぽうしの西風がびゅうびゅうと当たり波が押し寄せてきている。ちょっと竿を出したが、沈みテトラが6〜7m張り出しその上を波が洗いちょっとやれる状況じゃない。すぐあきらめて先端付近のケーソン部分へ。先客がいて若い人がすぐに掛けた。43〜4pのチヌだ。タモが短い。熊さんがさっと掬ってやる。聞くと
 「東京から錦江湾で1週間釣ってきました。餌取りが多くて。これが初めてのチヌです。」
 これには驚いた。福岡から、なーんてものじゃない超遠征。マイリマシタ。
 すわっ、後に続けとザザーッと打ち寄せる波風に向かって、竿をぶんぶん振って超前に落としていく。まさに荒修行の絵である。先端まで探るが当たりはない。しかし、潮も上がりかけで先端に向かって動いている。ココには「気配」がある。先の東京のニイちゃんが釣った付近が特にいい。
 ブンと振って10mほど先に餌を落とし、少し糸を繰り出し、着低時を目を凝らして見る。何しろ波風ですごく分かりにくい。
 糸がわずかにふけて素早く糸を張るとグンと引っ張っていった。喰った!ハリス2号だ、強引に剛竿新提を曲げる。上がってきたのは身が分厚くヒレが立派なチヌ。1.9s。17時半。
  デカバンじゃなかったがこれはうれしい1枚である。日も落ちてきたので7時前に納竿し、「もうちょっと釣ります」と言う東京の人に挨拶をし、祠に手を合わせお礼をいって帰福した

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