チヌ落とし込み釣行記 2002/8月
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
8月17日 (土) |
糸島 | 小 | 9 | 満03:58 干11:39 |
27 | 曇晴 |
北強 |
澄 | イガイ |
1 | 40 |
久しぶりに、さすらいの釣師 熊さんと釣行。 長崎はムラがあるし、よっぽどへんぴなところでないと喰わないようなので、悩んだ末、近場にする。糸島半島にある切れ波止。 人のいない波止にボートで渡って釣ろうという計画だ。 自宅から1時間足らずでついた港から、二人で交代しながらオールをこいで上がった波止は、長さ50mほどの穴構造。 波止の状態からあまり人が入った形跡はなく、二人でほくそ笑む。 「いいねー。やっぱり切れ波止は。」 運がよければ大釣りかもなんて。(ムフフ) しかし、そんなに世間は甘くないんだね。 沖側を念入りにガン玉3号でゆっくりと探るが、ハリスが入ったとたんに1・2投で来るはずのアタリは皆無。 おっかしいな〜。 内側を探る熊さんも音沙汰なし。
10投ぐらいしただろうか。 餌が3mほど沈んだところで、糸の入るスピードがゆっくりと斜めに速くなったような。 糸を張り、穂先にのせると魚だ。ようやく来た、が、期待していた型とは違う。 穴にはいるのを竿でこらえてタモに入ったのは40cmぐらい。 まあ、とりあえず1枚でホッ。 その後は、アタリはなく、だんだん潮が下がるとともに、底がはっきりと見えるようになった。二人とも荷物のところに来て、ふて寝。 しばらくして、フナムシがチクチクッと足をかじるので目が覚めた。 先に起きて釣っていた熊さん、 「ほかいきましょか。」 「賛成ー。」 また、オールを漕いで、ボートを車にのせ、今度は糸島半島の反対側波止に漕ぎ上がる。フーッ。 この一つ先の港で最近、日本記録の70オーバーのチヌが上がったそうな。 「よっしゃー。こい。70オーバー!」 熊さん「ワハハ。」 外側のテトラは北の強風で風裏になり、べたべた状態。しようがなくロープが張り巡らされている内側を探る。 熊さん前打ちでヒット。結構竿を絞り込んでいる。ヤッタ。日本記録更新かー !? 魚が浮いた。70cmはすこうし切れる。引きに比べては40ちょっと越えるぐらいのキビレだった。が、浮いたとたんにスポン。ハリはずれ。キビレはしばらく「すくってー。」と言うように浮いていたが、熊さんが掬わないので、さよならと沈んでいった。 その後は二人で前打ちしまくったが、メイタが来ただけで、波止を離れた。 帰りの車の中で 「47も8もなって、いつまでこんなことするんやろかねぇ?」 熊さん 「一生じゃないですか。」 「ワハハハー。」 20年後、二人でオール漕いでどこかの波止をめざす光景がフッと頭に浮かんできた。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
8月14日 (水) |
長崎 | 中 | 6 | 満 5:55 干12:05 |
29 | 晴 |
南 |
薄濁 | イガイ カニ |
3 | 45、44 40 |
お盆。地獄の釜が開いているらしいが、釣り人はせっかくの休みなのでここで行かないとサラリーマンはなかなか行けない。 シーズン中で、大物の確率が高いところは北部九州ではやっぱり長崎だろう。 運さえよければワンヒットしかなくても50UPってことも大いにあり得るんだから、せっかくの休みには夢を追いたいのがここんところの自分の心境だ。 連れもいないようなので、また一人で真夜中の長崎自動車道を走る。 はじめに着いたところは、チヌのご機嫌と運がよければトロフィーサイズってこともある場所。最初の10投ぐらいでチヌ様のご機嫌が伺えるんだが。 ぼんやりと明るくなったところで竿を出すが、この日は、ご機嫌ななめのようで40分ぐらいで見切りを付けた。 場所替えだ。今度は南に下る。 風は南。澄んでいるかと思ったが、どうやら連日の猛暑で、水が悪くなっているのか赤潮が海面を少し漂っている。透明度は少し落ちている。 カラスを付けて落としていく。潮は動いていない。見えチヌもいない。 30分ほどして、ノーシンカーでゆっくり落としていた糸が2mほど落ちたところでふける。また、カキにあたったかなと思ってキクと、ムズッと感触。 あわせるとガーッと真下に走り、グングンと竿を絞る。来たか50UP! 糸はほとんど出さない。竿は強めのリョービの落とし込み競技40、短竿に比べると魚の引きに負けているナ。まあ、こんな無理な使い方するために作られたんじゃないだろうから仕方ないが。 それでも竿の反発で魚は上がってくる。水面下に見える頭は50UP。どでかくはないがヤッタか? しかし、タモに収めて図ると、なんだ〜!45しかないじゃない。こいつ上半身は立派なんだがね。ちょっとガッカリ。しかし、1枚とりあえず獲ったのでボーズはない。気が楽になるんだよね。早めに上げると。 さらなる大物をといそいそと竿を再度出すが、時間だけが過ぎていく。 南風でもあった方がいいね。止まるととたんに汗が噴き出て、ぽたぽた落ちるんだから。眼鏡に汗がたまってうっとうしいったらありゃしない。
カニに替えてみようか。と一通り上層をカニで攻めるがサッパリ。底はハトポッポやヘダイなんだろうなぁ。 でも、それでもアタリ欲しいな。と思って、3Bを付けて底に落として、餌取りがチョンチョンつつくのをちょいとはずしていると、ぐっと押さえた。来たなヘダイ。ほーら、ぐーっと穂先を絞ってきた。そーれぇ。と合わせる。やっぱり引きは強いね。この野郎。観念しろォ。グリグリ巻いて上がってきたのを見て、びっくり。 チヌや〜ん。 ラッキー。でも、サイズは落ちて44。 底かぁ。そんなら底狙おう。と思って、曲がったタモ枠をグイと元に戻したとたん。ぺりッ。折りたたむ継ぎ目がちぎれた。前にもあったんよね、これ。アルミの安いタモ枠はやっぱり安いだけの価値しかないや。 しかし、タモがないとはなしにならん。車に乗って釣具屋を探した。でも、アルミしか売ってなかった。しょうがなく買う。今度いいの買おう。 釣り場に戻ると、日が昇って暑くなったからか、チヌが浮いている。とてつもなくデカイのも。しかい、チラと見ただけで、すーっと消える。 浮きチヌを見たのがいけなかった。ほかの浮いてるやつのそばに餌を落としたり、底を釣ったりと無駄な努力で遊ばれてしまった。 餌の大きさ、ハリス、ガン玉の大きさ、ハリの付け方、最後はハリス分だけ垂らして隠れてじーっと待つ等々、いろいろ試しても食い気がないときは無理でゴンす。 もう、3時になる。かえろーかな。しかし、この釣果じゃ、ものたりんがなー。 迷いながら、車を走らせ、もう一度、朝の場所に行ってみると、エンジェルさんが来ている。エンジェルさん、 「昼間来たけど、見えるんですが喰いません。ほかあたってもダメだったので、また来たんだけど。」 同じこと考えるのね。
「ハリスとばされました。」ムムッ。食い気あるかも。 しかし、こちらはあたらない。沈みロープの陰に向かって、カラス貝が斜めに滑るように消えていったとき、止まった。キキながら合わせる。キター! 水面にささった竿をぐーっとロープから無理矢理離す。ついにデカバンか! しかし、それにしては反抗が弱いんだが。 ガーン。40でした。 ついてないときはこうなんです。せっかくあたっても、大きさはこちらは選べないもんね。 一日釣って頭がんがん。もう納竿。 エンジェルさんを残して、魅惑の長崎にさようなら。 エンジェルさん。このあと、がんばって、46を上げたんだって。 さあ、今度はどこに行くかな。夏はあと少し残っているじぇ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
8月11日 (日) |
熊本 新港 |
大 | 3 | 満 4:43 干10:34 |
− | 晴雨繰返 |
南 |
濁 | カニ | 2 | 40.5 33 |
熊本秀月丸の和泉船長が初企画した「2002オール九州クラブカップ」 九州の落とし込み8チームが集結して開催された。 (詳しくはFFCさんのHPにアップ。) 私もAMAの代表5人の中に入れさせてもらい参加した。 メンバーは上田会長、鳥羽氏、村山氏、原崎氏と私。 会長は前日からFFCさんたちとの事前交流でどうやら深夜までお酒に浸かっていた様子。でも、ご心配に及ばず。会長は酒が入るほど「快調」なんであるから。 4時半に渡船場につくと、もう、ほかの会と同窓会のような雰囲気で和気あいあい。 しかし、いちおう大会なので、まだお酒を飲んでいると思われる(?)会長を除いて作戦会議。と言っても、「どこに上がる〜?」程度なんだけど。 南波止根元指定席の会長、狭いところダメな鳥羽氏は少し広い西波止、後の3人が南波止を等分に受け持つようにして開始。 ケーソン土台切れ目の前打ち主体と考え、5.3mの長竿でブンブン前に打つがアタリなく、ヘチ底で26〜7cmぐらいが来た。25cm以上のチーム5枚合計長寸が競技規定なので一応キープ。 しかし、前では一向に来ない。情報では47とか40オーバーがちらほら出てるらしいが…。村山君、原崎君はマスの中で30前後を結構釣ってるとのことなので、こちらも本虫に替えてマスを釣ると、メイタが入れ食い。これ全部キープしてもしょうがない。 外のヘチにスポットをかえると33cmのキビレが来た。一応キープ。 あーつまらんなぁ。と思っていると、子どもが一人で波止に渡ってきた。落とし込みタックルを持っている。こちらを見て、 「こんちわぁ。」とにっこりと挨拶する。中学生だって。 「初めて落とし込みするんです。カニで釣れますかぁ?」一人でよくきたなぁ。かわいいじゃないですか。 むしょうに1枚釣らせたくなった。 「あのね。カニでも釣れるんだけど。マスの中でメイタが釣れるよ。オイチャンが餌やるから、まず、メイタ釣ってみ。」本虫を1匹やって、 「こうやってね。底に落として、ちょっと上げてまた落としてね…。」手を取ってお節介オジサンになった。 釣ってる様子を見ながら、こちらもヘチを片目で探っていると、図らずもぐっと押さえた。オオッ!まあまあ大きい。が、アワセが弱くはずれてしまった。あちゃ〜。バラシをしっかり見られてしまった。 中学生のぼくちん、移動しながら、掛けた。(おっ。ヤッタヤッタ)こちらまでうれしくなるネ。でも、竿がピーン。ぼくちん私を振り返って苦笑い(がんばれ)。すぐにまた掛ける。今度は奮闘しながらタモで掬った。(ヤッタね。ウムウム)またこちらを向いてにっこり。 「小さいけどよく引きますね。」と言ってうれしそうな顔でクーラーに入れている。 「よかったねー。もう1匹つり。」また、餌をやる。2匹目はなかなか釣れないが、この子、結構粘るんである。とうとう、虫をほとんどやってしまった。でも、こんな子いいじゃない。落とし込み大好きになってほしいね。 さァ、こちらは、釣れない。 潮が上がってきた。船長が来てくれたので1発狙ってハナレに移動するが、全然潮がよくない。元の波止ではいい潮時なのか「結構上がってますよ〜」と原崎君の電話。早々見限って、また、船長を呼んで、元の波止へ。 しかし、もう、潮時は終了していた。がっくり。 また、ぼくちんの釣りを見ていると、村山君から 「突端近くで、あたってますヨォ。来ませんか。」の情報。 そんなら行くか、しかし、突端を見ると遙か遠く、陽炎の向こうにかすんでいる。行くのきついよなー、どうしようと思っていたら、FCC松本会長さんがそばでキビレを上げる。FFC汚堕っちさん(織田さん)も来て 「越智さん、おじゃましマース。ここがいいんですよ」と言うので動けなくなった。しかし、釣れない。 そうこうするうち、もう1時。納竿は2時。終わりかな。と思っているとまた村山君。 「上げました。47ぐらい。 くっそー!バラシもあり!!」 もう、行くしかない。長い波止をエッチラオッチラ汗びっしょり。狭いマスのふちを無理して歩いて両足がつって痛い。もう、年バイ。 やっと到着。フーッ! 若きホープの村山君、マジになってて、ココと指さす。会長もすでに来ている。 気合いが入る。ザーッと音が聞こえそうなくらい流れる潮の沖に仕掛けを振り込む。
潮にのせて餌を流しては戻るの繰り返し。3人で無心に釣る。時間はない。 その時、糸がスッと張った。来た!掛かった! 沖にグーンと走る。重い。この引きはデカイかも。 手応えは45は確実にオーバーしている。念入りに浮かした。 が、水面を割ったのは40ぐらいのキビレ。ウ〜ン。流れの抵抗だったかぁ。 しかし、会心に近い1尾。 村山君、ありがとう。 大会は地元FFCが優勝。さすが。パチパチ! 当会AMAは会長33.3cm、村山君46.3,36.8cm、原崎君39.5cm、越智40.5cmの5枚合計195.4cmでFFCに11mm差で2位。3位は博多塾。 惜しかったが、これでいいって気持ち。 久しぶりにドラマを感じた大会だった。 和泉船長、大会をお世話してくれたFFCのみなさん。大会に参加されたみなさん、いい夏の思い出をありがとう。 九州の落とし込み釣りの和がまた深まったね。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
8月8日 (木) |
長崎 小江 |
大 | 30 | 満 7:15 干13:54 |
28.5 | 晴 |
南東強 |
澄 | イガイ | 1 | 48 |
4日の夕方、唐津に行ったが、アタリなし。後から来たFCC深谷さん兄弟が二人ともアタリを出してバラシはしたが、自分だけアタらないんだから、くすぶりが続く。 こうなったら、ドーンと50UPいや60UPを上げないと、もう気がすまないという、パチンコでいえば大当たりが来るまでひたすら夢遊病のよう打ち続けるドツボ状態にはまりこんでいる。 8日に休みを取っていたことに気がつき、ニンマリする。もう、頭の中は、どこに魚拓をとってもらおうかなんて、記録ものを上げたような気になって長崎に向けて一人夜中の高速をとばす。 目的地に着いて、黎明の海面をチラと覗くが、昨晩豪雨が降ったにもかかわらず、南東の強風で澄みきっている。チヌの姿はない。 それでも期待を込めて落とす。さわりもしない。全く、湾内の陸風って云うのはいくら海面がざわついても、魚は姿が見えなくなるどころか極端に口を使わなくなるので、どうしようもない。 何ヶ所か場所替えをして、たどり着いたところで、ふと見るとロープの下に数匹の型のいいチヌ発見。体を隠してソーッと餌を近くに落とす。が、全く無視。どうしても喰わない。撒き餌でもしたら喰ってくれるんだろうかね。こんなとき。 もう、60UPなんて云わない。御免なさい、悪かった。1枚でいいから釣れてちょーだい。 あきらめて、最後の場所と決めた小江に向かう。 風は波止に垂直にあたり、いつもより濁っている感じだが、大きな船が着き、サビキ釣りがいて、空いたところはわずか。しかし、もう、替わる場所の心当たりも気力もないので仕方なく、探りはじめる。 潮は引いて海面まで4m以上。風が吹き付け、糸が波止にへばりつく。車のキャリアに結んで移動していたままの3.1mの短竿では、こんなときは非常に釣りにくいが、もう、竿を替えるのもめんどうくさい。 どーなんでしょうね。短竿使いのかたがた、 高い波止で強風のときはどうするんでしょう? 風で糸はぶれ、軽いオモリでは糸フケのあたりがほとんど分からないんだけど。
そんな状況でも、ヒューズをハリに5回巻きで、ゆっくりと落としていく。重いオモリで安定させた方がよかったかもしれないが、何となく、なんとなくそれじゃ喰わないって云うカンだけでそうしていたんだが。 「微妙な止めアタリなんか分からないよなあ。これじゃ。引き込まない限り。」 そう思いながら、じっと糸を見ていると、餌が落ちきった最後に張るはずの糸フケが、あと10pぐらいでなかなか張らない。カキか出っ張りにでもあたったかな、まさかアタリ?とキクと…喰っている。 思わず合わせる。やっと来た。 腰の強い短竿だからよかったのか、真下でぐるんぐるんと抵抗するがオーバーハングには入っていかない。 小さくはない。バカでかくもない。浮いてきたのは50切れるぐらいのチヌ。 タモ入れして、ホッ。48p。 40UP久しぶりだなぁ。 一夏1回は恒例になってるさすらいの一人旅だが、今年は今回で終わりじゃないような気がするなと思いながら長崎を後にした。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
8月2日 (金) |
熊本 天草 |
小 | 24 | 満 8:23 干14:44 |
− | 晴 |
西 |
いろいろ | イガイ カニ |
0 | − |
やっと平日の休みが取れたので、先日、沖防で会った「あれこれさん」こと上野さんと長崎に行く約束をした。 が、21時過ぎに、ミツルさんとミノル君に連絡が取れ、長崎情報を聞くと、声を合わせたように「今はダメです。」「サッパリ…。」 どーしようと思いながら寝るが、午前1時に壊れた目覚ましで早く起こされる。 3時、待ち合わせしていた上野さんと会って 「ながさき釣れよらんげな。」「え〜っ!?」「どうする?」「つらい釣りしたくないよね。」 「熊本新港行こうか」 と、こんな会話で方向転換。 この時点で2人はまだ楽観的だった…。 4時半には新港に着くが5時半になっても秀月丸の和泉船長は来ない。 もしや! 確か事前に予約しとかないといけないんだったっけ。 電話してみると、「天草向かってます。」「え〜?今日出ないの?」「だーれも予約入れなかったから、休みで〜ス。一緒に行きませんか〜。釣れますよ〜。」 今更どこにも行くとこないじゃない。 後を追いかけ、待ち合わせ場所へたどり着く。美人のPさんも一緒で、ご挨拶をして、船長先導で釣り場を目指してひたすら車を走らせる。 遠い−。 7時半か8時頃だったか、やっと、船長マル秘の場所に着く。 Pさんは遠慮してか船には乗らず岸壁で釣るんだって。なんか悪かったなぁ。 最初に乗った波止の規模・構造は佐賀の高串の波止とそっくり。 べた凪状態でも1投目から引き込みアタリ。なんて期待しながら落とすが、反していっこうにアタリがない。そんな〜。ここまで来てぇ。 そんな中でも和泉船長は内側で掛ける。が、パイルに擦れてプッツン。 こちらは、二人とも全くノーヒット。 そんでもって船長、早めの決断をしてくれ波止替わり。御所浦の本郷とかいう場所へ。 和泉船長「ここならヨカでっしょう?」と、にやり。なんか意味ありげな顔だなぁ。 よっしゃ、釣っちゃる。 と気合いを入れたが、いっこうにあたらない。チヌおらんとかいナ。ここも。 ところが船長だけは調子いいんである。「スライド釣法」に最近はまってるらしく、それも好調の原因か? しかも粘る。 2度・3度と「あ〜!ばれた〜!」なんて叫んで、ケーソンの穴に切られるがよく掛ける。おるんやなー。 なんで〜? だんだんとムカムカしてくる。 船長ニヤニヤ。
こうなったら眠いとかきついとか言ってられない。2号のハリスを1.5号に替える。 これが効をそうしたかどうかは分からないが、穴にスライドさせながら少しずつ上の穴、下の穴と探っていった4mほどのところでガサガサっと触る感触。キクとぐっと押さえた。やっと来た。グーッと横走り。デカイ。と思った瞬間。プッツン。 アチャ〜。ハリスはザワザラ。 ハァ…。 やっぱりハリス1.7に替えよ。 船長、連続で掛ける。「切れた〜。」「ハリス分でぎゅ〜ん。突っ込まれた〜!」 こちらも、ハリス分入って瞬間にプッツン。 穴の中でしか喰わないので、掛けた瞬間にハリスが擦れていてプツンなんだ。 こりゃ、どーしょうもないや。 マイッタ。 ぐったり疲れて、渡船場に着くと、待っていたPさん、なんと35ぐらいのキビレをちゃっかり釣ってる。グェ〜…! 船長、「帰って新港で釣りませんか。」とニヤニヤ。 明日は仕事。この上、追い打ちをかけられたくないナアと思ってたが、上野さん、 「越智さん。このままじゃ帰りたくないですヨ〜。」 こうなったら、誘った手前、徹底的にやるべしだィ! また、長い道のりを熊本新港まで帰ると、FFCのメンバーさん3人も同乗して、7時まで強風の南波止で。 結果は! FFC木村さんがキビレ40オーバーを上げた。涙。 天草のコバルト色の海と緑の島々は真夏の光でキラキラと輝き、くすんだ心を洗ってはくれたが、今回もまたきびしい修行だった。 無明の闇はいつ明ける。 |