チヌ落とし込み釣行記 2002/3月
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月30日 (土) |
羽島 | 大 | 17 | 満10:48 干16:44 |
14.0 | 晴 |
北 |
澄 | カニ |
0 | − |
羽島のカメノテ 転勤が決まり、送別会で、遅くまで別れを惜しんだ翌日。 アルコールの入った体が火照って朝7時半には、熱くて目が覚める。 布団の中で、前任地への深い思いを巡らせていたが、フッ切るためにもここは潮風に吹かれよう。 行き場所は、山口の小野田。用意をして車を出してから、まず、給油。その間に船長に電話を掛ける。 「う〜ん。あまりよくないね。」と船長。 「誰か落とし込みいる?」 「博多塾が来てる。」 すぐに博多塾Y氏に電話する。 「まだ早いみたいですねぇ。AMAのUさんと一緒に来てるんですよ。30p台が1枚だけ。」 危ない〃!電話してよかった。小野田まで一人で行って、きつい目には遭いたくない。 急遽進路変更。一度家に戻る。家族は、びっくりしたが、ついでに朝食をともにして。 長女が「カメノテ食べたい。」というので、行き先が決まった。 二丈町福吉羽島のテトラ。そこでちょっと竿を出し、潮が下がったらカメノテとってきてやろう。 1時間弱で羽島。 船長、「来たとナ。釣れん!ま〜ったく釣れよらんバイ。」 この船長も正直者なんだよね。 北風と波は絶好の状況。しかし、濁りがない。 案の定、30分ほど探って、あまりの気配のなさに昨日の疲れもあり、おねんねとなる。春のお日様に体がじわっと暖まり、気持ちのいいこと。潮騒を子守歌に、ぐっすりとテトラの上で忘却の世界に・・・。 目が覚めると、潮がずいぶん引いて、サラシもでてきたので、また再開したが同じことだった。 10年ほど前は、ここからシーズンが始まった。毎年、3月3週目ごろからノッコミが始まり。濁りが無くても喰ってきたものだが、ここも釣り荒れたのだろう。 テトラにもぐり込み、せっせとカメノテ取りに励む。 カメノテだけは10年前と変わらない。きれいなのがまだあるなぁ。 オミヤゲを持って帰宅し、お別れにと前任地の相島の方にもらったサザエでご飯を炊き、羽島のカメノテをゆがいて、家族でウハウハと食べた。 さあ、もう、4月。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月9.10日 (土日) |
鹿児島 川内 |
若 中 |
26 27 |
満 5:23 6:02 干11:19 11:54 (鹿児島港) |
15.0 | 晴 |
北東 〜 南西 |
微濁 | カニ |
0 | − |
20時間のラブコール カニを刺す手がしびれて動かない。顔は凍ったように感覚を失っている。 気温1℃、ドライアイスのような霧と一緒に吹き付ける南東の強風は体感温度を零下数度まで下げる。 カニは死んだように全く動かない。 表面水温13.5℃。2週間ほど前は17℃近くあったのに。 「これが3月中旬近い鹿児島かぁ ?!」 福岡から来た5名は、鹿児島の川内沖堤の上で、震え上がっていた。 3月9日、AMA上田会長・越智、Sakai氏、上野氏、博多塾吉村氏。 「1週間、若潮丸はドックで波止渡しはしていないんだと!」 1投目からアタるかも・・の期待はもろくも崩れ去った。 急激に気温の下がった空気は、これまで私が経験したことのないような濃霧を伴い、沖堤を包み込んでいた。糸が見えない。 そんな中でも負けるもんかと目を凝らし、黙々と落とし続けるが、3時間後、霧が晴れ、暖かい陽が差してもいっこうにチヌからの魚信はない。 時間だけが過ぎていく。2時・・・3時・・・4時、地元の釣り人が帰って、残っているのは我々5人と地元の落とし込み2人だけとなった。しかし・・・。 ついに夕方5時半。 静けさの中、波音だけがざわめき、今にも来そうな予感がして、上層を丹念に落としていた私もあきらめて荷物を置いていた場所まで近づいた時
「越智さん!やっと来ました〜!サンバ」 振り向くと、タモの中には1sぐらいの立派なシマシマ。 「おーっ、やったねぇ!」 チヌじゃないけどこれはヒットだ。なんか自分が釣ったようにうれしい。sakaiさんには釣れない修行の旅で苦労させてるモン。 今度は向かいから、上野さんが来て、 「かけ損ないました〜、根がかりかと思って。」 と、ガン玉を見せる。 3ミリぐらいもあるデカイ歯形。 「これは太かったバイ。」ほんと。完全に50UPいや55以上はあるんじゃなかろうか。 でも、上野さん、この悔しさがレベルUPにつながるんよ。 さらに、会長。 「掛けたのに、はずれたー。掛けてぐーっと来たから、前に移動して引くとすっぽーん。ハリはずれ。ガ〜、ぐやじぃー!」 みんな5時半前後にアタッたんだって、やっぱりそのときが唯一の時合いだったんだ。さわりもできなかったのは自分だけヤン。トホホ (*_*) 岸に上がって、会長と私を残し、3人は福岡へUターン。 二人で民宿に泊まり、会長の酒演?が果てしなく続きそうなのをホドホドに押さえ、爆睡。 次の日、第二部隊到着を迎える。 AMAの権藤氏・浦田氏・西村氏、CAC原田氏、カニ太郎こと久留米の香月氏到着。 でも、私はもう、結果は想像できていた。 案の定、午後2時まで会長の朝一のカニつぶされのみ。 合計20時間、私の道糸を通しての何百回ものラブコールは一度もチヌには届かなかった。いや、届いてもフラれたのかな? 川内で2日間マルボーズって初めての快挙? しかし、沖堤の上で権藤氏が作ったタコ焼きはうまかったよ(爆)。いやほんと! |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月3日 (日) |
鹿児島川内 | 中 | 20 | 満 9:47 干16:14 (鹿児島港) |
16.0 | 晴 |
北東 弱〜強 |
澄 | カニ |
0 | − |
初川内 9日に予定していた川内釣行だったが、永島さんの誘いで急遽早まった。 例年だんだん川内行きが早くなるのが無謀な気がしたが、会長が1枚上げているのでいないことはないだろうという釣り人特有の楽天的な発想である。 二人で眠い目をこすりながら、5時には川内港到着。 風もなく、絶好の日と思ったのは自分だけではなかった。次々と車が到着し、船に乗ったときは満員状態。 波止上がりの時、ウキ釣りの荷物の多いこと。、膨大な他人の荷物まで上げる作業でびっしょりと汗をかいてしまった。でも、いつかは逆にお世話になるかもしれない。笑って「フへェ〜」としゃがみ込む。 久しぶりの沖堤は、濃い霧が立ちこめている。沖側のうねりが若干あるものの、これまでになく穏やかな海は、今から始まるドラマの前の静けさという雰囲気を漂わせている。 何ともいえない緊張感が身を包む。やっぱりいいねー。川内は! 仕掛けを作って、低い方に行く。先端には誰も来ない。ラッキー。 まず、4Bのガン玉をハリに打ち、内側を落とす。夢幻海3.1mのワンストロークで4mぐらいまでに浮いているチヌを狙う(つもりだった) 角10mほど前から流したのに、糸が沈む前に角に流れてしまう。相当、流れがきついようだ。2B追加。一通り波止の端周りを攻めるがアタリ無し。 今度は底を流すため5Bをチモトに追加。 しかし、底に着く前に流されてしまう。もっと戻って落としていく。やっと角付近の底で着底する感じだ。餌取りがいるようで、カニがかじられる。そのまま何度か流して、餌が無くなったハリをみて、愕然。 ガン玉にデッカイ歯形が着いている。 「し、しまったァ〜」 アタリが全く分からなかった。 上糸が流れでフケてアタリがとれなかったんだ。 2Bをはずして6Bに変える。こんな仕掛け、とっても人には見せられないなーと思ったが、やってみると、理想近くの糸の角度で底が少しとりやすくなった。 でも、もう遅かった。二度とくわえてくれなかった。 移動しようかなと思って振り向くと、人がうじゃうじゃいる。30人以上上がっているな。スケスケでこの状態ではとても上層を釣り歩く気にはならない。 しばらくすると、マスクの人が近づいてきた。鹿児島のHARAさんだった。出会いを喜んでしばらく話したが、みんな全然で、ウキで40ぐらいが1枚上がっているだけと言うことだった。 休憩をとって灯台側に行くと永島さんががんばっているが、こちらも全く×。 潮は湧くように動いている。こんなに潮がすごいときはあまりない。 きっと来ると信じて上層・底・前・超前・待ちといろいろヤッタが最後までチヌは応えてくれなかった。 反省は、底に切り替えたとき中途半端なガン玉打ちじゃなくて、この強い潮なんだから底がはっきりととれるぐらいに、重くして落とせば、1回きりのあのアタリがとれただろうということ。まだまだ未熟。 |