チヌ落とし込み釣行記 2002/12月
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月31日 (火) |
長崎 | 中 | 28 | 満 6:30 干12:17 |
15 | 晴 | 北東 |
澄 | フジツボ モエビ |
0 | − |
竿納めのつもりの29日の帰り、車の中。どーも吹っ切れない。 「31日、実家に帰るから12時までならいいけどねー。」 フッと出た言葉に、MOKKORIさんが、アラカブばりにガバッと食いつく。 しまった、と思っても、もう遅い。 「越智さん宅、4時でいいですか?会長は4時20分でいいですか?」 しっかりとまとめてしまっていた。こちらは、もう、逆にでっかいストリンガーに掛けられたメイタのように、ウン、ウンと言われるまま。ホントにカゼひどいの? その夜の飲み会では、MOKKORIさんは静かにしている。体調を整えているのか?RISUさんは、アルコールが入るにつれ、カゼを克服し、さらに絶好調になっていく。夜12時になってもその勢いは止まらない…。ぐぁ…。 …1日後、うっすらと明るくなった長崎に立たずむ3人。 可能性は非常に薄いが、1枚出れば吹っ切れて新年が迎えられる。実家にはメッキのオミヤゲをっと、ウヒヒ。皮算用。 現実は厳しかった。キビレでも、と思って振り込む仕掛けには反応なし。 パイルのところのRISUさんに近づいて 「どーですかー?」と聞くと、 「バラシタ! のらんとよね。」 しばらくして 「あーっ!はずれた!」 カニにしっかり食いつかないらしい。 こちらはモエビもカニも全く反応なし。 場所替えしてもノータッチ。 最後のスリットも、今回は、フジツボが冷たい水にスーッと落ちていくのが見えるくらい澄みきっている。 もう11時、オミヤゲづくりをするかと思ったら、メッキも今日はいないじゃない…。 見上げた長崎の空は、師走と思えないぐらい、まぶしく光っている。 目を細めて息を思い切り吸い込む。フーッ。天気はよかったし。 そろそろ、竿をたたむ時が来たか。 これで今年は終わった。充分やった。つき合ってくれたお二人、サンキュウです。 さて、また、明日から2003年。新しい年が始まる。 ドラマは自分でつくろうじぇ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月29日 (日) |
山口 | 若 | 26 | 満 5:47 干11:34 |
14 | 晴 | 北東 |
澄 | フジツボ |
0 | − |
竿納めのつもりで、RISUさん、ギャランドウさん、MOKKORIさんと福岡を出発。途中、北九州で、軟竿を短竿に持ち替えたMさんと合流。今日はMさんの案内だ。 RISUさんとMOKKORIさんは風邪がひどいようで、二人ともぐったりとしているが、それでも行くというのが根性と言おうか義理人情のかたまりと言おうか…。 それほど、お二人がこの世界を大事にしているってことはよく分かるね。 4時間ほど走って、目的地に到着。 ここはほとんど満潮時が時合いということだから、夜明けのわずかな時間しか釣時はないってこと。 明るくなると同時に、Mさんが、まず先陣を切る。続いてギャランドウさん。僕が着いた頃には、Mさんすでにやりとりの最中。余裕をもってあしらっている。 「小さいですが来ました。」 31cmぐらいか。爆釣の予感。餌はフジツボだ。 ところが、探っても探ってもアタリさえない。 RISUさんもしばらく探っていたが、すぐにあきらめ。 「次いこー。」の号令。 車に乗り込み、次の場所へ。 もう潮は、相当下がっている。 まず、パイルへ。3〜4投して、すぐにあきらめる。気配がないんだもん。 ずーっと歩いて、護岸。すでにMさんは先の方に行っている。 護岸は結構、雰囲気があったが、一噛みもしない。 排水がブォーッと湧きだしているところで、Mさん 「バラしました。グーッと来たんですけど、くやし。」 僕らも集まって近くを丹念に探る。反応なし。浅いのでカニに替えて排水の底流れの中を探るが、これも無駄のよう。 誰ともなく車の近くに戻って、また、RISUさんの号令。 「かえろーか。」 時刻は10時である。夜は、仲間内で飲み会があるものね。 マスクをしてフードをかぶり、咳をしながら、MOKKORIさんが帰ってきた。この格好で網を持ってうろうろしていたら、よい子は絶対近づかないよね。警察がこなかったのが不思議ってもんだ。
ところが、魚をぶら下げている。 「おー、やったね!」「いえ、小さいんですけど…。」 32cm。でも、クロダイやんね。最初のパイルでモエビで来たらしい。丁度、潮が逆に強く流れ出し、濁りが入ったときにアタッたという。やはり、潮は大事な要素なんだよ。記念に写真をパチリ。 錦帯橋を見学して、帰路につく。実質、竿を出したのは2時間弱じゃなかろうか。 8時間車に乗ってチョイ釣りってのも、この釣りだからやれることかな。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月22日 (日) |
長崎市 | 中 | 18 | 満 9:59 干15:53 |
− | 晴 | 北東 やや強 |
澄 | フジツボ |
1 | 35 |
一人で佐世保でも行くかと準備していたら、誘いを入れていたMOKKORIさんから 「長崎行きまっしょー。」 と連絡があった。毎日、午前1時、2時まで仕事をしているらしいが、だいじょーぶかなと思いながら待ち合わせして、まず、MOKKORIさんの餌を買いに釣具屋へ行く。そしたら、横のコンビニで博多塾のTさんとばったり。雰囲気からこちらも5人で長崎に行くようだ。また、長崎に福岡人ばっかり集まるんじゃなかろうね。 最初の短い突堤に暗い内につくと誰もいない。よかったゆっくりと釣れる。 ここぞと思うポイントに、潮にのせて前から横から後から、なめるように?流し込むが無反応。最近、テクニックに全く自信が持てなくなりました(笑) カニ餌でも一瞬にしてフグの餌食となる。嬉しい外道のアコウをゲットしたところで場所替え。 車を降りると、2〜3人すでに落とし込みが入っている。博多塾さん達じゃないみたい。じゃ、だ〜れ? 一人は子どもだ。近寄ってみると、深谷こうき君じゃないか。この子、小学生にしてすでにまともな落とし込みスタイルなんである。となると、向こうにいるのは「さすらいの深谷ブラザーズ」か。ううっ、すでにキビレがストリンガーにぶら下がっている。 ソーッと歩いていって、後からひろみさんの耳もとで「つれますかぁぁ〜」とささやく。ぞくっとしたように振り向いたひろみさん、ゲラゲラ。兄ヤンも気づいてずっこけている。 まーったくいるなー、どこにでも福岡人がぁ。 少し離れた護岸には例の博多塾もいるらしい。長崎がまさに博多沖防状態となっている。 ここはもう見込みがないが、一応、カニで一探りして、上げていた餌にメッキが追ってきたので、さっそくジグを取り出し、オミヤゲづくり。 これが、小ぶりながら入れ食いであっという間に20匹を越えた。あんまり釣ると帰ってからさばくのがきつくなるので、兄ヤンとこうき君に任せて本格的にチヌ釣りに変身ーン。 ずーっと歩いて、先々週釣った護岸に行く。思った通り、まだ満潮直後で潮は高い。 フジツボを付け、上層に絞る。 5投ほどしたところで糸がふける。キイて(オッ付いている)合わせるとギュギューンと引く。きたきたやっぱり。ぎらっと魚体が光った瞬間、2.5号ハリスがプッツン。 触って確かめてはいたのだが、どこかに傷があったとしか思えない。やっぱりメッキ釣りのあとハリス交換しとけばよかったと思っても後の祭り。
もう取れない条件はないので難なくゲット。満足いく型ではないが、一応クロダイということで納得しとこう。 その後は、期待に反してアタリなし。 戻ると、深谷さん達がメッキの入れ食いを楽しんでいる。結構サイズも上がっている。MOKKORIさんはアラカブ釣りを楽しんでいる。いいねえ長崎は。 帰って、メッキを、塩焼き・手巻き寿司でいただいたがうまかったー。特にメッキとアコウの刺身は最高でした。 さあ、今年の竿納めはどこにしましょうか。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月15日 (日) |
長崎市 | 中 | 11 | 満 5:26 干11:10 |
16 | 晴 | 南東 |
澄 | カニ |
0 | − |
タッチャンの誘いで、長崎に行くことになった。前日のもちつき大会の打ち上げは、お酒もホドホドにセーブしてと思っていたが、なかなかそうはさせてくれないところが浮き世の定め。 タッチャンはわざわざ自宅まで迎えに来てくれたけど、こちらは起きがけにゲロってしまうぐらいで、まだフラフラ。 車の中でガーガーと眠っているうちに、第一番目のポイントについた。 マダイでも来ればいいなと期待しながらカニを送り込む。餌が底に着くと、クックッと穂先が動く。キクとグーッと押さえたまま。アワセを入れるとでっかいフグが浮いてきた。ニャ〜ンと紛らわしいアタリだこと。 これ1回かと思っていたのに、次から次に同じアタリ。デカフグの巣のようになってるらしい。 タッチャンが悲しそうな顔をして近づいてきた。 切られたらしい。ギュイーッ、プッツンだって。ここでハリス1.5号では大ダイ取るのは難しいね、たぶん。こちらは2.5号でも心細いって思ってる。でも、以前、「マダイクラブ」と異名をとったタッチャンの腕なら何とかなるのかもしれないけど。 フグばっかりなので、早々、場所替えを促す。二日酔いはさらに激しくなり、頭もガンガン。コンビニのトイレで上から下からゲロって、よたよたしながら、 「さー、次行こうぜ!」 2番目の場所には、フードをかむり、タモを腰に差した怪しいスタイルの人がいる。車の中から観察していると振り向いた。MOKKORIさんだった。少し先には永島さん。アラカブを釣っているらしい。いや失礼。チヌねらいよねぇ。 お二人が2時間探った後だからとーぜんダメ。 また移動。ここはトバちゃんがいる。なんで長崎に来て、福岡の人ばっかりに合うのだろ〜。 トバちゃん、モエビでメッキ釣りをニコニコと楽しんでいる。こちらはカニで一通り探ったが、トバちゃんのメッキ入れ食いを見ていて、もう我慢がならない。ポケットからおもむろにメタルジグを取り出し、ハリスの先につける。フッフッ、一通り何でも持っているんだゼ。 ジグを踊らせているとメッキが先を争って食いつく。こりゃ面白い。タッチャンがどこかに真面目に落とし込みをしにいってる間に10枚ほどオミヤゲをつくって、次の場所へ。 ところが、車から道具を出して、セットして、さぁー!と、1歩踏み出すと、そこにいたオジサンが 「ここで釣りしたらいかんよ〜。」 だって。 ガクッ! ハイハイそうですか。タイミング悪かったな。 その後、2カ所回って、とうとう今回はノーヒットに終わってしまった。タッチャンごめんね。また行こうじぇ。もはや落とし込みにシーズンオフはない。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月7日 (土) |
長崎市 | 中 | 4 | 満10:27 干 3:39 |
17 | 雨 | 北東 |
澄 | カニ |
1 | 35 |
長崎は〜今日も〜雨ぇだあった〜♪ 先週の佐世保に続き、今週も土曜日は雨。 同行する釣友への連絡もままならなくて、雨だしぃ〜、行こうか行くまいか考えてたところに、 「土曜日は、みんな家におらんよ。」 ヨメさんの一言で、どこかに行くことにしたけど、家を出て車を走らせても行き先に決心がつかない。佐世保?長崎? しかし、迷いながらもハンドルは九州高速の方に向かっているらしい。とうとう高速のゲートを越えてしまった。 (ははーん、ミツルさんが49cm釣ったってんで、長崎のほうに向かってるんだな。) 車は雨の中でも、快適に走る。だんだん気持ちがかたまってきて、夜のハイウエーをぶっ飛ばす。(別にとばさなくってもいいんだけど、せっかちな性分で…。) 2時間弱で長崎市内。まだ暗いし、コンビニの駐車場でちょっと一休み。と仮眠のつもりで目をつぶったところ、連日の深夜までの仕事の疲れが一気に出たのか、一瞬のつもりが、目を覚ますと、8時前。ガビ〜ン! もう、遅れついでに朝食をとり、トイレに行って、竿を出し始めたのが9時過ぎ。 タックルは最近手放せないヘチ竿3.1m、ラインは新素材ファイアーラインの2.5号、ハリス3号にダゴチン専用4号。これってサンバソウタックルじゃん。 何しろこの場所はストラクチャーがいっぱいあるもんで。 カニをつけて、水深約10mの底に一気に落とすと、1投目からグッと押さえた。 え〜!? もうアタリ? 合わせると、重い!ググーッと強い引き。マダイ?チヌ?気合いを入れて巻くと途中で力が弱くなる。マッ、まさか!? 案の定、ハトポッポ50cmでした。 次はフグ。 餌取りがまだかなりいるなー。 次の場所は、アラカブばかり。つい、アラカブ釣りに熱中してしまい、アコウがきて喜んでしまう始末。2時間ばかりいくら粘ってもアラカブ・フグばかり。しまいにキタ〜と思ったら、また、ハトポッポ。 あまり時間が無くなった。次の場所へ。 この場所も、フグばかり。水温測ってみると17度。高いなぁ。バッチリなんだけどチヌはどこにいるのやら。時折、キビレの2歳が来るだけ。 ここまで来て雨に濡れてボーズかぇ。 最後の場所にした埋め立ての護岸。ここはスリット構造でまだ潮が高いので浮いてるかもと思い、フジツボで上層をずっと攻めるが、な〜んにも反応無しだ。 今度は折り返しで底をカニで狙ってみようとオモリ2Bを追加し、15mほどある底まで落としては上げ、上げては落とす繰り返し。風も出てきて寒くて、俺はここで一体何をしてるんだろう。 そんな気持ちになってたころ、8mほど落としたところで糸が止まって、グーッと押さえた。瞬間合わせる。掛かった! 最後にデカバンかと劇的な展開が脳裏をかすめたが、小気味よい引き。じゃんねん。 でも、35cmはある。 ありがとチャン、釣れてくれて。
昔むかし、沖防で26〜7cmを釣って 「おー!沖2歳バイ! ヨカ型やん。」 と喜んでたあの頃。 はじめて33cmを釣って、 「デカイ! 見てん、この口! やっぱり すごかねぇ〜、チヌは!」 と、夜中なのに、長女を身ごもってるヨメさんをたたき起こして、見せ、習字紙に魚拓をとって、興奮しながら何度も、うっとりして見返してたあの頃。 そんなことをちらっと思い返し、なんとなくほっとして、(これを自己正当化という人もいる。)また高速をぶっ飛ばして帰る48歳のオジサンひとり。 師走におもふ。「初心 忘るナ!」
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