釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月27日(月) | 大分 | 大 | 30 | 満06:43 干12:54 |
14 | 曇雨 |
西強 | 澄 | フジツボ カニ |
6 | 54,55,50, 54,47,49 |
終わりよければ…「終わりよければすべてよし」途中はどうでも最後がよければ結果オーライということわざ。 心理学的には「終末効果」「親近効果」という。 「終わりよければ…」は、プラス思考として日常よく使われるが、心にやましいことまでして(本人が不適切な行いと自覚しているかどうかではあるけれど)結果を出したとしても結果オーライとはならないことには注意をしたい。
落とし込み釣りを続けている僕も、競技などで人より多く釣ることに執心していた頃があり,人が向かっている場所に追い越して行き、先に釣り上げ結果上位となったこともあったかもしれない。 人が苦労して見つけたポイントにこそっと通い、釣れた大物を自慢したこともあったかもしれない。釣ったモン勝ち、釣らない方が悪いと正当化する。
でも、それで得た釣果では心の内で晴れないものがくすぶり、本当に「終わりよければ…」とはならないだろう。自分だけでなく人はもっと気分が悪いだろうし。
この歳でも、釣れないと歳甲斐もなく確かに悔しいのではあるが、こだわり引きずると、そう思う自分に嫌気がさして心にも体にも悪い。
永遠に眠る日がいつ来るとも限らないので最後は悔いなくおだやかに笑えるようにしておきたい。
それで、釣りでもやましいことをせず、たとえ釣れなくても家に帰り着くまでに「終末効果」を用意するという策を講じる。 大分釣行はそれができるということがここ数年のめり込んでいる理由でもある。
今回の大分遠征は、10年間の嘱託が満期となって終わり、自分への慰労と褒美の手始めに体調もやっと整えた平日の特別な釣行だ。いい釣果も欲しいなぁ。
まず、ヘチ竿ポイントで夜明けを待つ。 南風が強い。満潮直前の波止をさ〜っと探る。異常なし,次! 風が真っぽうし当たっているオーバーハング護岸。チヌは浮いておらず、フジツボで探っても異常なし。移動! (こんなふうに殆どが車での釣り場移動なので,竿を出しているのは一日累計でも正味3〜4時間ぐらいのものだ。)
そそくさと本命の長竿ポイントに行く。 南風がバッシャバシャと期待していたが風裏になったようで湖のように静まりかえっている。魚の姿もない。
一応、やってみる。 数投して手前の落ち込みに入るよう上げ潮にのせてカニを落とし込んだあとキキ上げるとコツンともたれた。アワせると掛かった。
喰った場所から離れようとせずに執拗に締め込む。竿を溜め我慢して浮かしたのをタモで掬う。54cm。
まあまあのサイズ。6時50分だから早めに釣れてラッキーと思ったがその後は、全くアタらず。
ここ数日、絶好調というポイントに行くが、どうしてか僕が来ると決まってチヌも見えず好調の兆しもない。ここで腐ってくる。 「何でや〜! 」 「オレが来るといっつもバイ。」 と悪態ジジイが表出する。
数カ所回って、何故か仕事休んだという若〜い落とし込みフリークが別な釣り場からわざわざ来てカニをくれる。退職祝いにありがたく頂き少し元気になる。
さらに移動3箇所目。
カニを落とすと水深より浅めに糸が止まる。穂先が気持ちもたれるのでキクと魚。 自作のなんちゃってヘチ竿は強く、糸を出さずに引きを溜める。浮いてきたのをさっと掬う。 結構な型。55cm。立派なオスだ。貴重なオスだ。
写真を撮って逃がし、もしかしたらこの時期ペアがいるかもと3mほど離れた場所に同じようにカニを落とすと同じようなアタリで来た。50cm。やはりメスだった。ペアかな。
2投で2枚捕って、後が続かなかったがさっきまで腐っていた気持ちも少し晴れて来た。できれば60オーバーがよかったのになどと贅沢な気持ちまで湧いて来るところが円熟とは言い難いなぁ。
それから数カ所回って潮待ちで仮眠。 起きてポイントを探るが期待はずれ。
この日は全国的にかなり寒い日で栃木県で雪崩事故もあっていたし、喰いが渋いのもこの季節はずれの寒波のせいかもしれない。 そういえば浮子釣りの人も前日まで大漁だったのに今日は撒き餌に餌盗りも出て来ないとぼやいて帰っていたっけ。
夕潮狙いで朝釣れたポイントへ。 真横から西の寒〜い突風が吹く中、1回だけのアタリで54cm。 ここでやめて冷えた体を温めにお風呂へ急ぐ。
次の日は、風も落ちてまるっきり釣れない状態になる。 福岡からまた別な落とし込みスーパーフリークが平日なのに来て彼はでかいのを上げ、僕はまた歳甲斐も無くツイむかっ腹を立てる。 50弱を2枚上げたがだんだん尻すぼみになり仕舞いには最低な心理状態で竿をたたむ。
しかし!お土産を買い美味しいものを食べると少し落ち着き、帰りの山越えは少し雨が落ちたりしたが、道沿いには花が咲き野は若芽が息吹き開けた視野の向こうの景色は常に雄大のままだ。 その中を走ると釣れなかったときも気持ちが晴れる。
とどめに用意しているのが温泉。硫黄の臭いの漂うミルク色の湯船に入ればアァ極楽! どんなときでも湯に浸かると幸せな気持ちが湧いてくる。
釣行帰りの究極の「終末効果」。終わりよければすべてよし、だ。
こんな釣りができる大分釣行開拓者のセイジ君には全く感謝してます。
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釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月4日(土) | 大分 | 小 | 7 | 満10:52 干04:53 |
- | 晴 |
西〜東 | 澄 | カニ | 1 | 46 |
とりあえず行く先週,長竿ポイントでアタリが数回あったと誰かが言っていたので,やっとノッコミだしたかと期待していたところ,ビッグワンの報。 その彼は60UPもう何枚目か。
しかし,3月中旬の一番良さそうな時期は家族旅行なので,今このタイミングには釣り場にいるべきという一念で車を走らせる。
朝一,その場所に行くが,魚影は全く見えない。 カニを近め遠めと振り込んでみても1回潰されただけ。
いるのはいるんだと去りがたくしつこくやっていると,根掛かりのようで喰っていた。 しかし,引きはそう強くも重くもなく上がって来たのは46cm。15cm以上たりないゾ! マァ,魚は見られたケド。
その場所を離れ計5ヶ所の探索。
そのうち引きアタリで鈎ハズレ。
次は,長竿で探っていてついでに短竿の場所も長竿でやっていて予想せずアタってしまった。 びっくりして長竿っていうのを忘れていてアワセが弱かったか,でかいヤツを浮かせたのに,ピン…。
この日は体の調子も今一でどうも集中力が出ない。
昼過ぎて潮が下がりきったところで気持ちも切れて福岡へとUターン。 マァ,こんな日もあるさ。 また下旬に来ることにしてお楽しみの温泉へ。
この日は黒川温泉(詳細はこちら) 温泉街を一人でうろついていると浴衣姿の老若男女の多いこと。 しっとりと肩を寄せ合ったアベックもたくさん。 さすがに人気の温泉。
しかしここでたたずんでいるオレはなんだろう。 ふと我に返りアホらしくなるが気を取り直し,ゆっくりとお宿のお湯に浸かって心身を癒やし帰ったのであります。
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