釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月5.6日(土日) | 大分 | 中 | 27 28 |
満 5:08 干10:54 |
16 | 曇 |
無〜 南東強 |
澄 | カニ | 5 | 45, 51, 52, 52, 55 |
喰わせ方 いろいろ大分のいつもの一帯では,同じ釣り場で何枚もチヌが釣れる幸運に恵まれることは数年に一度。これはホリデーアングラーの宿命。
釣り場を転々と移動してはその場所に適していると思われるアプローチを試す。 正解がないから,試す という言葉となる。
この週は最低気温8℃,日中には20℃以上になり,水温も16℃と一週間で4℃も上がっていた。
一箇所目,水深1m以内の澄み潮。風無し。 僅かにくぼんだ護岸にへばりついているヤツを狙う。 ヘチ竿でガン玉2B ,50cmほどカニを水面下に入れたところで一旦止める。水圧を受けヘチから 離れそうになっているカニが内側に向かったところで再び糸を緩めて底まで。
5〜6秒程糸を緩めて待つ。 餌は潮で少し流れる。それが誘いになることもある。
60mほどの狭い釣り場。20分もせずに探り尽くそうとしていたところ。
じっと置いていた餌を上げようとしたとき喰っていた。前アタリもなしの45cm。 とりあえずの1枚だが,早めの獲物でホッと気が緩んで移動。
ふと気がつくとルフィちゃんがいる。 久しぶりに一緒に釣りができるなぁ。 一緒に別なフィールドへ行く。
予報ではいい風が吹くはずなのに全くのベタ。 ここでは長竿。
6B程度の下オモリで下げに入った流れを制御しながら竿前のピンポイントへ入れ込んで着底,1・2・3ぐらいで上げる。 それ以上置くと必ず根掛かりする。
繰り返し・繰り返しテンポよく歩きながら入れ込み続けるそれに51cmが喰いついた。
しかし,アタリは単発。
ルフィちゃんと座り込んで 「風吹かないね〜。」 「わたし,ほぼ90%あきらめです。」
話していると,フーッと海面が波立つ。 風だ。 「おオッ!いいねぇ。」
再び竿を握るが,次第に斜め横からの強風となり年寄りの腕力では竿を持つのもつらくなり
「もう無理。」 と自分だけ移動。
次に選んだのは藻が手前に生えた浅場。 風裏だが回って来る風に時折,海面が波立つ。
藻の陰に黒く動く物体を発見。チヌかな。 カニをその藻の横先2mほどにそーっと落としてすぐ着底。
するとやっぱり顔が出てきた。 そして全身が出てきた。 そうデカくはない。 ゆっくりと餌が落ちた方へ体を向け,もったいぶったように泳いでいく。
喰うのか?それとも行っちゃうのか。 着底後,すでに10秒ほど糸をたるませて待っている。
その糸がスーッと伸びた。喰った!
石になっていた体を動かして竿をシュッと上げる。掛かった。
思いの外,強烈な引きでズーンと沖へ走る。 ロープや藻がどこに潜んでいるか分からない。なるべく広い場所へと移動しながら竿を思い切り横に引く。できればリールを巻く。
沖でドブンと大きくもじってまた強烈に潜る。 でかくないはずのこいつの引きはナンだ!
2度・3度と沖で水面を割ってはまた走るを繰り返しているヤツと少しずつ距離を詰め何とかタモに入れたのは52cm。 だが,幅広い筋肉質の入りチヌだった。
ノッコミの先陣のようだ。この引きにはしびれた。これぞチヌ釣りの醍醐味。
しばらく後,ヘチ竿に持ち替え,張り出しから5m弱の水深を探る。 ここも潮の動きは殆どなし。 藻の中のチヌが餌を見て,来て,喰うのを期待。
10秒程じっと糸を緩ませたまま待っていると, しかし,このヘチ竿は強い。溜めて浮かせてゲット。 これも新しい入りチヌ52cm。
それからあちらこちらと見回るが良さそうな場所はなし。
遠方から思い思いに集まった落とし込みフリーク達と情報交換しながら早めのお風呂タイム。
次の朝,愕然! 餌のカニが前日の暖かさで殆ど全滅。 メンテを怠った。何とか生きているのは15匹程度。これがなくなれば,はいおしまいだ。
朝一の場所は前日の51cmポイント。
掛けハズレしたあと30分程やったが,前日と目立って状況は変わっていないので見限って移動。 餌の無駄な消耗は少なくしたい。
次に選んだ場所は風裏。 すでに下げ潮が速く6Bオモリをあまり糸に付ける。
ここでは,ピンポイントに遠投直撃する。
第1投。狙ったところへどんぴしゃり。 糸が潮に引かれて分かりにくいが少し手前に着底したようだ。糸の流れ方で判断。
ゆっくりキクと魚信。 思い切りアワせてそのまま数歩バック。糸の緩みでの鈎ハズレや,チヌが思わぬところへ走るのを防ぐ。 しかし,流れの抵抗を受けて寄ってこない。
リールを巻けるだけ巻くと今度は手前のかけ上がりの敷石に沿って左右に走る。 ここで無理に巻くとプッチンだ。 慎重に克つ強引に引いたり出したりを繰り返す。 いい型なのか重い。
ブレークラインを越えて手前に寄せたのは結構な型。 何とかタモイン。 これもどっぷりと身の分厚い入りチヌ。55cm。
その後,数投して,見限り他へ移動したが餌切れ。 早朝からまとまった雨が降るはずだったが,ぱらっと落ちる程度の天気はよかったのか悪かったのか。 状況が悪い中で釣れたのは幸運だった。
帰りの温泉で体を癒やしてまた運転。
旧小国街道は風のおかげで黄砂も切れ,澄んだ空気は早春の野焼きの丘陵をいっそう際立たせて光っていた。
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