釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
4月29日(火) | 大分 | 大 | 1 | 満06:38 干13:11 |
18 | 雨 曇 |
南 | 薄濁 | カニ | キビレ | - |
記録前日から雨。午後4時に着く。 南風やや強いという予報だったが、竿を出したら無風になる。潮は若干薄濁りだが、気配無しキビレのみ。 29日には雨が上がり更に無風ベタ。どこも気配無し。数カ所見て回る。浮きチヌと浅場にチヌがいたがすぐに逃げる。 キビレのみで11時半にはたたんで帰る。 先週も来て同じく雨のち晴だったが全く同じ状態。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
4月5日(土) | 博多沖防 | 中 | 6 | 満12:31 干06:12 |
14 | 雨 |
西-南-北-西 | 普通 | 虫・カニ | 0 | - |
たかが釣り されど…互い首を振る。力なく苦笑いをしてすれ違う。寒さと全くアタリのない一文字・切れ波止。 数日前の20℃を越える陽気が嘘のように一変して、あられまで降る過酷な週末となった中での博多沖防本年度初出航の日だった。
沖防のチヌを釣りたくて、さらには、はやと丸の初チヌ賞10回無料券獲得を心に秘めて意気揚々と波止に渡った落とし込み師達は思ってもみなかった展開に顔を土色に変えていた。 「寒い〜!」 「モエビでも虫でも餌盗りもあたりませんよ。」 そんな話ししかできない。 例年、どんなに状況が悪くても、モエビや虫餌ではたまにはメバルやフグがつついたもんだが、今年は全く!なにも餌をかじることもない。 ときどき強くなる風や雨に耐えきれずに小さな灯台の影に身を寄せてしまう。
僕は防寒着に厚着を重ねて防水シューズなので震えるほどには寒くはなかったが、あまりのアタリのなさに刺激がなくなった脳は眠気と同時に体調も狂わせて気分が悪くなってしまっていた。
昼近くだったろうか。トバちゃんが 「関さんがやった!初チヌ釣ったって。」 「やったねぇ。よかった!」 開幕で燃えていたAMAの関さんが釣ったねぇ。やった!んならばこちらもせめてメイタでも初物上げたいなぁ。
しかし12時になって船が波止に着くと、耐えられなかった殆どの釣り人が急ぎ足で船に乗って帰っていった。
そんな中、殆ど休みもせず薄着に身を震わせながらも釣り続けている一人。 僕…ではない。 遠く広島から一人駆けつけていた中田君。 「誰かどこかの波止で釣れるとは思うけれど本格的には6月ぐらいからよ。」 と伝えていたに関わらず車をとばしてはるばると。 彼の落とし込み釣りに対する真摯な追究心は留まらない。
しかし何時間釣っても状況は変わらない。 「悪いときに来たね。」 「いや、こういうのも面白いです。」 と、それでも釣り続けている。 釣れないときにいかに釣るか。その緊張感がいいという。 自問自答しその実践を繰り返しているのだろう。
僕はそろそろあきらめる準備をしていたが彼は 「14時から上田さんが来て赤灯台波止に行こうと言っているので。」 と言う。 赤灯台でも魚が上がっているらしいし今から下げ、いいかもよと船に乗った彼を見送る。
さて、少し雨が上がりかけているしもう少しだけ様子を見ようかと釣り再開。
しかし程なく風と雨は再び強さを増した。 残っていた美座さんと我慢ができずに15時に船を見つけて呼ぶと休んでいたトバちゃんも一緒に退散。
赤灯台波止で釣っていたススムちゃんがなんと40UP3枚含め4枚もきれいな入りチヌを釣っていた。 ずっとアタリがあったそうで西側にはもうチヌが入ってきているということか。
船から上がると一気に寒さが身にしみ出して、急いで家に帰り、震えながらこたつにもぐり込んで爆睡3時間。(そのあと本格的に寝たら12時間眠り続け。)
風呂のあと電話をすると中田君、納竿15分程前についに40UPを釣ったということで
「いや〜さすがにこれはバラすことはできないと思いました。」 あの風雨の寒さの中、最後まで集中を切らさなかった気力が引き寄せたチャンスだったのだろう。 若いとはいえその根性、その体力、立派な勲章モンだ。(彼は次の日も、セイジ君と、トバちゃんと大分に行き、悪条件の中、また根性で良型チヌをゲットしたのでした。)
そして同じく関さん、初チヌゲットでさっさと帰ってもいいのにとうとう最後まで粘ったという。
こうまでして挑戦をさせるもの、それがチヌであり、釣りであり、落とし込み釣りの魅力であるんだな。
どうしてそこまでやるのですか。 たかが釣りでしょ。
されど…。
…のあとにどんな言葉を続けましょうか。 |