釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
1月26日(日) | 佐賀 | 中 | 1 | 満05:32 干10:51 |
11 | 晴 |
西弱〜北強 | 澄〜 白濁 |
カニ | 3 | 44 38×2 |
どう喰わせるかの差「釣りに行って、なんやらかんやらを洗い落として次の週を迎えんと、どうにかなりそう。」 珍しく権藤さんからチヌの落とし込みでもいいと電話がある。それなら一緒に行こうと彼の休みの日曜に今は近場となった佐賀のテトラにでも行くことにする。
前日、土曜日はおだやかで気温も3月下旬並みらしかったが雨が降った。雨の後はたいてい風が吹く。 風予報は昼から7m、波も3m。まず渡船が渡してくれるか心配だったが別コースも予定に入れて目的地へ。
思いの外、風は弱く波止に上がっても潮は澄み気味。波も殆どない。 どちらかというと凪状態と心配するほど。 とりあえず半分ピクニック気分の権藤さんがたててくれたコーヒーを味わいゆったりとした気持ちでスタート。
3投目に前底についた餌を少し上げて再び下ろす。 よせ波で少し手前に来た糸がすーっと張った。 キキアワセで掛かる。まあまあ抵抗して無事タモへ。44cm。 さい先いいな。
でもだんだん風が左前から強くなる。 片手で竿を持てないぐらいビュービューになり干潮前なのに押し寄せる波で釣りにくい。 白波はお気に入り道糸マークウィンの白ベースではとても見づらい。 できればオレンジベースを作ってくれるといいのだけど。 アタリもない。
その中で権藤さんもう2時間経つのにまだ釣りをしている。 ここ何年も彼とはプライベートで落とし込みを一緒にしたことがない。 大概、浮子釣り・サビキのアジ釣り+シーバス釣りだったりとチヌには彼は殆ど興味を示さなくなっていたから、テトラでこの波風の中、竿を振っている姿を見るのは感動ものだ。
ふと見ると竿を曲げてタモを出している。 波しぶきとウネリの中、かなり難儀しているようだがさすがに昔取ったなんやらで無事取り込んだ。 40UPのようだ。
フェルトスパイクシューズを履いて 「このシューズ履くと釣れたことがない。たぶん今日が初ボーズ。」 と言っていたが、初チヌゲット!よかったぁ!
斜め向かい風は更に強くなり、波はグッチャグチャに混ぜ返り、2.5号に落とした糸で思い切り竿を振り込んでも餌が飛ばずにかなり手前にぽとん、の繰り返し。 オモリ6Bにさらに6B追加してもあまり効果無しで、長竿での移動・振り込みだけで腕も体もひどいダメージ。
また向こうで権藤さん掛ける。ヤルねー! びしょ濡れになりながら取り込み47cmとサイズアップ。 僕も38のメイタをやっと追加。
1時間ほどのラーメン休憩の後に波風と戦う権藤さん、遠くでまた掛けている。 かなり苦労している様子。しかしタモイン。
これが50cmあってもいい体高と分厚さのグッドコンディションの48cm。 「はぁ〜っ!もういい。疲れたぁ。腕がしびれる。」 と言っているわりには、また竿を持っているのは完全にチヌ落とし込み師に戻っている。 アタリも他にも何回かあったらしい。僕はまだ2回というのに。 魚はいるけれど、この状態でどう喰わせるかの何かでこの差がてでてくるのだろう。
オモリを6Bに戻してまたメイタ38を追加した。何がいいのか判断がつかない。 オモリをつけたりはずしたり狙い所を変えたりしたあと掛け、取り込み前に鈎ハズレで終了。
いやはや、自分自身もこの悪条件でここまで粘れるとは思っていなかったけど、権藤さんの今日の姿は何年もブランクだったとは思えなかった。 やっぱり、身についているものがあるんやろうな。 それにつられて僕も粘れたようなモンだ。一人だったらとうにあきらめていたかもしれない。
一人釣りも気ままでいいけど、やっぱり連れあって釣りに行くのは楽しくいいもんだ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
1月12日(日) | 佐賀 | 中 | 13 | 満07:47 干13:10 |
11.5 | 曇 |
無〜北 | 澄 | カニ | 1 | 41 |
あきらめるか?長年の生活のリズムは容易には変えられないのか。
3連休は、とても寒いという予報だったので釣りはしないと決めていた。 にもかかわらず、休日1日目を家で過ごしていると、身も心もひだがだらんと広がりだらけてしまいそうで、次の日の朝は先週と同じ釣り場に立っていた。 天気予報で状態はよくないと予想できていたのに。
波止に上がると、やはり無風、透け気味、波無し。 これまでのここでの経験からアタリさえないことも予想される。 しかし、来たからには何とか1枚は獲りたい。 仕掛けは先週と殆ど同じ。ガン玉は4Bから始めて調整する。
満潮時で潮は動いていない。 少し前に打って手前のテトラの下までを探る。 前ではアタらないのでたぶんテトラに隠れてじっとしているのだろうとテトラ下で糸をたるませ餌をじっと置いてみたり、わずかに浮かせ気味にしてみたりするが予想以上に厳しく反応は無し。
1時間半ほどして一旦テトラの下で餌を少し浮かせている途中にテトラに触れたような感触がしたが、上げてみると大きなカニがぐっちゃり潰されている。 一瞬、噛んで離したのだろう。もちろんこれじゃアワせもなにもできないけどムッカ〜! やっぱりいる。それもテトラの中だなと思ってなおさらテトラ際に時間をかける。
昼頃から向かい風に変わったが、潮は下がり沈みテトラもくっきりと見える。
釣りができたってことで満足しておこうかなぁと自分の中では殆ど終わった気持ちになってしまったけど、この歳になっても悔しいときはあるのだ。 煩悩というべきか可能性にかけるというべきか。どっちなんでしょ。 まだ時間はあるし、できること?
少し沖にうっすらと黒く見えるのは瀬かな。 リールから糸をさびきだして思い切り投げてみる。 すぐ底に着く。何も無し。
ゆっくりと竿を上げて餌を浮かせて少し手前にゆっくりと落とす。と、糸がピュッと張った。 こんなに浅くて寒いのにそんな遠くまで出ているのか? しかも引きアタリとは。博多沖防でもそうそうないアタリ方だ。
しばらくやりとりしてるとパッ。はずれた。これは悔しい。 前アタリが分からないからどうしてもアワセのタイミングがずれる。 よし。超前狙い。
しばらくしてまたスッと糸が張る。これはうまく掛かったみたい。 あまり大きくないけどこれでボーズはなし…と、タモ入れ寸前でまたもピン。 ゲゲっ。それはないでしょ。
それから移動・超前を繰り返していくけど潮はさらに下がり14時が過ぎ、数ヶ月歩いて鍛えてきたとは言ってもさすがにテトラの段差を踏むたびに昔痛めた膝がズキンとなる。 荷物のところに座り込む。
片付けを考えるとあと20〜30分か。 早めにやめるか。もう十分やったし。 …が、まだ30分あるやろ。やらんかい。あきらめるのかと体のどこかがささやく。
糸を切ろうかとポケットのラインカッターに手をかけかかったが、 「よっし。もう1回たい!」
竿をもって腰を上げる。 <…性懲りもなく…>って聞こえてくるのを後ろ足で蹴り、テトラにのる。
2〜3投後、糸が走った。 半分、ウッソーと思いながら やった!
斜めに遠投していたので巻いて寄せようとするが魚はまっすぐテトラに向かって逃げていく。
このまま巻くと切れてしまうのは間違いない。どうする…。あなたならどうする?
これまで一度もやったこともないことをした。 竿を上げたままテトラの上を走った。
糸が緩んでとまどったのか魚はテトラの前で止まっている。巻くとまた横走り。 今度は躊躇しない。さらに7mほど走る。
突っ込みを耐えて姿を現したのは、かなり良型の引きをしていたにもかかわらず意外に小さいやつだった。41cm。
タモ入れしたら鈎外れしたから妙なところに鈎が掛かって重かったのかな。 でも、納竿前の1枚。ホントに小さくても1枚は1枚。
その後10分ほど粘ったが、あきらめなかった褒美はやはり1枚ということのようだった。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
1月6日(月) | 佐賀 | 中 | 6 | 満13:12 干06:47 |
11.5 | 晴 |
北 | 白濁 | カニ | 4 | 48×2 47×2 |
初チヌ、初ごころHPの一片の知識もなかった自分がひょんなことで作るようになったのは、AMAのサイト作成をまかせられその前実験に使うためだったが、その本サイトもいつの間にか13年が経った。 46才から始めた手習いの趣味日記程度がよく続いたと思う。けれど、時代はあっという間に進化をし、最近のHPと比べると今では石器時代のようなサイト構成となったが、こういう古くさいのもレコード盤を回して鑑賞会をするような感じでいいかもしれないと細々と続けている。
さて、今年は午年。 自分の生まれ年に一巡して戻ってきた。 自分が落とし込みを始めた頃は、20代・30代の希望に燃え熱気あふれる若者が殆どだった。各釣り具メーカーも積極的だった。 今、自分の周りにはその当時の若者が60才前後となっている。
ルアー釣りが流行し、20歳代で落とし込みを主として活動している人はとても少ない。護岸フィールドも少なくなってきた。 しかしながら落とし込みはコマセを使わないチヌ釣りでは最強であることは間違いないと思うし、そのメカニズムは今では他のジャンルの釣りもそこに向かっているように思える。 自分としては若い落とし込み師が増えてほしいと思うがこれだけは科学の進歩と同様のことなのかもしれない。
12月から痛めていた腰のせいでなかなか釣りに行けず、自分で自然に治そうとしていたのが間違いで最後は整体に行ってあっさり矯正してもらった。 釣りには行けるようになったが、他のいろいろが重なってようやく行ったのが年休をとっていた6日。
年始休みに行っていた仲間の情報ではあまりぱっとしない様子。
遠方は避けて今では近場となった佐賀の沖堤テトラに行く。コンスタントに釣れているらしい。 平日だし仕事始めの日だし誰もいない。水深が浅いので船が着けられるまで車の中で待ち、9時過ぎにやっと船に乗る。 15時までだから約5時間ほどの釣り。テトラ歩きはもう無理かもと思っている自分には十分。
思いの外、風もほどほどに真正面から吹き、若干のうねりもあり潮は白濁している。 条件としては最高のランクだけど、水温は? 11.5℃。 まぁ、1月だからこんなもんでしょ。下がりすぎてはいない。
5.3mの竿に3号糸、2.5号のハリスに管付伊勢尼6号を付け、あまり糸を鈎軸に1回結んでその下にガン玉5B。 テトラの際、少し前の底、押してくる潮に乗せて際底までと探っていく。 左3分の1は全く反応無し
釣り始めの場所に戻って今度は逆方向に向かっていく。 前底に放った餌を底をなでるようにすこーし浮かせ気味にしながらテトラの底までもって来て穂先をあげかかると根掛かり? でも、砂袋をひっけかたようになんか妙な感じ。 と思っていたら動き出した。
しばらく長竿の感じに慣れてない上に魚はテトラの底を動かずグリングリン。 もたもたしている間にブツッ。初バラシ。やっちゃった…。 たぶん結構、いいサイズだった。もったいない。
波止中程でコンと明確な振動が手元まで。 キキアワせで掛かった。これがよく引く。 手前右左に突っ込みそうになるのをこらえる。腕力の衰えは悲しいぐらいで片手で竿をためながらリールが巻けない。 ようやく浮かして何とかタモin。初チヌです。 48チョイでした。
前に振り込みテトラの少し前で喰った。 もしかしたらあまり手前に入れなくてもいのかも。
釣れたパターンと同じようにしていって鈎ハズレもしながら納竿した14時半まで3枚追加。 殆ど甲羅2.5cm以上の大きめのカニにアタった。釣り場釣り場での特徴があるんだろう。 概してテトラは大きめのカニの方がいいようだ。
満潮前後になるとアタリは止まったみたいで片付けをして船を待つ。
朝は冷風で手が凍えたがぽかぽかといい天気で雨風に悩まされた去年の釣りとは違うスタートでちょっといい気分。
人間万事塞翁が馬。 高い障害も人生に起こる出来事にはすべて意味があると思って、自分がやりたいと思う向きにぱっかぽっこ走っていきましょ。 |