釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
9月28日(土) | 博多沖防 | 小 | 24 | 満17:32 干10:34 |
25 | 晴〜 曇 |
東〜北 | やや濁 | カニ フジツボカラス |
3 | 46,35,35 |
時代ベルリン男子マラソンでケニアのウィルソン・キプサング選手により2時間2分23秒の世界新記録が樹立された。 裸足のアベベが現代の科学的な練習をしたら、王選手が今、全盛期だったら…と考えるときりがないが、人間の身体能力や技術はどこまで発達するのだろう。 アベベは亡く、王選手は70歳を超えている。時代は変わる。
釣りの世界も同様。
かつて僕が小学生のとき(だったかな)親父が使っていたクロ(グレ)竿は竹製のぶっとい重いものだった。ガイドは針金が巻いてあるようなもの。ジャンボアミがやっと売り出したころだったようで親父はよく「ジャンボ」と言っていた。 実家に行って釣りの話をしてもかみ合わないことが多い。情報・道具・技術の隔たりが大きすぎるから。 昔は最先端のものも時代遅れになるのはどうしようもないこと。
ただ、スポーツでも科学でも釣りでもなんでも過去の最先端の積み重ねで現在が存在し、それを乗り越えて未来がある。 過去の先達の功績あっての今であり、未来なんだよな。
でも、未来の釣りってどんなになっているんだろう。落とし込み釣りは健在なのだろうか。 見たいようで見たくないような。 だって、その時代にだけある目標があり、ロマンがあるのだから。 だから王貞治氏は今、バレンティン選手を心から祝福できるのではないかなと思う。 僕には親父の当時の夢やロマンだけは分かるのと同じように。
僕自身も最初は釣場や釣り方の情報も交流も殆どなく、道具も糸も鈎も今のようにいいものはなかった。紙の地図や伝え聞きした情報だけで何時間も車を走らせて目的地へ行ったり、実はカンダイだったろうにモンスターチヌと思って何度も遠征したりと訳も分からずに落とし込み釣りをしていた時代の人間。
すでに半分は過去の者となって気力・体力・向上心がいっぱいの若い者に混じって釣らせてもらっているようなものだ。 まだまだロマンとドラマを求める気持ちは薄まってはいるが失ってはいないのだが。
さて、話は現代の2013年9月28日。 先週はせっかくの3連休も用事のため1日だけの釣りとなったが、それも一文字波止でたった1枚足の裏程度のメイタを釣っただけ。 タモをしばらく使わない釣りが続いて更に元気がない落とし込み釣りを続けていたうえに日常の疲れも異常になってきて、それでも何とか起きて8時半ごろにソロバン波止へ行く。 いつもの一文字・切れ波止はさすがに印象悪くて敬遠してしまった。
すでに山さんは2枚チヌを釣っているらしい。
まず、内側をカニで探ってみる。 何もアタらない。 外側をやってみる。フグにときどき餌をかじられるだけでチヌのアタリはない。 で、フジツボにしてみる。カラスにしてみる。と、やりながら約2時間。 朝はチヌが釣れたならメイタでもアタってもよかろうもん。そういう気持ちとはうらはらに、全くチヌのアタリがない。
いないハズはないと思う。 チヌは今、機嫌をそこねそれでも喰いたくなるような何かをしていないからだろうとは思うけど、ハリスや鈎の号数を落とすぐらいしかない。 が、効果がないのはこれまでいろいろやってみて予想はできるので記録的大物が来たとき後悔するようなことまでしてアタリを出すための賭けはしたくない。
そんなことを思っていると向こうから柳さんが来て 「カラスダンゴでやってますがアタりません。」 と通り過ぎてしばらくしてメイタをカニで釣った。
魚動き出したかな?少し大きめのカニに替えて、彼から少し離れたところに行って前打ちしていると底でコンと来た。 メイタかな?とキュッとアワせると重い。オッ!チヌ。 実に久しぶりのチヌの引き。 慣れてないのでしばらく慎重にやりとりも楽しみ、浮かしたのは46cmUP。 超デカサイズではないけれどやはり嬉しい。
そのあとやはり前で35cmをすぐ追加。なんだか調子が戻ったかな。と思ったけれどまたシーン。 しばらくカラスに替えて落としていると上層で止まりキューンと軽快な引きで35cm。しかし、またそれっきり。
テトラ裏まで行って釣り戻って来た山さんが 「フジツボでデカイのかけてパイルで切られて、そのあとまた30mぐらい糸出されて何かに潜られてばらしました。」 って。ふーん。
ところが山さん、向こうに行ったかと思ったら大きなチヌをタモに入れて来た。 「上でピッと来ました。」 んで、僕もフジツボに替えて山さんがオモリ2Gって言うので同じようにしたけどアタらない。 また遠くに行った彼は戻ってきたかと思ったら竿を思い切り曲げて良型ゲット。そのあとも連続で掛ける。切られたり釣り上げたり。 近くにいる僕は全くアタリ無しで夕暮れで糸も見えなくなった。
これってどうなん?何が違うの? かたや入れ食いに近く、かたやシーン。 餌の付け方であったり、落とし方であったり、糸の違いであったり、何かが確かに違っていてそれはわずかな違いだろうが雲泥の差となって表れたのだと思う。
ただ、もしそれを知っても体力・気力が衰え目もすっかり悪くなった今の僕には数十分も継続してできないことかもしれない。 アベベは今にいないし、王選手はバレンタインと勝負はできない。
ロマンやドラマはいつまでもそれぞれの時代のもの。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
9月15日(日) | 長崎 | 若 | 11 | 満05:15 干12:09 |
? | 曇 晴 |
東〜北東 強 | 澄 | ウニ | サンバ | / |
秋の釣り博多沖防もときには良型が釣れているがメイタのアタリが多くなり、難しくなってきた。 特大が釣れるのは秋突入のこれからかもと期待をして行くが、小さなメイタが餌を引っ張って掛からなかったり、たまに良型をかけるも油断していて切られたり鈎ハズレだったりと小型が釣れるものの自分の中では消化不良の週末の釣りが続いている。
そんな中、権藤さんが急病で入院して全快とはいかないまでも日常の生活は何とかできるようになったと熊さんから連絡があり、上田会長を先頭に昔からの仲良し4人で退院祝いにサンバ釣りに行こうということになる。
新しい波止に渡る予定が台風の影響で風が強く、別な長崎の波止に場所変更。
それでもいろいろと忙しく互いの事情も重なり一緒になるのが難しくなってきた昨今、4人で釣るのは何年ぶりかと睡眠不足と前日の釣りの疲れもどこかへいくほどワクワク。
波止に上がると風はまだ何とか竿が出せる程度。 権藤さんには一番実績のある場所、僕はその横と思い思いの場所に座を構える。
前日博多沖防で日暮れまで釣っていた僕はサンバ釣り用の荷物をかき集めて出てきたのでごそごそと支度が遅くなる。 権藤さんはあっという間に仕掛けをセットして釣り出す。 でもアタリはない模様。
遅れて仕掛けを作り、まずウニを3〜4個ほど放り込んでしばらくして釣り開始。
20mほどの底から約1m上げて待つがやはり何にも変化がない。 が、しばらくすると穂先がわずかに餌盗りのようなアタリで震えだし、数度、手返ししていくほどに少しずつその動きが大きくなってきた。
「オッ!これは本命が寄ってきたかも。」 そう言っているうちに穂先はグッと大きめに押さえられてしばしそのまま。 「オーッ!これはいくかも。」 と声も大きくなる。
そして穂先は更にグーッと曲がり竿の胴まで魚の重量がのる。 「やった!」 そのまま竿を上げると鈎掛かり。
リールを巻き巻き 「よっしゃ!よっしゃ!」 結構楽しめる引きで上がってきたのはイシガキ1.2kg。 「やったー!」 バンザイ。 早々にゲットでホッ。
権藤さんにもアタリが出てきて 「あー!うー!」 と今にも走りそうなアタリに嬉しそうにうなっている。 そして掛けた。ノった!が途中で残念ながら鈎ハズレ。 かなりデカかったらしい。 でもそのあと小型シマシマゲット。
上田さんも二人の間で釣り出すとわずかの間に掛けた。 40チョイのきれいなシマシマ。流石だな。
権藤さんも同型のシマシマ追加でルンルン。
しかし、それから風が強くなり、穂先をぶらせる。 潮も変わったのかアタリは遠のく。 権藤さんはアジゴを釣り出す。餌にするという。
でもまたアタリだして権藤さん戻ってまたキロUPのシマシマをゲット。 機嫌が最高潮に達した権藤さん、そのまま最後までテンションが続き、別な種類のウニでもシマシマを釣り上げフィナーレ。
熊さんも権藤さんのアジゴを餌に最後の最後にアラを釣り上げ、とりあえずみんな何かしらを釣って全快祝いはめでたく終わったのだった。 これから落ちの大型チヌ、サンバ釣りとどちらへ行くか迷う日々がしばらく続きそうだ。
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釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
9月1日(日) | 博多沖防 | 長 | 26 | 満06:56 干13:34 |
? | 雨 | 無ときどき風 | 濁 ゴミ |
カラス カニ |
1 | 39 |
豪雨の中でも先週末土日の豪雨から季節はいきなり秋に入った。 直前日まで36〜8℃という猛暑が続いていたのに、この雨で気温は7〜8℃も下がり、夜は寒いぐらいになった。 全く体調がついていかない。
8月24日(土)は、雷雨の中でメイタをボツボツ釣りながら、納竿間近にようやく45cmぐらいを釣った。 (トバちゃんだけ局所・短時間で爆釣したが)
それ以来、朝夕の涼しさのせいも加わり体調が思わしくなく、くにゃくにゃの一週間。 なんとか回復できたかなと思えば次の土日は台風ときたもんだ。
全国で異常気象・現象が報じられる中、これは地球の末期の前触れかと思わせられてしまう。
先日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会の第5次報告書最新案では2008年からの20年間に比べて今世紀末の気温上昇は4.8℃上がると表現された。 2℃上がると生態系が劇的に異常を起こして地球の破滅が始まると予測されているのに、それを2.8℃も上回ると考えると恐ろしい。
今年の釣りも異常。 局部的・短時間に魚が喰うことがありそこにいた人は好釣果。少し離れたところでは全くアタリがない。 においを敏感に感じ取った者、偶然にそこにいた者が「ウヒヒ」みたいな。
でも、辛抱強く短時間でワープするように行動する者はそれなりにその場に行き着くことができるから少しは恩恵にあずかれるというわけで、必然的にそれができるような体力気力をもったものに限られてきてしまう。 まぁ、これは、こんな特別な状況のときばかりに限ったことじゃないことは確かだけど。
9月1日は前日までの台風でしっかりと濁っていた。雨はまだ降っている。雷がないだけでもまし。
朝早くは結構アタリがあったようでソロバン波止では9時前頃までメイタも含めかなりの釣果が出たようだった。一文字波止・切れ波止も同様のよう。 早起きさん達の中には結構40後半のいい型のチヌも複数枚釣っている人もいたらしい。
ソロバン波止では、根元から半分ぐらいは殆どアタリがなく、半分から先端付近までが時間帯によってよく喰ったらしい。
寝坊の僕はなんとか頑張って起きてのろのろと8時頃ソロバン根元に上がって、そのままテトラ裏を探っていたが全くアタらず、丸テトラで短竿で釣った39cmのみ。 その頃、向こうの方では最後の確変中だったらしい。
こうも喰う場所や時間帯が極端だとなんかねー。ヤル気がねー。 でも、雨の中、あの長ーい博多沖防で10数名の落とし込みさん達だけは黙々と釣っていたから僕も含めてえらいっちゃ偉い。
と、こんなことしか書くことがないくらいアタリがなかった。
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