釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月27日(土) | 博多沖防 | 中 | 1 | 満12:39 干06:36 |
29 | 晴 | 西 やや強 |
やや濁 | カラス カニ |
4 | 38,51 48、45 |
時合い夜から雨が降るらしく(実際は降らなかった)殆ど空を覆った雲のところどころに青い色が見える程度で焼けるような日差しが若干弱まっているのが嬉しい。
10時頃、一文字波止。 朝早くから来ていた落とし込みさん達が集まってなにやら話をしているところに、はやと丸がつけてくれた。
西の風が心地よく吹いていたが波は思いの外あって、時折、波止の上に飛沫が上がっている。挨拶がわりに、 「どーですか?」 スズキさん、 「朝一、上がって数分で釣れました。カニで底です。」 47cm。あとはメイタが釣れただけらしい。
朝一からだと4時間強は経っている。しかもアタリ餌がカニってかなり状況が悪いみたい。
潮は上がってきているし濁っているし、波はあるし、状態的にはこの時期40弱のメイタがまたかと思うほど釣れなくてはならないのに。 やはりカラス貝の付着が今年は殆どないのが原因なのだろうか。 フジツボでも釣れてはいるようだがメインの餌とまではならないようだし。
一文字波止はアタらないらしいから満潮前後から攻めてみようと思い、切れ波止に行ってみる。 一度だけ分からないうちに貝にヒビが入っただけで2往復しても駄目。
しょうがないから一文字へ…と思って近くに行ってみると少し風が強くなったせいもあり内も外も波しぶきがひどくなっている。満潮までまだかなり時間があるというのに釣りにならない。切れ波止へ避難。
釣れない切れ波止で時間を潰すしかないのは苦痛。一文字波止を時折見るが、波止がしぶきで覆われるぐらい更にひどい状態だからひたすら潮が下がるのを待つしかない。
切れ波止を何往復したか。 そんな中だから上層で餌を引いていった38cmのメイタが嬉しかった。
…15時過ぎ。潮が少し下がり、何とかしぶきを浴びながらも一文字波止で釣りができるようになったので移動。 僕とミザさん以外はみんな帰ってしまっていた。
竿を3.8mから3.1mに替える。ものすごく軽く感じる。 糸は3号、ハリスは強気の2.5号、鈎は管付伊勢尼8号にヒューズを4回ほど巻く。
打ち返しの波が強く、思い描いているコースを仕掛けがたどらない。それを克服するような鈎とオモリをつけられる適当な大きさの貝がないのでイライラ。
しばらくやるがアタらないので思い切ってヒューズはそのままにして鈎チモト上に3Bのガン玉をつけ重めにし、餌もカニに替えてみる。
数投後、底に着いたカニに何かが触った感じ。 キクと咥えている。そのままアワせるとギャンと横に走った。穴横の出っ張りに触れると切られる。両手で竿を持ち渾身の力で竿を反対側に引く。 軟弱になった僕の力が勝つか、チヌの力が勝ってハリスを切るか。 このままだと竿が折れるか、鈎が伸びるかと不安が頭をよぎったが、ここまできて魚に切られることだけはイヤだ。
こちらの勝ちぃ!竿も鈎も強かった。魚は竿下に戻って来た。 観念するのが思いのほか早いようなので、まさか38cmぐらい?と思ったが大きな顔が水面から出てきた。51cm。
チヌはいるようなのに喰わないだけなのかなぁ。
ふと見ると遠くでミザさんもタモを伸ばしている。46cmぐらい。 後で聞くと 「3回アタって、1回は穴に入られて切れました。3cmぐらいの大きめの貝で、ヒューズを思い切りたくさん巻いてヘチに落ちるようにしました。」 同じように考えていたんだな二人とも。
少しして、やはり同じようなアタリで48cm追加。時合いがやっと来たようだ。
でも、傷がついたハリスと鈎を替えているうちにもう終わっようでアタらなくなる。 ミザさんも同じく。ほんの20分あまりの時合いだった。
思い返すとそのときだけ風が若干治まり波が落ち着いて、潮も前に突っかけ気味だったかな。 潮と仕掛け、喰う条件がそのときマッチしていたんだろう。 その後はオモリを軽くしたり重くしたり付け方を替えたりしてもアタらなくなった。長い長い待ち時間の割にはあまりにも短すぎる時合いだった。
18時過ぎ、外側の波が若干治まったようなのでやってみる。 潮が横に流れて釣りにくいが大きめの貝を付け海面への差し込み位置や糸のさばきを変えながらスライド気味に落としていると底でカジカジって感じ。 また力比べを余儀なくされるような強烈な走りを強引にしのぎ45cm。それが最後だった。 今年は数が少ないとはいえ、釣れるチヌはみんな分厚く重量があり、すごいパワーで楽しませてくれる。
未だに落とし込み釣りは分からないことが多い。 時合いとはなんだろう。 潮なのか、魚が回って来ることなのか。 確かに沖防全体でも喰いが立つ不思議なときを何度も経験している。それが本当の時合いなんだろう。 ただ、僕自身は時合いを待つだけではつまらない。
いい潮が来たと思っても、いざそこで釣ってもアタらないことも多いし、同じような状態に見えても仕掛けを入れてみると数分前と違う潮の状態になっていたり、10m離れた場所の潮は全く違っていたり。
まぁ、とにかくプチ時合い?になっていそうな場所を目と足と感と勘で見つけるほうが性に合っている。 あれこれやりながら落とし込み続けることから経験知が培われ正解が見つかるのかもしれない。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月20日(土) | 長崎 | 中 | 13 | 満06:54 干13:39 |
28 | 晴 | 南 | 澄 | − | サンバ | − |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月21日(日) | 博多沖防 | 大 | 14 | 満08:02 干14:49 |
- | 晴 | 西弱 | やや濁 | カラス | 1 | 31 |
小サンバ釣りとRMC大会「盆からサンバ」釣りと思っていたが、気の早い釣友の誘いにのって行ってみる。
さらに気の早い他の釣友達が6月から先週まで入れ替わり行ったらしいが、まだ、全くアタリがないという情報をききながらだったから、特に期待もせず気分転換のつもりが大きかった。
夜が白みかかって波止に上がる。
準備をしていてふと顔を上げると釣友の背景が赤い。 空と海一面に広がる朝焼け。 日の出直前のほんのわずかな時間に現れた自然の贈り物にしばし見とれる。 数十秒後、それは何事もなかったように普通の空に変わった。 これを見ることができただけでも来た甲斐があったな。
ほっと息をはいてまた準備をし、1投目。すぐに本命のゴツン・グンのアタリが出る。 期待していなかっただけに嬉しい誤算で2人とも 「オーッ!いいね!いいねぇ!」
すぐに餌をとられて付け替えるとすぐにまたアタる。ただ、穂先をグーッと曲げるものの、最後の一走り寸前でぴょ〜んと元に戻る。こんな繰り返しがずっと続く。 鈎の大きさを変えても、餌を変えても、オモリを替えても、送り込み方や誘い方を変えても、置き竿にしても。空振りばっかり。
…時間がだけが経ち、釣友は業を煮やして、R社の最高級落とし込み竿を取り出す。穂先を10cm程切るというとんでもない勇気をいうか狂気というか…。 サンバソウ仕様にしたそれは、信じられないくらいに喰い込みがよく。魚が吸い付いたのではないか思うほど最後まで餌を離さずに掛かり出す。 30cm程度、小さいのは15cmぐらいのやはりサイズの小さなサンバソウだった。 これじゃ竿の弾力に負けて途中で離してしまうやろなぁ。 たぶん小さいのしかいないのだろう。
しょうがないので僕は鈎を小さくしたまま、カニの爪を鈎に沿って付けてみる。 そして穂先を押さえた瞬間を見計らってキキあげる。うまいこといけば掛かるようになったが、だまされるのもしばらくの間だけ。結構、サンバソウって賢い。
サイズは大きくならず、試行錯誤しながら結局2人で大きいので32〜3cmを15枚ほど釣って大き目のだけを持ち帰ったが、夏のサンバは脂ものりすぎておらず、刺身は「最高ゥ!」だった。
次の日は、博多湾RMCのチヌ釣り大会 6月のラブメイタから毎週のように続く大会。これが終わると約ひと月ほどマイペース釣りができる。 どんな釣法でもいいのだが、みんな落とし込み釣り。
自分のクラブではないので前日の疲れもあり、ゆっくりと起きて参加。 すでにスタートして2時間経っている。
船着き場についてセイジくんに電話してみると 「切れ波止で1枚だけです。」 トバちゃん 「ソロバンで2枚。」 トバちゃん気合い入ってる! 今回は35cm以上の3枚総重量という大会規定らしい。13時までだから時間はまだある。
「どこにいこーかなー」 とつぶやくと、受付の香月釣具のママが、 「テトラ裏で熊さんが待ってるってェ!」 と言うので、とりあえずそちらに行かないとこわいかも。
しかし、出会った熊さん 「なーんもアタらん。」 だって。
今回は試しに極小ツブで通してみようと思っている。どんな結果が出るか。 波止に上がってず〜っと落とし続けてもホントにアタリがない。 すれ違う他の落とし込みさん達も同じく。
熊さんが釣ったというので、まだ潮の高いソロバンまで行ってみる。
上層の止めアタリで31cmぐらいのを釣るが規定外。 しばらくやるがそれっきり。
疲れてきたのでクーラーのところまで戻って休む。その辺を再度釣ってみるが潮もだら〜んとしてアタりそうにない。 そうこうやっているうちにもう、12時頃になる。 藤本ちゃんがでっかいカラス貝を鈎に付けて戻ってくる。 「だめです。」
今日はあきらめかなとクーラーの方に向かって釣り戻っていると、30mほど離れたところで藤本ちゃんがいきなり穂先を海に突っ込む程に強烈に曲げた。 そして懸命にやりとりしている。
しばらくしてタモに入ったのは50.5cmの大型。 「オチさんが戻りだしたので自分も片付けようかと戻っていたら、上の方で止まっていきなりギューンでした!」
水深は2mほどになっているがちょうど潮が動き始めたな〜と思ったときだった。 いないようでやっぱりいるんやなぁ。 それがあるタイミングや餌の大きさ・落ち方などの何かの条件が揃ったときに喰うんだ。
後で聞いたら、大きな魚釣った数人が同じ時刻だったようだ。 特にトバちゃん!終わりの時間が近づき片付けをして船が来るまで釣っていようとして竿を出した1投目にギュンで50.9cmって。それで3枚揃って、大物賞までつくという超ラッキーな1尾を追加していた。
準優勝はトバちゃん以外で唯一、切れ・一文字波止で何とか3枚揃えた上岡セイジくん。さすが。 3位が例の1尾を釣った藤本ちゃん。
この時期3枚揃えることができたのは2人だけという厳しい状態の中で、上位はやはり入賞常連という結果はたまたま釣れるところにいた、というような運以外の何かがあるということ。
それは、 餌の選定。 刻々と変わる海の状態を観察したり、移動をしながら釣れそうな場所を見つけたりの見切り。 貝の大きさや付け方による餌の落ち方でチヌに喰い気を出させる落とし方の工夫。 糸のさばきや張り方・たるませ方。などなど。 同じようなことをしているようで、落とし込み釣りはそんなちょっとのことで釣れるか釣れないがが決まることが多い。のじゃないかな。
この日、僕は59回目の誕生日で何かいいことあるかもと思っていたが…、工夫なしではネ。 ま、チビでも釣れたからよかったかな。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月14日(日) | 博多沖防 | 小 | 7 | 満13:07 干06:42 |
27 | 晴 | 南南東 | やや濁 | カラス | 2 | 44×2 |
AMA第2回大会空は所々に黒っぽい雲があるものの、その合間は猛暑をうかがわせるように遠くまで青かった。 AMAの第2回目の定例会。
広島から4名、熊本から1名そして地元の一般参加者を含めて少なめではあるけれど21名の落とし込み野郎で開会式を行い各自思い思いの波止に散っていった。 風向きと最近のはやと丸の釣況から考えると、ソロバン波止根元からテトラ裏がいいのではないかと戦略的には想像できる。
しかし、広島の燃える男 中田君が 「オチさん、一文字・切れ波止ですよね。私も状況に関係なくそこに渡ります。」 てな感じのメールもらったら、やっぱりそこでしょ。 人生意気に感ず…!(できるだけ)
んでもって、権藤さんも一緒になって切れ波止へ。 潮は若干濁り気味だがまだ干潮前で低いし、切れ波止外はかなり静か。夜釣りも入っていたようなので切れ波止はすぐには喰ってこないんじゃないかな。 荷物を一文字波止近くまで運んで基地にする。
そこから一文字へ向かって内外パッと探り、潮の状態がよくなさそうなので一文字へ。右から風が吹いて釣りにくいが透明度は低いので釣りやすい内側を早いテンポで様子をみていく。
今日も切れ波止・一文字の魚のツッコミを強引に引っ張り出すために改造ヘチ風3.8m。糸4号、ハリス2.5号、鈎:舞鯛10号に細めのヒューズをまず5回巻く。2cmちょいの貝からスタート。 掛けたら必ず捕る!がテーマ、なんだけど。アタリないねー。
とうとう波止の端近くまで来て先行者に様子を聞くと 「40UP掛けたんですけどタモ入れ前にはずれました。」 いるんやねー。少し戻って今度は外側を探る。上層から中層、底へとスライドで餌を送り込む。
中層で止まった糸が若干妙に動いて半信半疑ゆっくり糸を張ると喰っている。抵抗したが結構楽に取り込めた。42〜3cmちゅうところかな。メイタでなかったことがよかった。
その後またシーン。 権藤さんに電話してみると切れ波止はやはり駄目のようで、もう一文字根元にいるって。中田君も移ってきているよう。
休憩で荷物のところに行っていると中田君がチヌをぶら下げてくる。45cmくらいかな、いい型だ。 「底で釣れました。」 底かぁ、アタらなかったけどな、さすがやなぁ。 人がいなくなった切れ波止を一通り探ってみるけど全く反応なくまた一文字へ。
権藤さんが釣り上げる。 「タナは?」 と聞くと 「一ヒロ。」 上層気味にいるのかな。 潮が上るにつれ風波が強くなり、仕掛けがポイントを外れるので鈎を少し大きめの尾長グレ7号にする。
長い竿の重さが堪える。竿を支えている中指がいつもながらかなりしびれてくる。リールシートの上を握って釣っていると、一番上の穴で2度餌を取られる。 やっぱり即応ができないし微妙なアタリが分からん。我慢しないとと持ち直す。
しばらく後に同じく1つ目の穴で微妙な喰いを捉える。糸が出ている分、魚がかなりあばれるが強引に浮かせてゲット。ちょっと大きくなったような。 これで2枚揃ったが。どうせソロバンあたりでデカイのが出るだろうし。いまいち型に不安。せめて48cm2枚は揃えないと今回は厳しいやろ。 そう思いながら暑い・重いを我慢して老兵は体にむち打つのだけど…。かなりふらふら。
中層で止まった糸にアタリ確認。 アワせると動かない。 穴に入られる前にと思いっきりリールを巻いて竿をグーッとおこすと少しヘチから離れたみたい。 と、その油断を感じ取ったのか、ギュンと一瞬で二つ横の穴に向かって走った。 横に振られた竿を戻そうとするが、力が足りない。足も動かない。必死で力比べをして…負けました。 プツン。
これは捕りたかった。しかし、負けた。 いくら剛竿でもそれを操る自分の力がなければ何にもならない。体力の衰えは悲しいなぁ。
もうチャンスは来なかった。 打ち返しの波が強くなり仕掛けのコントロールが難しくなる。中田君は最後まで粘りづよく釣り続け、1枚追加。やるなぁ。 もしかしたら最後の船がくるまでに大きなチャンスがあるかもしれないが、12時半を過ぎてもう限界。 岸に帰り、検量。
参加してくれたRMCのセイジ君、案の定、テトラ裏で48cmと39cmぐらい揃えて船がくる間の最後の最後に、な〜んと!52.1cmを釣り上げただと。2枚長寸で101cmのダントツの優勝+大物賞。やはり彼の飽くことない落とし込み釣りへの追究心と沖防に通い続けた読みは抜群だね。 熊懐副会長も47cm+37cmを同じくテトラ裏で釣って気を吐いていた。 僕の魚は意外に2枚とも44cmぐらいあって、熊さんを上回って準優勝になっちゃった。4位は西島帝王、中田君も5位と健闘。
しかし、この日、上がった魚はどれもいい状態のピチピチで魚が少ない割には釣り甲斐があるようなやつばかり。セイジ君も、 「たいがい、引っ張り回されました。」 と言うぐらいだから、釣ったら面白い今の沖防の魚です。
遠くからわざわざ来てくれた広島の木村ぽっくん会長、小寺さん、江口さん、帰りの車に乗る最後の最後までセイジ君に食いつくように聞き込みをしていた熱血落とし込み野郎の中田君(ホントに飽くなき探究者って感じ)、熊本の岩切さんはじめ一般参加の皆さんに盛り上げていただいて感謝です。 写真・検量など大会運営に自主的に関わってテキパキと動いた会員達の姿は上田会長を中心に25周年の年の大会らしい光景に映りました。おつかれさ〜ん。
|
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月7日(日) | 博多沖防 | 大 | 29 | 満08:55 干15:30 |
25 | 曇〜 晴 |
南 | 濁 | カラス カニ |
4 | 37〜41 |
気は運をよぶ
この写真、魚をたくさんぶら下げてしかめっ面しているのが山さん。巨漢の彼も重さに耐えかねて 「はやく撮しぇー!」 って感じ。 他のみんなもよく釣っているのだけど、とりわけ釣果が違う。 僕も同じ波止にいたのに40UPはやっとの1枚。 この違いはナンでしょう!
金曜日からかなりひどい天候。雨風で場所によっては被害が出たほどで、はやと丸は土曜日も運休をHPで流していた。そうなるとこの機に遠征などしてしっかり濁った海で自己記録更新を狙うはずだったが、ここひと月あまりのハードな日々に心身ともにかなりダメージが残っていて自宅休養。
天気が回復してせめて雨後の沖防もいいかもと、何とかがんばって早起きして2便の船に乗る。 山さんはすでに1便で切れ波止で釣っている。
一文字波止に上がりゆっくりと準備をしているとまた船が来て…という風に普段にない落とし込み釣り人口密度。 たぶん川に一番近いここの濁りを期待してだろう。
しかし、今年の沖防は、というか全国的に今年の海は甘くないようで、この濁りなら例年であればでっかいカラス貝でもメイタでさえ思い切り喰ってくるはずなんだけど、いっこうにアタリが出ない。 他の落とし込みさんも似たようなもの。 ドデカイやつが来ても対抗できるように剛竿に糸4号ハリス2.5号、鈎は遠慮気味にチヌ4号なんだけど…。
切れ波止にいた山さんが一文字に来てすぐ 「ここアタります。」 と離れたところにいた僕に合図。 ちょっと目を離した間に掛けている。え〜。 でも遠慮深い…?僕は割り込まずに切れ波止に行く。
後ろを振り向くと、先ほど上がってきたばかりの誰かが山さんが釣ったところで1投目でつり上げたようだ。 しかし、気にせずに切れ波止上層をスライドで攻めるが1回だけ微妙な感じで貝をつぶされただけ。
また、一文字に戻る。しかし僕と入れ替わって切れ波止で釣った古賀さん、カニで49cm近いのを2枚釣ったって。 山さんもかなりいい型を追加していたらしい。
そういう情報を見聞きしているうちに、だんだんと鈎だけ小さくして仕舞いには伊勢尼5号、貝は1cm弱の小粒にまで落としてしまう。だって、若干小さめのツブ使っている人でも目立った釣果ないし。
僕は一文字波止を行ったり来たりかなり頑張って落とし込み、10時半頃にようやく小粒貝で1枚掛ける。 剛竿は一度グッと力を入れてためるとすんなり魚を浮かした。37cm。 今日の狙いはこれではない。でも、この状況でとりあえずホッ。
休憩しているとまた山さんが竿を曲げている。これも良型みたい。そしてどんよりしている僕らを尻目に一人あちらこちらで竿を曲げている。 この違いなに??
前にも書いたが、落とし込みでの一番簡単な釣果の変え方は「餌」 現に僕自身この日、貝を小さくしたから魚に巡り会えている。 もちろん釣技も関係しているのだが。それを除いてもカニで釣れているし。 山さんはそれプラス「いろいろ」なのだ。 ンじゃ。なぜ「いろいろ」持っていてそれを使っているのか。 やる「気」でしょう。
僕なんかはこの時期・この雨後の極上濁りでは大きめのツブでギューンでしょう。ってハナから決めてかかってとりあえず保険にカニ数匹。
半端ない「やる気」は「読み」と「行動」を生み出す。そしてそれは「運」まで味方につけるきっかけとなる。 その場にとどまるか、それとも移動するか。その単純な決断さえ当たり出す。 もちろん、いくらやる気があっても、常にその運が伴うかというとそうではないことは誰でも分かることだけど、「やる気」の「蓄積」が当たる「頻度」を上げるのだと思う。
あまりの釣れなさと「もうこれは梅雨明けでしょ!」と言いたくなるようなジリジリと焼ける日差しになってしまった天気に加え、回復していない疲れも押し寄せ、ついに汗をかきながらも波止に横たわる。
1時間ほど経って目が覚めると、切れ波止で山さんも寝ていたようで彼も起き出す。 今来たばかりという前田ちゃんと一通り一文字を探って状況変わってないので一人切れ波止に行って戻って来ると山さんが竿を曲げている。 「ジアイですよ!」 ハイ、これが気合いの入っていない僕の場合ですね。逆運を選んでしまっている。 反対に先に切れ波止をさっと探って一文字にターゲットを絞った山さんは「運」をつかんでいる。もちろん、冬でもあちらこちらに落とし込み修行に行き、腕と感を磨いている彼だからこそなのだが。
彼が 「カニです。」 それじゃカニに変えてみると、あれほどアタらなかったのに連続で釣れてやっと今期沖防初40UP。でも数匹しかないカニがなくなるとアタリもでない。魚は今そこにいるのに餌がぁ!
山さんはダンゴでも1投ごとと言ってもいいように竿を曲げ続けている。 僕はしょうがなく、餌箱をあさって極小ツブを見つけ、やっと1枚40弱を追加。
そうやって17時の納竿になったときは山さん恐ろしい釣果になっていたのでした。 50UPも含めて40UPの良型8枚だけキープして、バラシもかなりあり、で、 「重いからはやく写真とってぇ」
さて、次に「運」を呼び爆釣するのは、同じくスゴ腕とやる「気」満々のアナタです。
|