釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
5月18日(土) | 博多沖防 | 小 | 9 | 満15:10 干08:31 |
20 | 晴 | 北 | やや濁 | カラス カニ |
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5月中旬の沖防なのに10時頃、一文字波止に降りた。今日は最初にキスを釣ってそれからチヌ釣りをするつもりで。
権藤さんがすでに渡っている。 「何にも釣れない。」 と、少し前に電話したときには言っていたが波止の先端付近の彼のクーラーに結ばれているストリンガーのひもをたぐるとセイゴガ2本繋いである。 おっ!釣っているじゃん。 切れ波止の近くでしゃがんでいるのが権藤さんかな?
さてと、タックルをくもうとして、ん?ん? あ〜? リール忘れてるヤンかぁ! どどうしよ…。今から取りに帰るのはあほらしい。と言って、リールがないと釣りはできない。
あまりに手軽な落とし込み釣りは、家からさっと釣り道具を車に放り込んでぱっと出かけるから、たまにこういうことがある。しかし、波止に渡ってから道具がないのに気がついたのは初めてだ。ぼけてきたんだろうなぁ。
呆然としながらそばを見ると、権藤さんの釣りかけの竿とダゴチン用のリールがセットで灯台に立てかけてある。 ということは別のタックルで釣りをしてるのかな。 と思っていたら戻ってきた。セイゴ1本ぶら下げて。
彼は気持ちよくリールを竿からはずして貸してくれた。ラッキー!ありがたいありがたい♪ そしてまたセイゴ釣ると向こうへ行った。 さて、では、キス釣るか。
鈎だけ伊勢尼5号と小さくして鈎チモト上5cmほどのところに6B一個打ち、岩デコをつけて竿前に放る。 2〜3度。餌を上げ下げしながら竿下まで探ってはすぐに移動の繰り返し。が、アタらない。たしか去年はたくさん釣れていたはずなのに。
波止半分ほど釣り歩いてやっと、プルプル。このこぎみよい引きはやっぱりキス。 やっと一匹釣れた。やホー! 狙ったのが釣れるとやはり嬉しい。
しかし、群れてはいないようで、結局、3時間ほど釣って24cmのまるまる太った刺身サイズの良型も交えてではあるがやっと8匹。 家に帰って塩焼きで美味しくいただきました。
しばらくして、切れ波止に行っていた権藤さんが戻ってきた。モエビ釣ったメイタをぶら下げて大満足のよう。 「もう、余裕のよっちゃん。あとはキス釣るだけ。」 って。釣りの根本はこういうふうに明るくなくっちゃ。上機嫌の姿をカメラでパチリ。
キスの餌もなくなったし、チヌ釣りを始める。 水温20℃だからもうカラス貝でもいいでしょ。
朝から来ている常連さんたちは全くアタらないという。 ところが後からきたこれまた常連さんはモエビで38cmぐらいを釣っちゃった。
どうもおかしい。 この時期はもうカニからカラス貝でしょ。
カラス貝で一文字から切れ波止まで一通り探って全く反応なし。
んじゃカニでと、やったけれど、結局19時まで一回もアタらなかった。 おかしい。 普通、この時期ならメイタでも釣れるでしょ。
帰りの船に乗っている日暮れまでがんばった落とし込み常連のみんなも釣果なし。
おかしい。やっぱり今年はおかしい。 でも、来週の大潮がくればきっとキスもチヌも本調子になると思う。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
5月11日(土) | 大分 | 大 | 2 | 満07:07 干13:42 |
20.5 | 小雨 晴 |
無〜東 | 澄 | カニ | 2 | 54 40キビレ |
走り・歩き・振り・さまよう濃霧で20m先もよく見えない。真夜中の山中、霧が濃くなるたびに車のブレーキを踏んでのろのろ運転のスピードをさらに落とす。
体調がすっきりせず今週の釣りはやめておこうかと思っていたがムシャクシャしたことが重なり、修行で洗い流したくて荷物を車に放り込んで出たのだったが、行く途中からこれか。 言いたいことがあっても口に出してはますます状況が悪くなることや、どうしようもないことは、無視するか、しばらくブラックボックスに入れるしかないが、幸いなことに僕には考えるだけで幸せになる落とし込み釣りという魔法の趣味がある。
霧と小雨の中、走りに走り、ようやく目的地付近に着き仮眠。しかし、暑い。何しろ山奥でも気温が17℃もあったから平地に降りると朝でも気温はさらに高くなる。窓を少しだけ開けると今度は蚊が入ってくる。我慢して目をつむって体を休めて、夜明けとともに釣り開始。
潮は思いの外澄んでいて、2投目にメイタキビレが来たきりでチヌは全くアタらない。
少し移動して藻の間で45cm程度のチヌを掛けるが取り込み寸前にチヌ4号鈎が折れた。今回は改造ヘチ竿ふう強力3.8mを使いハリス2.5号を張っているせいか、それとも前アタリも分からなかったのでカカリが悪かったせいか。アタリはそれっきり。
落とし込み釣りは機を逃さない移動がキモ。場所を少し替えて今度は長竿ポイント。ここもキビレだけで全くチヌのアタリ無し。こまめに行ったり来たり歩き続け、長竿を上げたり振り込んだり、延々と小雨の中を繰り返す。腕も足も腰もくたくたになる。 雨。無風。気温だけは異常に高いムシムシ感。その中をアタリもないのに歩き・振り・さまよう。これぞ修行。ムシャクシャなんかとうに忘れている自分自身がいることにも、もう気がつかない。
たまに潮が下がって水が20cmもない浅い岩の上にキビレがじっとしている。餌を鼻先においても全く無視。時折、キビレの死骸がある。どうやらチヌもスポーニング後の体力温存期間に入っているから釣れないのじゃないか。
潮も引き釣りにならなくなり、くたびれ果てて12時前、家族連れが来て釣りをしだしたところで限界を感じる。一旦車に入り横になるとあっという間に意識を失った。
目が覚めると15時半。家族連れはまだそばでやっている。帰るかな、潮が上げてくる夕方まで待つかな…と、おにぎりを食べながらぼんやり考え考え、家族連れをぼーっと眺める。雨はやみ、日が差し、風も少し出てきた。そうやなぁ、もう一度別なポイントに行って、また来てみようかと移動。しかし、チヌをばらしたポイントもアタリ無しですぐに見切りをつける。
大潮は潮が上げ始めたら早い。かなり釣りになる状態になってきたので、最後の場所で終止符を打つかと95%はあきらめながらまた移動。そういえば「アビィ・ロード」のラッキーCDだけ忘れちゃったしな。
潮は少しだけ高くなりいい感じで動いている。 太陽は高い山の近くまで来ている。暗くなるまであと2時間というところだが、そんな時刻までやりたくない。水深は1.5mから1m弱。護岸の影を狙う。キビレが釣れたがチヌのアタリはない。
竿を振ると大きなチヌがすーっと沖に走った。いた!しかし、竿の動きにも反応するくらいに敏感になっている。 水際から下がって下がって糸を水深にあわせて短くしてそーっと落とし込む。
3mほど移動したところで穂先がゆっくり曲がった。本命らしいアタリ。キキながら掛かりを確認してそのままゴツンとアワせる。チヌだ。重い・強い。結構な型のようだ。 やっと掛けた。最後にきてくれたチャンス。これはバラすわけにはいかない。アワセはいいタイミングだったと思う。手前に横に逃げようとするヤツを自信の竿と仕掛けで強引に止める。 竿の曲がりのバランスと強さはキビレのときに確かめた。腰を落として竿でためる…またためる。程なく姿が見える。黒い良型だ。数度の強い突っ込みも竿の弾力で浮いてきた。やっとタモの出番だ。ゲット。
50cmのタモ枠を超えて横たわる重量感あるチヌ。下尾びれと腹の横に傷がある。産卵のときにできたものか。腹はふくらんでいない。
よかった。心のムシャクシャと釣れない時間にたまった乳酸のような「毒」が不思議にすーっと消える。17時ジャスト。あきらめないモンだ。なにかがまだ僕の味方をしてくれている。 |