釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
4月28日(日) | 大分 | 中 | 26 | 満08:09 干14:51 |
17.5 | 晴 | 南西 〜 南東 |
やや濁 | カニ | 5 | 50,56.7, 49 41×2キビレ |
落とし込み一人旅真夜中、大分に走る車のカーステレオからボリュームを上げた「アビィ・ロード」が繰り返し流れている。ゲンかつぎCDだ。最近釣りに行くときは必ずこれを流す。 神を信じマスカぁ…でなくてもゲンはかつぐって人は多い。特に、野球選手・お相撲さん…アスリート・プロほど。
で、耳にたこができるぐらい聞いて約4時間半かけて目的地近くへ到着。すぐに仮眠。夜はやっぱり結構寒い。
夜明けは早くなった。天気のいい日なら5時ちょい過ぎにはぼんやり明るくなる。 歯を磨いたり近くのコンビニで用をたしたり。 密度の濃い年度末・始めを過ごして昨日土曜日の出勤を終えてホッと一服の連休だから、案外、一人旅も自分を取り戻すにはいいかも。ここ、大分は小場所が多いし、落とし込み釣りは潮や状態に応じた機敏なフットワークが理想的。
最初の釣場は前打ちポイント。竿は5.3m,道糸:4号、ハリス:3号、鈎:管付チヌ4号、オモリ5B、狙いの相手は…できれば60UP。
潮は風のせいか適度に濁っているがかえってポイントが分かりづらい。全くアタリが出ない。30分ほどやって(こりゃ移動かな)と思っていた矢先に電話が鳴る。 あ〜ん?まだ6時15分バイ。誰ヤン? ん?…セイジ君!さては、彼も一人で車とばして来て近くにいるナ! 「あ〜…、遠くから見てると、やっぱりオチさん、ですね。」 キョロキョロとアタリを見回すがいない。遠くにいるらしいが見えない。彼は尋常なく目がいい。海の中も 「アタらん。」 と言うと、もう少し横のポイントがいいかもとアドバイス。
ウンじゃと少し歩いて、探り始めるとすぐにアタリ。キビレだった。
間をおかずアタリ。今度はチヌ。長竿は体力負けするようになった。何とか取り込んだのは50cm。あーよかった。セイジ君サンキューやね。
アタリは続かず。 で、狭い場所にいつまでもいるよりとグーグルで目星をつけていた小さな港に行ってみる。
今度は、ヘチ竿3.1mに替えて、糸・ハリスも少し落とす。 予想よりすごく浅い。澄み切っていないので可能性はあるよな。とか思いながら探っていくが潮もあまり動いておらずフグもつつかない。
「やっぱりだめかな。」 と思って落として底に着いたようなのでキクと、ふわふわ重い。ずた袋ひっ掛けたような。 ん?魚?
一応、ガクッとアワせるとモワモワ動き出した。これデカイ。 素早く体制を整える。最初の引きに対応できるかどうかで勝負はほぼ決まる。 ソイツは同じところをぐるんぐるんと抵抗しているだけで走らない。こういうやつはいきなり走り出したら手がつけられない。 腰を落として竿をグーッと握りしめてリールを巻くと首を振りながらあっさりと浮いてきた。 大型だ。60まではいかないが。死んだふりしていきなり走り出すってこともあるからだまされないよう気をつけてタモを出すとあっけなく入った。 老成魚だ。じいさんやな。すでに息絶え絶えって感じ。しかし、ラッキー♪
車から正式用メジャーを出してはかると56cm超えている。久しぶりの55cm超えだなぁ。近くの人に写真を撮ってもらって一息。
しばらく場所を休めて釣り始める。30分程アタらない。 んが、糸がかすかに変に動いた。キイてみると魚。 ギュッとアワせるとこいつはギャーンと走った。
止まらない。まずい。思い切りためる。重い、強い。無理矢理竿で思い切りためる。何とか止めた。と思ったら逆にギューンと走った。 リールを巻きながら右に行ったり左に行ったり。手前に頭をこすりつけようとするのでしゃがんで両手で竿をためる。 これは!この重さとパワーはこれまでのナンバーワン。
頭の中は60超えしかない。絶対とらにゃ。
手がしびれてきたがこっちも必死。何度も突っ込みを繰り返してようやく力が弱まってきた。姿を現した。 おや? 予想とちゃうやん。そんなに大きくない。 それでも粘り強く突っ込みをやめようとしない。ようやくタモ入れした。 こっちもふくらはぎがつってよれよれ。
49cmの分厚いやつだった。こいつがあんな引きするかね。あの重さ・パワーは何なのだ?個体差の想像超えている。敬意を表してすぐに放流。
その後、段差の影でキビレ41cm追加。
全くアタリがないので車に戻ってぶらぶらしていると、沖釣りから帰ってきたマイボートの人が、 「こんなところより、○○(名前忘れた)の波止がチヌはいっぱいおるよ。落とし込みやろ?」 もう大体満足してたので車で30分ほど走って様子見に行ってみる。でも、せっかく来たけど落とし込みにはちょっとねーという場所だった。一応、竿出してみるけど、数投してアタらないので深い底まで落としたら根掛かりしたのであっさりやめた。
足がつって運転もままならないのでしばらく仮眠して、よくなったら帰るか潮がよかったら最後に竿出して見るかと、車の中で横になる。
…突然の電話で目が覚める。 セイジ君。彼、島に渡って50cm2枚に49cmと相変わらすコンスタントに釣って、たぶん僕の近くまで来てやっぱり寝ていたそうだ。 「もうすぐ日暮れですよ。ゴールデンタイムをのがしたらいかんと思って電話してあげました。」 んじゃ、と、また寝ぼけまなこで竿を持つが今週は干満が大きく、潮はまだすごく低い。キビレメイタが1枚。
しばらくするとセイジ君が姿を現した。一緒に釣る。 彼、ちょっとして43cmつり上げる。流石やなぁ。結局、暗くなるまで釣って何も無し、セイジ君はメイタ追加。
竿をたたんで、セイジ君とさよならし、今度はビートルズの他のCDをとっかえひっかえ聞きながら4時間45分かけて家に着いたら0時を少し越えていた。 今時のCDじゃないが、行きがけの「アビィ・ロード」はしばらくやめられないかナ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
4月06日(土) | 博多沖防 | 若 | 26 | 満7:26 干13:06 |
15 | 雨 | 南東 やや強 |
澄 | モエビ カニ |
1 | 35 |
2013年度沖防初チヌは帽子を忘れた 向かう途中の車の中で気がついた。最近ずっと眼鏡をかけているのでキャップのひさしがないと眼鏡がぬれて見えなくなる。 しかし戻る気にはなれない。せっかく楽しみにしていた今期博多沖防渡しの初日なのに天気が悪い上に、目も見づらいと修行を強いられることになるが。
朝から降っている雨。風も強いらしい。前日まで日中は23〜4℃もあった記録的な暖かさは一転して全国的に春の嵐となった。 自然も歴史も政治も同じように、大きく振れた振り子ほど反対に振り返す力も大きく働くようになっているのが物質的世界の原理なのだろう。 そもそもこの天気で渡すのかな? 船長に電話をしてみると香月釣具のおっちゃんが代わりに出て、 「今日は出ますぅ〜。12時までですぅ〜。」
船着き場に着き、ぬれないよう寒くならないようにと完全武装。しかし、帽子がない。戦場に出る騎士がヘルメットがないようなモンだ。まぬけだ。戦いにならない。 ま、戦いはともかく遊びの気持ちに切り替えて、モエビ50gだけ買って船に乗る。人数は少ないがほとんどが落とし込みスタイルの面々。
船長が「はやと丸」の要所〃に一升瓶で御神酒をかけ、みんなのリールにもかけてくれる。船上は甘ったるい香りで包まれる。
御神酒の余韻とともに、さぁ、出陣じゃ〜!渡船無料10回券の初チヌ賞争奪戦開始〜♪♪ 僕は4〜5人一緒に一文字波止に降りる。関さんはじめ他の常連はそろばん波止方面へ。 小雨は降っているが、風はまだ強く吹いていない。さっさと初チヌ釣り上げよう。あくまでもそうあればいいという願望ですけど。
竿はいつもの3.1mヘチ、2.5号糸に、チチワ連結で1.75号ハリスを管付伊勢尼5号鈎に結び、あまり糸にまず2Bガン玉。 とりあえず様子見にモエビを付けて内側から探り始める。
今期初魚はメバル。最近になくまあまあいける大きさ。でも、ポイ。 ところがメバルのオンパレード。あっという間にモエビがなくなってきて、ちょいいい型のメバルも惜しくなり、キープし始めてしまう。
またアタリ今度はまあまあの大きさかっと思ったら、おっ、アイナメ。これはキープ。何しろスーパーでも売ってないし。刺身最高だし。ラッキィ♪
つい、メバルに気持ちがいってしまって油断していたところで、それまでにない強い引きで穴に入られブチッ。あの強さはもしかしてチヌだったかなぁ。惜しいことをした。
雨風が強まり眼鏡はもうどろどろ。それを防ぐためにうつむいた変な格好で釣りをするので全身がこわってくる。しかし、これは人生の修行の一コマなのだ。修行を楽しまなくっちゃ。と思うことにする。
今年の一文字波止はこれまでになくワカメが繁殖している。そのせいでメバルが多いのだろうが釣りにくい。
外側中層で糸が止まったのでワカメかと思ってキイたら魚で案外強い引き。アイナメ?と思ったらキラリと光りメイタじゃん。お〜!来てくれたか。今年も初日に。35cmだったがシルバーの魚体は美しい。これは入りチヌやな。
陽が昇り明るくなってみると、この雨風なのに内も外も波止底まで見えるスケ状態だった。これは厳しいぞ〜。
餌をカニに替えてしばらくやってみるがよくない。切れ波止に行く。内側は海面下2mほどのところにワカメがびっしりと生えているようだ。本当にこんなことは記憶にない。切れ波止での雨風はさらに強まり糸もよく見えない。 1度いつの間にか大きめのカニがわずかに潰されていてチヌ・メイタかは存在しているようで悔しかったが、それっきりでまた一文字に戻る。
ちょっとして、離れたところで歓声。??… 近寄ってみると、立派なチヌじゃん。48cm近い居着きらしい黒々とした貫禄。やっぱり餌はカニだ。メバルを避けてカニが正解だったろう。
あーやったね。やられたね。そこら辺だけメバルが多かったしバラシたし、やっぱり居たんだなぁ。 しかし、よく釣った。沖防の落とし込み師達は皆仲間。 「おめでとう!」 「ありがとうございます。」
求める人にはいつか必ず求めるものとは形は違っていても努力しただけのものが返ってくるもんだ。ハイ拍手(^_^)/ さぁ、僕にもと思ったがタケノコメバルを追加して、お土産もかなりできたし、一応、クロダイ釣ったし、11時半には竿をたたんで少し遅れて来た権藤さんと世間話。これも一興。
12時。迎えの船が来て、正式検量後、今期初チヌ獲得者へ落とし込み釣り師全員からの拍手が船上に響く。
誰もが主役になれる。切磋琢磨しながらもみんなが笑顔で会える博多の落とし込み釣り師のメインステージ。手軽に遊べる博多沖防、今期もスタートしました。 |