釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
1月7日(土) | 長崎 | 大 | 14 | 満08:33 干14:06 |
16 | 晴 | 無〜北 | 澄 | カニ | 0 | / |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
1月8日(日) | 長崎 | 大 | 15 | 満08:49 干14:48 |
12 | 曇 | 南弱 | やや濁 | カニ | 1 | 39 |
マイスローペース小吉=無理に物事を進めることを控え、こつこつと行うべきことを積み重ねていくこと…= 3日初詣した香椎宮のおみくじの中の文にこのような意味の言葉が書かれていた。 一緒に行った家内と息子は大吉で、内心かなり不満。しかし、この文は結構自分に合ったイケル言葉かなとも思った。 正月三が日は実家に帰ったり、腰が痛かった所為もあるが空模様を見てこりゃ釣りは無理だなと屋根の下で過ごしていた。
やっと重い腰を上げたのは東京に里帰りしていたヨシダ君の「行くことがあればご一緒させて下さい。」とのメールが来てから。 同行できそうな釣友をいろいろあたったが、結果二人で行くことに。年始めから夜11時過ぎまで仕事をしていた彼を乗せて目的地に向かう。 まあ、僕だって50代はじめ頃までは、日付が変わる時刻まで仕事やそれに関わる飲みごとなどをして殆ど不眠で釣りに行き、帰ってからまた朝方まで仕事やってた週末の連続だったからね。
目的地の護岸。 風もなくおだやかな海。この場所はかなり荒れないと喰いがたたない面倒な場所で、案の定20分ほどやっても底が透けて見えるばかり。 この状況だから今日は3.1mのヘチ竿と3号糸にハリス1.75号、鈎:伊勢尼7号あまり糸に1Gガン玉。穴ポコ護岸の場所でこの太さのハリスはあまり使わないのだが、これが後々影響することになる。 見切りをつけてかなり離れた護岸面まで歩いて移動。
3〜4投してから上層から4mまでを狙って落としていた糸が張るとそのまま穂先が少しクッと曲がった。
明らかにチヌのアタリと確信した時、すでにアワセてしまっていた。つまり年甲斐もなく早くやっちゃったのだ。 重ねて、掛かった瞬間、ヤッタ!初チヌとも思ってしまった。 鈎を掛けられたそいつは強引に横にグイーッと走る。かなりデカイぞ! しかし、ここでなぜか不意にバラすかもという気持ちがよぎった。 瞬間、パスッ。 案の定というか予感があたったというか鈎ハズレ。 冬のバラシはイコール帰りまで釣果なしも同然。ガックリ。
吉田クンに「初バラし」と電話をして、気を取り直して、再度竿を持つ。
10mも歩いただろうか、竿が殆ど下を向き糸が落ちきるわずか前に今度はギュッと絞り込んだ。 急いで竿を立てようと思いきり右手に力を入れる。 少し竿が起きたが魚は手前の穴に突っこもうとすごい力で引っぱる。右手を思いきり前に出し、左手を添えて竿を起こす。 が、リールがこのままじゃ巻けない。しかも中腰は痛めた腰に堪える。 腰を下ろしてリールを巻こうとした瞬間、ブツッ。 やっぱり。リールも巻けない。そのまま腰を落とすと、糸を出したも同じ。魚は穴の中へ。当然のなりゆきなのだが…。
握力はまだ50kgはあるのだが腕力は若いときに比べると萎えている。片手で竿を起こすこともできないなら力比べで魚に軍配が上がるしかない。逆に糸を緩めるぐらいの勝負をしていくしかないかな。 おそらくさっきのと同じく50cm前後あっただろう。清く負けを認めて別な護岸を探りながら少しばらく場所を休ませることにする。
吉田クンも姿を現したので。一緒にさっきバラした岸面に行く。早速彼にアタリがあるが僕の1回目と同じように鈎ハズレ、大きかったらしい。
僕はトイレに行きたくなりそちらの方に探りながら歩いていると電話で、 「1枚とりました。よく引いたんですが33cmでした。」 「よかったやない。大きさは二の次。今日は釣れるか釣れないかが大事やケン。おめでとう!」
トイレを済ませてからまた戻ると、彼まだ粘っている。何回かアタッたが掛けるまでには至らなかったという。もうアタリないと言うから場所移動。 ヤブの道なき道を歩きに歩いた釣り場までも行く。 「エーッ、ひゃー!東京じゃ、こんな経験できません。」 「そうやろね。いっぱい経験しておき。」 でも、結局初フグだけで帰路へ着く。
吉田クンはもちろん、かなり僕も疲れていたが、車中、FCCの深谷兄ヤンから電話。 「明日行きますが一人来られなくなってシート空いてますよ。行きませんか。」 即答は控えたが家に帰り風呂に入って結局、「オネガイシマス。」
で、また2時に起きて今度は違う方面の長崎へ。彼らのボームグラウンドともなった切れ波止だ。
いつものように車中で話に花を咲かせ、てきぱきとボートの準備をしてくれ波止に上がる。 殆ど風はなく天気もいい。釣りとしては最高だ。近くの山の上に積もった雪の所為か夜明けの空気は冷たい。 波止に上がると景色も最高。連チャンの疲れも吹っ飛ぶ気持ちよさ。これだけで来てよかった。
さて、潮の流れは申し分ない。水温も12℃、ここにしてはいい方らしい。
しかし、アタリがない。底近くにボラの大群のじゅうたんがあるようで、いちいち糸にさわる。糸を急いで上げるとボラに引っかかる。コツンと来てアワせようものなら、掛かって50cm以上のボラとしばらく遊ばないといけない羽目になる。
僕が釣ったボラはちゃんと口に掛かっているから目の前に来たカニに口を使うぐらいウジャウジャいるのだろう。 根がかかりをはずしてピョンと餌がはねたら糸がフワリとなり、アレ?と竿を上げるといきなり竿が曲がり糸なりをさせてはずれる。山田さんなんか何度もボラを釣っている。深谷ひろみしゃんも難儀している。
そうするウチに別な波止に一人で行っていた深谷兄ヤンが超前で45cm釣ったという情報。さすが。 ひろみしゃんが 「行きますか。」 と言うが面倒なので首を振る。
12時前に兄ヤンがこっちに来る。 「もう1枚48cm釣りました。やっぱり15m程前です。」 で、僕を乗せていってくれる。 ところが潮の流れが止まっていた。
ウ〜ン。おみくじだ。急がず無理をせず、なるように身をまかせ。とりあえず昼食タイム。 兄ヤンが、時計を見て、 「上げになったらあっちの端付近がよくなるからやってください。」 と言ってくれる。
早々、上げの潮が動き出す。 言われたとおり、超前に打って、当たってくる潮に乗せて手前に探っていると何かが喰っている。
とりあえずアワせる。掛かった。兄ヤン、 「お!アタりました?」 「ウ〜ン、ボラかも。ボラじゃないように。たのんます。」
潮の抵抗でかなり引く。しばらくして上がってきた。兄ヤン、 「メイタですぅ…」 「イヤ!ソレでいい。うれっしー!ヤッタヤッタ!!」
大きさはこの際、いいのだ。とにかくクロダイが釣れたことが意味がある。 兄ヤンが掬ってくれる。 「ウ〜ン、40cmという人もいるけど39cm。惜しい。」 「イヤ、ヨカヨカ。ヨカと!クロダイやん、ありがとう。」 思わず握手。 1枚は1枚。
おかげで1枚目のスタートできました。 兄ヤン、37cm追加して。しばらくして納竿。16時。 1日中5.3mの長竿を振り、よく頑張った。 最初の波止に最後までいた山田さんひろみしゃんはボラ攻撃にスナメリde\とどめ。
こうやって初釣りが終わり。今年の釣りが始まった。 今のところ釣りができる状況だが世の情勢この先どうなるかは分からない。 準備を怠らず、できることを行い楽しめるときは2日釣りでも3日釣りでもやりまっしょう。そう思いながら兄ヤンのマンションの前で 「ありがとう」 と車から降り立ったとき、足のつま先から全身に筋肉痛が広がった。 |