落とし込み釣行記2012/11月

 釣行日場  所  潮 月齢  干満水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
11月10日(土) 博多
沖防
27 満18:52
干12:34
17.5
やや強
カニ

釣れない理由

博多沖防で11月までチヌを本気で釣るのが普通になったのは3〜4程前からだ。

 

昔は9月の声をきくと沖防どころか九州ではチヌは殆ど釣れないと落とし込み竿を仕舞い、磯釣りに切り替えていたものだった。それに毎週付き合ってくれていたのがゴンドウさんだったなぁ。

実際、博多沖防でその昔から11月にチヌが釣れていたのかやっていないから分からないのだが海が変わったのか釣り人の釣り方が変わったのか…。

 

 

そんな昔話から約30年、沖防ではつい2週間ほど前までカラス貝餌がメインで、やっとここ1週間ぐらいでカニメインに替わったぐらいでまだまだ落とし込みでチヌは釣れている。

その代わり去年まで秋に嫌というほど釣れていたメイタの姿は少ない。不思議な現象は毎年何かしらあるのでやはり自然や環境が変わりつつあるのは間違いないようではある。

 

 

それにしても、最近の僕は生活ばかりでなく釣りでも不調の下りカーブにいるようで、このところサンバソウは3連敗。沖防でのチヌ釣りも9月から釣ってない。

 

 

釣れない理由はいろいろある。

 

心当たりは、まずタイミングが悪いってことかな。

サンバソウでも平日釣れていたのに土日に行くと釣れない。これはたまたま釣れない状態のときに行くからだが、その釣れない状態パターンにはまってしまっていることが一つ。

 

 

もう一つは心身が充実していない。

このことは特に落とし込み釣りには重要なエレメントである。単純な釣りだからこそ。

安定した心と集中力、万全な強い体、それなしには嗅覚も行動力もひらめきも、自然の状態を克服して竿と糸を操り餌を思うように落としていくこともできない。釣果0と結果が出る。

 

 

土曜日、沖防にいった。

体は疲れ切っている。前日寝たのが午前2時前つまり当日だな。その週の仕事は毎日寝るのが遅かったこともあるし、仕事自体がきつかったこともある。

体力的にも老齢による体の弱りはこの歳頃になるとみんなそうだと思うがあちこちが痛い。体力つけようと運動するとかえって筋を痛める。体調的にも今一歩、風邪をひかないことで自慢だった体もかなりガタがきているようで、喉が痛くてのどシュッシュを何度もやってなんとか1週間をふらつきながら終える。

 

 

遠方への釣りはちょっとこの調子では無理。でも釣りには行きたい。

 

福岡には博多沖防という理想的な波止と船長がいる。

気軽な釣りにはもってこい。ということで昼頃から渡船に乗る。

 

一文字波止では鳥羽ちゃんが朝、40UPを釣っていて、関さんもメイタ35〜6を釣っているらしい。

寝ているトバちゃんの仕掛けをまずチェック。グレバリ9号ぐらいの鈎にガン玉2号ぐらいを打っている。

「ハリスは2号」

目が覚めたトバちゃんが言う。

それに似た仕掛けにした。ただし、ハリスは175号。底でのカニの動きがいいようにとあまり糸を2.5cm程出してガン玉を打つ。これが今日の状態に良かったのかは謎。

 

 

アタリは全くない。

風が強くて竿がぶれる。普通ならそれを押さえる腕の力があるのだが全然力が出ない。糸は穂先のぶれるままに踊っている。これじゃチヌは喰わないでしょ。

 

 

後からセイジくんも上がってくる。しばらく彼とお話。彼は釣りが本当に好きで、

 

「なん日か前、○○に行きましたよ。結構よかったです。」

と携帯に撮った写真を見せる。50UPらしいチヌも入れて4〜5枚チヌが写っている。

 

一番脂がのった年齢だ。僕もそのときはそうだった。ノっていた。ただし、ネットの時代ではなかったから場所探しは簡単にはできなかったし、交通条件もよくなかったが。

「そろそろ遠征時期ですかね。」

そういいながらお互いに竿を持つ。

 

 

一文字波止 落とし込み師達

まだまだ本気の落とし込み師達、手前で横になってるのはトバちゃん

アタリがないので切れ波止に行って帰ってくると、トバちゃんセイジくんともメイタを釣ったって。

これが嗅覚が落ちている証拠。

 

曇で暗い上に風はさらに強くなり目が痛い。糸がよく見えない。竿はぶれる。寒い。体が痛い。粘れない。

ま、こうやって釣りができるから、それでも楽しいことではある。

 

 

遠くでセイジくんが魚をぶら下げている。釣ったな。

トバちゃんもメイタを釣る。

 

僕には全くアタリがなく。…ようやく掛けた。これは結構いい型と思ったらすぐにはずれた。

鈎を見ると鈎先が内側に曲がっている。何回か風で岸壁に引っかかってそのまま使っていたものだから曲がっていたのかも。唯一鈎が掛かりしたのをこうやって逃してしまう。

 

 

4時すぎから糸がぼんやりしか見えなくなってさらに1回カニを潰されたところで自分としては気力体力共に限界。休憩も何回もしながらまだ4時間ほどしか釣りをしていないのに。

 

落とし込み釣果12-11-10

左:トバちゃん、右:セイジくん

トバちゃんもメイタ追加して、セイジくんはさらに40UP追加して、ハイシーズンのような釣果。

 

 

まぁ、こんなことが続かないように生活環境を改善したいものだと帰りの車の中で考えながら帰ったのでありました。

博多沖防は12月までチヌ釣りイケまっシェ!