釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月30日(土) | 博多沖防 | 大 | 1 | 満 09:07 干15:45 |
27.5 | 晴 | 北 | やや濁 | 貝 | 0 | - |
乗れない波結果から言えば、13時過ぎに波止に渡り、19時過ぎまで落とし込んで貝の先だけ割ったアタリが2回だけ。そのほかは何もない。という2行しか書けない半日だった。
午前中用事を済ませて昼食を食べて沖防に向かう途中にセイジくんから電話があり、朝、赤灯台波止で山さんが50cmぐらいを3枚釣っているという情報をくれた。
セイジくん、実は先日55cmを釣ってはやと丸ロングランのトップに躍り出たんだと。ストラクチャーでプツプツ切られ、ハリスがなくなり、たまたま普段は使わない2.5号に替えてすぐだったらしい。ウン・コン・カン!こういうものなのです。 「顔は60アップありました。」 やっぱり!やったねぇ。おめでとう!
山さんに電話すると、 「アタらなくなりました。たまにメイタのアタリがあるぐらいです。」 嫌な予感。 赤に行こうかと思ってはいたが、最近、釣れなくなったら徹底的に最後まで釣れないというパターン何度か経験してるから。
で、船着き場に行ってしばらく船を待っていると切れ波止の向こうからはやと丸が向かってきた。一文字波止は落とし込み師ばかりか誰もいないようでこれは美味しそうじゃないかと思って船長に、 「一文字誰もいないけどどうやろか。」 と言うと、即、 「ダメ!」 エ?ダメってどういうことなんか分からずにいると 「赤やね?」 何も言ってないのにもう強引に決めている。船長、山さんの情報知ってて僕に釣らせたいのかねー。 それとも?…ま、こう言うときは逆らわない方がいいだろうと、赤灯台行きにする。
行きがけ新波止に寄ってIさんを回収すると51.5cm頭に40cmup4枚も上げている。 「こんなに釣ったのは初めてです。」 検量したり写真撮ったりまた船着き場に戻ったりと、結構時間をかけてからやっと赤灯台に向かう。 そんな時間があったなら一文字に変更しておけばよかったとしばらくして思ったのだが。もうあとの祭り。
赤灯台に行くと山さんとモリタちゃん、あさひ倶楽部の沼田さんが荷物置き場に寄ってくる。 「ダメです。」 そんなー…と思ったけど来たからにはなんとかせんと。それに夕方の上げ潮で状況変わるかもと、わずかな期待をしたが、結局、糸が見えなくなるまでやったが、最初に書いたような結果だった。
場所によって・時合いによって、一旦釣れなくなると徹底的。最近、そんなことが多いようだ。 釣れる場所や釣れる時合いにそこにいたらウソみたいな爆釣。その波に上手く乗るか乗らないかで結果が出てしまう。
結局、その日の午後からの釣果を見てみると、赤灯台はもちろん午後からは全滅。 一緒の時刻に新波止に渡ったヒラドさんは40up1枚上げてはいた。 ソロバンは仲江さんが12時半頃から渡って、15時頃までに40up4枚も釣っていたらしい。その後全くアタらなくなったと。
下の写真は帰りの釣果だが、山さんロープに4枚もつないでいて、いつの間にか50cm程あるヤツ1枚ストリンガーがはずれたと。仲江さんは近づいて来た船に乗る前に3枚つないでいた方をロープごと海に落としたと嘆いていた。 そいつらどうなるんかなぁ。
ま、そういうことで、今期2回目の何もなし。 やっぱり結果はどうであれ落とし込みは自分で決めた波止に行くべきやね。
そろそろハイシーズンが終わってこれからカラス貝からカニ餌へと移行する時期にもう近づいてきた。と言うことは、沖防の季節も後半に入ったと言うことで、早いもんやなぁ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月24日(日) | 博多沖防 | 小 | 24 | 満16:08 干10:09 |
25.5 | 晴 | 北 | やや濁 | 貝 | 16 ぐらい |
30~48 |
AMAド根性大会台風が去って1週間経つが金曜日までは時折雨が降り、朝夕の涼しさはまだ残っていた。 夏らしい猛暑が戻ってきた土曜日は博多沖防のどの波止でも落とし込みではチヌが好調だったようで、メイタはもちろん、50upや40upがかなり釣れたらしい。
僕はと言えばその時分、病院に行き、保険屋さんに会い、実家に帰って両親の代わりにパソコンの設定や買い物やら草取りやらでくたくたになっていた。おかげで家に帰ってからは次の日のAMA第2回大会に備えて夜9時ごろ床に入るなり眠りにおちたのだった。
午前3時に起きて4時半ぎりぎりに船着き場到着。もう、駐車スペースがないほど埋まっている。
参加メンバーはわずか12名。そのうち半数以上は50歳オーバー、その殆どが会長の60ウン歳を筆頭に四捨五入で60歳の大年無し。博多湾の歴史ある落とし込みクラブにふさわしいというか計画的に若いメンバー補充を行わなかったツケというか、意地と誇りだけでこの場に立っているヨレヨレ達だった。
しかも朝5時から夕方5時までという誰が言い出したか殺人的大会。若い者はともかくヨレヨレにとっては落とし込みで魚を釣るよりも熱射病で海に落ち込む確率の方が高いのではないか。 そんな心配を胸に 「では、がんばってー。」 「死ぬなよー。」 「元気で~。」 と互いに別れのことばを残し、思い思いの波止に降りていく。
会長と僕の最年長二人組は赤灯台波止に渡ってみる。会長は西側にいくというので僕は東側へ。
水温は台風のおかげでそんなに高くなってはいないようだ。しかし、昨日の爆釣モードはどこへやら、僕が赤灯台波止へ来ると決まってこんな調子でアタリがない。
しばらくしてやっと止めアタリを捉えアワせると案外いい引き。 ギラッと結構な大きさの魚体が横を向いて光った。と思ったらピン!鈎ハズレ。 あまりのあっけなさに今のはなかったことにする。
その後、メイタを数枚。この日の大会規定は30cm以上の2枚長寸なので、その中の30cmupだけをとりあえず2枚キープした。
会長も似たような状態らしく、8時過ぎには船着き場に二人とも戻ってくる。
他の波止の状況はソロバン波止はメイタばかりで帝王西島氏も苦戦しているようだが、後からきたあさひクラブのNさんが竿を出すなり40upを連続で上げて皆があっけにとられているらしいこと、新波止はトバちゃんが40upと35cmぐらいをゲットしているらしい。新波止を見切ってテトラ裏からソロバンへと歩いている矢野さんは45cmぐらいを釣っているらしい。
会長が遠くのソロバン波止にいるはやと丸を見つけて電話して波止替わり。 会長は矢野さんの近くへ。僕は切れ波止に行く。
切れ波止は見た感じ濁りといい潮の高さといい状態は良さそうだが全くアタらない。 一文字波止に行くとボチボチアタリがあるが、大体、28~32cmぐらいのだ。しかも貝をスライドさせて穴の中に餌を入れなければ喰いが悪い。
この時期その小さいのでも引きが強くて穴の中で喰わせたヤツは30cmもあれば40upかと思うぐらいによく暴れ、ともすると3号ハリスを切られることも。
一応大会なので良型を釣らないと。北風も出て、潮もさらに上がった切れ波止に行ってみる。 しかし、切れ波止外側は期待にそぐわず全くアタらない。
内側でやっとアタったと思ったらメイタ。
放流して、その近くを落とす。 斜めのパイルに餌が当たったか糸がふけるのでちょっとキク。 あー、何かに引っかかったかな。そんな生体反応のない感触だが、何となくひょっとしたらと思って、アワせてみると、大きなゴミがかかったようにじわーっと上がってくる。
これは魚?急いでリールを巻くとそいつは少し泳いだようで移動した。魚だ、しかもデカイ!と思った瞬間。 ピン。また!
見ると、とても大きな魚がユラーッとして背中を向けゆっくりと沈んでいった。ガチョーン(あ、死語?)間違いなく50upだった。 鈎先も曲がっていない。何ではずれるの!どうしてダラーッと上がってきてピンなの!
ショックを引きずりつつしばらく休憩をして、また切れ波止から一文字と釣り続け、メイタをポツポツ上げては放流を繰り返す。
途中、アタリが途切れたので、どうしようと思ったが、何かが僕を後ろに20mほど戻した。 そして餌を入れる。アタリなし。上げようと思ったが、そのときだけ潮が流れていたので何故かちょっとだけ上げて下ろすとクーッと穂先が曲がった。
アワせたら今度はメイタでない引き。いきなりの真打ち登場にこちらがびっくりとして何度も抵抗するそいつをへっぴり腰で浮かして掬って 「やった、はぁ~」 45~6ぐらいと思っていたが後で測ると48.7 cmだった。
やっと40upがきた。後はもう1枚40upと思って気合いを入れる。
15時半頃、切れ波止。 ここ外側での唯一のアタリが、オーバーハングに思い切り突っ込む凄いヤツ。
腰を落とし両手で竿を支えて耐える。糸を出せばパイルに巻いて切れる。よくジギングで船上から思い切り竿を曲げてヒラマサなどの引きに耐えている場面があるが、タックルが違うだけで落とし込みでも十分にそんなスリルとパワーゲームが楽しめるものなのだ。 で、パスッ。竿がピンと元に戻る。 また!切れたかと思ったが、鈎外れ。鈎先は曲がっている。なんともアワセが難しいもんだ。 ツキもここまでか。
その後もホコリ高きヨレヨレは頭痛にも疲労にも耐えながら17時まで波止に立ち餌を落とし続けた。
迎えの船に乗り岸壁に戻ると耐久我慢レースに最後まで残った者はかなり少なくなっていた。
が、釣果は凄かった。 どうも最干潮ぐらいから夕方にかけて特にソロバン付近に腹を減らした大型の大群がたびたび来たらしく、泳いでいるチヌの背びれが見えそれが喰うという沖防でも聞いたこともない状態の中、沖防でも落とし込みでは一番ストラクチャーが少なく安全な場所でハリス切れ・鈎外れ連発だったらしい。 その中で矢野さん、さすがに時機を逃さず爆釣し、40upたくさん中、51.2cm・49.4cmの2枚でなんと100cm超えの100.6cmという大記録で優勝。
彼は常時3時間睡眠でOKというし、前日は早起きしてサンバソウ釣りに行っていたというから、やっぱり常識では考えられない鉄人。 非常識な今回のサバイバル大会に勝ち残るに一番ふさわしい人物だったのかもしれないネ!(^^)!拍手喝采です!
準優勝は新波止でこれも50.5cmの年なしと39.1cmを釣った中堅、平井ちゃん。 3位はそのソロバン付近でバチバチ切られ、いったん例の調子で昼寝をして起きてから、40up2枚を釣り上げた2番目に若い新会員の吉田くん。(ヤッタね!) 4位は昼前から来て、新波止で納竿17時の5分前に粘りで46.7cmを追加した落とし込み若手バリバリのルフィちゃん。
ちなみに僕は6位でした^^; みんなよく最後まで立っていました。パチパチ。
「もうやめろぅ。こんな大会。」 生き残り会員、口々に言ったのは当然のなりゆきかな。 (当日の写真はAMAのHPに掲載されます) |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月16日(土) 17日(日) |
博多沖防 | 大 | 16 17 |
満10:05 干16:43 |
27 | 晴 | 北 | 濁 | 貝 | 7 6 |
30~41 30~34 |
運・根・勘コンでカンでウンという人もいるが響きがいいからウン・コン・カンでもいいだろう。 使い古された感もあるが、時々言うとナルホド。と、納竿後、アーやコーやと言っていたみんなも納得して解散となるコトバ。
仕掛けを作って、立ち上がり、すぐそこにポンと落としたら釣れました。ラッキー!と軽く言えるときはウンだろう。 しかし、落とし込み釣りでもときにはこの3つの要素が重なって貴重な1匹となる場合もある。
「1回もアタリが無くて疲れ果て、最後の最後にポンと落とした餌が変なところにいってしまった、まあいいか、やり直すのも面倒や。と思っていたら糸がキュッ。偶然釣れました。」 ありませんか?こんなこと。
でも、これってただの運? 何時間も釣り続け、あれこれやってもうやることなくなって疲れ果てても最後の1投まで釣りをやめなかった根気。 最後の最後にその場に行って糸を垂らしたっていう勘。 偶然ではなくそういう3要素が揃ったこその意味のある1匹だったのではないか。
7月16日。潮が結構濁っているので昼から一文字波止に行ってみることに。 すでに来ていてソロバンにいるルフィちゃんに電話すると 「アタりません。よくないですぅ。」 YOUHEIは 「新波止はメイタだらけで、テトラ裏全くダメ、歩いてソロバンまで来ましたがパッとしません。」 午前中潮の高いときに40upが3枚出ているらしいが二人ともジアイを逃したようだ。で、一文字波止を選択したのだった。
上がって3投目、スライドさせた貝が上層の穴付近で止まったと思ったら糸が張り、竿の穂先がスーッと中に曲がる。送り込まないと掛からない。 殆ど穴の中で暴れてるし最初はサイズが分からないのでヒヤヒヤ。30cmを少し越えるぐらいだがよく太って元気がいいので楽しめる。
とてもいいご褒美をくれる船長のロングラン大会戦略が見事に成功して、仲間内ではともすると40cmupかどうかで魚の価値を決めてしまっている雰囲気があるが、大きくても小さくてもクロダイは黒鯛である。(大きな魚を釣る確率が高い釣法があるにしても)
釣りの楽しみは釣りをすることそれ自体であり、それに加えて狙う魚を釣り上げその姿を見ることができたら、ほぼ満足するのがいいのではないか。そう思ってまず、記念の写真を撮っておく。 ただ、目標というものがある。 これが船長戦略にはまってしまった40cmのボーダーライン。先ほどの「釣りの楽しみ」を「苦しみ・より高い楽しみ」にさせてしまう。
で、最初の魚をリリースしたあとに、この40upを求めた夕暮れまでの戦いが再開する。 その後は期待するほど一文字波止は好調でなく2枚ほどメイタを追加しただけ。
潮の下がった切れ波止は最近釣れないので避けたいがしょうがないので試しに行ってみると、結構アタる。しかし、メイタのオンパレード。26cmぐらいから35cmぐらいまで。釣っても釣ってもそのサイズ以上が来ない。 こうなればアタリが少なくても1発がありそうな一文字波止で粘るのが正解かもと戻る。ロングラン戦略にはまっていなければ、ずっと切れ波止で魚の引きを楽しんでいただろうに。
ルフィちゃんも電話を掛けてくる。 「全くダメです。もう座り込んでますぅ。今日はダメかもしれません~。」 「あんたらしくないネー。いやいや!干潮前後に何か起こると思うよ。ガンバロー。」 いつも強気だった彼は、最近、仕事がきつく無理していて、逆に僕から励まされることの多い今年なんである。
30歳代・40歳代のときは何ともなかったが、あと数日で57歳。梅雨明けの陽射しと体にまとわりつくような熱気は容赦なく、体力・集中力イコール釣果の落とし込み釣りなのに、年々体力が無くなっていく落とし込み師ををもうろうとさせる。 期待をかけていた夕方の干潮から上げになる潮変わりのときになっても一文字波止の状態は全くパッとしない。逆にアタリも殆どなくなった。 陽はもう山の近く。迎えの船が来るまで30分程度だろう。とうとう40upは来なかったか。
30cm未満まで含めたら釣ったメイタは2桁を軽く越え、満足してもいいはずなのにこのむなしさは誰のせいダ!
糸を切って竿たたもうかなと思ったが、切れ波止を見ると、上げ潮になって2時間程度だが潮は思ったより高くなっている。 ヨッシ! もう一度切れ波止に行って素早く戻って来よう。それでダメなら今日は後悔なしだ。
まず突端までいってチェック。ダメ。パイルを2~3本とばしながら釣り下がる。 糸がスッと伸びるアタリだ。しかし、メイタ。 「やっぱり今日はこれか。」 でも心は折れてない。しばらく魚を見なかったから釣れて嬉しい。これで終わりでもいいぞ。
また20mほどいったところで同じアタリ。 掛ける。竿が曲がる。来た!40upの引き。 水面下で横になる姿はとても大きく見える。メイタのおかげだ。 41.7cm。やってみるもんバイ。
時計を見ると19時19分。湾を囲んでいる西の山にオレンジの絵の具を流したようにして夕陽は沈みかけようとしている。
鈎は唇の皮1枚だった。40upが喰ったのも鈎がはずれなかったのも運。それを竿に掛けたのは根と勘。
そのしばらく前、ソロバンのルフィちゃんも夕方、あきらめかけながらもテトラ裏に行こうと歩いていた途中、落とし込みをしていた誰かさんとすれ違い際に話をし 「メイタここアタリます。」 と言われて試しに落とした餌にギュン!それから2連チャンで40up3枚でニコニコ。 「ほーら、やっぱり何か起こったやろ。」
帰り際、RMCのモリタちゃまが 「じゃ、明日の朝また会いましょう。」 「え・エ?」 明日は釣りなんて考えていなかった僕の心に、その一言でポッと火が灯ってしまった。
次の日、8時過ぎソロバン波止。14時まで何とか立っていたが…メイタばかりでした(^^;) |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月9日(土) 10日(日) |
博多沖防 | 小 | 8 9 |
満04:27 干11:31 |
25 | 晴 | 南 | やや濁り | 貝 | 3 3 |
35、33、,41 32、32、45 |
RMC大会土曜日、13時半ごろ。 船着場の海はよく濁っている。 これから上げ潮なのであまり情報のない切れ波止に上がってみる。南風がひどく吹いている。風裏の外側の海は赤味の色。悪くはないかも。
メイタがボツボツアタるが型は30前後。約1mのハリスが入る前後でアタリがある。 最近のメイタ特有の糸が張ってから穂先がチョン・クーッと曲がりだすアタリが多い。
一文字波止に向かいながら釣り下がっていると穂先がオーバーハングの内側に曲がりだす。 早合わせは掛からないか鈎ハズレで魚を散らすので、ある程度穂先を送ってからアワせるとグワッと竿を絞り込みあっという間に2.5号のハリスはパイルでプツッ。 これは引きからいっても40upのようだが、最近の魚は身は分厚く体高もあり35cmにもなれば驚くほどファイトしてくれるからどうだか。
さらに釣り下がるとまた上層で同じようなアタリ。これはうまく前に出せた。しばらくやり取りして痛む左肘を我慢してタモを何とか出して掬う。引きに似合わず41.5cmと小さめだが、前回の完璧ボーズオバケはこれで振り払えてホッ。
さらに一文字に近づくところでまたアタリ。 今度も一旦竿下に出たが、また、手前に向かってものすごい突っ込みをはじめた。
腰を落としてパイルの位置を一瞬確認してパイルの中間になるよう足をずらす。小継飛竜3号36が極限まで曲がるがここで一旦糸を出したら相手はさらに勢いを得て果てしなくオーバーハングの中にもぐり、パイルに巻いて終わりだ。 マイッタと思わせなければ浮いてこない。竿に両手を添えて思い切り溜める。引きずり込まれそうだが竿を伸されないよう胴にパワーを乗せる。ギィーッ。・・・ピシッ。 しまった。やはりパイルに当たったか。がっかりして仕掛けを見ると鈎は付いている。身切れか?それとも管付伊勢尼10号一瞬伸びたか。それにしても恐ろしいほどの引き。獲りたかった。残念!
切れ波止がこの調子なら一文字はさらにいいかもと思って気になり、しばらくやるがぱっとせずにまた切れ波止に戻ったが、潮が下げだすと、濁りも少なくなり、たまにメイタが釣れる程度。また、場所の読み違えをしてしまった。 波止がたくさんあればあるほど、特に落とし込み釣りでは選択肢は増えるが、迷いや誘惑も多くなるという悩みは贅沢なんだろうな。
次の日は、RMC(はやと丸レギュラーメンバーズクラブ)のチヌ落とし込み定例大会と聞いて、起きられれば参加しようと思っていたが、やはり少し出遅れてそれでも何とか波止に立つことができた。
定刻に行っていたルフィちゃんに電話で連絡をとる。 もう49近いのが2枚出ているとかで、これは優勝は50upしかないのでほぼあきらめ。 それでも釣りたい気持ちはみんなと変わりはしないが。
ソロバン波止はまだ潮も高く、前日のアタリ方と同じく上層で糸が張ったら穂先グーッパターンが多い。 メイタばかりだがよく釣れる。落とし込み釣りができ、釣れるだけでも幸せというもんよ。と、まず自己満足させ、今日という日の意味づけをして、それでいてもう少し大きいの釣りたいなぁ。
テトラ裏に行ってみると池ちゃんが 「でかいのバラシましたー。ギュンでグーッでプツンです。」 「ハリス何号?」 「1.5号だったかな。で、3号にしましたぁ。山口さんも49ぐらい釣ってますよ。」 そんな情報に翻弄されて、ずーっとテトラ裏で前やらヘチやら念入りに探ったが、すぐ横のソロバン波止のメイタはここには来ないの?というほどに1回もアタらず。 2時間ほど収穫なしで消費してしまった。
もう10時半。腹が減ったのでソロバンに戻っておにぎりを食べていると森田会長がチヌをぶら下げてきた。45~6はありそうな長いチヌ。 「朝早く、これよりもっとすごくでかいの2回もばらしました。タモ入れ寸前にぽろっデス。」 またもや場所読み違え。素直にソロバン釣り歩いていたら何かいいことあったかも知れないのに。 ま、人生の縮図みたいなものやな。
おととい、初めて船長の落とし込みタックルを借りたサビキ釣りの人が40pu6枚も釣って、同じ波止にいたベテランが1枚だけだったりすることもあるのと同じようで、時には思いがけない幸運が降って湧くこともあれば、逆の場合もあるように何が起こるかわからない。 前を向いて歩くだけさ。
・・そうはいっても後から聞いた話で知らなかったが今日大会規定は40up1匹長寸だそうな。つまり優勝・大物賞セットの一人勝ち制。
納竿まであと2時間弱。もうソロバン波止もアタリが無くなってしまっている。それで、一発大物大逆転ありの大会だ。いっちょ賭けてみるか。 普段はソロバン波止ではたまにしかしない前打ちだ。 まず、座り込む。ウンチスタイル。これが大事。 移動しながらではなく、ここって決めたある場所での一発勝負。だから、そうやって体のブレを抑え、わずかなアタリも逃さないように。 チョイ前に振り込む。 アタリがあるかどうかは何十分の一の確率だろうが。
餌が底に付く。何も起こらない。少し糸を張る。ん? なにかザラッとした感触が一瞬伝わる。地面?でも、アタッたっぽい。 ただ、今は口に咥えていない。今はアワせない。もし、アワせても掛からないし二度と咥えないだろう。 糸を少し緩めてじっと待つ。 数秒後、穂先が曲がる。バシッ。掛かった。しんじられなーい。 賭けが見事に当たった。大当たりであろうと小当たりであろうと関係ない。
原人が広ーい野原でこれまでの経験から導き出したここぞと思う藪に向かって小石を投げたら中にいた山鳥に見事命中した、みたいなもんだ。これほど気持ちのいいことがあろうか。
獲物は案外いい型のようで、沖で一旦浮いたがその後、水面下ハリス分ぐらいで長いこと弱らず走り回る。ハリスは今日は1.7号。切れはしまいが魚に与えるダメージは弱い。水面に浮いてはバシャッと反転しまたギュィギュィと潜ったり沖に走ったりと期待を持たせハラハラさせてずいぶん僕を楽しませ、ようやくタモに入った。45cm、1.7Kg。 これが僕の唯一の40up。もちろん賞外ということは承知。
納竿時刻となり船着場に帰ると、参加人数も多かったようだが、いい型のチヌがたくさん上がっている。 優勝は前田ちゃん50.5cm。準優勝村上ちゃん49cmup。3位丸ちゃん48cmupと結構レベル高い。 ちなみに僕のラッキーチヌは6位。
今期最大を鈎ハズレした、切られたなど話は弾む。水温といい濁りといい今が最高潮かもの博多沖防でした。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
7月02日(土) | 博多沖防 | 大 | 1 | 満10:06 干16:49 |
24.5 | 曇たまに雨 | なし~南 | やや濁り | 貝 | 0 | / |
完璧肘の痛みに腰痛まで加わり、布団は上げられないし、体が曲がって来たので、緊急事態に駆け込むいつもの整体に行った。 急所を思いきりなぶられ、僕が脂汗を出しながら痛みをこらえ、耐えかねて 「ヒィ…」 「ア・ァ…イタィっ…」 うめいている様子に先生は 「フフ」 それでも手加減せずに筋肉の割れ目に親指をねじ込む。
40分あまりの拷問を終えて、肘のメンテの仕方も教えてもらい。よし!これで沖防行ける。じぇったいバリバリ釣っちゃル。
翌日、特注コルセットを腰に巻き、肘にもサポートテープを巻き、これでタモ入れも少しはラクになるかもと昼過ぎに船着き場に。この状態で移動を常にし続ける落とし込みをしようというのだから自分ながらバカやなと思う。
船を待っているとRISU会長も来る。
それから釣具を担いで行ったり来たりしていた人が戻ってきて 「ここ、はやと丸の船着き場ですか?」 うなずくと、なんでも出張で千葉から来たとかで、仕事は月曜からだから土日は沖防で落とし込みをするんだと。
すでに釣りしているトバちゃんに情報聞くと、新波止は朝爆釣したとかで、トバちゃんも8時頃渡り、2枚釣っているらしい、今はアタリが止まりだしたそうだが、千葉のK氏に新波止を勧めて僕も一緒に上がる。 会長はテトラ裏を試すらしい。
上がってしばらく何のアタリもない。トバちゃんもおねんねモード。 だーれも「アタらん」 テトラ裏でしばらくやるけど何も触れず。 大体、いつものことだが、爆釣したと聞いて僕がこの新波止に行くと決まってこんな調子なんだ。いつになったらこの展開変わってくれるんだろう。
また新波止に戻っていつかくるだろう朝一の爆釣モードの残りかすを期待して落とし続けるが、全く餌に触れてくれない。もう4時間あまりだ。潮は最高ないい感じで流れているのにだよ。 この時期にこんなことあっていいの!? せめてメイタでも30チョイでも釣れるのが梅雨時期でしょうが!そう思いながら眠りから醒めて釣り歩いてきた何の責任もないトバちゃんに愚痴をこぼすと 「今、メイタのアタリあったよ、さっきもあった」 えーっと思いながらK氏が何が遠くでしゃがんだりしているのが目に入ってので「オ、釣れたのかな?」と思いしばらく様子を見て、違ってたようなので、仕掛けを上げてみると、貝が割られている。 なーんてこった!やっとアタったのがよそ見中かい!
その後すれ違ったK氏は首を振る。せっかく遠く九州まで落とし込みに来たのにこんな日じゃ悪いよなぁ。
「でっかいのが釣れているらしい」 「入れ喰いげな」 「今が最高潮ってよ」 との情報で、ソレッと遠征した先で1匹も釣れずにうなだれて竿をたたむ横から 「昨日まで全員何匹も釣れていたんですけどねぇ」 「1週間前だったらよかったんですけどねぇ」 と、申し訳なさそうに言う案内人や船長。ボーズオバケに取り憑かれたこんな経験をいやと言うほど味わってきたから、彼には是非ここで釣って欲しいと思う。
後1時間弱、トバちゃん掛けてばらす。その後、トバちゃん今度は釣り上げる。これは拍手でしょう。
そしてK氏も魚をぶら下げてやってくる。何かホッ。よかったねぇ! 彼はボーズオバケを自ら振り払ったのだった。
会長もしばらくアタリがなかったらしいが3時頃1枚来て、夕方1枚追加したと。さすがですね。
僕は…と言えば。あのよそ見アタリ1回だけの約6時間でした。 信じられない、ってこのことかな。完璧な敗北です。
次の日、午後から研修会があるので午前中だけリベンジと思って早めに寝たけど、起きられませんでした(-_-;)
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