釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月20(日) | 長崎S堤 | 大 | 16 | 満09:31 干15:39 | 13 | 雨 | 南南東〜 南南西強 |
やや濁 | カニ | 2 | 31、36 |
ド根性「ガン玉は何号がいい?ハリスは?」
今日は長崎のS沖堤にいる。
前日は鹿児島川内で1時半集合、家に帰り着いたのは21時近くだったか。 今日は2時に家を出て。 こんな連チャンは釣り人生でもはじめてのことで、起きるのにかなりの「ヨイショぉ〜!」が必要だった。
しかし、福岡ちんちん倶楽部(FCC)の深谷さんからお誘いがあり、僕が早く行きたかった波止に行くと言うから根性出して。 全部で7人。楽しいツアーだ。
雨は予報で覚悟はしていたが、風がこんなに強いのは考えてなかった。 FCCの皆さん、いつものてきぱきさでボートを組み立てて波止に渡る。
で、「ガン玉は?…」と、ここをホームグランドにしているような彼らに聞いたのだった。
昨日の川内の最後のドラマは時合いだったとは思うが、1日を通して、矢野さんの鈎オモリ6B1個だけにしかあまり反応しないのは、ガン玉何個か付けたら6B分の重さになるぞ、というような単に重量だけ同じという以外の何かの要素が喰いに影響することってあると思ったからだ。 ま、他の誘い方とかの違いもあるとしてもだ。
僕は内側の方が好きなのでしばらくやってみるが全く反応なし。 ひろみしゃんが、 「釣れましたよ〜。48cmたっぷりノッ込んでます。」 しかし、その後も反応なし。
2月末は結構釣れたそうなので期待していたのだが。 高い外側に登る。風は吹いているが何とか仕掛けは操作できる。 2度ほど違和感のあと餌をとられる。いた!くそ、アタリが微妙すぎる。
車の中で深谷兄ヤン、ひろみしゃん兄弟が、 「糸を張ると離す。たるみをつくってたっぷり喰い込ませて走らせてからアワさないとはずれるから。」 って言っていたンだった。
餌を落とす。穂先を調整しながら糸フケをつくりそれをじっと見る。糸が少しでも違う動きをしたらすぐにキかずに2秒ほど待つ。 でも、動かない。しょうがないのでキク。魚がいる。 しょうがないからアワせる。掛かった。はずれるのかなと思ったがはずれなかった。 しかし、25cm程度のメイタ。リリース。
しばらくして竿前で同じように釣り上げる。これはタモを使ったが。31cmのメイタ。リリース。
風はだんだん強くなり。殆ど糸を操作できなくなってきた。潮と風が逆でうまく流せない。その中、少し糸の動きがおかしいので糸を張ってみると魚。少し大きくなり、元気に引く。それでも36cmのメイタ。 それを最後に全くアタらなくなる。
5.3mの長竿に横風はもう僕の体力としては限界で睡眠不足も急激に体力気力を奪って、昼過ぎ、大きなコンクリの陰にクーラーを持っていき用意していた傘を差して目をつむる。
しばらくして目を開けると、別な波止に行っていた深谷兄ヤンが竿を振っている。 「エッ?移ってきたの?」 「ヘヘー、向こうの波止全然ダメ。しげちゃんが2枚釣ったけど。」
誰かが「掛けてる。」兄ヤンの方を見ると、自他共に兄ヤンのポイントという場所で竿を曲げて重そうに取り込んでいる。 上がってきたタモには大きなチヌが入ってる。
「デッかー!」 52cm。しかも身の凄く分厚いオス。2.7kgもある精悍な面構え。 引いたろうな。しかもこの風。長竿。高い波止。さすがだ。
「おるヤ〜ン。オレのポイントに。ちゃーんとオレが来るのを待ってたんやな。オッ、お前、二郎やな。」 冗談を言いながら鼻高々。そして連続で掛ける。ウッソ〜。
僕は時合いかと思ってやったが、風雨にすぐ降参。よくこの中で釣るよ。 また、ケーソン裏の無風天国で今度はぐっすり。
その後、兄ヤンさらに1枚追加した。釣技もさすがだが、この暴風雨の中でよく釣ってられるよなぁ。根性あるなぁ。 僕も根性出して2日釣りしたが、ちんちん倶楽部の深谷兄弟筆頭に彼らの根性は普通じゃない。 ド根性だ。
夕方まで釣るつもりだったらしいが、僕が萎えているので協議の上、早めの納竿となったみたい。 話を聞くと兄弟二人、筋トレやランニングなど相当な体力つくりをしているらしい。 何しろ、僕よりずっと背の高いひろみしゃんでさえ僕より11kgも体重が少ないと言うから身軽で体力あるんだなぁ。
よっし、オレもまた、中断していたウォーキングからはじめるかな。 って、去年、同じ時期、ちんちん倶楽部と釣り行って同じ会話をしたことと同じヤン/…。
この釣行の詳細はFCCのホームページの釣行記に掲載されます。よんでね。
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釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月19(土) | 川内 | 大 | 15 | 満07:25 干13:35 | 16 | 曇 | 東〜 北西 |
澄 | カニ | 1 | 52 |
できることから3月11日の東日本大震災で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
一週間近く、見て聞いて考えた。
自分に科せられた今の生活を今まで通りに一生懸命にすること。
それが被災をされた方々への最大の応援であり、日本を沈滞の危機から守ることにつながるんだと吹っ切れた。 次の日、一人の被災者の言葉に出会った。 「私達は他人の幸せや喜びをねたむほど落ちぶれてはいない。 皆さんどうぞ我慢せず楽しい時は笑い嬉しい時は喜んでください。 私達も一日も早く皆さんに追いつきます。」
人間は強い。日本人はあきらめないことが凄いと思った。
土曜日、会長の誘いで川内沖堤に立った。 無風という予報はここには通じずいつもの嫌な東風。ゆるせる強さなので釣りはできる。 4BにBを足して、もうチヌは浮いているだろうと甘く見ていたが、まず上層を丹念に探っていってもアタリは出ない。
しばらくして外側を探っていた矢野さん、48cmの良型ゲット。 「底です。」 鈎オモリ6Bだと。 強く流れている内側を避けて外側を主に釣っていたという。
しかし、底でも全くあたらず。 釣り歩いて灯台の近くまで来たとき、ケーソンの割れで潮が出入りしている横に餌を入れると中層で止まった。
あー吸い込まれたか、潮に巻かれてひっかかったか。と思ってガサガサと何かにさわる感触を感じながら仕掛けを上げるとカニがべっちょり潰されてる。 あまりアタらないから集中力欠いてたなぁ。だらけた気持ちは悪循環を生む。
会長も何度かアタリはあったようだがチヌゲットまでは行っておらず。 「矢野さん、さっきの付近でまた釣ったって。」 と苦笑い。3枚目だって。関東から帰ってきた矢野さん。 「どこにも食べ物が売ってないんですよ。缶詰もない。」 買い占めや、断水・計画停電・交通麻痺などなどでたまっていたものをはき出したようだ。
荷物の近くまで戻って、今度は逆の端に行っていってずっと粘っている会長の近くに行くと、 「バラしたぁ。相当でかかった。獲れると思ったンやけど。鈎がはずれた。」 おるのはおるんやなぁ。しばらくして釣れないのであきらめ荷物のところに行って座る。 14時か。15時船迎えだから片付けも入れてあと30分ちゅうところか。もう早めに片付けるかな。
さっきまで荷物のところにいた会長、また、さっきバラしたところに歩いていった。余裕で時間を潰していた矢野さん、新会員の吉田クンと、 「会長、いつもギリギリまでやるんよね。そして最後に釣るんよ。後片付けがちょっとバタバタになるけど。」 冗談も交えながら話していると、吉田クンが、 「タモがでてるのかな。」 遠くを見ると会長がタモを置き、しゃがんで何かやってる。 「エー!やっぱり釣ったんかな。電話してみよ。」 …「釣ったんですか?」 「エヘへぇ。38cmぐらい。小さいけどこれっていいよね!」 「さすが!やっぱり釣るなぁ。」
神話はまた現実になった。
吉田クン、サッと動き出す。エー、まだやるのー。しょうがないなぁ。どうせ釣れんやろ。時合いかもしれんけど。
荷物から少し離れたところに時間つぶしのつもりで適当にポンと餌を落とす。 沈みケーソンの穴に入った時は1m以上深くなる。矢野さん1mぐらいゆっくり上げたり下げたりしているとギュッとくるって言ってたけどこの中かな、それとも上にいるのかな。 潮は全く動いてないので、矢野さんと同じく6B1個にしている。
ちょっと動いて、また穴を意識して、なおそれでも適当に餌を穴から出そうと上げかけると、何か重たいものが付いてくる。 動かない。何だろう。まさか魚では。 一応そのままグイとアワせてみる。魚だった。 重く引いてる。普通は追いアワセを掛けるがなぜかやったらはずれそうな気がした。竿を立ててもなぜかはずれそうな気がした。竿の元1番に魚の重さを載せる感じでリールだけを巻く。
魚は結構強く引く。腰も落とさず棒のようになり体幹を揺らさずただ巻く。 無事上がってきたぞー。掬おうとすると7mのタモが届かない。これは逃がしたくない。横に吉田クンがいたので
「掬ってくれ。」
彼、波止に腹ばいになってやっと水面までタモ枠を届かせ何とかタモイン。 「今までで、一番緊張したタモ入れだったかもしれません。」 と笑わせてくれた。思ったより大きくて52cm。 カン付伊勢尼9号は上唇をしっかり貫いていた。 やっぱりあきらめないって大事だなぁ。
一人ノーフィッシュと気づいた吉田クン。納竿まであと1投というときに掛けたらしい。 ドラマは再び訪れた。が、痛恨の鈎ハズレ。でも、よく掛けたよな。 ネバーギブアップ。震災地の人々から教えられたこと。
釣った魚の数の分×500円、義援金を送ります。自分にできることの一つです。
それから落とし込みブログにも東日本震災関連情報、載せているので是非見て下さいませ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月5日(土) | 川内 | 大 | 2 | 満08:16 干14:27 |
14.5 | 晴 | 東〜西 | 澄 | カニ | 0 | / |
鹿児島の憂い湖のように波のない海を船は超スローでゆっくりと進む。 海面にはドライアイスのガスのようなもやが漂い、数m先も見えない。 そのもやの中を船は文字通り、かき分けるように進む。進むごとにそのもやがモワッと動く。
まるで冥土へ行く三途の川の渡し船やな。この先は天国か地獄か。 心の中でつぶやく。
舳先の方向は鹿児島川内沖堤だ。 天気とチヌの機嫌次第で地獄にもなるし天国にもなる波止。凪と聞き、いざ上がってみると暴風だ!なんてめずらしくない。
船が沖に出る程、もやは濃くなり、見えるのは灯台の光だけ。なるほど。もやでも光は届くのか。灯台の存在が船にとっていかに重要なのか分かるなぁ。
左の光は赤で右は白。と言うことは左は導流堤の灯台で、右のは一文字かな。 と思ってみていたら目の前に黒い絶壁が見え、ロウソクのような形の白灯台が船のサーチライトに照らされて突然現れた。 エッ!?
船長が、 「沖堤です。」 とマイクで知らせる。 あまりの波のなさにびっくり。
波止中央の階段で登堤してほっと一息。
風もあまりなく釣りには楽な方だ。 今日は大潮。すでに内側は右から左にかなりの速さで潮は流れている。ワクワク。もやの中は天国かも。
タックルは33/39テレガイド竿。 ここ川内沖堤は大抵風が強く、大潮干潮時ウネリがあると水面まで10m程にもなり糸がとられる。深い。80cm程度しか長さが違わないヘチ竿でも釣りは問題ないのだが、少しでも風の影響を抑えたい。ワンストロークでできるだけ深くまで探りたい。底釣りになったら最大18mの底までスムーズに落としたい。そんなことを考えるとこのタイプの竿となる。 小さいのを釣りに来たのじゃない。半ばバクチ。突然の大物にも強気でやり取りできるように糸はナイロン4号、ハリス3号、鈎:ジークグレ尾長7号にガン玉5Bを打つ。 これ以上軽いオモリでは、内側では潮に流されて餌はうまく落ちない。 カニは甲羅親指の爪ぐらいから。
さてやるか。 まず先端の少し前からヘチを。 アタリなし。 すぐに角先まで流されるので、戻って20mほど手前から。アタリなし。 3度ほどやって、次はコバを。次に外側を。 大体、喰いがいいときは、釣り始めて30分以内には、止めアタリか糸が張った瞬間にコンとアタるはずだが…。
波止外側も静かだが波長の長いウネリが若干あり、5Bオモリでもウネリごとに糸が止まり息をつく。アタリと間違え紛らわしい。 凪でありながらこの状態をつくり出すのがここの海の特徴だ。
しばらくすると別な落とし込みの人が来て、 「あたりますか?」 「イエ、全然です。」 と言うと、 「こちらもアタリません。」
朝、暗いうちに水温を測ったら14℃程。 この時期だったら最低16℃。いいときは18℃はあるはず。潮で流されていたから上層だけの温度だろう「気のせいにしとこ。」と思っていたが。もしかしたら、この1週間の寒波で下がったかも。
船着き場の気温は−1℃という今までにない異常な低さだった。 陽が昇るにつれ、東の風が強くなり、湾内のもやがその冷たい空気とともに吹き寄せてくる。 体は冷蔵庫に入ったように冷たくなっていく。 大体、過去、こんなもやがでたときは、いい釣りできなかったよな。
地獄の方だったか。
6Bを1個追加して、糸の息つきを押さえてみる。 上層付近では喰わないようだ。では底か。 また6Bを加えて一気に底を。そして竿前、さらに超前を。
暖かくなってきたが、時間だけが過ぎていく。 みんな1枚も釣れていない。 昼になってみんな一旦荷物のところに集まり、休憩。
ヘチ竿に替えていつの間にか釣り始めたYOUHEIをみていると、ゆっくり上げた竿に魚が乗ったようでやり取りを開始した。 「オッ、掛けた!」 急いで駆け寄り掬ってやる。 40cmに満たないサイズだが、よくやった!
彼は最年少ながら大体何かを釣る。大会も殆ど釣果を出す。これが大事だ。 その後、僕が遠くに行っている間にまた40cmを上げたと。
結局、僕は、最初の、 「ここまで来たらデカバン狙いだけじゃ〜。」 って志も忘れて目はうつろになり、こまごまとハリスを下げたり、ガン玉を軽くしタナに絞ったりと、いろいろやったけど1度もアタリを出せず。 AMAの始会で、 「アタらないときにどうアタリを出すかが今年の目標」 と言ってたにも関わらず。
行きがけの車の中で 「今日は持って帰るぞ。」 と宣言していたアラカブが2匹だけクーラーに収まり、唯一今日の目標達成となってしまったのだった。
今年は鹿児島も遅いのかな。しかし、近いうちにまた! |