落とし込み釣行記2010/9月

 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気 状態  餌 釣果 サイズ
9月25日(土)博多沖防18満10:32
干16:21
27北東強 普通 カニ 5 35,35,41
33,38

沖防落とし込み佳境へ

つい1週間前まで、何も上に掛けずに寝ていたのが、タオルケットになり、毛布になり。急激に冷えてきた。

土曜日、もしかしたらと思ってジャンバーを着て沖防に上がって正解だった。

 

北東の風はとても冷たく、とてもじゃないが上着なしでは釣りができないぐらいになっている。

ソロバン波止の外側は波がたたきつけて飛沫を上げるが濁りはない。内側は若干濁っているがアタリは少ない。

水温は着実に下がりだした。

 

外側の部分的にメイタが入れ喰いで型もよく、平均28cmぐらいのプリプリ。よく引く。それをぶり上げ続けるから竿がどうにかなるのじゃないかと思う程。よくて35〜38cm。

 

たまに35を越えるのは思わず腰を落とすぐらいのいい引きをする。ただ、場所を移動すると、殆どアタリがないシーンとした時間だけが過ぎる。

 

落とし込み釣果10−9−25 41.4

辛抱のあと、やっと41.4cm

今の時期はそれが普通の状態なんだろうが。アタリのない内側を風にあおられながら無心に落としているうち、前アタリも分からないまま、キキ上げると魚だった。

これが当日唯一の40UP。

 

たまにメイタを上げながら釣り続けていると、最干潮の頃に、セイジくんが46ぐらいをポンと上げる。これも突然だったようで、本人もホッとしている。

 

彼はこれで40UP70枚目。とてもじゃないが敵わない。

 

と言っても、休日釣行の僕は今年はたぶん22〜3回の釣行で40UP22枚だから、まぁ、打率としてはこれくらいで満足しておく以外にない。

 

 

この時期、少し重めのオモリで落とした方がいいのか、軽いオモリでゆっくりと落とした方がいいのか未だに分からないが、気まぐれなチヌ、ときどき替えながら様子を見ている。

 

鈎もどうだろう? 大きめの方が掛かりがいいのか?

今は大きさはチヌ2号程度の、ハヤブサの沈め探りグレ8号を試しに使っているが、唇によく掛かっている。

ただ、もう少しだけ大きめの方がいいかもという気もするし。カニを使うこの時期は結構悩む。

 


 

日曜は午前中は暑かったが昼から風が吹き出して寒くなった。

水温は前日の風の所為で一昼夜で1.5℃も水温が下がり26℃。

これから急激に水温が下がるだろう。

 

この日も、場所によって良型?メイタの入れ食い。ただ、40UPは出なかった。

落とし込み釣果10−9−26 38cm

38cm止まり

10−9−26小ダイ

チャリコ、13.5cmこれ放流したヤツ?

 

さて、これからは突然大型チヌが喰ってくるのを辛抱強く落とし続けるしかない。

厳しい時期になったが、これからどんなドラマが訪れるか、いよいよ沖防の落とし込みも、油断できない佳境へ入った。



 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気 状態  餌 釣果 サイズ
9月19日(日)長崎S堤12満06:15
干12:45
28 普通 カニ 0 /

ちんちん倶楽部20周年記念大会

「20周年記念大会するので来てください。まあ、大げさじゃなくて普通の釣行会ですけど。」

 

会長の深谷兄ヤンから電話があり、嬉しくて即答。

 

なにしろ長いつき合いのちんちん倶楽部、これまでもいろんな楽しい思い出がある。

彼らはボートで沖波止に行くのをメインにしているめずらしい倶楽部だ。

 

何度も一緒に連れて行ってもらったが、深谷兄ヤン、弟のひろみしゃん兄弟はとても気さくでいつ同行しても楽しい。

そのせいで、会員も増えていて益々盛んに活動をしている。会員が釣行記を書いてHPにアップしているので、これもそれぞれのキャラが出て面白い。

 

日本中、釣り倶楽部は沢山あるが20年続けているのは少ないと思う。大体、自然消滅しているだろう。

 

丁度、休みも合うし、こりゃ行かねばなるめぇ。

 

 

ひろみしゃんの自宅に行き、みきぼうさん、まっちゃんと合流。

途中、博多塾竹本会の竹本会長、井川さん、高木さんと合流して目的地へ向かう。

兄ヤンと山田さんは先に行ってボートを組み立てるという段取りらしい。

 

 

目的地近くのコンビニで兄ヤンから、ひろみしゃんに電話。

なにやら、

「エー!!」

とか、

「ウッソー」

とか言ってる。

聞くと、すでに波止には浮子釣りがずらりと並んでいるらしい。

 

兄ヤン達はせっかくの大会がぁ…と僕らにも申し訳ないと思ったことだろうが、僕は参加していることにすでに満足している。

「まぁ、いいよ。」

 

目的地に着くと、すでにボートが2艘組み立てられて海に浮いている。あー、二人で大変だったろうな。ありがたい。

 

2本ある波止を見ると、なるほど。どちらも犬走りの上には沢山の人が座っている。

「内側やれるからいいんじゃない。」

そう、だれともなく言って、兄ヤンとひろみしゃんが往復してみんなを二つの波止に分けて渡してくれる。

 

ひろみしゃん、山田さん、みきぼうさんは、短い波止。他のメンバーは長い波止へ。

 

さて釣り開始。

下げ潮は、すでに川のように流れている。5B2個でも底まで着かせるのに10mは歩く。

「今はヘチで喰いますから。」

兄ヤンの言葉に3.9mの竿をチョイスしたが、フグのようなアタリがあっただけでアタらない。???…。

しょうがない。前打ってみるか。

 

アタらない。

他もメンバーも沈黙している。

 

おっかしいなぁ。大体、ここに来てアタらないって無いんだけど。

 

コバで掛けてキビレメイタを浮かせて抜き上げようとしてハズレ。

それ以外は全く何もなく、しかも、暑い。暑い!

ちょっと休憩。

 

しばらく兄ヤンと竹本ちゃんといろいろと話をしながら体力を回復させる。

竹本ちゃんと一緒に竿を出すのは本当に何年ぶりだろうか。いい機会をつくってくれてよかった。

 

さて、釣り再開。だが、睡眠不足もあり、汗ダラダラ、頭痛ガンガンになってきた。

それでも1枚はと思って頑張る。

 

昼前に兄ヤン、

「向こうの波止、山田が40弱上げたゲナです。」

そうか。

 

 

12時になって暑さと頭痛に我慢できず、階段の僅かな日陰に隠れておにぎりを食べて頭痛薬を飲み、しばらく目をつむる。

ところが日陰はすぐ無くなり、モワーッとした熱気にたまらず階段から上がる。少し風があり、ホッ。

 

また兄ヤンが来て、

「山田、48cm釣ったゲナです。」

ウーン。そうか。

 

また一通り探って荷物のところに戻る。頭痛は治らず、もう、元気がないので僕は降参。

 

他のメンバーは15時まで最後の頑張りで1枚をと竿を振っている。

 

 

そして誰も釣らず15時になり、また、ボートに乗せてもらって護岸へ。

 

忘れてた。これは大会だった。

 

FFC山田さん優勝48cm

唯一のチヌを釣ってFCC山田さん優勝

閉会行事

閉会行事の一コマ

40UPの検量だったけど、釣れたのは山田さんだけで優勝!

FCCメンバーに勝たせるには苦労したよ。なーんて。ウソウソ。

 

とにかく、いろいろと準備をしてくれて車内でも楽しい会話ができたし、博多塾のメンバーとも久しぶりに一緒に釣りができたし、言うことなし。頭痛がなければとてもいい日でした。

 

帰りには道の駅に寄ってもらい、二つめの目的だった名産のワタリガニを買って大満足。

 

ちんちん倶楽部のみなさーん、20周年おめでとうございます。

益々、活躍されて、これからもお付き合いよろしく頼みますね(^_^)v



 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気 状態  餌 釣果 サイズ
9月18日(土)博多沖防11満19:48
干13:27
28 普通 カラス
カニ
3 32,50.3,39

一月ぶりのチヌが年無し

ずっとメイタばかりで1ヶ月程チヌの顔を拝めなかった。

 

盆に入ってからの猛暑は凄く、8月下旬の台風前にいい釣りをした人もいたが、それからはまた暑さはひどく、博多湾内のカラス貝はどこも一気に落ちてしまった。

貝を調達するのも一苦労。落ちた貝を食べに来たのかメイタが大発生してカニ餌ではもたない。おまけに仕事と干潮時が合わずにカニを採るタイミングがない。

 

そんな苦労をしながら約1ヶ月。

18日、この日も昼から波止に上がってメイタばかり釣れていたが、潮が上がり始めてからなぜか急にアタリが遠のく。

それで餌をカラスからカニに替える。

ときどきメイタがつつくが、その間隔も遠いのでヒューズ3回巻きでゆっくりゆっくりと落としていける。

 

16時前、カニを潰されて再度、2mほど横に落とす。

底に着いたかなと思ってキク。

カニが底にしがみついているようで、それでいて海底に埋まったスポンジにでも引っかけたような微妙な感触。

 

メイタのアタリはココン、チョチョン、クッ。それじゃない。

もしかしてチヌが喰ってるかも。

 

半分疑問符ながら思い切ってアワせてみる。

ガツッ。グーッと動いた。オー!正解の方だった。

グワーンと引かない。アワせて上がった夢幻海3.1mを再びグーッと曲げたままゆっくりと動く。

ちょっと大きいかも。ここは慎重にいこう。

 

巻き取れずにしばらく、お互いどうするか様子をうかがい合っているようなきっ抗状態。

少しずつ上がってきた。

姿が見えだした。あー、それほどでもないみたい。

 

さらにリールを巻いて竿に力を入れるとフィニッシュ。

落とし込み釣果10−9−18

1ヶ月ぶりのチヌ、年無しでした。

 

うん、まあまあデカイじゃない。50cmタモ枠は十分にはみ出してる。

 

すぐに測ると52はあるかなと思ったけど、久しぶりの40アップの方が嬉しくて、測らずに、

「東京から転勤してきました。」

と言う、若い落とし込み師に写真を撮ってもらって、また釣り再開。

 

その後、またメイタが喰いだし、39追加して納竿。

長いトンネルだったなぁ。



 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気 状態  餌 釣果 サイズ
9月11日(土)博多沖防満11:35
干17:23
28.5南西 普通 カラス
カニ
メイタ /

さらに涼しい沖防

1週間釣りに行かないと、船着き場で会う釣り仲間に、

「久しぶり〜。」

と言ってしまう。

 

良型チヌが毎日、何枚と出ていた時期に比べると、日々の沖防への気持ちがヒートアップしないのもありずっと釣りに行っていないような気持ちになる。

 

台風9号は博多の海をかき回しはしなかった。もともと九州の西寄りを通る台風は、あまり海を濁すことはない。

ただし、少しだけ水温を下げてくれた。32℃程あった海水温は29℃以下になりはじめ、今年の海水温のターニングポイントを越えたようだ。

 

これからはチヌがボチボチ落ち始める。

博多湾奥の立ち入りできない場所で誰にも脅かされずに、のほほんと過ごしていた大型のウブなチヌが、水温が下がるごとに深場に移動し始める。

その途中にちょっと沖防に寄るときが今年のラストチャンスとなる。

 

しばらく40UPを釣っておらず、毎年のことだがこの時期はメイタばっかりでテンションも下がり気味。

そろそろ1匹ぐらい満足できるサイズを見たいと土曜日は午後から行ってみる。

 

 

セイジ君とマルちゃんも偶然一緒になり3人でソロバン波止へ。

1投目からメイタがつつく。

食い込まずにちょっと潰すのが多く、数枚釣り上げたところでこれじゃカニがもたないと餌をカラスに付け替える。

 

アタリはぐっと減る。

それでも止めたり、スッと糸が張ったり、ゆっくりと持って行ったりと様々なアタリで、釣れるのはやっぱりメイタ。

10-9-11メイタ

最短寸17cm

 

盛期のようにアタリがあれば大体チヌという時期ではない。

 

だが、今は誰にでも一応クロダイ釣れる。

落とし込み釣りの面白さを初心者に味わわせるのには最高じゃないかなとも思う。

 

 

どこかにいるはずのチヌを求めて落とし込み続けるが、とうとう日暮れの納竿。

はぁ、今日も来なかったか。

 

帰りの船に乗ると誰もチヌを釣っていない。

 

しかし、去年も11月まではチヌが釣れた実績がある。

これからの沖防での残り少ない休日を楽しむべく、竿は磨いておこうかな。



 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気 状態  餌 釣果 サイズ
9月4日(土)博多沖防26満19:23
干12:38
29.5北西 普通 カラス
カニ
3 35 36 37

涼しい沖防

暑い!

それしか言うことがないくらい。

ここのところ沖防のチヌは暑さに負けているらしく、落とし込みでもあまり釣れていないようだ。

 

先々週、夜釣りで56.8cmという沖防新記録が、ミャク釣りで出て以来、海は煮えかえりチヌは殆ど出なくなった。

その代わり、メイタは餌盗りのように湧いている。カニで釣ると1投ごとにアタる程。しかもプリプリと太って20年前だったら

「大きい!」

って大喜びが毎日続くようなもの。

 

メイタは大漁なんだが、チヌを狙いだしてからは

「チェッ!」

贅沢になったものだ。

 

 

暑さに負けて血圧も上がり、どうも調子がよくない日々が続いていたが、やはり釣りに行かないと何となく人生が終わったような気持ちになる。

それで土曜日、2時過ぎから沖防に渡る。釣り人は暑さのせいか、釣果のせいかガラガラ。

 

船に乗ると涼しい!波止に上がっても風が気持ちいい。

やっぱり家で暑い暑いと言ってるより、沖防に渡ったほうが気持ちはいいもんだ。

 

ルフィちゃんはソロバンで朝から頑張っているが、

「あんまりあたりません。」

彼はカラス貝にまだこだわっているので、少ないチヌのアタリはないらしい。

 

僕は誰もいない一文字に渡ってみる。

もしかしたら大物がそーっと忍び寄っているかもと切ない願いをもって。

 

まずカニを付けてみる。

1投目からメイタ。

2投目もメイタ。

3投目もメイタ。

落とし込みでメイタ

こんなサイズが入れ食い

どれだけいるのかと思うほど入れ食い。

ま、魚の感触が楽しめるからいいんだけど。

 

いるかもしれないチヌが散りそうで、メイタはアワせないように知らんフリしようと思っても、向こうから鈎に掛かってくるやつもおり閉口してカラスにしてみる。

アタリはとたんに減る。

カニが本当に好きなんだなぁ。

 

しかし、カラスでもメイタはカニの4分の1ぐらいのペースでアタる。

このところの高水温でカラスは口を開いて全く採れず、水槽に10個ほど入れていたのが奇跡的に生きていたので使ってるんだけど、心細い。

 

カニじゃメイタしか釣れないし。カラスは少ないし。

これじゃチヌが釣れるのは殆ど可能性がないようなものじゃないか。

 

 

一文字はメイタがどこに入れても喰ってくるのに、不思議と切れ波止は殆どアタらない。隣接している波止なのになんでだろう。

落とし込みでチョイ大きめのメイタ

大きい方でも35cmぐらい

 

結局、35程度を3枚釣ってメイタのオンパレードのお陰でカニも無くなり、最後に残った甲羅7mmぐらいので船が来るまで頑張ってみたが良型は来ず。

 

風は涼しくリフレッシュできたが、気持ちも燃えずに涼しくなびく。

しかし、これから徐々に水温が下がり出す。きっとチヌラッシュが再開 するだろう。