落とし込み釣行記2010/6月

 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気状態 餌釣果サイズ
6月26日(土)
  27日(日)
博多沖防15
16
満09:08
干16:00
22.5
北西
やや濁カラス4
2
43 42 35 32
34 33

大物指向

チヌ釣りの魅力はなんと言ってもここで?というような近場で立派なタイが釣れるところだ。

チヌのとがった背びれと、いかつい顔、黒銀に光る魚体を手にした者はうっとりとそれを眺めるだろう。

 

博多湾の貯木場で小さなメイタを釣ったときから25年以上。

未だに落とし込みのチヌ釣りから離れられない。

 

 

いっとき40前後の魚しか釣れない博多沖防から離れていたときがあった。それは、

「もっと大きなチヌを釣りたい。」

そんな気持ちで九州一帯をあちらこちらとさまよった。

まあまあ大きなものも釣り上げた。

 

60以上のものは未だに釣りたいと思っている。

いるだろうと思う場所に通いに通えば釣れるだろう。しかし、それは出会いがないと叶うものではない。

 

 

今、また博多沖防をメインステージにしている。

 

理由の一つは数は少ないがここ数年で大物がいるということが分かったから。

もう一つは熱意のある落とし込み仲間がたくさんいて楽しいからだ。

 

で、年に数回は遠征を行い自己記録更新を目指し、博多沖防でいるかもしれない60UPを目指す。

これが現在の「もっときなチヌを釣りたい」のライフワークとなっている。

 

数を釣る技術。

選んで大物を釣ることは難しいのだから、数の中から大物も釣る技術は磨かなくてはならない。

どうしたら魚に喰わせることができるかという技だ。

 

 

僕の場合はそれも追究しながらも、博多沖防でテーマにしているのが「より大きなチヌを釣る。」だから、複雑なストラクチャーの波止に対応するため、道糸はこすれに強いナイロン。ハリスは3号前後。鈎も伊勢尼で言えば13号以上。大きな餌。竿は穂先・穂持ちは柔らかく一体化して、極限で粘りを発揮する物。

 

ただし、大きなチヌが大きな餌を食べるとは限らない。これまでの経験から大きなチヌは結構小さ目の餌で釣れたことが多いからだ。

それで餌が小さく鈎も小さくするときはできるだけ太くて丈夫な鈎にする。ただ、太いハリスに小さめの餌はどうしてもスムーズには落ちない。バランスは大事だ。どこで妥協をするかをいつも気にしている。

 

糸が細くても鈎が小さくても沖に走り、しっかり口に掛かっていれば、60cm以上でも釣れるとは思う。

しかし、手前の穴やパイル等に突っこもうとする3kg以上のヤツを止め、多少の擦れにも耐えるには、やはり盛期の沖防では太ハリス。

 

そして、釣れているという波止をあえて避け、違う場所を探るときも多い。

人が見れば「何で?」と思うだろうが、変人OK。

 

落とし込み釣果10-6-26

43.5。ギリギリ上唇に掛かってるあぶない〃

沖防のチャンスシーズンは短い。

今年は今からが勝負。と思って、休日は沖防に通うけど、釣れるのはなぜかメイタサイズ。

 

これが現実。

体力・敏捷性も思うようにならないし。

しかし、夢は捨てないね。


 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気状態 餌釣果サイズ
6月18・19日
(金土)
博多沖防7・8満08:50
干15:19
22.5

やや濁カラス2
34 41
41.8

雨とラブメイタ

ラブメイタ杯チヌ釣り大会を控え、木曜夜から金曜にかけて大雨が降る天気予報。

 

大会当日の天気が気になったが、木曜夜はパラパラ程度。金曜は、しとしと程度。

雨がチヌの喰いにどんな影響を与えているかと金曜15時から沖防に行ってみる。

 

大雨雷注意報のせいで一文字波止は誰もいない。マルちゃんも一文字に一緒に上がろうと言っていたが、船長の、

「今日はソロバンやろ。」

と言う一言で彼はソロバンに行く。

 

一文字は少し雨の濁りがあるかなという程度。気になるところをササッと探ったがアタリなし。

移動して外側を軽いオモリでゆっくりと落とす。

 

何かさわって少し穂先を押さえたがアワせずに少しだけテンションを緩めてじっと待ってみる。

少しずつ穂先が入り出したので思い切ってアワセを入れるとしっかり掛かったよう。結構いい引き。

しかし、しばらくチヌを掛けてないせいかそのまま腰も落とさずさばいてるといきなり手元に走り出し、穴に入ってプツッ。

 

ガッカリして1歩移動して落とすとコンと来た。

キクと咥えたようなので今度はすぐにアワせるとちょっと掛かって走ってスポッ。

これがしばらくチヌを釣ってない悪循環。

 

潮が止まって下げ始めたら澄みだして全くアタらなくなった。

切れ波止も全然ダメ。

 

夕方になり、カラスを1cmぐらいに小さくしてみると、超上層でチョンとさわるがそれだけで終わるアタリが何度かある。 メイタだろう。

10-6-18メイタ 10-6-18チヌ

超上層でメイタ1枚釣る。

 

それからアタリもなく、だらけてながら底に落とした餌にいきなり喰いつきこれはゲット。17時半。41cmぐらいだった。

 

また30分ぐらい後、ハリスが入ったぐらいでジワッと押さえた。

ちょっとキクと離す。また穂先を戻すとまた喰った。

テンションを掛けたまま少しずつ穂先を送ると糸が横にジワーっと動いて速くなったので、もういいだろうとアワせる。が、スポン。

一体、どうしたらかかるのか悩みながら納竿。

 

マルちゃん、ソロバンで17時半ぐらいからやっとアタリ出したと2枚釣っていた。

 

 

帰り際、実家から電話があり、カーペット替えやってくれと言われたので、次の日行って家具を動かしたりカーペットを運んだり、入れ替えたりしてたら腰を痛めた。

年寄りを年寄りが世話をしてるとこんなことになる。

 

何とか15時ぐらいに沖防に行けそうなので福岡に戻り、ソロバンに行ってみる。

内側は潮が流れて濁ってるのでこれは内側やろとじっくりと探りを入れるが全くアタリなし。

外側はあまりよくない感じなので無視。

 

 

アタリもなく18時ごろ、奈良に転勤してわざわざラブメイタのために来たクニナカさんに聞くと

「外側結構当たりますよ。」

「エー!そう!」

 

それで外側やってちょっとすると中層でふわり。

キクとつついてる感じ。

これはアワセられないなともう一度穂先を緩めたらまたフワリ。

またキクと今度は乗ってる感じ。アワセを入れるとそのままズーッと横走り。

 

10-6-19ソロバン落とし込み釣果

41.8cm。右:柳さん42.9cm

ギュンギュンと引く。今頃のチヌは小さくてもよく引くとマルちゃん言ってたから大きいのか小さいのか分からないがとにかくよく引く。

ようやく上がってきたのは期待に反して42弱。ギリギリ納竿間近だった。

 

 

梅雨に入り少しずつでも雨が降る日が増えてきて、まだまだ渋いアタリの中でもようやくチヌが釣れるようになってきた。

ラブメイタのために早めに福岡に来られたお客さん方もまあまあの釣果を上げておられたようで時期的によかったかもしれない。

 

 

 

さて、次の日20日(日)は、ラブメイタ。

1時には起きて準備に行く。

腰の痛みは治るかと思っていたけど、あまりよろしくない。からだが変に曲がってる。気分もなんとなしにおかしくて調子が悪いがそんなこと言ってられないのでとにかく休み休みできる仕事だけしよう。

 

この日は、南の風で落とし込みとしては条件はあまりよくなく、釣果出そうなのは、新波止かソロバン内側。

赤灯台波止は別格なのでたぶん釣れるかなと予想していた。

 

遠方からもせっかく来ていただいてるのでたくさんの釣果が出るといいのだがと思いながら待ってると、納竿の船が戻ってきてもチヌの姿が少ない。

しかし、だんだんと船が往復して参加者が戻ってくるたびに検量も忙しくなり、ほっとした。

10-6-20ラブメイタ大会入賞者

優勝:辻さん、準優勝:佐々木さん、3位:高橋さん

 

 

優勝・準優勝は浮子釣りの方が占める。

落とし込みは黒友会の高橋さんがさすがの3位。

 

遠方から来ていただいた方々も大小チヌを釣ったようで嬉しい。

 

無事メイタの放流も終え、抽選会で締めくくり今年も終わった。

詳しい様子はAMAのHPにアップされてます。

 

 

 

釣り人によるチヌの稚魚の放流事業。賛同いただき、わざわざお越しいただいた皆さん本当にありがとうございました。またスタッフの皆さんお疲れ様でした。



 釣行日場  所 潮月齢 干満水温天気状態 餌釣果サイズ
6月12日(土)博多沖防6満09:04
干15:52
23南東やや澄カラス
カニ
133

AMA第1回大会

ハイシーズン(のはず)の博多沖防でAMAの第1回大会。

 

僕は初40UPを釣って以来、ここのところパッとしない釣行が続いていてどこに行こうかと迷った。

 

ま、本命は新波止だろうがどうも僕にはあんまり微笑んでくれないので、赤灯台波止にしようかなと思っていた。

でも、会長を含め何人か行くようなのでやめた。

結局、あんまり人気のない一文字でやることに。

 

YOUHEIとギャランドウさんもなぜか一緒に船から下りてきた。

「バッかやネー。釣れンバイ。」

と言ったものの釣りだけは分からんもん。

 

 

ちょっとカラスで探ったが反応ないので切れ波止に。

ここも相変わらず全くチヌは歓迎してくれない。

 

 

一文字に戻ってしばらくしてると、YOUHEIがニコニコしながらチヌをタモに入れて戻ってきた。

「ギャランドウさんがカニで潰されたって言うからカニにしたら止めアタリで釣れました。」

42ぐらいある。

「エー!カニね。」

と言っているうちにギャランドウさんが掛ける。

これは少し小さいが検量規定の30cmはありそう。

彼はもう仕事で帰るからと魚をリリースしてる。

 

カニをもらって早速YOUHEIが釣った近くに行って落としていると、ハリスが少し入ったところで糸がゆっくりと横に動く。

掛かった。が、小さい。

でも嬉しい!

一応、検量サイズやもんね。

 

 

しかし、それからなんにもなく、カラスツブやダンゴにしても2〜3度チョンと来たり割られたりしたけど掛からない。

 

新波止では元会員のトクさんが47cmぐらいを釣っているらしいが他はパッとしないようだ。

 

赤の会長はなんにも電話を掛けてこないからきっと釣ってるんだろうな。

 

 

11時頃、マルちゃんが電話をしてきて話をしている最中に

「アッ、トクさんが掛けた。デカイですよ。これは!」

 

しばらくやり取りの中継。

結構走られているようでなかなか寄せられないようだ。そして

「50ぐらいありますよ!」

ってところで電話を切る。

 

 

納竿の12時ギリギリまで粘っこく釣ったがやっぱり釣れず。

岸壁に戻るとみんな結構釣っているが、西島帝王がさすがに40UPを釣ってるぐらいで良型はあまりいない。

 

しかし、そんな中で、会長、やっぱり釣ってる。それも50.3cmで準優勝に大物賞。なんでもカラスで釣れなくて、もらった1個の餌で釣れたんだって。

やっぱりやりますネー!

 

3位はなんとYOUHEIだった。

彼、やる気満々だったけど、ちゃんと結果も残すところがやっぱり頼もしい若手だ。

 

2枚長寸の優勝はダントツでトクさん。

さすがによく通っているだけに釣れる場所や潮時・アタリ餌などが分かってる。

矢野さんと

左:矢野さんと。ブービー賞はどちら?

大会結果はこちらで。 

 

今回はカラスツブじゃ喰いが渋かったようだけど、もう梅雨入り。これまでの状況とはまた変わってくるだろう。

 

来週6月20日はいよいよラブメイタ杯チヌ釣り大会。

 

皆さん、博多沖防でお待ちしております。是非、たくさんのご参加を!