落とし込み釣行記2009/6月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
6月28日(日) 博多沖防 満07:25
干13:52
25 南南東〜北西 やや濁 カラス 3 47、48.5
43

AMA我慢大会

2009年度第1回のAMA大会。

朝5時集合、納竿17時のロングラン大会。2匹長寸の年寄り無視の過酷な落とし込み大会だわー。

天気予報は雨ところによっては雷雨となってたのに、終わってみると快晴猛暑。

 

 

博多沖防は大きく6つの波止がある。

大会となると、どこに行こうか迷う。前日よかった場所も次の日は全くダメ。午前中ダメでも午後からよかったりもして、データがほとんど役にたたない当日まかせ、落とし込み釣り師泣かせの波止群なんである。

大体、大会では赤灯台波止か新波止に実績があるけど。普段からどちらも僕にはあまり微笑んでくれない。

 

ここ数日、通っては苦労して40弱は上げていた一文字は、もう飽きたし、新波止はあまり好きじゃないし。

たまに赤灯に行ってはつらい目にあうし、テトラはまだ釣り人が入ってなく実績がないし。

ソロバン? この前、1回もアタらなかったからなぁ。でも、どうせなら日陰や雨よけがあるソロバンで風も内側にあたるようだし、ま、他にもちょっと考えてることはあるので、ソロバンに行ってみることに。

 

外側はスケスケ。チヌは見えてるけど、全く喰わない。内側は風も当たりマアマアの濁り。しかし、アタらない。

一緒に上がった上田会長。YOUHEIも

「ぜ〜んぜんアタらない。」

雨の予報は、はずれてかんかん照り。

 

そんなところにKのYさんから「でへっ」と写メール。もう2枚釣ってる。さすが優勝候補!

と思ってたけど。どうやらみんなに送ったらしく、これが逆撫でで、みんなに火を付けてしまった。

 

 

僕は、ハリスも滅多に使わない1.5号、鈎はダゴチン専用2号、ヒューズ1回、餌はカラス1.5cmまで落として、潮の変化のある場所を探し歩き。

ここはどうかなーと思うところで、ゆっくりと餌を落としていくと。

コン。キクとギューッ。オリャー来た。47cmぐらいある。これで0じゃなくなりスタートできたゾ。

 

そのころお子ちゃまを連れて上がって来たセイジくん、なぜかしっかりそこにいる。偶然でもこれが彼の嗅覚の鋭いところやなー。

釣れた近くに落とすと、コリコリ。かじってる。ジワーっとキクと餌を離してる。もう一度穂先を戻す。またコリコリ。クィと穂先が曲がって思わずアワせたら、スッポン抜け。しまったー。やり損ねた。

 

山さんから電話で

「ソロバン外アタリ出だしましたよ。切られました。」

セイジくんも僕が釣った面をしばらく探ってるけど、

「全然、アタりません。」

 

それで山さんのところに行くと、YOUHEIもう45〜6ぐらいと35ぐらいの2枚釣ってる。

山さんの話を聞いてそこに落としたらすぐ釣れたんだって。アチャチャ。すぐ行けばよかった。

 

もう昼前、腹減って荷物のところに行ってしばらく休む。

 

 

さて、やるかと思っていたら風が変わって外側から吹いてきた。

ふと見るとテトラがよさそう。

ソロバンも時合いのようだけど、一か八か、テトラでしばらくやるも反応無しなので、急いでソロバンに戻ると、会長、

「YOUHEIから電話あった?」

「いえ」

「あいつ53釣ってるとよ。オレも47〜8釣ったよ。でも、53はねー。」

ヴヒャー!

あとからYOUHEIが来て

「51でした。」

でもハードル高いよなぁ。

 

もう1発大物しかない。竿をヘチ竿から石風3号33/39に替え、ハリス3号、鈎ヤイバ8号、潮が払い出して餌がパイルから離れるのでヒューズ4回で餌のカラスも3cm以上のできるだけデカイやつ。

潮に逆らいパイル沿いに落とす。ちょっとすると糸がスーッと入る。これは引く。太仕掛けにまかせ強引にタメてゲット。ざっと48はある。

 

YOUHEIの51は正式に測ったら短くなるかも。と言うことはトップに近い可能性もある。(検量後分かったけど、ホントにミリ差で勝っていたんよね。この時点で。)

 

その後、少しして、ぎらついた海面を偏向グラスなしで薄目で見ていて、止まった糸をキイてアワせるのが瞬間遅れ、パイルにもぐられ無理矢理引っぱり出そうとするも最後は鈎ハズレ。大きかったが、あとの祭。

 

 

15時半頃、あまりにアタリがないので、YOUHEIに電話して話してる最中に糸が止まる。キクと掛かった。あわてて電話をそのままにして難なく上がってきたのを掬う。やせたチヌ43。

 

それ以後、アタリはなく。16時半ごろ。そろそろ竿たたむかなぁと思っていたらYOUHEIから電話

「釣れました。47〜8」

むむぅ。これで50近いの釣らなきゃ優勝はなしか。思わず、

「おめでとう」

 

でも、おいさん達、最後まであきらめずに頑張りました。

 

2009年AMA第1回大会

優勝:西浦陽平くん(中)
準優勝:VIVIAN、3位:上田会長(右)

優勝:YOUHEI 50.7+46.9=97.6、準優勝VIVIAN 48.5+47.0=95.5 、3位上田会長48.7+40.1=88.8、4位矢野さん41+34.1=75.1、5位 西島さん44.1 (AMAホームページへ

 

ここに欠席のルフィがいたら、オブザーバーの沖防の主セイジくん・マルちゃんが終日参加してたらどうなったか分からんけど、おいさん達の中で、ついに若者19歳が長い受験を克服して跳躍を開始した記念すべき大会でした。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
6月21日(日) 博多沖防 29 満07:52
干14:33
24.5
南南西やや強 やや濁 カラス 0

ラブメイタ09

15周年となった今年のラブメイタ杯 博多湾チヌ釣り大会。

 

状況提供のため?前々日のサンセットから前日まで博多沖防の様子を探っていた。

09−6−19変人達

沖防の奇人・変人・自縛霊

前々日はサンセット5時半からの2時間足らずで、一文字・切れで5枚。遠く関東方面からお越しの海津クラブや黒友会の会長さん・副会長さん方もソロバンや赤灯台波止で好釣のよう。

 

前日土曜日は午前中8時頃船着き場に行くと、KのYさんがいる。黒友会の皆さんとすでに沖防でしっかり釣ってから、これから長崎に行くという。すごいスケジュール!

 

僕とルフィちゃんは新波止に行ってみる。アタリは少なく、まず、ルフィちゃんが44.5cmを上げる。

「小さいカラスです。底。」

それで2cmぐらいの小さいのにしたら、中層で糸がスッと変化をしてアワせるとかかる。が、35ぐらい。なぜか最近、このサイズが僕には多くて困る。

 

アタリはそれっきりで、一旦上がって食事をして、明日の大会の為の護岸・波止掃除。

 

入れ替わりに新波止に上がった西島さん。10枚釣って40UP3枚と好調。

次の日聞くと、

「12時過ぎごろ潮が動き出してからよかったです。小さいカラス。大きいと喰い込みません。」

 

掃除を終え、15時頃からソロバンに行く。

セイジくんやマルちゃんモリタちゃん達は歓迎会へ行くのでもう釣らないという。

 

僕は、お酒好きだったけれど、歳がいくごとに肝臓の持病が悪化し、ドクターストップ。酒なしでの宴もつらいので、せっかくの場とも思うけれど申し訳ないとおもいつつ…。

 

 

ソロバン内側はいい濁りだけど、潮が動いていないからか全くダメ。外側は波があるものの透けていてこれもアタらない。

新波止に行こうと先に移動し始めたルフィちゃんのあとを追って歩いていたら、船が来たので乗る。

一文字にいるはずのトバちゃんに電話すると、

「アタリは4回あったけど、掛からんやった。いっぱい人が来たから、新波止に即逃げた。」

僕は、人が多くてもいいと思って、まず、切れ波止に行き、一文字へと釣り移っていくが、薄暗くなった納竿間近に貝を割られただけ。

 

 

で、当日は、2時半には集合して準備。

今年は駐車場が限られて早々来られていた方には、無理を言って詰めて駐車してもらう。お疲れのところ起こしたりしてご迷惑をかけましたm(_ _)m

さて、地元クラブの協働で大会準備や受付もなんとか進む。

 

夜が明けてしばらく。受け付けも終わってきたので、僕もじゃまになるけどちょっと竿を出してみようと船に乗ると雨が降り出した。切れ波止で20分ほど我慢していたけど、寒くてかなわん。すぐ来た船に乗ってまた陸に上がって合羽を着て戻る。

 

でも、切れ・一文字の状態はよくなくて、検量のため戻る。

他の波止の皆さんの状況は赤灯では45cmがでてるらしい。

浮子釣りの方々は50近いのも出て好調のよう。新波止もよく釣れているようだ。

 

この悪天候ではあるけど、皆さんやっぱりすごい。

特にフィールドテスターの皆さんや遠方から駆けつけていただいた方々は、さすがの技術を駆使されて良型・数を上げられている。いや、あの林のように釣り人が立っている波止でしっかりと釣果を出されているということには感動です。

 

10時頃から天気は急速に回復し、今度は陽が差してきてものすごく暑くなる。

去年に続き、この天気なんだろう。でも、表彰式やお楽しみ抽選会に雨が降るよりよかった。ホッ。

これも、参加いただいた皆さんの熱意に沖防の神様が心を動かされたのではないだろうか。

 

大会の様子や結果はまた博多湾のメイタを守る会(ラブメイタ)や、AMA波止フカセ研究会のホームページに掲載されると思います。

家に帰って遅い昼飯を食ってから、そのまま夕飯も食べずに、14時間死んだように眠ってしまった。体力ないなぁ。

 

淡々とした文になってしまいましたが、運営に関わった者の一人より、心から感謝申し上げます。いろいろ失礼や行き届かない点があったかと思いますがご勘弁下さい。

ご参加いただいた皆様、遠方にもかかわらず駆けつけていただきました皆様、博多湾のメイタを守る会の会員として大会を盛り上げていただき、本当にありがとうございました。

博多湾に落とされた善意のつぶては、小さな波紋から大きく輪を広げていくことと信じ。

メイタ放流15周年

ラブメイタ15周年 メイタの放流 大きくなってね!

記念写真

大会終わって。 (了承なく載せてすみません。)
黒友会 山下会長さん(中)、郡副会長さん(左)
AMA上田会長(左二番目)、熊懐副会長(右二番目)と


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
6月14日(日) 博多沖防 26 満13:13
干07:10
22 西北西
やや強
いい濁 カラス 1 43

1枚見つけ

月曜から日曜まで2日間をおいて、約1時間半のモーニング・サンセットを繰り返し、土日は10時ごろから日暮れ最終まで(日曜は17時最終)と釣りができる時間帯はほとんどやってみた。

なぜこんなことするかというと、ずーっとほとんど毎日来ている「ヤツ」がいて、ついつられてというほかにない。

いやー、もうしないだろう、と言うかできないね。体力が続かない。

 

8日(月)代休は40弱1枚に終わる。

9日(火)は定休日、12日(水)は雨大荒れで出航止め。

11日(木)はモーニング一文字で44と43の2枚、サンセットはノーヒット。

12日(金)サンセットは30台2枚。

13日(土)は45、43、と30台2枚の1週間を過ごし、もうダメ!

 

 

日曜はゆっくり行って、1枚釣ったら早めに帰ろうと思っていた。

9時半に上がった切れ波止、一文字波止には先客1人しかいない。しかもその先客も12時に帰る。

オッ、これは貸切。こんなこと滅多にないと一人ほくそ笑む。

 

すでに赤灯波止に渡っていたルフィちゃんもセイジくんも

「あたらんです。」

と言うから、ここでやっていたらメイタ級も含め何枚かは釣れるだろう。

 

風は北北西が結構強く、一文字は満潮前で波の飛沫がかかる程度の荒れ模様。外はしっかり濁り、内側もその濁りが少し入ってきているし、切れ波止もいい状態と言える感じだ。

しかし!切れは3往復しても全くアタらない。????

 

 一文字は、波ががぶって仕掛けが入りにくいがスライドでやってみる。1往復何もない。外オモリでゆっくりと落とす。ギュインと引き込むはずが何もない。さらに波の払い出しが強くなり。オモリを追加しても穴狙いは不可能に近くなる。

 

ここでちょっと一文字テク。普通は穴のあるところにそのまま上から落とす。でも、穴から払い出す潮が非常にきついときは穴と穴の間に餌を入れると普段はすぐに引っかかるけど、こんな状態のときは、餌が穴の方に少しずつ吸い込まれ、結果として穴の方に餌がいくんです。これで喰うこともあって、それを期待する。

けど、何もない。貸切で濁りも上々なのに喰わないなんて。いやんなるなぁ。

 

予定ではもう帰ってる時刻なんだけどなぁ。

 

…一文字でやってると、15時に、はやと丸がジワーっと近づいてくる。きっと、様子を見に来てくれたんだろう。これに乗って朝はよかったっていうソロバンにいこうかなぁ。しかし、荷物、切れ波止に置いてるもんなぁ。

遠慮深い僕は、船長の手間を考えると遠慮してしまった。

 

疲れは溜まり、釣れないストレスはピークになり、とうとう一文字で座ったまま目をつむる。

 

ふと目が開くと15時40分。しょうがない。もう一度、切れに行ってみるか。

潮は本当にいままでにないいい色でこれで喰わないはずはないんだけど…何もない。

完全ぼー○か。今日は。つらかねー… 

 

16時、風が弱まったかな。少し浅くなっているところで、底まで餌を落としてみる。ジワーっとわずかに餌を上げる。何かにちょっと引っかかったようですぐはずれた。

 

パイル底の足に引っかかることもあるし、底にはカラス貝やカキの殻なんかがあるのでときどきこうなる。たまにカラス貝の殻が付いて上がってくることもある。それかな?

 

でも、最近のアタリ、こんなのも多い。引っかかりかと思いながらキイて上げるとカラスに少しひびが入っている。そうかと思って今度はアワせると空振りだったり、ホントの引っかかりだったり。そんな微妙な分かりにくい状態が多い最近。

前日も、底でキクとわずかに穂先がもたれて戻る。 んで、そのままじっとしていると、またジワジワと穂先のホント先端だけが曲がってくる。それでアワせてメイタ。

 

で、今回のこのときも何かの引っかかりか、それともチヌなのか。とにかくもう一度、糸を若干張ってそのまま底に着けて3秒程待つ。何もないのでキイてみる。それがチヌだった。

いたー!やっといたー。7時間かけて、やっと見つけたぁ。

いやー1枚釣るのに長かった。

 

迎えに来た船で戻ると、セイジくん。朝、一文字へいってすぐに赤灯へ行って、一旦、飯喰いに上がって、今度はソロバンに行って、そこでなんと52UP頭に数枚釣っていた。この執念と技にはやっぱり脱帽。

あんときソロバンに行っときゃよかったぁと、あとの祭り。

落とし込み釣果09-6-11 落とし込み釣果09-6-13 落とし込み釣果09-6-14

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
6月8日(月) 博多沖防 16 満09:26
干16:19
20 北〜
北北西
澄〜やや濁 カラス 1 38

落とし込み力

最近、人間力とか道徳力とかいう活字を新聞や本の題名などで目にすることがたびたびある。

実はこの言葉はもう十数年以上前からあるのだが、学力が注目を浴びだして、やっとそれに平行するように再び出てきた。機が熟し、時勢が求めないと一般的にはならないんだな。

常識力、現場力、地域力、…○○力。

 

んーじゃ、「落とし込み力」という言葉を作ってみると、いつか世に出る日が来るかもしれない。

そんときは、語源がビビアンってウィキペディアに載るかもしれないな(^-^)まず、広まらないだろうけど。

 

落とし込み力は、落とし込み釣りでチヌを釣るために備わった総合的な力と定義しよう。

○ チヌの習性を知り、天候や海の状態を読み取り、竿やリール・糸・鈎などのタックル、餌の特性を理解した知的要素

○ タックル・餌の操作を適時・適切に行い、チヌを釣り上げる技能的要素

○ 暑さ寒さや疲労を克服し、集中力を落とすことなく粘り強く釣り続ける気力・体力的要素

○ 公共心、規範意識や他者を尊重し、切磋琢磨しながらお互いを高め合うなどの社会的要素

それらが総合的に備わった力っていうことでどうだろう。

 

 

さて、落とし込み力を高めるために〜単純にチヌを釣りたいためだけど〜僕は代休の月曜日、朝一便からはやと丸に乗った。

予報で期待していた北風はほとんどなく、潮は澄み、一文字・切れに行く予定だったけど、どうかなぁ。

 

そう思っていると、最近毎日来ているセイジくんが一文字に行くって言ったので、せっかくの平日に2人波止に降りるのはもったいない。

早くも予定を変更して、最近、好調な新波止に行ってみる。

突端にアジ釣りが5人下りただけで落とし込みは僕一人。つまり、落とし込み貸切。1枚ぐらいは来るだろう。

潮は9時過ぎが満潮。

 

タックルはこの日、ヘチ竿を最初に使おうと思っていたけれど、不備があって、しょうがなくたまたま持ってきていた小継飛竜。ラインは4号にハリス3号。

必要以上と思われる太い糸にしているのは、数釣りをするためじゃなくて、このストラクチャー波止で1回来るか来ないかの大物に照準を絞っているからというだけ。

鈎は伊勢尼13号にヒューズ3回巻きでカラス2.5cmに外側から刺す。

 

潮は透け気味だけど、結構横に動いていて、ウネリで波止中から潮が出たり入ったりと湧いている。どっちかというと潮が湧いている分釣りにくい。

横に流れた餌が湧き潮で吸い込まれたり、払い出されたりするから。おまけに、ヒューズを外オモリで鈎を刺したにもかかわらず、適度な重さで餌はスライドしていく。

これじゃ潮の影響の少ないH鋼の潮たるみポケットにうまく入らない。

で、伊勢尼は根掛かりなどで鈎先がすぐねぶれるので、ダゴチン専用5号に替え、ガン玉Bに替えて、鈎チモト1cmほどに打つ。

これでスライドはなくなり、オモリが重くなった分、横流れにも何とか対応できて、ポケットに落とすことができるようになった。

上層からハリスを張りながら、潮に取られそうになる糸を調整しつつ、ジワーっと落として行く。

 

行く・・。

 

波止内側も外側も全くアタリがない。潮が高くなり、さらに波の吹きだしが強くなる。餌が翻弄される。

ガン玉を2Bにして、落としていく。

先端のアジ釣り場まで行っても1回もアタらない。この長い波止、1回ぐらいあたってもよくない?

前打ちまでやりながらまた波止根もとまで行くけど、ダメ。

 

へこたれて来た。体力的要素が足りないんですね。しょうがない。もうすぐ55歳になるんだから。

 

で、一旦、帰ろうかな〜と思っていたら、休みのルフィーちゃんから電話

「どうですか」

「1回もあたらん。もう帰ろうかと思って荷物まとめてたところよ。」

「そうですか−。」

 

で、帰るのヤメて、ルフィちゃんを乗せて来たはやと丸に乗ってソロバンに行ってみる。ソロバン根本は朝は濁っていたらしいが、そうでもない。新波止よりはマシか。

 

09-6-8落とし込み釣果

なさけの1枚

外側はバシャバシャしてよさそうなので、外をスライドで落としていると、早速、糸がスーッと伸びる。

アワせるとちょっと抵抗して40弱が上がってきた。

これはいいかもと思うけど、結局それだけで、灯台付近まで行って。ルフィーちゃんも

「全然あたりません。新波止が潮が下がりだしていいかもですね。」

 

また根本まで戻って、寝ているとルフィちゃんの声

「オチさん、新波止まで行きましょうか。」

若者のあとについて、てくてく新波止へ歩く。運動不足の体力をつけるためにはいいか。

 

 

で、ふりだしに戻る。

ルフィちゃんは早速、真剣に落とし始めている。

 

それから、数時間。全くアタリなし。ついに疲れと眠気で、波止に大の字になる。

16時過ぎ起きる。見渡すとルフィちゃんが遠くで最初の気合いのまま、依然、集中して丁寧に落とし込んでいる。

 

その姿勢からは、いまアタるか、って感じの緊張感が遠くからでも伝わってくる。1投入魂、自分のいままでのノウハウを全てつぎ込んで落としている様は、いつ釣れてもおかしくないなと思わせわれる。

 

 

時は陽が山に落ちかかるゴールデンタイムに入るが、緊張の糸が切れた僕は逆にだんだん釣りが大雑把になる。

 

18時、一旦仕事に行き、また戻ってきて一文字に渡っていたセイジくんが波止替わりで来る。彼は48cmと30台を釣っていた。流石やね!

 

19時過ぎ。もう、暗くなってきた。いつもこの時間には来るはやと丸がなぜかまだ来ない。僕は納竿の気持ちになっている。

ルフィちゃんは、さらにピリピリとするような集中で落としている。そんな彼の進行先で竿を出すのは控えておこう。

 

行ったり来たりして釣れる場所を嗅ぎ回っていたセイジくん。彼は見切りが早い。逆に言えば状況を見切れる程に技量が高い。

近くに来て竿を出しているなと思ってたら、手を振る。あとで

「掛けたけど、沖に走ってはずれました。」

 

ルフィ落とし込み釣果09-6-8

納竿前。ルフィ粘る。49cm、2.1kg

と、その時、10mほど先のルフィーちゃんがいきなり竿を曲げる。

タメる。チャッ・ジャジャッ!彼のPEラインが出る音。いい型のようだゾ。

そして、バシャッ。

薄暗い海面を大きな頭と尾びれがのたうつ。

タモに入って上がってくるのは立派な魚体。やったね。

 

アタるのを信じ、あきらめず。最後の最後で釣り上げた。

 

普段より遅く、彼が釣り上げるのを待っていたようにはやと丸が程なく来る。

落とし込み力。博多湾で高まっています。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
6月01日(月) 博多沖防 満16:51
干10:31
20 北西 カラス 4 35 41 34 33

透けも時次第

代休の月曜日、ゆっくりと寝て、疲れを癒す。 

何しろ、スケスケの沖防で2日間、修行を余儀なくされて、心身ともにぐったりだったから、とても朝一から行く元気がない。

起きて疲れがまだ残っていたら、行くのやめようと自然の目覚めにまかせて起きると案外回復していた。

 

やっぱり、僕には睡眠が不可欠のようで、4時間とか5時間とかの睡眠時間で釣りに行くと、帰りは非常に疲れている。

逆に7〜8時間眠ってから行くと、同じように釣りをしていても、終わってからも、ほとんど疲れていない。

 

世の中には睡眠3時間平均で過ごしているナポレオンのような人も現実にいるようで(Kの○さんとか…)、信じられない。 

 

で、12時から、はやと丸に乗ったら、セイジくんは朝から来ているそうで、やっぱり彼も、その『信じられない』部類の人間だね。

北向きの風が少し吹いているようなので、一文字に渡ってみる。

 

船長が、

「朝はスケスケだったけど、今は濁っとるごたる。これはいいかもしれん。」

波止に上がると、確かに内外といい色で、落とし込み野郎の心が躍る。

一文字の様子

一文字。見にくいけど、竿下の黒いところや黄色っぽいところは4m下の底が見えてるんです。

でも、内側をじっくりと丁寧に落としてくけどアタらない?? 半分ぐらい行ったところでだんだん色が悪くなり、切れ波止付近になると底が丸見えになってきた。

何だ、上っ面だけの濁りだったかとガッカリ。

 

 

で、切れ波止に行ってみる。ここもあまりいい色じゃない。が、先端に行くほど、いい色になっている。たぶんここも上っ面だけなんだろうけど、ヤル気が出る状態ではある。

 

13時40分、糸が止まるのでキクと魚。あまり大きくないけど、釣れた。オッ!おるバイ!

ちょっとヤル気が出る。でも、続きが来ない。

スライドした餌はパイルに当たってトントンと落ちたり、止まったりを繰り返して、そのたびアタリか?と気持ちが引き締まるが、チヌのアタリはない。

 

また一文字に行く。潮が高くなって外はいい波が打ちつけている。外側〜内側を探ってもやはり何にもなし。

 

切れ波止の様子

切れ波止のアワ。
こうなるとちょっとヤル気が出ます。

またまた、切れへ行くと、さっきより断然雰囲気が出ている。風でアワが波止際付近にたち、色もいい感じ。僕の好きな切れ波止の状態だ。

と思いながら止まった糸をキク。今度はチヌだ。これは40チョイあるかないか。気をよくしていると20分ほどしてまた上層の止めで34cm。40UPじゃないのが残念だけど、小さくても釣れると悪い気はしない。また15分ほどして止めで33cm。だんだん小さくなるじゃない。

 

でも、何か時合いのような気がしてこれから本番と思っていると、風が止んだ。

とたんに、上濁りもアワも消えて透け透け状態に。

 

 

船長から

「どうですかぁー」

と電話。

「ぽちぽちあたるけど小さい。スケスケになったぁ〜。」

「今、新波止にトクさんといるけど、こっちもさっきはものすごく濁っていたバッテン。風が止んだら、スッケスケになった。でも、アタリがあったって、トクさんに言ったら、そこにトクさん落として40あるかなーぐらいの釣ったよ。」

「はーい、分かりましたぁ。今からかもね、日暮れまで頑張ります。」

と言ったものの、それから日暮れまで頑張るけど、海は変わらず全く、ダメ。

6月落とし込み釣果

6月です。これからが本番

 

 

船が迎えに来て乗ると、赤に行ったマルちゃんは、49、45頭に4枚。

僕と一緒に船に乗りソロバンに行った欠掛さん、いつの間にか新波止にいて、45.5cm 45.6cm

 新波止のトクさん、あの後45cmと、みんな18時以降にアタリが出だして、いい型釣り上げてるじゃない!

 

やっぱり、海はわからんねー。スケでも、時合いがあるんやねぇ。これだけん、落とし込みは竿出し続けてないといけないんよね。つらいけど。