釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月28日(土) | 佐賀 | 大 | 2 | 満10:21 干04:11 |
14 | 曇 | 無〜 北弱 |
微濁 | カニ | 7 | 46,45,41,38, 37, 36*2 |
久しぶりのテトラ釣り遠征に行こうかと思ってたが取りやめていたところ、たくさんの釣友から電話があり情報をくれた。ありがたいものだ。 それでその中から一番近いところを選んだ。久しぶりの一人旅。高速ETCが1000円均一になったとは言え、自分の足を喰うタコのような生活をしている身。以前のように遠方にはなかなか行けない。 目的地は佐賀のテトラ波止。
昔、冬は落とし込み休業してた時代。早く春になれと待ちわびながら、3月中旬から喰い出す福吉羽島沖テトラ釣りが毎年の落とし込み始め行事だった。 複雑なテトラを飛び移ったり上り下りして釣り続けてもそう苦にはならなかった。
しかし、ここんところ何年も長竿は仕舞いっぱなし。高価な竿も手放して残ってるのは同じ竿2本だけ。これを生涯の友とする。その2本を竿袋に入れる。 NFTダイヤフラッシュ新堤MF53。他のどんな竿よりこれが一番しっくりいったから残した。高い竿じゃないので若干持ち重りはするが、穂先の感度、50UPでも5秒で浮かす粘り腰。
その1本を久しぶりのテトラに着いて伸ばす。 使い始めて15年は経っているその竿は歴戦による傷や剥げで痛々しいが久しぶりに全身を潮風に当ててなんだか嬉しそうに鈍い光を放った。
釣り場の状態はべた凪。若干濁っているのかなぁ。底が見えないだけでもマシだけど、これはちょっと…納竿まで1枚来ればラッキーって感じだ。 それで道糸は3号、ハリスは1.75号、鈎:ダゴチン専用3号→2号。ガン玉B。 波止を見渡して少し濁りがある場所を選んでまずテトラ際にカニを落とす。しばらくやっても反応なし。藻がじゃまをするし。 そんじゃと3mほど沖にぼんやり見えてる沈みテトラの横〜沖を狙ってみる。 沖に振り込んで、竿を立てながら仕掛けの沈みを調整し狙った場所に餌を届け、少し上げて押してくる潮に乗せて少しずつ手前に寄せる。 糸が少し横に動いた?ちょっとキイてみる。オッ、喰ってる。丁寧にと。41cm。 これで釣果アリ。近場で1枚釣れればラッキーだ(^_^)vそうか、少し沖ね。 ちょっと移動して同じように振り込む。着底後キクともう喰ってる。これはちょっと抵抗した。テトラの釣りは沈みをかわしたり手前に突っこむのをギューッとためたりと他の波止とはまた違うスリルだ。45。もう満足。 少し場所を休めるために移動して行くけど、濁りがないところは全く反応なし。
久しぶりのテトラ釣りは30歳代のようにはいかない。平衡感覚も鈍り足腰も弱り、立ってるだけでグラリとバランスが崩れる。長竿で腕は言うまでもなく首筋から背筋までガチガチに痛み出す。体の弱りを感じるなぁ。 …ずっと移動して若干濁りがあるところで36追加して。また初めの場所に戻る。 そこで3枚追加。 またしばらくアタリなくて納竿1時間ほど前に沖風が少し吹いてきて、それじゃと沖沈みと手前のテトラの間で2枚追加。 波止をまた一通り探るけどそれまでで時間となった。 ま、型はしょうがないとして結構近場でテトラ釣りのスリルを楽しめました。 情報くれた釣友さん達ありがと! |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月07日(土) | 川内 | 若 | 11 | 満05:24 干11:04 |
- | 晴 | 北東強 | 荒 | カニ カラス |
7 | 48*2、45 43*2、42*2 |
超落とし込みステージ風が強いし、人数もいないので、長崎の沖堤に予定していたところ、天気予報が風1〜2mと変わった。期せずメンバーも金曜に揃い、それなら川内へ。
上田会長、ルフィ、ギャランドウさん、そして僕のAMAメンバー4人は潮がかぶってびっしょりと濡れた波止に上がり唖然。 なにが凪じゃ! 先週と同じくらい吹いてる北東の風。加えて大きな沖ウネリが3mほどの振幅で斜めにたたきつけ外側岸壁を洗ってる。 しかし、それでめげるAMAじゃない。
ギャランドウさんは、さっさとサンバポイントに行き、 「今日は青物・イカ、石鯛」 とアジゴ釣りに励む。
夜明けを待ちながら仕掛けをセットして、さて、上げ潮はまだ残っているから、この状態じゃ内側かな。まずオモリ2Bを鈎に打ってカラスを付け、灯台に向かって上層をさぐっていく。
タックル・仕掛けは先週と同じ。竿はテレガイドだが、博多沖防仕様のグラスソリッド穂先にしているので、例え18m以上の底でもアタリはよく分かる。
上層5mぐらいの少し深めまで探るつもりで途中で3Bに替えるがアタリなし。 やっぱり上ではまだ喰わない。
カニに替えてオモリ6Bをチモト糸に追加して、リールコロコロで底までゆっくり落とすけどアタリなし。糸をたぐって回収し、前にポーンと投げ、さらに糸を出す。潮が押してきて竿前ぐらいで着底。喰ってない。 底を跳ばしながら、取材に来ていた月間「南のつり」の平田さんと話してると、グッと押さえた。掛かった。やっぱり底にいた。大きくないが最初の獲物、丁寧に取りこむ。42cm。 これでホッ。 まるで見ていたようにタイミングよく会長から電話。 「こっちも1枚40弱。ルフィはバラシ。」 もう底狙うしかないなと、しばらく粘るけどアタリがない。
釣りながら荷物のところに戻ると。会長は52.5頭にもう3枚釣っている。ウーン、会長、今回はとばしてる。 ちょうどルフィちゃんが外側で掛けていて平田さんに掬ってもらってる。 (平田さん僕の子どもの年頃のような若くて取材熱心で明るいいい青年だ。遠くで竿が曲がるとサーッと走る。船回収まで波止を合計何往復しただろう。) ルフィちゃんは、 「これで1枚目です。アタリ8回ぐらいありました。けど、アワセ難しくて。」 「エーッ、そげん(そんなに)アタリあったと!!」
僕もその辺りに入れてもらって、ちょっとしたらもうアタリ。ウネリで取りこみづらくルフィちゃんに救ってもらうが、それでも苦労する。48cm。 それから42〜3を追加。やっぱりココいいね。会長とルフィちゃんもさらに2尾追加して、さらなる大物を狙って灯台方面へ行ってしまう。 僕はここで粘ることにする。 ギャランドウさん?アジゴが釣れずやけになり、石鯛竿にも全く反応無しでふくれ。ついにヘチ竿出して、サンバ狙いにチヌが1枚食いついたけど、「へっ!」と放流したゲナ。もう彼はチヌには全く興味を示さない。困ったモンだがそれでもチヌは釣ってしまうんだからさすがというか。
一人になった僕はボチボチと追加をするが大きいのは来ない。
平田さんが近づいて来たと思ったら急に灯台方面に走り出した。じーっと見ているとずっと遠くで人が一カ所に集まりだした。ギャランドウさんに電話すると、 「ルフィが55釣った。」 アリャー、先週に続き、あいつまたやっちゃったね。
人は彼のことを僕の弟子っていうが、そりゃ、最初にいろいろ釣行しながら落とし込みのノウハウを話したり、 「釣行記録は詳細に必ずとること。記録をするためには覚えておかないといけない。そうすると釣ってるときにも自分のしていることをいろいろ考える。相乗効果やね。データにもなる。」 って言ったぐらい。 あとは博多沖防の先輩に習ったり、盗んだり。積極的に一人でもいろんな釣り場に行って修行を積み重ねているから腕も上がるだろう。粘り強く、潮を読みポイントを嗅ぎ出し、勘どころに適切に落とし込む。 修行といえばなぜか「親鸞」「宮本武蔵」を思い出すんだけど、何十年か前に本を読んでこの二人は似ているなぁ、と思ったことがある。 作者が同じスタンスで書いたからかもしれないが、若き範宴とタケゾウから親鸞と武蔵になる間、いろんな人物と交わりながらの一人修行は凄しく描かれている。 師から与えられた修行だったが最終的には自分で鍛え上げ、磨き上げ、開眼して親鸞・武蔵となったのだった。 ルフィも今、その最中かな。僕は師と呼ばれる程じゃない。きっかけはつくったけど、親鸞・武蔵の師のように坊主じゃないし…(笑。 そして彼は連週55オーバーを釣った。
僕は最終的には、ダゴチン専用5号に鈎オモリ3B、6B2個、またその上に3Bと超変な仕掛けになってしまったが、7枚釣って何とか取り繕う。 全員で17枚。殆どカニ底。このひどい悪条件で落とし込みの本領を発揮できた釣行だったのじゃないかな。
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釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
3月01日(日) | 川内 | 中 | 5 | 満09:58 干16:24 |
18 | 晴 | 北東強 | 荒 | カニ カラス |
3 | 49,45,42 |
釣果アリ上田会長・西島さん、ルフィちゃんと久しぶりの全員AMA会員との釣行。
磯釣りの沖磯は、日常の世界と海を隔て、釣り人はありのままの自然に身をさらしながら目的の獲物との格闘に心を躍らせる。 これは体験していない人にいくら話しても分かってもらえないもので、だから僕は人前で釣りの話はしたくないんである。
落とし込み釣りも沖堤での釣りは地方の波止や護岸で竿を出すのとはひと味違う高揚がある。 とりわけ、ここ鹿児島川内沖堤の何度も荒波による崩壊を繰り返し、なおそびえ立つその姿は、絶海にただ一つぽつんとたたずむ未踏の磯のごとくその存在感は別格だ。
しかし、ここも、糸が入りすぎて釣れなくなり、僕は3年間ほど封印をしていた。その間に、初期ほどにはいかないけど魚影もだんだん戻ってきたようで、またこの魅惑の波止に戻ってきた次第。
さて、先週行く予定を延ばした今回、2時に高速PAで待ち合わせ渡船場に5時半に着く。1年ぶりに心が弾む。
波止に上がるとやっぱり名物の風は吹いている。そしてやっぱり北東なんだなこれが。 この波止は東北東に延びており、若干沖よりの殆ど波止平行の強風が吹くのが春の常。ヘチに糸をキープするための竿の操作にものすごく力がいるつらいヤーな風なんです。 でも、上がれただけラッキー。夜明けを待ち、めいめい波止に散る。船長によれば、 「チヌはもう浮いてるよ。」
水温は今までになく相当高い。まず、内側をカラスを付けて3Bオモリで落とすが、糸が吹き上がって5Bに替える。潮は内側東に流れ、風は反対側からなので上層竿1本を狙ってるけど、殆ど2mチョイ程度しか餌は入ってないだろう。 まず浮きチヌを狙うのでそのまま、ずーっと落としていく。
今日は上層から底まで探ることになるだろうから竿は糸通りがいいテレガイドの改造小継竿3号33/39mを39に伸ばし、リールはメタル、糸4号にハリス3号。鈎は伊勢尼13号。
おかしいな。全く喰わない。600mほど落として行って約1時間。
頭に?マークがいっぱいになってきたところで会長から電話、 「どう?」 「全くアタりませんねー。」 「オレは、2枚上げたよ。…ア・ラ・カ・ブ。」 「エー、もう底やってるんですか!」 「上、全然喰わんモン。」 「そうでしょ〜。」
今のところみんなノーヒットのようだ。コリャいかん。 カニで底までやってみようと鈎をダゴチン専用5号に替え、鈎オモリ3B、鈎チモトに6Bを打つ。 リールをフリーにして、潮の流れに沿って移動し、ときどき指でブレーキをかけながらコロコロと落とす。 中層は何も反応なしで、しばらくして餌は底に着く。 反応なし。
餌を上げて少し移動して同じようにやる。また底まで。 キクとじんわりした感触。 いた! そのまま竿をグーッと持ち上げ掛ける。糸は20m以上出ているので、リールを2・3回捲いて追いアワセをまた2・3度。 キーンと久しぶりの糸鳴り。やっとチヌが竿を曲げた。長く遠ざかってたこの感触。しばらく引きを楽しみタモに入ったのは、50近い身の分厚いいい型だ。 アーよかったぁ。
遠くで見ていた西島さんが来て、 「底ですかぁ?? じゃ、やってみよ。」 釣り場を譲って少し離れたところで落とすと、また喰った。これは42cm。 でも、約5ヶ月ぶりのご対面にもう満足。
アタリは続かず荷物のところに戻って、満潮になったバッチャーン・ビューの外側、6Bさらに追加したのに5mで引きアタリ、45cm追加。これは川内ならではのきれいなチヌ。 その後、1枚掛けるもウネリと風で7mのタモ入れに手間取り、あげく鈎を網に引っかけ魚はサヨウナラ。腕はつって竿が握れず、足も踏ん張るのでつって、もう限界。
しかし、西島さんは逆にカニ底釣り全開となり、移動した場所で強風の中にも関わらず4.5mの落とし込み竿で釣り上げ続ける。ハリスはいつもの1.2号。
そして、会長も釣る。いつもながらすごい集中力と、ここ一番の技はさすがです。
圧巻はルフィちゃん。 僕と同じく上層の引きアタリで釣ったあと、僕から、 「チヌが見えだしたよ。」 と聞いて、カラスの上層釣りに替え、粘りに粘って工夫を重ね、56cm、3.15kg。 まいった! 左の写真、強風・波対策で彼、こーんな変なオモリ打ちでした。これでも落とすのに難儀。そして、これでも喰いましたとさ。 「波と風でタモ入れめちゃくちゃ大変でした。」
その後、遠くに行って納竿前に帰った来たら、53.5cm、3.35kgをぶら下げてる。 「10mぐらい落としていたらココン・ギューでした。」 日頃の修行の賜物やね。
とりあえず、今年初川内、全員安打でよかったよかった。
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