釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月30日(水) | 大分 | 大 | 15 | 満06:33 干12:03 |
16 | 晴 曇 |
北西弱〜強 | 普通 | カニ カラス |
1 | 47.5 |
皆安打で竿納め息子が2日前から食あたりかなんかでウンウンうなって寝込んでいる。ときどきトイレに駆け込む。 それを横目に、 「釣り行ってくるジェ。」 冷たいようだが病院にも連れて行ってやったし、 「水はいらんか?バナナ食わんか?」 「いらん。」 他にすることないからしょうがない。
竿納めの仲間は、セイジくんにカワシマちゃん。 カワシマちゃんは今年一文字波止で会った。はじめて落とし込みをすると言っていろいろと質問攻めをしてきて、セイジくん達にも習いシーズン終わりには結構チヌを釣るようになった。来年からはRMCに入る若者だ。(僕は30代でも若者という)
2時間半ほど車で走って目的地へ。 風はなく寒くもない。 潮はもう下げに入っているはず。大体たくさん釣れるところではないので朝一釣れなかったら厳しいと覚悟。 竿は夢幻海3.1m、糸は3号、ハリスは2号、鈎は伊勢尼10号にガン玉Bを打ち、カニをまず付けて。
夜が明けても曇り空でぼんやりと糸が見にくい。
セイジくんはトントンと落としながらずっと向こうまであっという間に行ってしまった。 カワシマちゃんはしばらくしてその後を落として行く。 僕は反対側に行く。
落とし込みは最初に歩き出した者がその日の展開のキーマンとなる。 その者が釣れるかどうかは別として後続は同じ向きに行くか反対向きに行くかなどを決め、釣り場をめいめい動いていく命運を決める最初の石を打つことになる。 僕は落とし込みでのバタフライ効果とも思っている。 大げさなことじゃなくてゲームも人生もみんなそれの繰り返しで日常的なんだけどね。
箱庭で動いている落とし込みアリん子の行動を天からヒマな神様が見ていて、 「ほー、そう動くことになるか。」 「アリャーこいつ、あっちに行っちゃった。そしたらこいつがこう入っていきて。」 なんてつぶやいてるかも。 ま、こうして結果は必然か偶然か分からないが出てきてしまう。
僕は反対側に行って、まず底で押さえたり離したりの繰り返しのあとキビレ35cmぐらい。
しばらく後、糸が止まってキクとしっかりとした魚の感触。 中層のアタリはチヌが多いから躊躇なくアワせる。うまく掛かったようで、今回ははずれなかった。 何しろ今年は鈎ハズレが多くて仕方なかったから竿納めで獲れたのは次の年につながるラッキー。 48cm弱。
セイジくんに電話してみると。 「キビレだけです。」 歩いていく気にならないような遠くの護岸の突端にカワシマちゃんと二人でいるようだ。
ところがしばらくして、 「52cmぐらい釣りました。上の穴で糸が止まってなんか変なので思い切ってアワせたらギュィーンと走って。」 別な護岸にワープしてすぐらしく、こういう行動力を駆使するのが落とし込みの本領なんだよね。 僕もしばらくしてそっちに行ってみて釣れないのでまたもとの護岸に戻る。
キビレのアタリもなくなり3人でキビレポイントに車で移動。
トイレに行ったりしている間にセイジくんがもう竿を出して、 「上の方で止まったのでキイたらギュンで切られました。たぶんチヌです。」 「そうねぇ!」 期待が大きくなり、釣りはじめるがチビキビレのようなアタリが3度ほど。餌を持っていくけど、途中ではずれる。
セイジくんが来て、 「今度は底で道糸ごと切られました。パイルに巻かれてどうしようもないです。カンダイかなぁ」 「イラかもよ。」 「正体あばきにまた行ってきます。」
しばらくしてタモに大きな魚を入れてきた。50cm近いでっかいイラ。 「これでしたぁ」 「やっぱりねー。しっかし、でかいねー!」 「ガックリ。」 と言って、飲み込んでいた糸を切っている。 と、すっとんきょうな声を上げたので振り向くと、 「アー!こいつ、さっきの僕の仕掛けが付いてるー!」 見ると、紛れもなくセイジくんのハリスと途中で切れた道糸が付いている。 釣られそうになって必死で糸を切って逃げたのにもかかわらず、また同じところに落ちてきた餌をなんにもなかったように食った魚。
「バカやね。」 「あほぅ。」 「バカちんイラ。」 「いいことしたやん、糸取ってやって。」 「また喰ったりして。」 もう、そこで釣る気にならず。
カワシマちゃんは、粘ってメイタ1枚釣った。 型は運。チヌを釣ったことに価値がある。 これで3人とりあえず全員安打ということで少し安心。
昼食をとって休憩して、また初めの場所で上げ潮が動いてるのを期待したが、全く動いてなく。 暑かった天気もいきなり変わって、風が小粒の雨を伴ってひどく吹いて来た。 その中、セイジくんはまた遠くに行って38cmぐらい1枚釣って。
強風でオモリを2Bに変えて、夕方までやったが状態は改善せず終了〜。
いろいろとドラマがあった今年の釣りがこれで終わった。 1年間、釣りができたことと一緒に釣りをする仲間に感謝をしながら竿を畳む。
家に帰ったら今度はカアちゃんが風邪で寝込んでいた。 おいおい、しんみり今年をふり返ってる場合じゃないみたいだジェ。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
12月13日(日) | 大分 | 中 | 27 | 満16:17 干10:52 |
18 | 曇 | 北 | やや濁 | カニ | キビレ | / |
自己新の彼「日曜、大分行きます。席空いてますがどうですか?」 セイジくんが誘ってくれた。12月。そろそろまたこんな風な遠征の季節になってしまった。 「行ってみようかね。」 もう、一人で遠方に行くような燃える気持ちはなくなったが、連れ合って釣りに行く楽しさはいつになってもいいものだ。
山さんの車でクニナカさんも入れた4人は一路久しぶりの大分を目指し、夜がすっかり明けて現地へ着く。 山さんとクニナカさんは切れ波止に渡る。僕はセイジくんと護岸で竿を出す。 最初はノーシンカーのカラス餌で上層だけを探る。潮は動いていないが透明度が若干なくていい感じではある。浮いたチヌが喰うかと思っていたがアタリはなく。ガン玉1号を付けカニに替えて底まで落とす。5m程度と案外浅かった。ここに精通していて底を探っていたセイジくんは、 「キビレのちっこいのしかあたりません。」
水温を測ってみると18℃もあるのには驚いた。いるはずだけどなぁ。 底に落とすとチョチョン、クッと何かがアタックして穂先を押さえるがなかなか鈎に掛からない。フグにしては違うようなアタリやけどと思っていたら、やっと掛かったのは10cm程度のキビレ。こいつか。
少し移動をしたらさらにアタリは出るがみんな似たようなキビレ。大きくても35弱でチヌは全然アタらない。 「コリャ、上げ潮が来るまでダメですね。」 僕は今日がどんな潮かも知らない。 彼は、山さん達がダメですぐ帰ってくるというので、迎えに行ったのかいなくなり、しばらくして戻ってきたらそのまま車の中で寝てしまった。
いつかは喰ってくるだろうかと根気よく一人で釣っていたら対岸の山さんから電話で 「こっちでデカそうなのバラしました。他3回ぐらい掛けましたが…。」 セイジくんを起こしてそっちに行く。山さんキビレを釣った。クニナカさんもキビレを釣った。僕は、またイラを釣った。山さん、 「イラ3匹も釣りました。」 だれてきて、また車の中で寝ているセイジくんの横で二人でいびき合戦。
昼過ぎて、休んでいた山さんとクニナカさんが 「キビレ釣りに行ってきます。」 キビレは面白いように釣れるらしい。 セイジくんとまた初めの場所に行くけどさらによくない。
15時過ぎてなんだか夕方のように暗くなって、遠くに3人ばかりかたまっているので、もう竿納めでみんな集まったのかなと思って歩いていったら違う釣り人だった。
何だと思ってふとちょっと離れたところを見たら、セイジくんがしゃがんでごそごそしている。ン? 「釣れたの?」 「やっと来ました。」 嬉しそうに手に持っているのは41cmぐらいのチヌだった。
「おー、流石やネー。」 「ジアイかもですよ。僕、山さん達もそろそろ終わってこっちに来ると思うので迎えに行ってきます。」 といって車を出してまた戻ってきた。 「もう、山さんこっちに来てますね。」
僕がさっき釣っていた向こうにぼやっと人影が見える。 「あ!掛けた!」 と叫ぶが、僕は何か黒い人影がいるかなっ?てだけでよく分からない。目がいいねぇ。 セイジくん車を出してそっちに行ってタモを出しているような。 歩いて近づいていくと、セイジくんがこちらに向かって大きな○を手で合図してる。
行ってみると、タモに入っているチヌ。デカイ!
55cm。山さんやったね。自己新だって。 「去年、ここで釣った54.5越えました。さっきもアタリ2回ぐらいありましたよ。」 おお、いい型出てよかったなぁ。底1mほど前からグーッと押さえていったそうな。 いないようでやっぱりいるんだね。丁度、満潮。やっぱりジアイだったんかな。ちょっと前までそこで僕は釣っていたんだけど気持ちの差かな?
キビレ釣りまくってこっちに来たクニナカさんも混じってしばらくやる。 1回押さえたけど、また離す。カニは潰されているからキビレかチヌか。セイジくんはメイタと子キビレを連チャンで釣って帰る準備をしている。 クニナカさんは何かバラしたみたい。ジアイなんかなやっぱり。でも、そろそろ竿を納める時刻となった。 願えば叶う。辛抱強く釣り続けた山さんの記念の日となった。 |