落とし込み釣行記2009/11月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
11月29日(日) 博多沖防 13 満07:27
干13:04
17 南東 やや澄 カニ /

いつまで続くか沖防チヌ

土・日と博多沖防に行った。

先週の水温は15℃まで下がっていたので1週間後のこの週はそう期待もしていなかった。

ただ、チヌはまだいるという雰囲気はあったので、近場で釣れればこれに越したことはない。

 

 

土曜。

早起きできずにやはり11時近くに波止に立つ。

先週は新波止でスケスケ状態から風が出て多少濁りは出たもののアタリは殆どなくてソロバンがよかったようなので、行ってみる。

 

水温を測ってみると17℃。この数日の好天でまた2℃も上がっている。1週間でこんなに上がるものなのか。

10時ぐらいまで無風だったとかで、底は見えている。テンションマル下がりでやっていると上田会長と熊本のゆっきんさんも遠方からわざわざ来る。

 

アタリもなく潮が上がりだしたら沖風が吹き出した影響でケーソンの継ぎ目から内側に所々いい濁りが発生しだした。ただしアタリはない。

 

これからかなと思っている矢先、2時半頃、セイジくんから電話

「新波止に替わった方がいいかもですよ。46ぐらいと50ぐらいが出てます。」

で、3人で波止替わり。

 

新波止には落とし込み師が10名近く。この時期とは思えないような風景だ。

しかし、アタリはなく、会長がさすがにアタリをとって小さなメイタを釣って終わり。

 

 

その日のチヌはカイさんの46.2cm 、ヒラドさんの51.7cm 。たった2枚出ただけとは思うなかれ、博多沖防でこの時期にこの釣果はこれまでなかったことなのだから。

 

 

次の日。

また同じ時刻ぐらいに新波止に行ってみる。

その日は夕刻からAMAの納会なので14時まで。

 

潮は芳しくなく底まで見えている。水温17℃で変わらず低くはない。

軽オモリはこのところそれほどいい釣果に結びつかないので、鈎オモリをガン玉1号+3号からと少し重めからはじめてみる。

 

外側はササ濁り状態。実績のある内側をしばらくやってみるが全くアタリはない。

ハリスも1.2号まで落としているのに。喰うときは喰う。喰わないときは一緒みたいね。

 

モエビ餌の川島ちゃんも

「モエビにもなーにもあたりません。」

コリャ来ない方がよかったかなぁ。

 

 

しばらくやっていると、今年本気で落とし込みをはじめた方が何かタモに入れて歩いてくる。40.1cmよく太ったチヌだった。

「おーヨカやないですか。」

「ハァーィ!嬉しいです!」

「底ですか?」

「ハイ、少し動きました。」

昨日のヒラドさんは

「グーッときました。」

だった。

 

思うに、ここんところ釣れている人を見ていると、ある釣りパターンがあてはまるようだ。

しかし、僕はそれやっても30分ぐらいしかもたない。体にしみついた釣りスタイルってのはそうそう長く変えられるものじゃない。

で、30分ぐらいやってみたもののやっぱりアタらなくてもとのスタイルに戻って、あきらめ予定より早く13時過ぎに船に乗る。

 

 

今年は11月になったらシーバスルアーやろうと思って新しいルアーも買っていたのに出番がない。

単発ではあるがチヌがいつまで釣れ続くのか。

12月目前。船長、今年は、まだしばらく渡船就航やってみてチョーダイな(^_-)



 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
11月22日(日) 博多沖防 6 満13:17
干18:22
15.5 やや澄 カニ 1 36

サンバ釣りのち沖防

時化が続き、また、諸事情も重なりしばらく釣りのタイミングを逃していた11月。

情報ではまだ博多沖防ではチヌが釣れているという。こんなに遅くまでチヌが釣れたことは今までにない。

ただ、これまで10月過ぎたらシーバスやアジゴ・サヨリなどでお楽しみをしたほうが楽なのでまともに落とし込みをする者もいなかったのもある。

 

 

で、勤労感謝の日を入れた3連休は沖防で過ごそうかと思っていたら、

「サンバ釣り行かんですか。」

というお誘い。もう、サンバ釣りの道具も仕舞っていたけど、そう言われるとまた熱が少し出てきて、じんわりと引っ張り出す。

 

しかし、日曜に行こうと思っていた波止は他の釣友が行く予定らしく、ポイントも限られているということなので中止。

重ねてお誘いを受けてたKのYさんと土曜日に別な場所に行くことに。

 

前の週はよかったという波止に上がって仕掛けを組み立てていると、あとから上がって来た別の釣り人が僕らから2mも離れてないところにシャカシャカと道具を置き、ここはオレの場所とでも言うように座を構え大きなナマリを付けてドッポン・しゃくりのアラカブ釣りにサビキ釣り。

やめてぇ!あきれて文句を言う気にもならず。これはシマえたかなぁ。それでもカラスコマセを撒き、釣りはじめるけど、やっぱり全くアタリなし。B玉釣法のKのYさんも横で浮かない顔。

 

しばらくやって飽きてきて波止を歩いて見るとスリットにチヌがたくさんいる。あとから釣ろうとまたサンバ釣りに戻るが、いくらやっても状況変わらず。

落とし込み釣果09-11-21

サンバ釣りでもチヌ^^;

 

サンバをあきらめ昼からカニでチヌの落とし込みをやると、すぐに小さめのやつが釣れた。でも、大きいのはスケスケ状態で警戒してるのか喰わない。

風が出だして寒くなり僕は小型を追加したところで終了したが、KのYさん、

「サンバも見えます。」

と粘り、とうとうサンバ釣り上げた。33cmと小型だったけど、むっちり幅の広い美味しそうなやつで、一応本命釣ってKのYさんも少しだけ溜飲が下がったようだった。

 


次の日は久しぶりの博多沖防。

11時頃上がると雨がポツポツ降ってきた。どうも、今年は何かにつけてタイミングが悪い。

もう、太い仕掛けには喰わないだろうとハリスも1.5号。ガン玉1号を4号鈎に噛ませる。細い糸は歳をとるとよく見えないし指もカサカサなので扱いにくいんだよなぁ。

沖防メイタ

またメイタ36cm

しばらくして、ふわりと糸がフケてキクと掛かる。簡単に上がってきたのはメイタサイズの36cm。すぐに放流。

 

その後、雨風がだんだん強くなる。寒い中頑張るけど、カニはときどき潰されるもアタリが分からず。チビメイタなのかな。

 

納竿少し前、水面下にぼんやり大きな魚影が見えた。

これはでかい!

そーっと餌を落とすと、魚がスーッと動き同時に糸が横に動く。

喰った!

ギュッと竿を引くとゆっくりと沖に走る。

落とし込みシーバス

チヌ狙いでもシーバス(/_;)

やった!と思ったのもつかの間。シーバスだった。ガックリ。

しばらくやりとりしてタモに納める。60cmの美味しいサイズ。これは晩のおかずにとキープして15時に終了。

 

 

 

 


次の日、勤労感謝の日。

ゆっくりと起きて11時に船に乗る。

まばゆいぐらいの晴。前日とうってかわって静かな海。

波止に上がると、アチャー。スケスケで底が見える。テンションは一気に落ちる。水温は前日より下がり15℃。

ま、上がったからにはしょうがないので少しでも底が見えない場所を探しては落とすけど、昨日たくさんいたフグも殆どアタらないし、まして、チヌのアタリは全くない。

 

シーバスのアジゴ落とし込みの人たちは90cm近いのも含め爆釣モード。

それを横目に見ながらのチヌ落とし込みもつらいものがあるんだよな。

 

風が出てきて少し状態がよくなったので17時回収まで粘ったものの結局、1回もアタリなし。

竿をたたんで波止に立って冷たい風に当たりながら船を待つ。

 

晩秋の日暮れは早い。

昨日の雨で澄み切った空気は対岸の糸島半島の山陰をくっきりと際だたせている。

絵に描いたようなオレンジの太陽がそこにゆっくりと下りて、大きな円の最後の端がポッと消えると夕焼けの空と山の陰。

 

迎えの船にはとっても久しぶりに沖防に顔を出した上田会長も乗っている。ソロバンでは結構アタリがあったということで40弱も釣れていた。

遠くに行ってもそれに見合った釣果というと、たかがしれているこの時期。やっぱりもうちょっと遊べるかもしれない沖防かな。



 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態  餌 釣果 サイズ
11月03日(火) 博多沖防 17 満09:55
干15:28
18 北西 やや濁 カニ メイタ /

まだチヌいる沖防

11月になった。今年もあと2ヶ月。よく沖防に行ったなぁ。

 

代休も含めて日曜から文化の日までの3連休。サンバ釣りしようと楽しみにしていたのに低気圧が強い寒波を連れてきて、日曜から暴風雨の時化。

なんて意地悪な天気なんだろう。窓にバタバタと打ちつける風雨を恨めしくにらむ。

 

サンバ釣りの予定をしていた波止は最後の休みの3日も波が打ち越しているだろう。そう思うと、早起きする気持ちになれず8時頃ゆっくりと起きる。

外を見ると穏やかな陽射し。うん?サンバ予定の波止渡し船に電話をしてみると

「渡してますよ。ただ、波止半分は波が越してるけど。」

ちぇっ!今からじゃ遅いもんな。これなら沖防は渡してるだろう。

 

シーバスでも釣ろうか。と、スピニングリールを出してラインシステムを組もうとファ○○ーラインをよって試しに引っぱるとプツッ。エ?より方悪かったかな。もう一度。プツッ。なんじゃぁ?結び目じゃない普通のところからプチプチ切れる。ラインが劣化しとるやないか。メンテ悪かったか。

もういや!

仕方なくカニを持って落とし込みタックルで行く。

 

案の定、はやと丸は朝から渡している。

11月に博多沖防で真面目に落とし込みのチヌ釣りをしたことは無い。もう完全に落ちているといつも思っていたから。

けど、今年は10月末にも案外釣れているらしい。っていうか、11月に真面目にしている落とし込み師は殆どいなかった。

 

もう10時過ぎ。すでに数人、落とし込みフリークが渡っているようだ。

カニを付けてと。ハリスは1.5号かな。鈎は4号。ガン玉Bを鈎オモリと。ゆっくりゆっくり落としていく。

 

昨日までの嵐で濁っているかと思っていたけど、そうでもない。新波止は沖側が白っぽく濁ってるような状態だ。ま、悪くはない。水温測ってみる。18℃。北風が吹きまくった雨後なのにそう低くもない。案外、いけるかも。

 

数投していると船長から電話。

「新波止真ん中付近で、今年から落とし込み始めたカワシマちゃんが45ぐらいのチヌ上げてる。」

「エッ!ほんとお。」

 

09-11-2川島さん釣果

川島ちゃん 46.5cm

さっそく、真ん中に行くと川島ちゃんがいた。

「釣ったってネー。」

「アッ、ハイ。びっくりしました。ギューンと来て。」

「いいなー、見せて。」

彼は喜んで見せてくれた。口の白いいい型のチヌだ。

「餌は?」

「モエビです。」

彼はメバルやセイゴなどを狙っていたらしい。

「朝方も、掛かってバラしたんです。」

「そうネー、アッ、ラストチヌ候補じゃない。」

「ハーッ、そうですか。」

 

なんか数年前のルフィちゃんに会った頃を思い出すなぁ。あんときは…。

 

僕は今日もたぶん釣れないだろうから、写真を撮って再び落とし込む。

 

チヌはいる。ただ、数は少ないし、餌を嫌っているだけ。警戒しているだけなんだ。

フグが意外に多い。アタるのはフグだけ。多めに持ってきていたカニは結構なくなっていく。

 

11時、 12時、13時…。フグだけ。

喰わんなぁ。今日はチヌ釣りするしかないので頑張ってみよう。と思っていると、糸が沖に潮にさらわれる。引き戻そうと竿を引くとチョンと何かがはずれた。

上げるとカニを潰されてる。アリャー、今度は潮じゃなくてチヌorメイタだったかぁ。分かりにくいなぁ。せっかく喰ったのに。

 

疲れて来たので30分ほど休んで、再開。もうすぐ干潮。

 

 

しばらく落とし続け、つらくなってきた頃。底付近で糸がフケた。そして穂先が曲がる。またフケる。

フグ? いや、これはチヌくさい。

ゆっくりと糸をキキ上げると魚が付いてフワフワしてる。

『ここでアワせていいか?押さえが足りない感じ。しかし、動くのを待ってたら離されるかも。それに20cm波止中に首を突っこまれたら確実に切れる。』

一瞬の間に迷ったが、思い切ってアワせた。

掛かった。メイタじゃない。チヌだ!

首筋に何かがずーんと走る。

 

竿をグーッと起こすと、グリングリンと首を振りながらぶわーんとあっけなく上がってきた。

波止の日陰から明るい日なたへ。

僕に見せつけるかのように水面下で横向きになり、その全身をはっきりと現した。

秋の光に反射して磨き上げたスチールのようにギラッと輝く。

きれいだ!

潮の下がった波止から見ても相当大きい。チヌを狙っていたにもかかわらず、まさかこんなのが来るとは思っていず、しばらくメイタしか釣ってなかったのもあり、その姿を見て思わずぶるった。

少し糸を巻くと水面に浮いてきた。あまりにも抵抗がない。

はずれやすいんだよな〜こんなとき。急いで、タモを手に取る。と、パスッ。ぅわっ!やっぱり〜ぃ。

 

チヌはあざ笑うかのように2秒ほどじっと浮いていた。が、あまりにも予想像通りになったので体が動かなかった。そいつはそしてスッと消えた。

惜しい!

 

 

09-11-2メイタ

バラシのあとのメイタ空し

今年はバラシが多い。掛けたら必ず獲る。これがこれまでの自分の信条だったにも関わらず。まさに今年を象徴するような鈎ハズレに情けなくなる。

 

…その後、メイタを釣ってその日が終わった。

チヌはまだ沖防にいる。それだけ分かった。