落とし込み釣行記2007/10月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
10月28日(日) 博多
沖防
18 満11:05 干16:33 21 北西 やや濁 カニ 49

居残りチヌ

一昔前、学校では、放課後、補充学習や担任と話をしたい子が4〜5人教室に居残っていた。ゆっくりと過ごす中で意外な子どもの一面を発見することができたものだ。不審者が悲惨な事件を起こすようになってそれもなくなり、ハヨ帰れ、寄り道するなと一斉下校。そのあと必ず会議。学校も味気ないものになってきた。

 

さて、AMAのサンバ釣りオプション大会が突然の台風の出現で中止になった。
 がっかりして前日のイベント&慰労会の疲れも出て家で寝ていたが、落とし込み教室博多沖防の居残りチヌさんがいないかなとむっくり起きて、昼ご飯を終えて午後1時過ぎから行ってみた。

何しろ、シーズンもほとんど終わった沖防はシーバスがバホバホ喰ってはいるものの、チヌ達は、ほとんどもう足早に下校して、居残りのわずかなチヌは無口で臆病で、そうそう近づいてはくれない。1日1回お話してくれたらいいかなという感じ。

 

ま、博多湾は内海なので台風の影響も少なく、ソロバンに上がって落とし込みを始めたら意外に晩秋の陽気が暖かかった。だーれも落とし込みしていない。落とし込み貸切。
 でも、アタリは皆無。波止中間から灯台までの内外折り返し約1kmの間に、唯一、糸を揺らしたのは、泳ぎ回っているコノシロ?

 
落とし込み釣果07-10-28 
いないと思ったらまだいた。
49.2cm 2.2kg

 竿:RYOBI夢幻海3.1m,
 リール:マミヤ舞匠メタル80
 道糸:レグロンソフトレオ
       オレンジ4号(セミフロート)
 シーガースーパー磯ハリス:1.5号1.5m
 鈎:ダゴチン専用2号 鈎オモリ:B

中間に戻って一息して今度は波止根本に向かって内側を釣り下がる。
 コンクリブロックの間に体を入れて、小さめのカニをまず真下に落とす。アタリなし。今度はポンと横に放り投げ、ヘチに沿って糸を張りながら落としての着底ごろ。
 糸がフョンと動き、穂先がチョイとわずかに曲がった。
 R社の竿、夢幻海の穂先はダゴチン竿のように小さなガイドが間隔を詰めて付けてある。つまり、感度はすこぶるいい。微々たるアタリも逃さなかった。

咄嗟に少しキイて咥えているのを確かめつつアワセ。
 掛かった。重い。オーよかった。来たバイ。

 

こいつ、僕がブロックの間に挟まって動けないのを知っているのか真横に走る。カキ殻でハリスを切ろうとでもしているように岸壁にへばり付きながら走るものだから困った。
 手をいっぱいに突き出して糸を出したり、タメたり、巻いたり。全然寄ってこず、水面下1mぐらいのところをゴリゴリ頭をこすりつけているんじゃないかというぐらい離れない。頼む切れるな。ぐっと我慢。
  少し抵抗が緩んだすきにグルグルッと糸を巻き取ると、ようやく横になった。
 そのまま近くに寄せサッとタモで掬う。
 まあまあ良型。もうちょっとで50UPサイズ。15時ジャスト。

 まだまだ帰りたくない居残りチヌ。もう下校してもヨカよ。ありがとね(^_^)v



 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
10月13日(土) 博多
沖防
満10:43 干16:28 24.5 晴〜曇 やや濁 カニ
54、50.8、
32

劇的事件

4月1日から始まった、はやと丸ロングラン終了は10月14日午前10時。
 去年はAMAで沖防40UPが19枚で僕のトップで終了したけど、今年は、ルフィーちゃんが21枚。やっと獲った50UPもルフィーちゃんが追い越し、しかもロングラン2位に浮上。先日47.5を釣ってAMA40UPラストチヌかも…と思ってたら、またルフィーちゃんに釣られ、
 いい加減にせい!
と、22歳も年下のまな弟子?の活躍に年甲斐もなく発奮してしまったのでした。
 こうなったら、でかいの1発、55cmでロングラントップ(次年度ロングラン期間乗船無料)に躍り出てやるぅ。

 

去年のロングランチャンピオンのRMCウエちゃんが(上には上がいるモンで、彼は今年、無料乗船権をフルに使い、落とし込みでロングラン期間40UP51枚の記録を打ち立てたのです。)沖防行ってるはずだから、様子を聞いてみようと電話をしたら、
「一文字で30cm台を数枚釣りましたが、大型はもう無理みたいですよ。」
 と切ない回答。
 でもやるだけやるか。ラスト1日とちょっと、最後まで可能性を期待して。

 

最近のデータから、ソロバン。満潮と干潮前後の潮の変わり目にチャンスが多い。
 9時ごろソロバンに上がると、もうRISU会長が釣ってる。
「なーんもあたらん。オレ昼に上がるから、頑張って。」
「ハーイ。」
と返事をしたものの、潮はほとんど動いていない。外側は結構濁りが入っていて風もあたっていい感じなんだけど、アタらん。内側は明るい感じの濁り少々。
 波止中間から内側を根本に向かって落とし込み、外側を戻りつつ落とし込む。中間からまた灯台に向かって内側。灯台から外側を戻る。全くフグもつつかない。すでに15時。

 

(ダメかなー。)
 波止に座り込んでおにぎりを食べて、寝ころんで体操。
 空はいつの間にかどんより曇って薄暗い。秋風が冷たく吹いて寒ーい。ワビしーいっ。
(これから干潮前、糸が見えなくなるまでが最後のチャンス。内側に狙い絞って頑張るかなぁ。)
 ハリス1.5号を1.5m、新しいのに替える。ガイドに掛けて引っぱってヨリをとる。鈎も新しいのに替える。ダゴチン専用2号。小さいけど唇に滑らせて掛けたら軸は太いのでどうにかなるだろう。
 マルちゃんも少し向こうで頑張っている。さてしょうがない、やるか。

 

気持ちを立て直して、5投ぐらいした底近く、
 コン。ギューッ。
 いきなり来たーっ!

 

引きからいって40UPは間違いない。
 丁寧に丁寧にと。
 引きに合わせて腰を落としたりタメたりやりとりしてると、マルちゃんが寄ってきた。
「でかいですか?」
「ウーン、40UP。」
「いいですねー。」
引きが軽くなった。
「あー、39かもしれん。」
「なんですかぁー。」
 でも、結構しつこく引く。案外、大きいかも。
 だんだん近寄ってきて、姿がゆらーっと見えた。

 

「アーッ。」
「オチさん、でかいヤン。ゆっくりやった方がいいですよ。僕が掬っちゃル。」
「そう?ジャ頼むね。」
浮かしたチヌをマルちゃん掬い損ねる。
「オイオイ。」
「こづいちゃろうかなー。」
「やめて、ホラ頼むよ。」
 次はちゃんとタモの中へ。
 上げてみると、50UP。バンザーイ。
 マルちゃん、
「デカ、これ55あるっちゃないですか。」
ちょうど、はやと丸が通ったので手を振って船に乗り測ってもらう。54cmジャスト。
「おしいー。」
と、マルちゃん。現在の1位は54.2らしい。
 でも、満足。ルフィーちゃん抜いちゃったよ。わりいね。
 こうしてドラマは突然来たのです。いやー、あきらめんもんやね。15:30。

そのまま帰ろうかと思ったけど、ロングラン最後まで釣り遂げようと、また波止に戻る。
 その1枚目から50分後、16:20 ド干潮。
 底で、キイたら、魚が掛かり損ねた。
「オ、おるヤン。」
 餌を付け、そーっと落としてキクと、完全に居食いだが今度は咥えをとらえた。
 元気がいい。45ってところかと思いながらやりとりして、タモに入れたら、また50UP。
 ウッソみたい。あのアタリ無しの6時間半はなんだったの?

 
落とし込み釣果07−10−13
54cm、釣ったばっかり。撮影マルちゃん

 竿:夢幻海3.1、リール:舞匠メタル80
 道糸4号(バランス悪いが巻替え面倒で)、
 ハリス1.5号、鈎:ダゴチン専用2号、鈎オモリB
落とし込み釣果50UP2枚07−10−13
左54cm2.7kg、右50.8cm2.5kg

こういうこともあるんだなぁ。
 その後32を上げて糸が見づらくなりゲームセット。
 トップにはならなかったけど、2位浮上。
 描いた筋書きがホントに近く実現して、ロングランの長いドラマ最終章が劇的ピークで幕を閉じたのでした。

 

 

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
10月8日(月) 長崎 28 満 7:43 干14:02 26 B玉
カニ
(-_-)

割安サンバ釣行も

体育の日。
 夜明け前、ワイパーが効かないぐらい土砂降りの雨の中を、ルフィーちゃんが車を運転している。
横に乗った僕がハラハラするほど前が見えない。

 

「月曜、休みなのでサンバ釣りに行きませんか?」
 数日前にメールが来たので、どこかいいところないかと情報を収集していたけど、あまりパッとしない様子(というか、情報収集能力に欠けていたかも。)
 迷った末に選んだのは、もう、何年も足を運んでいない場所。
 波止渡しをしなくていいので割安だし、もしかしたら、ヒットかも。

 

そういうことで、2時間あまり車を走らせて定期船に乗って着いた波止。
 天候が悪かったせいかだーれもいない。
 今日のタックルはS社 石風3号33/39(トップがちょっと硬過ぎかな。要改造),倍速リールにG社 強磯SP遠投8号道糸。サルカンを経てハリス:タフロン7号、鈎:伊勢尼15号から。ガン玉は鈎上5cm程度に6B1個から。
 仕掛けを作って波止内側をひょいと覗くと、大きなチヌが群れている。あわててハリスを細くした仕掛けにカニを付けて落とすけど、喰わない。残念。

 

またサンバの仕掛けに戻して、少々期待して20mほどの底上に冷凍B玉を振り込むも、反応なし。
 …ずーっと反応なし。
 ルフィーちゃんも黙々と打ち返しているけど、期待はずれが顔ににじんでいる。
(こんなところに連れてきて悪かったなぁ。)

 

ところが、昼前、いきなり、ルフィーちゃんの竿がグッグーッとお辞儀をしてそのままグーッと絞り込んだ。
 竿が曲がる。しっかり掛かった。
 そして、37cm、1kgのサンバゲット。
 アチャー、先にやられた。
 「ハリス少し落として、カニに替えたら来ました。底です。」
と、ニコニコ。よかったネーと拍手。(ちょっとホッ。)
前に打って、完全に底に餌を付けて、少しずつ前に寄せていると喰ったゲナ。
 いいなーと思いながら釣っていると、また、すぐルフィーちゃん、グッ、グーッ。
 喰うヤツは一気にくい込むね。800gゲット。
「これは、餌、B玉フレッシュです。」
 今度はチョッと頭に来たが、
「こっちに来て釣ってください。」
と言うので、素直に横に行って釣るけど、もう餌盗りのアタリになってしまった。

落とし込みサンバ釣果 ルフィーちゃん
 ルフィー 割安ツアーのサンバ
左側のもらってお刺身でいただきました^^;
やっぱり旨い。

竿:THE黒鯛GS-2 39/45
リール:メタロイヤルヘチU
糸:フロストン遠投6号、ハリス8号→5号、
鈎:伊勢尼12号、オモリ6B鈎上10cm。
 

しくしくもとの場所に戻って、コバの巻き潮に落としていると、グーッと押さえてパッ。
 おっ、これはおるバイと、餌を替えて、落としたら、また、グーッ。パッ。これの繰り返しで、ノラない。
 鈎を大きくしたり、小さくしたり、カニにしても、フレッシュB玉にしてもノラない。送り込んでも、送り込まなくてもタナを変えても同じく。
 イライラしながら、2時間近く遊ばれて、
 「これはサンバじゃない!」
 と、怒ってあきらめた。噛みあとから見てもフグじゃー。なんて。

 

そして、とうとう、定期船の時間が迫り、ゲームセット。
 これで、サンバ3連敗でしゅ(クスン)
 ま、今回は、様子見ということで、グーッ、パッで遊んでもらったし、前回の2回よりもマシだったということで帰りました。
が、サンバ釣りたー井。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
10月6日(土) 博多
沖防
26 満19:38 干13:07 26 薄曇 薄濁 カニ 47.5

オチのチヌ

何週間かぶりの沖防。
 サンバ釣りもさっぱりなので、ダメージの少ない近場で気ままに竿を出そうと。

  

シーバスも魅力だけど、早起きしないといけないので、今回は本分の、チヌの落としこみ釣りに徹することに。ゆっくりと起きて、11時頃から、干底前後と夕まづめを狙う。
 こういう自由な選択ができるところが、沖防のいいところ。

 

風は台風の影響で北が強く吹くらしいので、ソロバン外側のバシャバシャの中でのギューインという快感を頭に描いて上がった。

 

ンが! 風は東のまま。外側は魚のいない水族館かと思うほど底まできれいに見えちゃってる。
 おかげで、どこがどんな底の状態かバッチリ分かったけどね。
 落とし込み釣りで、魚がいない場所に餌を落としていくほど空しいものはない。それで、しょうがなく内側を探る。内は若干濁っている。

 

一旦、波止中央から根もと付近まで探る。下げ潮は流れていない。波止中央まで戻り、灯台に向かって探る。全くアタリなし。
 腹が減ったので、灯台付近から波止中央の荷物のところまで、釣り戻ることに。
 灯台から40〜50mまでは灯台に向かって潮が流れているけど、アタリなし。

 

それから先は潮の流れがなくなった。でも、なんかアワと水面の様子がちょっといい感じだなぁ、おそらく今日はこの辺に下げ潮があたってるのだろう。と思っているとチョンと来た。
 やっとアタリ。さっと糸を張ってもノらない。カニの足が3本なくなってる。フグか。ちょっと移動してまたツン。今度は目がなくなっている。フグか。でも、フグでも活性があるって、こんなダラーっとしたときには嬉しいのですねー。集中力が高まる。

 

移動幅を3mほどに縮めて、糸フケを丁寧に作りながら落とすと、底でコン。糸を張るとギューっと底走り。
 え?ウソ。来た。メイタ?

 落とし込み釣果07−10−6
オチのチヌ

竿:夢幻海3.1m、
リール:マミヤ舞匠メタル80、
糸:4号、ハリス:1.5号、
鈎:ダゴチン専用3号、ガン玉B
 

ではなさそう。追いアワセを2・3回くれて。だんだん引きが強くなった。
 おおッ! なんかいい型みたい。 もしかして〜。50UPかも、なんて淡い期待。
 ハリスは1.5号。引きに合わせて糸を少し出したり、竿でタメたり丁寧にさばいてゲット。
 ムム、なかなかの型だけど、50UPとはそう簡単にはいかないねー。47.5cm、1.9kg。落ちがけチヌだろう。 ちょうど干底の1時10分。  

その後、上がってきたウエちゃんと、18時の夕陽が沈むまで釣るけど、ノーヒット。つまりアタリは1回だけ。ちびしい!ウエちゃんはさすが、17時過ぎに30チョイを上げたそうで。
この日、新波止でも17時からメイタの入れ食いになったようで、状態がよければ、もうちょっと沖防の落とし込みチヌ&メイタが楽しめる「かも」。

 

 

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