チヌ落とし込み釣行記2006/4月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
4月23日(日) 沖防 26 満 6:52 干12:19 14 薄曇
やや濁

カニ
 初沖防

 今年も、4月1日から博多沖防のはやと丸が波止渡しを開始した。
 早く、船長や岸壁の母や常連さん達と顔を会わせたく思っていた。
 
 土曜は雨。一日待って、日曜日は、おだやかな天気のようなので、一丁行ってみるかと早起きして支度。
 竿1本にタモと道具一式ベルトを持って。初沖防の落とし込み釣り。
 この手軽さがいいんだよね。沖防は。

 カニだけじゃ心細い。1回も魚のアタリがないのは寂しすぎると思って、岸壁の母から青虫500g買う。これで、なんか釣れるだろう。

 大体、初期には、落とし込み釣りで、チヌは新波止か一文字から出ているので、一文字に行ってみる。


きれいな色のチビアイナメちゃんでした。
 青虫を付けてと。
 ハイ、早々アタリ。
 ちっこい、ちっこいアイナメちゃんでした。記念に写真を撮って、もっと大きくなーれ。
 昔、釣り人はいつも昔の話をするんよね。15数年ほど昔は、ほんとにビールビンぐらいの大きなアイナメがよく釣れていたもんだが、今はこれ。

 メイタでも来ないかなぁ。

 でも、セイゴ25cm、ドンコ7cm、ハゼ10cm、ソイ20cm…と青虫にはかわいいお客さんがよく釣れる。もち、みんなリリース。

 飽きたので、最後の2時間はカニでやってみようと、11時までちょっと本気の落とし込み釣りだったが、1回もあたらなかった。
 やっぱり、虫買っておいてよかった。
 天気も穏やかだったし、いい気晴らしの初沖防落とし込み釣りでした。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
4月15日(土) 鹿児島 18 満 8:19 干14:46 20〜
17
南東〜
南西
やや濁
カラス
  カニ
51、45、
42×2、
41×2、40
パンドラの箱

 鹿児島S堤。
 ずいぶん前には、60UPが釣れるとせっせと通ったが、糸が入りすぎたのか、そんなヤツにはなかなか巡り会わなくて、行くたびに修行の連続だったので、3年前に行ったのが最後、しっかりガッチリ封印してしまっていた。

 長崎も落とし込みでは思い通りの釣りができない状況で、ここって言うところがないなぁ。と思っていたところに、KUMAさんが
「S堤、行きますよ〜。今、3人、あと一人いたらいいんですけどね〜。」

 何しろ車で4時間かかるし、あのつらーい風・波の修行を思い出して
「う〜ん…」
と即答を避けたが、KのYさん、H君も一緒だし、久しぶりに行ってみるかと、ついに封印を解く決心をした。

 天気予報は、雨。でも、波風はなさそうで、前線が通過したあとがコワイ気がしたが通過するのは15時頃のようなので、釣りできるかも。

 2便で久しぶりのビッグステージに立つ。やっぱり、ワクワク感は最高。しかし、雨が降っている。風弱。今日はいいかもと、いつもの根拠のない期待で仕掛けを作って、さて、どこから始めようか。
 今日の狙いはここに来たからには60UPのチヌか石鯛級のサンバ(何か変な表現)。

 東側は、工事が終わったばっかり。西側はもう、灯台の付近の1番落とし込みたい場所に人が群れている。ルアー、浮子釣り、そして落とし込み。あそこはダメやね。

 しょうがなく迷いながら、荷物の場所からちょっと歩いて真ん中付近の内側から始める。
 ここは上げは内側を左に流れる。下げは外側を左に流れる。
 取りあえず、やっぱり潮が流れている内側かな? 波もうちつけているし。

 KのYさんが採ってくれたカラスの大きめのヤツを伊勢尼15号に付ける。ガン玉はまず3Bから。最初は上層をポンポンと探っていこう。

 1投目に落とした横にチヌがいた。浮いてるの、ここで久しぶりに見た。期待して2投目。喰わない。3投目。一ヒロのハリスが入ったところで止まった。ワカメかカキか引っかかったかそれとも…。糸を張ると喰ってる〜!
 アワせた瞬間にギラリと銀色が翻った。でかくないが小さくもない。しかし、ウレシイ。こんなに早く喰ってくれるなんて。

 まあまあの引きを楽しみながら、掬う。メジャーで測ると50越えてる。おー! 最初から年なしとは。
 嬉しい反面、狙いのヤツじゃないので、さっさとストリンガーにかけて、さあ、次。
 でも、次が思ったように来ない。外側を見てみると、下げ潮ときのように流れている。また、浮きチヌがいる。今日はどうしたことか、こんなことずーっとなかった。だから、封印したんだけど。

 餌を落とし込むスピードが速いのかな。ガン玉を小さくしてカニでもやってみる。が、喰わない。
 悔しい。

 荷物のところでKのYさんがずーっと釣っているので、これは何かあるな。と近づいて見ると、

「もう3枚釣りました。めっちゃ浮いて群れてますよ。エサ、カニです。」
だって、やっぱりー。雨で携帯が使えないので、情報がもらえないのよね。

 では! と、その近くでカラスで落とし込んでみると、2投目に掛かったが鈎ハズレ。やっぱり鈎先が曲がってた。だめね〜。ちゃんと点検しなくっちゃ。鈎を替えて、すぐ止めアタリ。でも、型が小さい。KのYさんもよく掛けるが、でかくない。ッてことは、上層は中型が群れているのか。
 デカバンはきっと底近くバイ。
 少し、オモリを大きくして、カニに替えて底までゆっくりと落とし込んでいく。んが。底で来たのも40そこそこ。嬉しくもあり。欲はあり。

 それから、ヘチ底、前、スーパー前といろいろデカバンを求めてやるが、潮が下がるにつれ、浮きチヌもいなくなり、アタリもなくなり。

 KUMAさんは不思議なことに1回もアタリが無いという。ハリス5号だというけど。
 H君は新しい生きエサの実験に夢中のようで(彼は熊本なので、ここには結構気軽にこれるのだ。余裕ってとこかな。何しろ64とか55とかの石鯛を毎年のように釣ってるんだから)

 「このエサ、面白いです。アタります。掛かるんですけどはずれて。」
はい、しっかりデーター取っておいてね。それが究極エサになるといいなぁ。

 結局、あれやこれやとしながら、最後に底で2枚連続で掛けたところでストリンガーもなくなったし、7mのタモも届かなくなった。最干27cmは落としダモじゃないと無理みたい。
 時間もそろそろということで、夢はまた破れたが、結構心地よい感じで、2重3重に封印した禁断のパンドラの箱は、また、開いてしまった。

 そういえば映画「インディージョーンズ」の「失われたアーク」で、黄金の棺を開けた瞬間、飛び出した天使が、みるみるうちに骸骨の悪魔のようになって襲ってきたなぁ。
 どうか、ずっとシルバー天使のS堤であってくれますように。 

封印といたらこんなんでした。

KのYさん、ながーいトンネルのあとの快感


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
4月 1日(土) 長崎 満 9:37 干16:14 14 無〜北弱

カニ
51.2
さくらチヌ

 1週間ほど前、職場のさくらが2輪開いた。
 もうすぐ開花やな、と思って毎日見ていた。
 2輪の花が開花の合図だったのか、他のつぼみはもう待ちきれなかったように次々と花びらを広げ、1週間で見事に職場の周りをピンクに染めた。
 鹿児島の川内に落とし込みに行くときは、早めのさくらが咲いていたよなぁと、しばらく遠ざかっている場所がちらりと脳裏をよぎった。
 
 3月31日は毎年、自分の業界では送別会がある。
 今年は自分も送られる側。いさぎよく1次会でおさらばするつもりだったが、楽しくつい2次会まで。
 
 肝臓がまた悪くなって、ここ3ヶ月ほど絶っていたアルコールの効き目はすこぶるよく、3時にたっちゃんと待ち合わせていたが、2時にアラームで目が覚めたときはひどい状態。頭ガンガン、胃はムカムカ。ううぅエ〜((((゜o。)))

 たっちゃんが来たので、何かのために役立つかもと、VIVIAN号を車に乗せて、たっちゃん長崎まで運転お願いね。

 釣り場についたら、予想以上の凪状態。前々日にすごい風が吹いていたので少し濁りを期待していたのだが、1日経てば影響無くなるのね。水温も下がってるようで一月前と変わらない。

 1カ所目は全く反応無し、2カ所目スケスケで底が見える。
 10投もしないうちにあきらめていたところに、怪しいレガシーが来て止まった。中から飛び出たのは、福岡のUちゃん。びっくり!
「やっと見つけました。どうですか?」
「ぜーんぜん。スッケスケ。そっちどう?」
「あちこちと回って来たけど、ぜーんぜんでした。」
 3人でどこに行ったらいいのか検討つかない話をしてから北と南に別れる。

 Uちゃんが探ったあとかもしれないが、とにかくめぼしのつくところに行ってみる。しかし、最近、運送・鉄鋼は景気がいいのか、土曜日はどこも護岸で仕事をしているのでなかなか釣りができない。
 
 移動を繰り返して3カ所目。仕掛けを落とし込み、3投目に穂先がクーッとお辞儀をした。フグかな? あの、しつれーなイラかな?
 キクと重くもたれかかる。アワせる。ガツッと手応えを感じたが、掛かりが悪かった。スポンと抜けた。
 しまったー!
 カニを付け、試しにもう一度落とし込んでみる。チヌならアタらンやろ。
 今度は穂先をお辞儀させて喰い上げた。糸を張るとくわえている。こんなアタリ、同じところでかけ損なったヤツがまた喰うのはキビレだろう。

 今度はしっかりとかかった。あまり抵抗はしないが、結構ましな型のようだ。リールをグリグリ巻いてぼんやり色が見えてきた。おや? 白くない。ピンクも黄色も混じってない。銀色だ!シルバーだ!! やった、チヌ。

 一気に浮かせて、タモに入れる。50近い感じ。たっちゃんの近くに持っていって巻メジャーで大まか測ると、52ぐらいある。車からAMA公認メジャーを出して測ると51.2cm。お腹はふくらんでなく2kgの平均重量。ラッキー。

尾長鈎のように曲げられてた

 そうそう、このチヌ、鈎を曲げていたのでした。あぶなかった〜。


 それから、また、移動を繰り返したが、どこもスケか仕事中で思うように釣りができない。

 移動をしてると、銀太ちゃんから電話。
「今どこですか?」
「釣れンけん移動中。」
「Uさんと会って、オチさん達来てるってきいたので…。チヌ釣ったんですが、メジャー持ってきてないので、測ってもらえませんか。」
「このー 一人で釣りに来てメジャーを持たない? たっちゃん、事務局の権限でマイナス1cmにしぃ。」
とか話しながら、近くだったので、行って測ってやる。
 48cm。ちょっとホッ。でも、銀太ちゃん、何ヶ月ぶりかの良型にニコニコ。よかったね。


運良く1枚 この時期当たりはずれが多いです
 …別れて、また、数カ所で落とし込んでみるが、どこも反応なしで、たっちゃん、むなしそうに、
「やめますか…。」
「そうね? まだいいよ。」
「いや、もういいです。」
 残念だけど、帰路につく。たっちゃん家が遠いモンね。

 車に乗ると雨が落ちてきた。帰りの高速は眠くてたまらなかったが、道路の両サイドの山々に咲いているさくらの鮮やかなピンク色が眠気を覚ましてくれた。 
 チヌもこれからが本番。

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