チヌ落とし込み釣行記 2005/5月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
5月21日(土) 沖防 12.8 満 7:42
干13:55
19.5 やや濁
カニ.カラス
33.6

40UPやーい


 職場の草刈りが終わって、2時頃から沖防に行った。
 今日は、沖防初チヌ釣れそうな予感。

 雨がぽつんと落ちて、ときどき海面に小さな輪をつくる程度の、なかなかいい天気なので、少し期待をして一文字に渡った。

 仕掛けを作って灯台の方に歩いていくと、ウン? 誰か寝ているような。
 あっ! 沖防の常連さんクラブのお兄ちゃん達が二人。そばに行くと、片眼を開けた。
 「釣れる〜。」
 って声を掛けたら、
 「全然。」
 釣れるならねてないよね。
 しかし、最初からこの光景みたらいっぺんでだれてしまうじゃない〜。

 一応、ミジの1枚貝で、近くを探るが、やっぱりダメ。潮も動いてない。
 ちょっと移動して、仕掛けを入れながら横を見ていたら、あ=っ! 貝が半分割られてるぅ。
 よそ見してるときに限って、アタリがあるんよね。これよくあること。
 数歩戻って入れ直すが、もうさっぱり反応無し。
 
 切れ波止に移動。
 しばらく貝でやって、カニに替えてパイルに餌を当ててキキながらトントンと下に落としてると、コツコツッときた。穂先で魚を確認してアワせると掛かった。

  糸がファイアーラインなので、手元にくるショックは大きいが、小さい。一応タモで掬って、33cm。

 タグ打つので、これもキープ。

 一応、携帯で写真写しました。
 キープすると、小さくても何か嬉しい気持ちになるのは、どうしてでしょうね。

 なんか釣れる気がして、AMA沖防初40UPを期待して、更にどんどん落として行く。

 また貝に変え、貝団子に変え、カニに替え、おもりを替え。前を打ち、底を狙いと、いろいろやってみたが、アタリはそれっきりで7時近くになり、はやと丸が近づいてきたので納竿。
 今日は、沖防では40UPが1枚釣れたそうだが、釣った人はその場で放流したみたいで、船長も未確認。
 
 なかなか40UP釣れないなぁ。
 でも、水温も結構上がってきてるし、おそらくこの1〜2週間でいい状態になるんじゃないだろうか。  


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
5月14日(土) 沖防 5.8 満12:23
干 5:56
18.0 晴曇 やや濁
フジツボ
カニ.カラス
メイタ 28.5

沖防で遊ぶ


 前日は、例のごとく飲みごとだったので、ゆっくり起きて、2時頃から沖防へ。
 そろそろ、40UPが出るかなと、かすかな期待を胸に、フジツボにカラスダンゴ&ミジ・カニと3種類の餌を持って出かけた。
 小さな冷蔵庫を安く手に入れて外に置いているので、うちのカミさん喜んでいる。
 何せ、家の冷凍庫は1/3がフジツボに占領されていたものだから。
 
 ってことで睡眠も十分に取って、ゆっくり昼飯を食ってからの出陣。沖防はほんとに手軽でいいな。
  
 切れ波止に渡って、まず、ミジの2cmぐらいので一通り落としてみるが、全く反応無し。

 今度は、小さいカニで、底を釣ってみる。
 少し動いている潮に乗せ、わずかに餌を上げ下ろししていると、何かに引っかかったような感じ。
 その後、チョンと来た。餌をあげてみると、フンドシだけ。
(フグ、ここにいるかなぁ。)
と思いながら、もう一度落としてみると、今度はチョンチョンと穂先が1cmぐらい動いた。(また来たかフグ野郎。)
と思って、穂先を少し上げると付いていている。おや?ちょっと違う感じ。そのままググーッと竿に乗せていくと、掛かった。これはフグじゃないがチヌでもない。きっとメイタでしょ。
 
 案の定、メイタでした。でも、沖防初メイタ。ちょっと嬉しいね。毎年、沖防はこのメイタから始まるんだから。
 

沖防 初メイタ
小さいのに白いの出してた。若いオスでしたね。
船長がタグ打つので、キープして、同じところに落とすと、また、クッとわずかに穂先が揺れてすぐ戻った。上げてみると。餌がない。ウ〜ン。メイタだったかな。もう一度落として見るが、アタリはそれっきり。

 今度は、フジツボでやってみる。全く反応無し。
 結局、7時前まで粘ったが、アタリは全然。
 船長によると、この日は、モエビの落とし込みとオキアミの浮子釣りで40UPが1枚ずつ釣れ、他にメイタ級が3枚と言うことだった。

 船着き場で、タグを打ったメイタをリリースして、さて、これが、いつまた釣れるかな?
 どのくらい大きくなってるかな? 楽しみだ。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
5月7日(土) 山口O堤 28.3 満 8:04
干14:28
18.0 やや
フジツボ
カニ
37

気力


 前も書いたが、いい釣果には気力が重要な要素となる。
 ここでいう気力とは、釣りに集中できる状態のこと。5感から更に第6感(Six Sense)までとぎすまされ維持され、それでいて、リラックスして周りが見えているような状態とでもいうか。
 体力・体調も重要だが、それがよっぱどひどくない限り、気力がカバーしてくれる。
 我がAMA名誉会長の松下先生はそういう状態のことを「気持ちが安定している。」って言っていた。気力が充実しているってことだろうと思う。そういうときは、これまでの様々な経験や技術をフルに使うことができるので、釣れるんです。
   
 こう書いていると、僕は気力が充実しているかというと、そんなときはほとんど無いので、その充実した時期があったときのことを思い出しているだけなのです。
 仕事そのほか諸々のことなど、自分では調整ができにくい環境の中で生きている限り、釣りに気力を出し切るってそうそうできることではないけれど、できる人は存在するのです。

 昨日は、RISUさんと釣りに行ったが、感じたね。それを。

 前日は、地区PTAの新旧常任委員会。引き続き懇親会。1昨年やって、もうこりごりっていうPTAの事務局長が、異動した学校でまた回ってきた。地区の学校が33校あるので単純計算すれば33年に1回で済むのものを。研修会や会議の計画・実施や九州PTA・県PTA・福岡ブロックPTA関係とかの諸事務・雑務・会計をほとんど一人でやりくりするんです。涙。いや実際、落ち込んでます。本来の職務が滞るほどの内容があるんで。異動した職場でも、とまどうほどの仕事が山ほどあるっていうのに。

 ま、それで次の日は釣りだし、1次会が終わって「それじゃこれで。」とおさらばしょうと思っていたのに、
「あんた、つきあい悪いね。」
という一言に男気出してしまって、しこたま飲んだか飲まされたかで、家に帰ったのが夜12時頃、約2時間弱眠って、よたよたと起きて、RISUさんとの迎えに来てくれる約束の時間になった。この時点で気力はない。でも釣りはできるだけ行きたい。 

 RISUさん、気遣ってくれて、「寝とっていいよ。」と運転してくれた。やさしいんです。
 5時に船着き場に着き、約2年ぶりに船長に挨拶。去年は足の怪我で1回も来なかったもんな。
 船長、
 「昨日は、夜中、すごい西風が吹いていたよ。」
 海は引っかき回されいい濁りになっているが、さて、これが吉とでるか…。水温は前日より下がってるだろう。
 
 波止は南北に伸びている。北風が波止に平行に吹き、釣りにくい。それより、寒いこと。
 我慢して、今日はフジツボで釣るって決めていたので、2号鈎に冷凍フジツボをつける。ガン玉3号から始めて上げ潮に仕掛けを流し、自然にスリットに吸い込ませる。イメージ通りに仕掛けはチヌの口元に行く予定であった。が、アタリ無し。しばらくしてガン玉を2号に替え、1号に替え、入れるタナを変えるが、ぜーんぜん。RISUさんもアタらない様子。仕方なくカニに替えてみても同じこと。底もアタらない。

 ぶるぶる寒さに震えながらも気力を振り絞り、また、フジツボで移動していると、7時頃、スリットに入った仕掛けが張ったとき、穂先がクイクイって動いた。やっとアタった。重さを感じながらジワーっと魚をスリットから引き出し、クイッと合わせると沖に走る。小さい。37cm。ま、これでボー○は無くなったが…。
 時間だけが過ぎ、北風はやまず、陽は射さず、眠さと、きつさと、寒さはつのるばかり。…今晩も飲みごとだし、明日の日曜は職場の資源回収で早起きだし…、そんな諸々がよぎると更に気力はダウンしていく。ほとんどあきらめ状態。
 寝たくても寒すぎて横になれんとです。…VIVIANです…。

 RISUさんは、10時半近くになっても、まだ釣れてなく、
「こりゃ、今日はぼー○かなぁ…。」「今日は、ほんとに、だめかも。」
とつぶやいている。僕は、
「いや、いつもの逆転ホームランがありますよ。」
って、言った。誰かに魚が1匹でも釣れている状態では、RISUさんは最後には必ず釣っている人なんだから。見切りも早いが、粘るときはスゴいんです。

 潮が下げに変わってから、潮は北から波止両側とも平行に流れ出した。RISUさん、
「カニちょーだい。」
しばらく釣っていると思ったら、
「アーッ。潰された」
「また、潰された。オレ、ヘタになったぁ。」
 僕の方に来て、甲羅をはがされた2匹のカニを見せる。確かにチヌのはがし方。
 それからまた、カニをもらって、沖側をしばらくしゃがみ込んだように釣っている。
 変な釣り方してるなぁ。遠くからそう思っていると。竿が曲がった。とうとう釣っちゃった。
 型はそんなに大きくないが、RISUさん照れながらもニコニコ。

「どうやって釣るんですか?アタリはどんな?ガン玉は?」
って聞くと、
「スリットの中に直接エサを振り込んでスリットに引っかからないように糸をサバキながら、底についた瞬間、フグみたいな何かしらのアタリがある。その竿じゃ難しいよ。」
 僕のは3.1m、RISUさん2.4mだったかしら。でも、僕はRISUさんと同じように手で仕掛けを持って、振り込んで、風と潮で仕掛けが引っかからないようになんとかうまいことやってみる。できるんだけど…。アタらないんだねぇ。
 
 RISUさん、また掛ける。ストリンガーにぶら下げる。しばらくして、また。型はそんなに大きくないが、見ているだけでもイキイキとしてきた。
 これなんです。あきらめない集中力。同じことを最後までやらない。できる限りのことをあれやこれや考えながら状況によってやっていくうちに、何かが変わるんですね。
 
 RISUさんが、こだわりのフジツボからカニに替えたときが、その契機の1つ。そして、アタリがあった。チヌはまだいる。この確信が引き金となり、ついに1枚釣った。小さいながらも釣り足していくことが、気力を倍増させ、更に状況が見えてくる。第6感まではたらき出す。自分からノッた状態にしちゃったなぁ、って、そんとき、僕は思った。

 しまいには、、スリット外側の同じような場所で43cm、40cm、更に1枚。
また、聞いた。
「今度は、どうして釣るんですか?」
「ずっと同じ場所でじーっと粘ってるだけと思うやろ。でも落とす場所をちょっと変えた潮ののせ方、巻き潮の場所での仕掛けのもっていきかた、底の跳ばし方とか、トレースの仕方は何10通りってあるんよ。チヌはいてエサを待っているんやから、そこに持っていったとき喰うんよ。」
というようなことだったと思う。いつものRISUさん調に完全になってるぅ。

 僕もやってみたが、喰わない。技術もさることながら、チヌは必ずいるって確信をもった上でのプレゼンテーションの集中力がもう違っているんだろう。
 (もう、いないんじゃないかなぁ。)あきらめて、他のところをちょっとやって、荷物のところで片づけをしながら、まだ同じポイントで粘っているRISUさんを見ていたら、また掛けた。あきれるね。それはタモ出したときはずれたが、結局6枚も釣ってしまっていた。終わってみると、いつものRISUさんパターンでした。  


  左、RISUさん、右、私。
  これが気力・実力の差です。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
5月4日(水) 沖防 25.2 満 7:23
干13:11
18.0 南弱〜
北やや強

カニ
フジツボ
モエビ

また気晴らし


 博多の街はどんたくで盛り上がってるようだが、人混みの中は苦手だ。疲れる。
 
 5時半に起きて、沖防に行った。
 昨日の残りの、モエビ10匹ぐらいと、フジツボにカニを持って。
 今日は、ソロバンで下げ潮を狙ってみることにしていた。
 
 ソロバンは、地震の影響で、ケーソンに亀裂が入り、波止の中間地点からへの字の根元の方までは波止内側が30cmぐらい下がって、少し斜めになっていた。全体的には大きな変化はないが、これ以上壊れてほしくない。おっ! 今これ書いているときも揺れたぞ

 白灯台には、1便できたのだろう、セイゴ狙いの人がすでに浮子を流している。
「釣れますかぁ?」
って聞くと、
「ぜ〜んぜん…。」
 マヅメにセイゴがあたらないって?
 潮は、外側はわずかに濁っているようだが船長と一緒に見て歩いてもチヌの姿は無い。普段濁っている内側は澄んでいる。

 試しにモエビつけて、灯台内側の前を流してみることに。…本当にセイゴも何もあたらない。潮も流れていない。こりゃダメだ。
 
 すぐにあきらめ、フジツボを取りだし、ガン玉5号をつけて外側を落とす。流れが無く沈みが速い。ノーシンカーにしてやっと適度な速さになった。

 数投していると、コウイカが泳いでいるのが視界に入った。それもでっかい。しめしめ、ソロバンにきたのはこれも目当てだったのよ。はやばやといらっしゃったのね。
 タモを抜いて近づいたイカをソレッて掬う。イカがタモの中でひるがえった。よっしゃゲット。
 と思ったら、アレッ、入っていない。アチャー大物逃がしてしまったぁ。

 気を取り直して、それから根元までの約1km、それは丁寧に落としていったが、全く反応なし。
 フジツボはダメ。
 ちょっと休憩して、今度は小さなカニに替えてガン玉2号にし、1km先の灯台に向かって折り返し。ふと見ると、海が何かしら白い。ウン? アーッ! 底が丸見え。 これじゃダメやん。

 しょうがなく、少し濁りが入った内側をメインに探っていくが、灯台まで全くアタリ無し。
 今度は、灯台近くを、前に打って探ること1時間ばかり。11時半まで結構まじめにやったが、全くダメでした。

 帰りの船に乗っていた人は丸テトラで35ぐらいの1枚上げていた。船長によると新波止で2枚。切れ波止で1枚てな調子で40UPは上がっていないようだが、まだ、モエビとか虫に分があるみたいだ。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
5月3日(火) 沖防 24.2 満 6:42
干12:13
18.5 北強 やや濁
モエビ

気晴らし


 昨日は夕飯も食べずに夜11時まで突貫仕事。
 今日は、絶対ゆっくり寝ようと思っても、なぜか7時半に目が覚め、もう眠られない。
 歳とると、やーねー。
 前、他の職場の仲間が、ぼやいていたことがあった。
 「上司が、毎朝、7時からファミリーレストランに職場の3役を集めて仕事の打ち合わせをするんよ〜。」
 「いくら、トップが年取って早起きするからって、若いものまで道連れにするなよネー。」
 僕は、その職場には絶対、異動したくないと思っていた。もち、今でもだけど、ほんと年取ったら長いこと床に寝てられないのね。最近、長いこと寝てたら腰が痛くなるもの。
 長いこと寝られるのも体力があるってことだね。

 それで、しょうがなく起きて、仕事は5日にまとめてするって決めてたので、だらだらとしていて、ふと、することを思いついた。じっとしてられない性分も、やーねー。

 夏のエサ入れ用冷蔵庫をオークションでおとしたので、家の裏の水槽の横にスペースを作ること。午前中は土を掘ったり、ブロックをそろえたり、これでいつ冷蔵庫きてもOKよ。
 
 昼飯喰って、さて、どーしよーかなー。夕まずめ狙って沖防でも行くか。7時頃まで釣ったら案外チヌ来るかもって思って、2時前に船長に電話。
 「今日、何時まで?」
 船長、
 「5時」
 「エー!」
 ってことで、速攻で準備して、香月釣り具でモエビ買って、新波止に渡ったのが3時。
 ところが、北風の強いこと。まず、水温を測る。18.5℃。えらく上がってるね。もしかしたら初チヌ来るかもって、ヘチやら前やら2時間がんばったが、納竿前に、風が緩んで、バタバタと喰ったのがセイゴでした。おそらく、この初期は、柔らかいモエビも確率いいだろうが、今、波止についているのはフジツボなので、まじめにやるなら、エサはフジツボ持っていった方がいいかもね。僕は、セイゴでもいいかな、なんて、ヨコシマな気持ちがまだ、じゃましてるもんネ。

 回収の船に一緒に乗った人と話したら、
 「私、朝7時頃から一日釣って、1回もあたりませんでした。」
 だって。
 この人、本気でやっていたのね。
 約2時間、釣り糸をたれて、うっぷんを晴らしにきた僕はなんの悔しさもないし、すっきりした気持ちで、うちに帰った。沖防は、手軽でいいねぇ。

 この日は、KのYさんが、40cmに1cmちょっと足らずサイズを釣っているので、これからだんだん、面白くなりそう。
 さて、明日も、半日ぐらい釣りするかな。 

チヌ落とし込みシルバーステージ21 ホーム       サイトマップ