釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月30日(日) | HG波止 | 中 | 28 | 満 8:02 干14:05 | 20.0 | 曇 | 西強 | やや濁 |
カニ等 |
サンバ | 笑 |
ご褒美は雀の涙職場の研究発表会がやっと終わった。 長かった。きつかった。 休む間もなく、次の日はPTA大会参加。そのあと飲みごと。 ホッとしたつかの間の休日。きっと良型サンバのご褒美があるだろうと、飲みごとを終えて家に帰って釣りの準備。 疲れているのでそんなに遠くには行けない。 HG波止が8時満潮。下げ潮でサンバがアタる確率が高いので、車で1時間弱のそちらに行ってみることにする。 んが! 渡船場に着くと、またもや風が強い。 エーくそ、なんとかなるさと船に乗る。 磯釣りの人も10数名ほどいたが、船長は 「急に風が強くなったので、磯は渡れません。波止だけです。」 なんてこと! この人達が全部波止に渡ったら、サンバポイントで釣られないかもぉ。 不安を乗せて船は波止に近づく。 ラッキーなことに、他の人達はみんな別の波止に降りた。 僕の乗った波止は貸し切り状態。上がってホッと一息。 しかし、風は相当強く、ほとんど波止真横に吹いている。唯一ようやく竿が出せるのは、風を背に受けるコバだけか。 まだ暗いので、クーラーに座って、風を背に受け、うつむいて目を閉じ、明るくなるのをじっと待つ。 たぶん、釣りだしたら、すごい修行が待ってるだろう。できるだけ体力を消耗させないように。サンバの時合いはいつ来るか分からない。その一瞬に眠っていたら、ウレシイご褒美がもらえない。 明るくなって仕掛けを作り、さて。 コバにぽんと○○餌を落とす。反応あり。餌取りだが、つつかないよりマシ。今度は本命ポイントに餌を落とす。風が真横からビュッと吹いて、竿がぶれる。何かがコツンとつつくが、まともにアタリが分からない。二カ所を交代交代落とすが、本命らしき餌の盗り方はゼロ。 やっぱ、ダメかぁ。せっかく来たのに、最悪。あーぁ…。ギューッと来んか、ギューッとぉ。くそっ! 一人でぶつぶつ言いながら、何度も何度も打ち返す。9時…10時…11時…12時…。 納竿まであと1時間半ってとこか。潮も流れないようになったし。またボー○か。 はぁ…。 こんなにがんばってるのに、ご褒美に1匹ぐらい来たっていいヤンかぁ。 ○○餌もあと3個。そんじゃ、カニメインで、何かしらいい徴候があったら餌を替えよ。 と、内側の風が強い方にポイントを絞ってカニを落とすが、つつくのはベラばかり。ココン、キュン。フワーン。 「サンバに変われ、サンバに変われェ〜。」 かがみ込んで穂先を見ながら一人で呪文のようにうなり続ける。周り、誰もいないからいいものの、もしいたらキチガイと思うやろね。 1時間ほどキチガイを続けていたら、ベラのアタリの中で、穂先がグッと曲がって止まった。ちょっとアワせてみる。 と、グーッと引いた。これはサンバだぁ。やっと来た。 来たけど小さい。うーん小さい。でも嬉しい。 上がってきたのは足の裏サイズのシマシマ。 クソッとウレシイが半分半分。ぶり上げる。28cm。
急いで、カニを付け、放り込む。すぐなくなる。サンバか。今度はとっておいた○○餌に素早く替える。ヨシッ、来い! 大物! アタリなし。クソッ。もう一度。もう一度。来い! カニやら○○餌やら、手返しを急ぎ、ぽんと落としてはギュッと竿を握りしめ、風の影響を最小限に押さえて、穂先をにらみつける。 「来ーい、来ーい。」 …しかし、もう、来なかった。 時間が来た。 うーん、残ねーん。こんなにがんばったご褒美が、これか…。 でも、よかたい。一応、ボー○じゃなかっただけでも。 また、がんばんなさいってことでしょ。 ハイハイ、また明日から、仕事も釣りもがんばりますので。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月22日(土) | 佐賀 | 中 | 20 | 満 12:03 干 5:48 | 21.5 | 雨・曇 | 台風なみ | やや濁 |
カニ等 |
0 | − |
荒修行〜一人、波止にうずくまって、斜め後ろから吹き付ける強烈な風と霧状のしぶきに耐えながら、竿をぎゅっと握って、ひたすら竿先を見つめる。 クーラーに座っているにもかかわらず、吹き飛ばされそうになるのを、両足でしっかり踏ん張っているものだから、釣り始めて30分も経たないうちに体はがちがちになり、太腿の付け根がこわばっていた。 たっちゃんは開始早々、犬走りから降りて、内側の風裏(そこも廻り風で釣りにくいが)で釣っている。 少し雨が降ったり、風が少々強いことは前日の天気予報と天気図で分かっていた。しかし、二人は、この日じゃないと釣りはできない予定があった。予報は強くても風速4m/s、波高3mだ。波止ならなんとかなるよと来たものの、波止に上がった瞬間、風速12m/s以上と感じる暴風に体がよろけた。 「なんでぇ〜!」 風で竿が曲がり、浮き上がり、糸はおもりをいくら追加してもビューッと吹きつけてはふくらんで、風が息をついたとき、また戻る繰り返し。微妙なアタリなんか分かるはずもない。まして、餌盗りのつつく感触など全く感じない。 それでも、いつか、もしかしたら、サンバの気まぐれな1匹がガブッと喰いついて、穂先をグイッと曲げるときが来るかもと辛抱し続けて、もう、5時間弱。 これはすごい修行やなと天気を恨みながらも、心のどこかでそんな状況を受け入れていた。 誰も、ここまで我慢するまい。日常を離れたこんな体験、普通じゃできないゾ。なんて。 この苦行に心地よさまで感じたりして、ランニングハイ状態とでもいうか、もう、完全に居直っていた。 が、11時過ぎ、合羽を着ているにもかかわらず、寒さは限界に達してしまった。 ついにたまらず、犬走りの下に降りて、ぶるぶる震えながら、座り込んでうつらうつら。 ふと目が覚めると、少し風が収まっている。 上を見ると、たっちゃん、ちゃっかり竿を出している。潮は今までにないようないい感じで流れ、絶好のワイをつくっている。 あわてて、また犬走りに上がり、落とし込むが、やっと餌盗りが、チョンとつついたのが最後、1時の納竿となったのだった。 おしまい。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月 1日(土) | HG波止 | 中 | 28 | 満 8:30 干15:14 | 24 | 晴 | 無 | 澄 |
カニ等 |
サンバ | − |
期間限定魚本当はトロフィーサイズのでっかいチヌを釣りたいんだけど…。 たっちゃんが自分は来週、長崎に奥さんの里帰りにいくから、チヌはそのときに釣るので、サンバが釣りたいっていうものだから。 で、また、行っちゃった。サンバ釣り。 まぁ、チヌは年中どこかで釣れるけど、サンバは波止からは、秋から1月ぐらいまでが旬なものだから、釣れるときに行かなきゃ。 先週のお楽しみ大会でフトコロも心細くなったので、できるだけ経費がかからず、近く、ポイントも絞られているところないかな。いわゆる安・近・単(短)で。 潮を考えて場所を2カ所ほど決めた。そして、HG波止に決めた。 でも、釣れるかどうかは、行ってみないと分からない。 たっちゃんと車に乗って1時間ほどで、目的地に。 一目散に下げ潮の走るポイント確保。これで安心。 ところが! 日が昇って明るくなって海をのぞくと、底が見えている。 ガーン! 下げ潮が入れば、少しぐらい濁るだろうと、二人で餌を打ち始めたが、一向にアタリは出ない。 風もなく、暑い。波も立たず、潮は、少し、動いてはいるものの、餌取りの活性もきわめて悪い。2時間もすると、だれてきた。しばらく波止を歩いて探りながら二人、アラカブで喜ぶ始末。 下げに入っても、状態変わらず。もう、90%以上ボーズの予感。 11時頃、たっちゃんダウンでおねんね。 僕は、それでも、急流のような下げ潮がもうすぐ来て濁りとサンバを連れてきてくれると期待して、餌を打ち返していた。だが、しかし、But、However。潮が下がるにつれ、底付近にぶら下がっている餌の周りを、小さいベラと、1匹のカワハギが、うろついているのを見ていたら、(こりゃ、あかんわ)と観念した。 ダメ、このポイント。 たっちゃんが寝ている横の海側は日陰になっているので、底は見えない。ここで、やってみよう、ここしかない。ダメだったら寝よ。と、しゃがみ込み、ぽんとヘチに餌を落として、送り込み、餌が落ち着いたとき、 コン。そして、ゆっくり穂先が10cmほど曲がってまた、戻った。 ン? これは サンバ! と思って緊張したら、また、押さえた。きた! そのまま、グッ、グッ。10cmほど穂先を送り、止めるとグーッ。入った! 魚の重さが手元まできたとき抜きアワせて、竿をおこす。掛かった、掛かった! リールをグリグリ巻き、魚は一気に水面へ。シマシマと思っていたらイシガキだ。 タモはたっちゃんの横にあって手が届かない。 「たっちゃ〜ん。たっちゃ〜ん。掬って〜。」 と、そばで寝ているたっちゃんを呼ぶ。たっちゃん、ン? と目を開ける。 「掬って〜。」 とまた、言うが、たっちゃん、まだ、頭は眠っているようで、フラフラと立ち上がって、ン?ン? ここはどこ? てな様子で、よたよたしながらくるくると1回転。 「おーい。掬っててばー。」 ようやく目が覚めたのか、タモを手に持ち、掬ってくれた。 35cm、1kgのぷりぷり太ったやつ。 「ありがと、ヤッタ、ヤッタ!」 何せ、ぼー○をほとんど確信していたもんだから、小さくても嬉しい。 風も吹いてきて雰囲気出てきた。 たっちゃんも竿を持って、少し前の竿下に落とすと、すぐにアタリ。餌が割られている。これはサンバの噛みあと。 「サンバやん。まだ、おるバイ。」 たっちゃんの竿に今度は明確なアタリ、グーッと押さえて、アワせるとハズレ。 「アーッ。残念。」 もう一度、たっちゃんに同じようにアタって、グーッと押さえて、また、ハズレ。 僕も気合いが入って、たっちゃんの横に少し寄り、落とすと、早速アタリ、これは掛けた。 さっきより小さいガキ30cmだが、うれぴー(^_^)v たっちゃんに、またアタリ。見てると、送り込んで糸が出ている。 「送らない。送らない。」 と言った瞬間、グイーッと竿に乗った。そして竿をグーッとノシそうになる。 「オーッ、でかいっ。これは2kgか、がんばれ!ばらすな!」 たっちゃん必死に耐える。 「竿上げて!巻け、巻け。」 タモを持って応援する方も興奮。 そして、しばらくして水面に横たわったのは堂々たる型の立派なイシガキ。 二人で小躍りして喜び、握手。 「ヤッタ!よかったねぇ。」 測ると38cmだったが、太くて体高が高く、むちむちして、もう、おいしそう。 急にやってきたドラマに二人で興奮。 アタリはそれっきりで無くなった。風もやんで、また、ダラーっとした暑さが戻ってきた。 1時を過ぎて、待っていた潮が押してきた。 濁りも少し入ってきたが、なぜかサンバは来なかった。 結局、アタったのは30分足らずの時間だった。 時合いと場所を逃していたら、と思うと、ラッキー。 今回は安・近・単なので、満足としよう。
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