チヌ落とし込み釣行記 2004/11月

 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
11月28日( 長崎県 15.5 満10:14
干15:44
20. 北西
やや強
カニなど
-

ギャランドウさんの日


 しばらくはサンバ釣り
 土曜日に行く予定が、思わぬ大荒れで船が出ず、日曜日に行くKUMAさんギャランドウさんと合流。
 暗いうちから波止に上がり、しばらく仮眠をとったあと、KUMAさんがあまり動けない僕のためにベストポイントに置いてくれたクーラーに坐り、釣り開始。
 
 サンバらしいアタリはあるものの、喰いが渋く、穂先が入っていかない。ベラにしてはアタリが硬い。ベラだったらチョチョン、キューッてな感じで穂先を持って行ってパッと離す。サンバは、コン、グッ、と穂先を押さえてグッ、グッ、グーッと押さえていって鈎がかりするのが代表的アタリ。 たぶんサンバなんだろうが、最後のグーッがないか、途中で離してしまう。
 
 3人でこんなはずじゃ…と、しばらくイライラしながら釣っていて、KUMAさんはちょっと移動をして釣るがダメのよう。
 鈎を小さくしても、ちびサンバが釣れてくるだけ。こいつらが群れているようだが…。
 
 ところが、KUMAさんがあきらめたポイントに入ったギャランドウさんが掛けた。キロクラスの美味しそうなシマシマ。大きいのもやっぱりいるのかなぁ。
 KUMAさんちょっと頭に来る。ま、パチンコでいえば、たいがい打ち込んでカリカリきながら台を変わったとたん、入れ替わりに入った人がすぐに大当たりしたようなものでしょうか。

 ギャランドウさん、その後、ちょこちょこ僕達の周りを移動をしながら、
「オッ、オッまた来た。」
 てな感じで3枚良型を上げた。
「ちょっ。何でかネー。」
と、完全に頭に来て煮詰まった僕たちに、

 ギャランドウさん、さわやかに竿納め
「竿ですよ。竿。」
 彼は、あの高価なR社「CRS JTスペシャル」の穂先を、勇気あることに10cmカットしてサンバ用にしている。
 「そうかなぁ。」
 ためしに「カーボテックチヌ関西」でやってみる。確かに喰い込みはよくなったようだが、やっぱり最後に離してしまう。
 
 ギャランドウさん、2時間ほど遠くに行って帰ってきて、僕の横でまた掛けた。これはタモ入れ前にバレたが、納竿前になって、さっきまでKUMAさんが釣っていたところで、またまた掛けた。
 本日最大の縞の色が消えかかった良型。
 
 残りの二人は完全にノックアウトで、
  「今年の落とし込みはこれで終わり。」
と、満足度100%の顔で言うギャランドウさんの声を横に片づけをする。 


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
11月13日( 長崎県 0.5 満9:44
干15:30
20.5 晴・曇 北西
弱〜強
カニなど
-

二人三手三脚


 チヌの落とし込み歩きが、まだできないので、柳の下の何とかを夢見て、金太ちゃんと先週の場所にいくことにした。
 彼は、2週間前、カニを採ってたときに転んで右肩脱臼、肩を固定するコルセットを着けている。そのくせ、もう水曜日には釣りに行っていたのだから、やはり、僕と違って頑健・絶倫なようだ。
 考えたら、僕は足が片方十分使えない。金太ちゃんは右肩が使えない。その二人が釣りに行くかねぇ。二人で一人半。電話でぼくらの釣行を知ったKUMAさんは、
「大丈夫ですかぁ?」
と心配しながらも笑っていた。確かに人が聞いたらあきれて言うヤロね。
 「バッカやない!」

 金太ちゃんは僕の心配ばかりしてくれて、復帰祝いに、ビールや酒つまみを持ってきて、渡船を待つ仮眠前に、乾杯。さらに荷物を持ってくれようとしたりするのだから、嬉しいやらおかしいやら。

 船が来て、びっこをひき、右腕を胸に固定した二人連れは、根性でお互いの弱点をかばい合い、何とか波止に上がった。
 
 僕は先週と同じタックルを組んで仕掛けをセット。
 先週と違うところは、仕掛け。
 

スクリューサルカン
左がイシダイ用、
右がサンバ用自作。
案外イケルと思うけど
餌の大きさによって鈎の大きさを替えるのだが、付け替えるのが先週は面倒くさかった。
イシダイ釣りでよく使う(らしい)スクリューサルカンを付けたらどうだろう。
 イシダイ用は、かなりデカく、それでもいいとは思うけど、落とし込みタックルでサンバを釣るのが楽しみの落とし込みサンバ派には、少し大袈裟な感じがしたので、ステンレスの棒で工作した。強度は落とし込みタックル用では十分と思うので、これでデカいサンバを釣って試すのが今日の目的でもあった。

 早速、餌を付けて落とす。極小スクリューサルカンは結構使いやすい。
 「ウム、よしよし。」

 あとは、デカいサンバを掛けるだけ。
 …ところが、喰わない。
 例のチョンチョン・グッ。までは先週と同じなんだが、グ・ググーッの引き込みが一向にない。
 穂先を送り込んでも、抜いた糸を少しずつ送り込んでも、餌・鈎の大きさを替えても、キキ合わせ、早合わせを試しても、全然食いこまない・掛からない。試しに、自作サルカンをはずして先週と同じ仕掛けにしても同じ。

 潮はそんなに悪くはない、恒例の右左に猫の目のように変わる潮だし、時折渦ができるようになるし、足りないのは手前に押し掛ける潮が1回も来なかっただけで…。
 何が悪いのか。 前日の風雨で水温が0.5℃下がったから?

 1日、そう、まる1日。餌盗りに遊ばれて、納竿2時間ほど前、一瞬の時合いにピラピラのちびサンバが二人に喰いついただけ。

 納得いかないまま、時間が過ぎ、回収の船長にせめてもの苦笑いを投げかけるのがやっと。

 ちなみに、鹿児島川内・佐世保に行った別なグループも、よくなかったと言う情報で、よくない日はどこに行ってもよくないのじゃないか思った。

 さて、こうなると、次は、どこに行ったらいいのかなぁ。


 釣行日 場  所  潮 月齢  干満 水温 天気 状態   釣果 サイズ
11月6日( 長崎県 23 満17:06
干 9:51
21 南南西
カニなど
サンバ 37以下6

シマシマ嬉し


 先週の釣行で、自信をつけた。
 テトラや落とし込みチヌは無理だけど、サンバ釣りはできる。
 磯釣り師じゃなくてよかった。
 もし、そうだったら、上礁しやすい磯でも、まだ、2ヶ月は無理だっただろう。
 ラッキー。

 そう思うと、次の休日までの1週間が、待ち遠しかった。
 今度は、自分の方からKUMAさんに電話。
 行き先も僕が思ってたところと同じところを、KUMAさんは釣行予定にしていた様で、ギャランドゥさんと一緒に行くつもりだったらしい。すぐに一緒に行くことが決まる。、

 釣行日、ビッコをひきひき、二人に「お世話になりまーす。」と待ち合わせ場所へ。

 渡船が来るまでの間、二人が用意してくれた、焼酎・日本酒・つまみで、しこたま盛り上がって、ちょっとだけ仮眠。

 さて、波止の上。
 僕の足の状態は、まだ、続けて300m歩くのがやっと。仕掛けをセットし、クーラーを置いて座り、そこを指定席に。もう1歩も動かないつもりで、サンバを狙う。
 風は予想より強いが、釣り座真正面から吹いて来るので、何とか釣りになる。
 
 今日の仕掛けは、竿:夢幻海3.1m、道糸:倍速リールにナイロン4号、ハリス:フロロ7号、鈎:伊勢尼13号、オモリ:鈎チモト10cmに6B3個。
 先週の反省で、竿は竹心竿から、夢幻海に替えてみた。こちらの方が軟らかめなので、最後の喰い込みがいいのでは。それでも、喰い込まないときは、落とし込み竿3.6mに替えるつもりで。

 KUMAさんも、僕のすぐそばで釣るが、アタリがないので、釣り歩きに行ってしまった。ギャランドゥさんは始めから遠くに行ってしまって姿が見えない。

 指定席に残された僕は、どこに行くこともできないので、何度も餌を打ち返すのみ。アタリは今のところ餌盗りのチョンチョンだけ。だんだんだれてきた。

 自宅の冷蔵庫でパックに入れて長いこと冷凍していたフジツボを沢山持ってきていたので、暇つぶしのつもりで、潰して撒く。
 それが、功を奏したのかどうかは分からないが、サンバのアタリらしいものが出てきた。

 餌を落として、5分以上経ってからアタリが出だす。
 最初は、触れるような感じで竿先がわずかに揺れる。それから、ちょっとしてコツンとくる。間を置いてまた、コツン。
 次に、穂先がちょっとお辞儀する。でも、すぐにもとに戻る。それが間をおきながら、くり返されて、ときどき、グッと押さえが強くなる。
 「オッ、引き込むか。」
と、期待すると、また戻る。イライラする。じらされる。
 「はやくぅ!」
 って言いたくなっちゃう。
 グッ、グーッ。それ来たぞ。入る!入る! 竿を持つ手も力が入り、心臓がバックン。
   ところが相手は、したたかテクニシャンお嬢。ポヨンと戻る。
  あー、くそ。なかなか一気に入らないのをイライラ・ドキドキしながら、またグッ、グーッに戻って…。
 
 しかし、何度かもてあそばれ、じらしにじらされた末、ついに穂先は海面に向かって入った。
「イッたーっ!」
 竿を海面から抜くようにアワせたら、グガガーッと竿を絞る。
「やったっ。掛かった!”デカ!」
 相手は一気に波止角に向かって走り出した。切れるゾ。
「ヤバ!」
 クーラーから腰を上げ、よたよたした足で、リールを巻きながらついて行き、波止角前で追い越して、手を伸ばして竿を突き出し、角を回す。セーフ。フッ。
 しまった、タモをクーラーの近くに置いてる。困ったぞ。うーん手は届かないし…。
 とりあえず、魚を浮かそうとか色々考えながらリールを巻いて、白っぽい魚体が見えたとき。ピン…。
 アーッ。バレた〜! 3ヶ月ぶりのサンバがー…。鈎ハズレ。
 鈎先が少し曲がっている。くちばしの部分に鈎が引っ掛かっていたのだろう。アワせるのが早かったかなぁ。ガックリ。

 気を取り直して、鈎を伊勢尼15号に替え、クーラーに座り、また、じらされ、もてあそばれ1時間あまり。
 同じようにアタリ。同じように走り、よたよたして…。
 でも、今度は、バレなかった。浮いた。まあまあの型のサンバじゃー。浮かしたまま、タモのところまで無理矢理引っぱっていって掬った。37cm。 やった、ヤッタ。

 ストリンガーにぶら下げて、大満足。何しろ3ヶ月ぶりだもん。ウヒヒ。
 KUMAさんが遠くに釣り戻って来ていたので、
「アタるよー。」
って呼んで、一緒に釣る。さすがにKUMAさん、程なく35cmぐらいのを釣り上げる。

 ギャランドウさんも、戻ってきて一緒に釣る。

 納竿まで、3人とも、じらされながらもポツポツと釣り上げて、僕はキロUP4枚でキープサイズ計6枚。で、KUMAさんキロUP1枚で3枚、ギャランドウさんキロUP1枚で6枚。
 僕は復帰2戦目でサンバをゲットでき、大満足したのです。
 餌にお酒に荷物運びと、またまたお世話してくれた、KUMAさん、ギャランドウさんありがと。  

 KUMAさん、私、ギャランドゥさん、
 3人とも釣果ありでよかった。

久しぶりストリンガーにぶら下げた。

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