釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
10月31日(日) | 長崎県 | 中 | 17 | 満11:07 干16:37 |
21 | 曇 | 北東 やや強 |
やや濁 | カニなど |
ポッポ | − |
復活は、やはりサンバヵコンクリートを踏みしめた両足をまじまじと見つめた。 確かに波止に立っている。やったぁ! 隣には上田さんと熊懐さんがいる。 風に吹かれて海面がざわめく。 こんもりと丸くそびえる向かいの島の形がなつかしい。 空を覆った雲は、まだ昇っていない太陽の光を受けてぼんやり明暗を織りなしている。 潮風をスーッと吸い込むと、早朝のひんやりした空気が胸の中に快く広がる。 もう、すでに季節は深秋。 7月27日の突然のアクシデントから、33日間の入院を経て、96日ぶり、3ヶ月あまりのブランクは長かった。 切れた膝蓋筋と折れた腓骨は、まだ、シビレやつっぱりは残っているものの、ぴょこぴょこと少しは歩けるまで回復した。歩いても、ときどき膝の力が抜け、お笑いのずっこけのようにカックンとなるのが自分でもおかしい。 リハビリを兼ね、一人で近くの岸壁にでも釣りに行ってみようかな、と思っていたところに、 熊懐KUMAさんからの誘い。 「オチさんの復帰の場所を考えましたよ。あそこならそんなに歩かなくてもいいし、港からすぐで船は揺れないし、波止にも乗りやすいし、座って釣ればいいし…。カニはありますよ。運転もするし、荷物も持つよ。上田さんも○秘の餌をたっぷりと用意してあげるって言ってますよ。」 ありがたいものですね。思わず、うるるんとなる。 そして3人は再び一緒に波止に立った。自称「サンバヵ トリオ。」の復活だぁ。 潮はまだ、上げでサンバ潮の下げまでは時間がある。波止内側に3人並んで座り込んで釣る。
KUMAさん、波止外側で竿を曲げるが、ハトポッポ。すぐ横で見ていたRISUさん、すかさず、 「KUMAさんのお友達ヤン。お友達が来て、よかったね〜!」 家で一人で飲んでて二日酔いしたと、ぐったりしていたのに、いつもの調子が出てきたようだ。 KUMAさん、移動して、また、掛けるが、これもハトポッポ。RISUさんの「やーぃ。お友達…」も拍車がかかる。 前は餌盗りだけ。ヘチに狙いを替えたとたん、グッと押さえた。復帰1号のサンバか! よろよろと立ち上がって、竿を曲げたまま、ゴリ巻きで、思わず声が出た。 「キ、来た!」 二人、気が付き、「おっ!」と息をのむ。 魚がグッと突っ込んだとき、つい、腰を落とした。 そのとたん、スッポ〜ン。 「あ〜!!」 ケガの足を曲げたまま、ごろんと後にひっくり返る。 二人、「ブヮハハハ〜。」「惜しかったね〜。」「来た〜って言うけんバレリーナばい。」 サンバ? ハトポッポだったのか? 今日はどうでもいいんです。 久しぶりのバカ笑い。やった〜!これこれ。これでなくっちゃ。サンバヵ復活だぁっ。 潮も下げに入り、今度は、KUMAさん、僕の横で前に打って掛ける。竿がグーッと曲がってガガンと大きく揺れる。これは本命っぽい。型もよさそう。 「お〜っ! おーっ! 来た’って言ったらいかんよ。」 応援するが、穂先がピョ〜ン。KUMAさんマジムカ顔。 「あ〜ぁ、惜しかったね。今のは本命サンバやね。」 KUMAさん悔しがる。
しばらくして、ヘチ底で穂先をグッ、グッと押さえていったのをアワせて掛けた。今度は腰を落とさんぞ。「来た〜」も言わないゾ。グリグリ巻く。 ン? 嫌にすんなり上げって来るな。 「きっと、サンバ!サンバであってくれ〜!」 RISUさん、KUMAさん 「あれ〜? あれ〜? 違うンやない〜?」 ぼんやり海面下に見えたのは、 あ〜ん、ハトポッポー。でした。ガク。 でも、記念すべき、復帰1号。RISUさんが写真を撮ってくれた。 KUMAさん、また前で掛ける。今度はKUMAさんの迫力が勝った。まぎれもない、きれいなシマシマ。さすがに本物は違うね。36cm。 みんな気合いが入ったけど、アタリは続かず。僕は、久しぶりの釣りに足腰、首、手首と痛くなり、ちょっと休憩のおねんね。 …なんかうるさくなって目が覚める。二人が、しきりに興奮しているので、ぶらっと起きて近寄ってみると、アタっているらしい。 僕が見たとたん、KUMAさんの穂先がフワンと動いたかと思うと、いきなりグヮン!と真下にすごい勢いで引き込んだ。 KUMAさん両手で支える。しかし、完全に座り込んでいたので、体制が悪い。ガガガーッ。魚がガンガン竿をたたくのを必死に耐えながら、ようやく中腰に体制を整えたが、次のつっこみで柱に巻かれ、ブツッ…。ファイアーラインが…。 「ウワ〜っ、今のはでかかった!」 KUMAさん、とっても残念そう。 う〜ん。ドラマやね〜。KUMAさんに悪いが、今日は面白い! しばらく釣ったが、バレた後遺症か、アタリもなく、僕はもう、限界を感じて、またおねんね。 そしたら、また、なんか騒がしくて、目が覚める。時計を見ると、もう3時半前。上がりの時間。 「なんか、いいことありますか〜?」 と、二人の近くによって、RISUさんの穂先を見ると、今、穂先がグッ、グッと動いている最中だった。 「おーっ。」 RISUさん、 「入れ、入れ!」 と祈っている。応えるように穂先がグッ、大きくグーッと入った。アワせた。掛かった。 「やった!」「バレるな」 落とし込み竿をグーッと曲げて浮いてきたのは、 シマシマでした〜。30cm。 どうやら、最後まであきらめずに工夫をくり返してがんばっていたRISUさんにも女神が幸運のタクトを振ってくれたようです。 RISUさん、最高の笑顔。 僕は本命じゃなかったけど、これで、3人=サンバヵの画ができました。 不自由な僕を連れて行ってくれた、RISUさん、KUMAさん、感謝ですぅ。 また、行きましょう。サンバヵ道中。 追.RISUさんにもらったサンバ、久しぶりにおいしさを堪能。 ちなみに腹の中は、○秘餌8:カニ2の割で、しっかり詰まっていましたヨ。
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