釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
2月22日 (土) |
長崎 | 小 | 15 | 満11:36 干 5:35 |
13.5 | 雨 |
南西〜西強 |
澄 | カニ |
1 | 49.5 |
天国と地獄11時間、9カ所回り、6カ所竿出して、アタリ1回。 長崎の沖堤に渡る予定で、船長との約束の時間に渡船場に行ったところが、前日の天気予報では昼過ぎまで雨、波・風弱しと出ていたのに、着いたら、暴風雨一歩手前の荒れ模様。船長と奥さんの申し訳なさそうな顔に、にっこりと別れたものの、 「どこに行く〜? さすらい開始やね。」 帰るわけにも行かず、同行の原田たっちゃんと顔を見合わせ、とにかく車を出す。 最初の地波止はノーヒット。 次の場所、見慣れた車が止まってる。そばには見慣れた合羽の人が。RISU会長だった。向こうで知らん顔をして釣ってるのはZちゃん。そばにいくと、ギャハハー。 速攻JETSみーっけ。 「みんな、大分って言ってるから、逆をついて長崎に来たんよ。じぇーったい越智さんもたっちゃんと一緒に来るって思ってたんよ。やーっぱり来たね〜。」 なんか、行動見透かされちょるな。 「チヌおらんよー。」 この2人が探った後に竿だしするほどアホじゃないので、さっさと別れる。 それから、長い、放浪の旅。風は弱まるどころか、ますます強くなったようで、雨もいっこうに止まない。 よさそうな釣り場を見ては車を出し、ちょっと竿だししては、濡れた合羽と竿を入れたり出したり。 雨はやーねー。しろしいー。(これ、博多弁)。 「だんだんボーズ確率が高くなるね。もう、85パーセントに上がったバイ。」 冗談もだんだん現実に限りなく近くなってくる。 途中でRISUさんから電話。 「まーだ釣ってるとね?こっちは二人とも釣ったよ〜。43cmぐらい。また、納竿間際。ヘヘ。もう帰るよ。 ヒヒヒーッ。」 ムカ〜っ! 最初から今日は釣るまで帰らんと思っていたが、ますます意地に拍車がかかる。 と言っても、この状況じゃね〜…。 雨雲は厚くて真昼なのに夕方のように薄暗い。夕方に釣りしてるとむなしい気持ちになるけど、それがずーっと続いているようないやーな感じ。 とうとう4時。 「…帰りましょうか。」 お互いの声も元気がない。 「最後の1カ所で終わりにしよう。」 帰り道の途中の場所で竿出し。 下げ潮はまあまあ動いているネ。5投後、岸壁のヘチ底にカニが着いて、すぐにキクと魚の気配。アラカブ? 一応合わせる。と、重い。ウソ!来た!? 竿をグーッと絞る。そばにいたたっちゃんも気がつく。 「なんか来た!」 つっこみを竿でタメると、だんだん上がってくる。夢幻海は強い! 白い色が見えてきた。 「あーっ。ハトポッポ?」 たっちゃん「いや!」 チヌだ〜! 掬ってくれたたっちゃん「これ、いい型ですよ!」 むむ、確かに。50ぎりぎりってとこ。 しかし、測ると50ちょっと切れる。 残念だが、それは贅沢というものやね。落とし込み10時間の雨風地獄の末の初アタリ。納得。
「まだおるよ。釣り〜!」 と言って、離れて釣ってすぐ、なんか声がしたような。耳を澄ますと、 「おちさぁ〜ん!」 まさか!確か、タモ離して釣ってたはず。急いで駆けていくと、たっちゃんが竿を曲げている。タモを拾って「うおぅ!やった、やった!」 ところが、見ると、道糸が浮きブイに引っかかっている。竿が長ければかわせるけど、あと40cm短い。相手はさっきのより相当デカイ。 そして−−プッツン…。道糸から…。 たっちゃん、「アーっ!!」 ガクッ。 「ハリス1.2号だったから無理できなくて…。」 「掛けた場所と反対に走ったから、まだいるよ。」 たっちゃんは、なえた気力を再度取り直して釣ったが、もう来なかった。 「でも、久しぶりに、チヌの引きを味わいました。いい経験です。」 「このあいだは、カニを潰されただけやろ。今日は掛けて、次は、釣れるよ。」 慰めにもならないが、二人ともチヌに会えたってことで、帰りの車の中はちょっと会話が弾んだのでした。 「チヌって、魅力ある魚ですよね。」 そうそう、落とし込みチヌ。またいこ〜。ドラマつくりに。 |
釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
2月15日 (土) |
大分 | 大 | 15 | 満 6:54 干 17:49 |
13 | 晴雨 |
無〜東 |
澄 | カニ |
1 | 36 |
RISUさんの逆転ホームランそろそろチヌの顔が見たい。 不調の長崎はしばらく置いておいて、大分に向きを変えようかなと思っているところに、上田会長がイガイの落とし込みで46cm釣ったという報が入る。 「また行くんよ。」 「一緒に行きましょう。ネ、お願い。」 てなことで、二人で大分に。 大分の防波堤は、福岡や長崎と違い、どこも人がいない。きっといい磯がいっぱいあるからなんだろう。落とし込み師はゆっくり竿出しできる。 夢幻海3.1mに3号道糸、ハリスも3号。鈎はダゴチン専用の4号と、落とし込みでは少し大きめに。だって、バカでかいチヌや1mを超えたカンダイがいるっていうのでマズメはこのくらいでも心細い。(間違って掛かってもきっと取れないのに。) 上田さんは荷物を置いた波止の外端から釣り出す。僕はまずカニをつけ、内側のタナ2mまでを探りながら移動。40mほど行ったところで、ソーッと外側をのぞくと、 いた! かなりデカイチヌが3匹泳いでいる。息を止めて顔をもどし、しーっ。 「おるおる。」 久しぶりの浮きチヌ目撃。ちょっとワクワクしたが、ここは会長においといて、また、内側を探りながら波止半ばまで移動。内側はアタリ無し。 さて、と外側に行き、またソーッと目だけ出してのぞくと、またいる。 竿先だけ出して、静かに餌を落とす。静かに竿先を下げていく。 が、アタリ無し。ちらっと見ると魚はもういない。相当警戒してるな。 同じことをくり返して波止の先端まで移動し、また真ん中まで戻る。こちらの方がいるようだ。 ちょっと覗いて黒い陰の付近にまた、そーっと落として糸だけ見ながら2mほどで止める。2秒ほど経ったとき穂先にコンときた。軽くアワセを入れると掛かった−。 きた〜。 潮が澄んでいるので、もう体を横にして泳ぐチヌの姿が見えている。太陽に反射した銀色がまぶしい。50弱?しかし、なんか軽いな。ハリスが太っといからかな。ほかのチヌが逃げる前にと素早く浮かしてタモ入れ。う・ぅん? 42ぐらい? 回収。測る。え〜っ。36! なんこれ! 見えてたチヌはこれじゃないよな。ついてないねぇ。しかし初クロダイ。 久しぶりやね。キミ。 今度はデカイのをと気合いを入れるが、潮が上がるにつれ、魚は見えなくなった。ハリスを落とし、鈎を落とし、ガン玉をはずし、フジツボ・イガイ、止め釣り、穴へのスライドいろいろやってみるが、喰ってこない。とうとう11時。風が出てきて寒くなった。 荷物のところで一休みしてると上田さんも戻って、話したり、飯を食ったりしてしばらく波止を休ませる。 「潮、全然動きませんねぇ。」 「潮の高さはよくなってきたね。あの穴のちょっと上に潮が来たときが一番いいと思うね。」 上田さんはもう、今年3回目なので大体分かってるみたい。 「さあ、納竿まであと1時間ぐらいしかないよ。」 再開。 僕はまた、真ん中(ここが一番よさそう) 貝をスライドさせじっくりと水面下30cm〜1m程下の穴に入れ込んで行くが時間が経つだけ。 11時40分頃、決めた納竿まであと1時間足らずか。 先端近くまで移動して釣ってると、上田さんが真ん中付近でなんかやってる。なんか掛けているようだが、竿はそんなに曲がってない。時々腰を落としている。ちっちゃいの掛けたんかな?じわじわと近づきながら見ているとタモを出した。ああ、すくった。回収している…。タモの中は…えーっ!? デ・デカイ! 「でかいやないですか〜。」叫びながら走る。 上田さんバンザイ。見ると幅の広いデカイチヌ。 「55ぐらいあるっちゃないですか?」「いや〜そんなには。」 厳しい測定の結果50.5cmと決定。 ヒレにも体にも傷一つ無い、黒々としたウロコの、まだ若者のようなきれいなチヌでした。 RISU会長の説明を要約すると 「やっぱり穴の天井にいたよ。ハリス1.2号でね。貝を穴の中にスライドさせててね。引っかかったかなと思ったら、糸が横に動いたん。喰ったの分かったから、合わせないでそーっと穴から出して、沖に走らせてやりとりしてたんよ。」 どーです。バラシた過去の苦い経験を生かしたと言っても、今日唯一のアタリを合わせないことは、なかなかできることじゃありまっしぇんョ。 やられちゃいました。マイッタ。納竿前のホームラン。これで何度目? おめでとうございました。
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釣行日 | 場 所 | 潮 | 月齢 | 干満 | 水温 | 天気 | 風 | 状態 | 餌 | 釣果 | サイズ |
2月9日 (日) |
長崎 | 小 | 9 | 満12:23 干 6:16 |
12 | 晴 |
南東 |
澄 | モエビ | 0 | − |
長崎は今日もだめぇだぁった〜もう1月近くもブランク。 休みには雨がふったり、仕事が入ったりと釣行のタイミングが取れなかった。 そろそろいこーかなと思ってると、土曜日は雨。天を恨み一日過ごす。 しかし、もう我慢がならない。夕方、雨が止むのを待って、一人で出発する。 今回も、いっこうに浮きだつような情報が無かったが、雨濁りが入ってるはずだし、長崎で、嫌いな夜の落とし込み、やってみるか。間違ってキビレ1枚ぐらい食いつくかも。 長崎市を通り越してちょっと気になる漁港に行く。 はじめてのところで、しかも夜。海の状況が分からないし、モエビを付け、暗がりを一人で釣ってると情けなくなる。こんな経験みんなしてるのかなぁ。 「気になるところ」は、小アラカブが1匹来ただけだった。 短時間で見切り、市内に行くが、どこも寂しい。チヌのアタリなんか全くない。 アラカブ! 思わず「うおっ!」と声が出るようなのが数匹釣れて、若干、胸にろうそくが灯る。 これがまた我ながら情けない。 長崎は今「灯籠祭り」があっていて、夜が更けても、若者の声がひっきりなしに遠くに聞こえる。 オジサンは、人気のない暗がりで、これまた暗い海に餌を静かに落とし続ける。 それもいやになって、車で寝る。さみし〜!笑ってください。 5時に目が覚め、よっこらしょと起き、また、暗がりを落とすが、来たかと思うとアラカブ。これがまた、しっかりダゴチン専用2号鈎がエラに刺さっていて、抜けない。 イライラして、軸をつかみぎゅう〜っと引っぱると抜けた。よかったー。鈎、だいじょうぶね。 岸壁の角に、また落とす。そこだけ潮が動いてるんだ。 着底後キクと、また喰っている。 「また、アラカブね。」とちょっとあわせると、フ・フ〜ッと軽くなり、ギュウ〜ッとしめ込んだ。「オッ、ついに来たか!」 これはアラカブじゃない。フグでもハトポッポでもない。例のチヌの引きじゃん。 「やった!」 時々、ギュ・ギュ〜ッと引くのをためて巻く。 「45ぐらいかな?よっし、よっし。」「うひひ〜。」 誰もいないのに独り言が出るんです。 あと一巻き! スポッ…。 エ〜! 抜けた! なんで〜? 暗がりで回収した鈎を触ると先がザラザラ。カカリどころが悪かったんか。 と見ると、なんと鈎の先曲がりから無い。折れている〜。 さっきのアラカブで無理矢理引っぱったので、弱ってたんだきっと。 後悔先に立たず。しばしたたずむ…。 やっぱり本気でやらにゃ。鈎、ハリスはこまめに替えにゃ。誰かがそうささやくのが聞こえるような。
夜が明けて、「浮子釣りでチヌがあがってるよ〜。」と船長がいう茂木の波止上がりをしたが、澄み澄みで気配なし。カニ・フジツボで探って、2時間もしないで船が丁度来たのでさっさと船に乗った。 これで落とし込み5連敗。 アラカブ数匹がクーラーに入ってるのが、なぐさみ。 ※漁師が本業のかたわらに釣り客を船に乗せて釣らせるのを「なぐさみ」っていうけど、そんな言葉になったのがわかったような。 |